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また1軒、名店の予感 … 昭和酒場「ALWAYS(オールウェイズ)」(高円寺)

昭和酒場ALWAYS


 かつて野方に「手打ちうどん酒房 さぬき亭」(2004~2012年ごろ)という、店主ひとりが切り盛りされている酒場があった。

 店主自ら打った「手打ち麺」で作ってくれる「鍋焼きうどん」や「焼きうどん」が、いい酒の肴になって、ずらりと勢ぞろいしている焼酎が進んだものだった。

 今にして思えば、いま流行りの『うどん酒場』の先駆けのような酒場だったよなあ。

 そんな「さぬき亭」の店主が、しばらくの充電期間を経て、2017年5月、高円寺に立ち飲み屋をオープンした。

 店の名前は「昭和酒場ALWAYS」。

 元がたこ焼き屋だったという店舗を、自ら改装したという店内は、8~10人ほど立てる立ち飲みカウンターに、奥には立ち飲み用のテーブル席が1卓用意されている。

 なんといっても大きな特長は、お酒や料理の値段が安いこと。

 酎ハイや日本酒、ワインはそれぞれ250円。ホワイトボードに書き出されている35種類ほどの料理も、刺身も含めて、それぞれ150~300円というのがありがたい。

「すぐ近くに『七助』や『きど藤』のほか、『晩杯屋』までありますからねえ。目の前は『バクダン』だし。これ位の値段でがんばるしかないと思ってるんですよ」

 店主自らが、あちこちの酒場で飲み歩いているので、まわりの状況をよくご存じなのだ。

 開店直後ということもあって、店は店主に加えて、近くに住んでいるという店主の妹さんも助っ人として入り、2人体制で切り盛り中だ。(妹さんはバタバタする時間帯だけお手伝いされているとのこと。)

 さっそく白ホッピーセット(400円)をもらって、つまみにはホワイトボードの筆頭に書き出されている「かわはぎ刺」(300円)を注文した。

 しばらくして出てきた「かわはぎ刺」は、白く輝くような刺身6切れに、大ぶりの肝(きも)がドンと添えられている。これで300円は安過ぎじゃないの?

 せっかくの「かわはぎ刺」なので、じっくりと味わいながらいただこうと思ってたんだけど、肝醤油にからめていただく弾力のある白身があまりにも美味しくて、まったくブレーキがきかず、あっという間に食べきってしまった。

 2品めとして、これまた信じられない値段で出されている「めばる煮付」(250円)を注文すると、残念ながら、さっきとなりの人が注文した分で売り切れてしまったとのこと。

 かわりに「あら煮」(250円)を注文すると、ちょっと深めの丸皿にたっぷりの「あら煮」を出してくれた。

 飲みもののほうでは、開店記念として、屋久島の芋焼酎「三岳みたけ」を、なんと1杯300円で提供してくれている。

「一升瓶を6本仕入れたので、なくなったら終了です」と店主。

 それじゃあと、ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、200円)をもらう代わりに、「三岳」をいただいて、まずはしばらくロックで飲んだあと、ホッピー(ソト)を足して、「三岳」のホッピー割りにしてみた。

 なんとまあ、これはこれですごく美味いじゃないか!

 ホッピーと合わさって、「三岳」の味と香りがより際立つ感じだ。なかなかできない、ぜいたくな飲み方だけど、これはいいねえ。

 〆の一品は、最初から決めている。

 メニューの末尾に書かれている「〆うどん」(300円)だ。

「手打ちじゃなくて、市販の麺ですけどね」

 と言いながら出してくれた「〆うどん」は、小ぶりの丼に盛られ、トッピングも、とろろ昆布、かまぼこ一切れ、刻みネギといたってシンプル。

 この「〆うどん」自体が、これまたいいつまみになるんだなあ。「さぬき亭」が懐かしいぜい。

 じっくりと3時間半も立ち飲んで、今夜のお勘定は2,450円なり。どうもごちそうさま。

 高円寺にまた1軒、いい立ち飲み屋ができたなあ。

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「昭和酒場ALWAYS」 / 店頭のメニュー / ホッピーセット

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店内のメニュー / かわはぎ刺 / ナカを「三岳」で

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あら煮 / 店主 / 〆うどん

店情報

《平成29(2017)年6月2日(金)の記録》

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 日曜日。午後4時の開店時刻を待ちかねて、高円寺・庚申(こうしん)通り商店街の立ち飲み屋「昭和酒場ALWAYS」にやってきた。  開店直後にもかかわらず、すでに先客がいるのが素晴らしいなあ。  さっそく「ホッピーセット」(400円)をもらって、つまみは「塩辛チーズ」(200円)を注文する。  この「塩辛チーズ」は、まだ開店2週間ながら、すでにこの店の常連さんになっているT口さんのオススメの一品なの... [続きを読む]

受信: 2017.06.20 21:29

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