今季おさめのイカ大根 … 立呑み「やきや」(荻窪)
冬場だけの「やきや」の名物・イカ大根(200円)。今シーズンは今日、2月28日をもって終了なんだそうな。
いやぁ、間に合ってよかった。
実はそんな予感がして、今日はあわててやってきたのだった。
これを逃すと、あとは何ヶ月も食べられないからなあ。
おでんの大根だって、1個が200~300円はするというこのご時世。ここのイカ大根は、イカゲソと一緒に黒々と煮込まれた大きな大根が、ドドーンと2つ。これで200円なんだから、うれしいではありませんか。
箸で簡単に切り分けられるほど、よく煮込まれた大根は、イカ以上にイカらしい味わいで、食べるものを喜ばせてくれる。
火曜日の今日、「やきや」に到着したのは午後7時前。当然のごとく店内はほぼ満員状態だ。(というか、かなり遅い時間じゃない限り、いつもたいてい満員状態なのだ。)
立ち飲んでいる先客たちの背後を、少し店の奥に進むと、ひとりなら入れそうなすき間を発見。そこに入れてもらった。
最初の注文は迷うことなくホッピー(320円)とイカ大根(200円)である。
この店のイカ料理(200円均一)の安さの秘密は、イカの仕入れにある。イカは、店主の知人である八戸の漁師さんから直送されてくるのだ。
それでも昨今のイカ不漁の影響は出てしまい、昨年(2016年)の12月に、これまでの170円均一から、200円均一に、30円(率にして17.6%)値上げした。
イカの仕入れ値が、これまでの3~4倍に高騰しているという中、これだけの値上げではまったく追いつかないだろうと思うのだが、女将さんは「もう少し、この値段でがんばってみます」と笑顔を見せてくれた。
なお、イカ料理とウナギ肝焼きは170円から200円に値上げしたものの、それ以外の、きざみ穴子、もつ煮込、串刺フランク、めかぶ、みそきゅうり、漬物、冷奴、枝豆などは、相変わらず170円のまま。ありがたい限りである。
ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、160円)をもらって、都合2杯分のホッピー割りで、ボリュームたっぷりのイカ大根を食べ終えた。
3杯めとなるナカをもらって、つまみにはゲソ揚げ(200円)をもらって、そのゲソ揚げの上に、すでに売り切れている「珍味わたあえ」(200円)の、残ったワタをトッピングしてもらった。
珍味わたあえもまた、大人気の逸品なので、すぐに売り切れてしまう。かなり早い時間に来ないと食べることができないのだ。
4杯めのナカをもらって、つまみは、これまた人気の自家製塩辛(200円)である。この塩辛がまたうまいんだ。
さっくりと1時間ちょっとの立ち飲みタイム。ホッピーがソト1・ナカ4(合計800円)に、イカ料理(各200円)が3品で、今日のお勘定は1,400円なり。
繰り返しになるが、今シーズンのイカ大根に間に合って、本当によかった。
どうもごちそうさま! イカ大根がない時季であっても、必ずまた来ます。
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