そのまま食べられます … おでん「丸健水産(まるけんすいさん)」(赤羽)
赤羽は「丸健水産」にやってきた。
土曜日などはものすごい行列ができていて、つい諦めてしまうのだが、平日の昼間はゆったりとしている。
それでもすでに4~5人が立ち飲んでいるということが、逆に驚くべきことかもしれない。
さすがは「丸健水産」、さすがは赤羽だなあ。
注文待ちの行列は2人ほど。
おでん鍋に向かって右側から、左方向に向かって並び、おでんとお酒を注文し、お勘定を済ませたら、お店の人が指定する席に移るというのが、この店のルール。
私は、つみれ、スタミナ揚げ、はんぺんを注文して、飲みものには発泡酒「キリン淡麗」(250円)をもらう。これで合計830円だ。
はんぺんは注文を受けてから、おでん鍋に入れて煮るので、できあがるのに5分ほどかかる。先にそれ以外の2品を出してくれた。
まずはあったかいおでんのツユをひとすすり。
っくぅ~っ。すきっ腹にジュワァ~ンと染みこんでいく。
キューッといただく発泡酒がよく効く。ここに来たら、本当は北区のお酒、「丸眞正宗」のカップ酒、「マルカップ」(300円)がいいんだけれど、すきっ腹にいきなりマルカップじゃ、効きめが強烈すぎる感じがして発泡酒にしたのでした。
続いて、つみれをひと口。そしてスタミナ揚げ。
「丸健水産」のおでん種は自家製なので、というか、もともとがおでん種屋さんだったのが、その店頭でおでんも売って、立ち飲みできるようになったので、おでんの種そのものがおいしい。
そういえば、安くて美味しいおでんを提供してくれる店としてパッと思いつくのは、ここ「丸健水産」の他に、王子の「平澤かまぼこ」、立石の「おでん丸忠」(「二毛作」)など、自前でおでん種を作っている店々だ。
名物の「はんぺん」もできあがった。
店内の厨房では、新たなおでん種がどんどん作られている。
揚げもの用の大きな鍋に、おでん種の素(=ねりものなど)が投入されるたびに、ジャァァァァ~ッ! という、ど派手な音が店内に響き渡る。
その音がだんだん小さくなっていって、しばらくするとおでん種が完成する。
「シューマイ、揚げ上がりましたよー。そのまま食べられますよーっ!」
揚げものを担当している女性から、そう声がかかる。
「ひとつちょうだい!」
となりで立ち飲んでいるおじさんが手をあげた。
「はい、どうぞ。150円です」
揚げあがったシューマイを1個、新しいお皿に載せて出してくれる。汁は入れない。シューマイだけだ。
「できたてなので、こっちから先に食べてね」
そう言われて、おじさんは食べていたおでんを、ひとまず横に押しやって、できたて熱々の揚げシューマイにかぶりつく。
なるほどなあ。「丸健水産」には、こんな楽しみ方もあったんだ。はじめて知った。
30分ほど立ち飲んで、「ごちそうさん」と店をあとにした。
「丸健水産」 / はんぺんも出てきた / スタミナ揚げの中身
(次回)19.03.25 二次会はおでんセット … おでん「丸健水産(まるけんすいさん)」(赤羽)
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コメント
初めてコメントします。
いつも拝見しています。
実は私と私の先生も居酒屋巡りをしています。
日本国中離島まで行っています。3000軒以上巡りました。
ブログを貼りつけます。
一度ご覧ください。
書籍という形にしたく考えています。良いアイデアがございましたらお願いします。
営利は全く考えていません。なおデーターは総てあります。
未発表が200軒ぐらいあります。
居酒屋伝道師さんのブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/benn1112
独酌紗季のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/c12354566
投稿: 独酌 紗季 | 2017.02.09 14:34
「ニッポン居酒屋ぶらり旅」、拝見いたしました。
居酒屋伝道師・池波和彦さんの「日本の酒場をゆく」は、実はかなり前から愛読しております。
すばらしい酒場データベースですねえ!
投稿: 浜田信郎 | 2017.02.09 21:41