東京一の牛もつ煮込み … やきとり「鳥勝(とりかつ)」(立会川)
いま私が東京で一番おいしいと思っている「もつ煮込み」が、ここ「鳥勝」の「煮込(牛)」(490円)である。
具材は牛シロとコンニャクのみと極めてシンプル。
これを朝からコトコトと煮込んで、みそで味付けする。
できあがった煮込みは、鍋ごと
だからとっても出が早い。
他の多くの「もつ焼き屋」がそうであるように、ここ「鳥勝」もお通しはない。
出が早い煮込みは、お通し代わりの最初の一品としても最適なのだ。
その煮込み。牛シロの裏にはたっぷりと脂肪が付いているんだけど、しつこくはなくて、脂ならではの旨みがすばらしい。
この脂の濃厚さと自然な甘みを、ホッピーですっきりと流す。
ホッピーとの相性が抜群な煮込みなのである。
この感覚、前にも味わったことがある。そう、木場「河本」の煮込みとホッピーだ。「河本」の煮込みも、牛シロと少量のコンニャクのみ。そして飲みものは氷なしのホッピーだ。
東京でホッピーにもっとも合う煮込みが、「河本」の煮込みだと、私はずっと思っていた。
ところが!
女将・真寿美さんが熱中症になったのをきっかけに、2015年7月に休店して以来、2016年9月からの仮営業での再開後も、残念ながら「河本」のメニューから煮込みはなくなってしまっているのだ。
『もうあんなにもホッピーと合う煮込みは食べることができないのかもなあ……』
なんて思っていたところへ、ここ「鳥勝」の煮込みとの出会いがあった。
その後はもう取りつかれたようにほぼ毎週、「鳥勝」に通ってきてるのでした。
今日、「鳥勝」に到着したのは午後6時20分。入口の外に、男性ひとり客が空席待ちをしていたので、その後ろに並ぶと、10分も待たずに店に入ることができた。
いつものようにホッピー(セット360円)をもらい、1品めのつまみとして煮込みを注文。予想どおり、煮込みはあっという間に出てきた。
この店には、まだまだ食べたいメニューがたくさんあるのに、煮込みもどうしても2回に1回(つまり2週間に1回程度)は食べたいので、ついつい普通のやきとり(=もつ焼き、1本80円)が後回しになってしまってる。
先に、ここの煮込みは「出が早い」ので、お通し代わりの一品になるということを書いたけど、同じ煮込みでも「煮込豆腐」(980円)となるとまたちょっと違う。こちらは一人用の土鍋に、豆腐と、小鉢に2杯分程度の煮込み、そして白菜を入れてグツグツと煮込み、最後に春菊を入れて出してくれる。だからできあがるのにも、ちょっと時間がかかる。ボリュームたっぷりの鍋料理のひとつと考えたほうがいいだろう。
2品めのつまみとして、まだ食べたことのない「タンワイン焼」(350円)を注文したら、残念ながら売り切れとのこと。「センマイ刺」(240円)と「生野菜シングル」(270円)をもらうことにした。
「ガツ刺」(240円)や「コブクロ刺」(240円)は単品でもらっても、生野菜の上にトッピングしてもらってもいけるのだが、センマイ刺はタレが違う。他のは自家製の焼肉のタレなんだけど、センマイ刺は辛みそダレ。それで別々に注文したのでした。
となりの人がセンマイ刺を食べてるのを見たことはあるが、自分自身でいただくのはこれが初めて。見た目の予想どおり、センマイ刺もいいですねえ!
とここで、冷蔵庫前(≒日替わりメニューが出る場所)に「親子丼」(370円)というメニューが出ていることに気がついた。今日はもうお腹いっぱいなので注文できないけど、またあったら食べてみたいなあ。
ホッピーがソト1・ナカ3(ナカは200円)で、2時間ほどの酒場浴。今宵のお勘定は1,760円でした。どうもごちそうさま。
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