ここはまさにケ中のケ … 居酒屋「ペルル」(鷺ノ宮)
ものすごくよくやって来ているのに、このブログへの登場頻度は極端に少ない。
そんな店の筆頭が、ここ居酒屋「ペルル」である。
「非日常」と「日常」のことを、「ハレ」と「ケ」と言ったりする。
何ヶ月かに1度ぐらい、おめかしして出かけていくレストランが「ハレ」の世界だとすると、毎日のように仕事帰りに立ち寄れる大衆酒場は「ケ」の世界。まったくの日常空間である。
私にとって、ここ「ペルル」はまさに「ケ」中の「ケ」みたいな感じの店なんだろうなあ。あまりに「ケ」すぎて、あえて書くことが思い浮かばないぐらいだ(爆)。
この店に最初にやってきたのは今から14年前、平成15(2003)年2月のことだった。
その当時、足しげく通っていた、もつ焼き「鳥芳」のすぐとなりが「ペルル」だったのだ。でも、「鳥芳」に行き始めてから、「ペルル」に行くようになるまで、2年ぐらいかかったなあ。
今でもそうだけど、初めてのバーに入るときは、その店の常連さんに連れて行ってもらわないと入ることがむずかしい。
たいていのバーは、外から中の様子をうかがうことができないようになっていて、しかも入口の扉も重厚な造りになっている。一見さんにとっては、すごく敷居が高いのだ。
そのころの「ペルル」は、赤いレンガの建物で、当時放送されていたTVアニメ「笑ゥせぇるすまん」に登場するBAR「魔の巣」のモデルになった店だった。
そして店内に入ると、店主の故・古川実(ふるかわ・みのる)さんもまた、「魔の巣」のマスターそっくりだったのだ。(古川さんはダジャレ好き、「魔の巣」のマスターはとても無口というところが大きく異なっていたが……。)
店は昭和35(1960)年の創業。それぞれ近所ではあるが、2度の移転を経て、3軒めとなる店舗が現在の店である。(BAR「魔の巣」のモデルは2軒めの店。)
私自身も、いつのころからか連名のキープボトル(ニッカウイスキー)を持つようになり、ここに来るとたいていウイスキーの水割りを飲んでいる。
ボトルがあれば、いるのは氷代(500円)と、自分が注文したつまみの料金だけ。明朗会計であり、しかも安い。
今日は、つまみとしてポッキー(400円)を注文したら、2種類たっぷりのポッキーを出してくれた。
ちょうどウイスキーもなくなったので、久しぶりに新しいボトル(ブラックニッカ・スペシャル、4,500円)を入れる。
この「ブラックニッカ・スペシャル」。去年(2016年)6月をもって製造を終了したとのこと。残っている在庫分がなくなったら、もう手に入らなくなるらしい。このウイスキー、とても好きだったのに、残念だなあ。
ゆっくりと2時間半ほどの酒場浴。ボトルも入れて今夜のお勘定は5,400円なり。どうもごちそうさま。
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