たっぷりとマーボ豆腐 … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)
なんだか無性に「川名」のマーボ豆腐(519円)が食べたくなって、帰宅途中に寄り道した。
カウンター席の一角に腰を下ろしながら、生グレープフルーツサワー(411円)を注文し、お通し(サービス)のオレンジ2切れと共に飲みものを出してくれたところで、マーボ豆腐と、そのできあがりを待つ間のつまみとして、ほうれん草(173円)を注文した。
予想どおり、ほうれん草はあっという間にやってきた。
カツオ節がトッピングされ、ほうれん草の根っこに近い、赤くなった部分まで入っているのがいいんだな。醤油をサッと回しかけていただく。
ほうれん草をつまみに、サワーを飲みながら待つこと約10分。一人用の土鍋にたっぷりと盛られた、熱々のマーボ豆腐がやってきた。
一般的な麻婆豆腐と、ここ「川名」のマーボ豆腐はちょっと、いや、だいぶ違う。
普通の麻婆豆腐は、
ところが「川名」のマーボ豆腐は辛くない。
よーく見ると、唐辛子も少し入ってるんだけれど、「辛い」と感じるほどではない。
見た目も、一般的な麻婆豆腐が「赤黒い」感じなのに対して、「川名」のマーボ豆腐は「黄褐色」というか「薄茶色」といった感じで、色合いが淡い。
だから、最初はこれが麻婆豆腐だとは気がつかなかった。
「川名」の常連さんの中にひとり、ものすごくマーボ豆腐が好きな人がいて、来るたびにいつもこれを食べていた。でも、私はそれがマーボ豆腐だとは分からなくて、
「いつも食べてる、その鍋は、なんていう料理なんですか?」と質問したら、
「これはマーボ豆腐です。けっこうボリュームがあるのに、帰るころには腹にたまっていない。カロリーも低くていいんだよ、これは」
という答えが返ってきた。それがもう13年も前のこと。それ以来、ときどきこのマーボ豆腐を食べているのでした。
当時380円だったマーボ豆腐が、今は519円と、37%ほど値上がりしているが、ボリュームもまた当時より多くなったように感じる。(あるいは私の胃袋のキャパシティが小さくなったのかも……。)
マーボ豆腐1品で、生グレープフルーツサワーを2杯ほどいただくと、すっかり満腹になって、しかもちょうどいい酔い心地になるのである。
それでいて、お腹にもたれないのも、ここのマーボ豆腐の大きな特長なのだ。
マーボ豆腐をいただいたあと、店主がサービスで枝豆豆腐と日本酒(尾張 男山 大吟醸)を出してくれた。
この枝豆豆腐。さっとオリーブオイルをかけただけなんだけれど、そのオリーブオイルの香りと味わいが素晴らしい。塩もいらんね。
枝豆の青臭い感じと、オリーブのやわらかくフルーツっぽい香りの相性がいいんだなあ。
ゆっくりと2時間弱の酒場浴。今宵のお勘定は1,622円なり。どうもごちそうさま!
(補足事項)4月から、焼き鳥・もつ焼きの値段が基本的に1本120円に統一(値上げ)されました。豚バラ、豚トロ、鳥中おち、鳥なんこつなどの、ちょっとスペシャルなものは130円に。皮にんにく、鳥軟骨つくねなど、もともと173円だったものは変わらず。手羽中は230円になりました。それに合わせてチキンセットも5本で600円、ニュートンセットも6本で720円になりました。詳しくは店情報をご確認ください。
| 固定リンク
コメント