山椒ピリリ!鰻肝佃煮 … 「ふみ屋」(阿佐ヶ谷)
「これ、美味しいですねえ! 山椒がすごくよく効いてる」
「ありがとうございます。鰻の肝の佃煮です。山椒は、京都の実家から送ってもらったんです」
と「ふみ屋」の店主。
そうか。店主は京都のご出身だったんだ。
京都はお土産に「ちりめん山椒」などもあるぐらいだからなあ。
この「鰻の肝の佃煮」。「珍味3種盛り」(500円)を注文したら、その内の1品として登場したもの。単品(400円)でもメニューの載っている。
ここ「ふみ屋」にやって来たのは、今年の元日以来、半年ぶり2回め。
実は店の前は何度も通ってるんだけれど、外から見える店内は、とにかくいつも満席で、入りたくても入れないほどの大人気店なのだ。
幸いにも(なのか?)今日は、早めの夕方からの長引く雨模様で、入口側の2、3席が空いている。ここぞとばかりに飛び込んだのだった。
まずは「ホッピーセット」(400円)をもらってから、やおらメニューを確認する。
この店の二大看板は、うなぎの串焼きと、豚のもつ焼き。この両者をいっぺんに食べることができる店を、私は他に知らない。
さっそくその両者から始めることにして、うなぎ串焼きはキモ(250円)とヒレ(250円)を、豚のもつ焼きはレバー(130円)とシロ(130円)を、それぞれ味付けはおまかせで1本ずつ注文した。
すぐに出されるお通しは厚揚げの小鉢。お通しは「席料」(200円)の中に含まれている。
まず出てきたのは、もつ焼きのレバー。味噌焼きである。
もつ焼きが130円というのは、近くにある「川名」や「四文屋 阿佐ヶ谷店」などと比べても高いんだけれど、出てきたもつ焼きを見ると納得する。
一切れ一切れの豚もつがでかいのだ。この大きさから考えると、ちっとも高くはない。
そしてうなぎ串焼きのヒレ。これはニラのまわりに、うなぎのヒレをぐるぐると巻きつけて焼いたもので、これもまたでかいっ!
ひと串ごとのボリューム感が、「ふみ屋」の大きな特長なんだね。
ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、250円)をもらって、シロとキモである。
さらにナカをもらって、冒頭でご紹介した「珍味3種盛り」を注文したのでした。
その「珍味3種盛り」の、「鰻の肝の佃煮」以外の2品は、「塩辛」(単品350円)と「青のり」(単品350円)。
これが本当に酒に合うつまみで、これだけでさらにもう1杯、ナカをおかわりした。
カウンターには、釣り好きの常連さんたちがずらりと座って、釣り談議に花が咲いている。
もともとは釣りをやっていなかった店主も、このお客さんたちにつられて(釣られて?)、すっかり釣り好きになってしまったそうだ。
そう言えば店内のメニューにも、うなぎ串焼き、豚もつ焼に加えて、「本日のおすすめ」として、いわし(500円)、ネギトロ(500円)、真たこ(550円)、本まぐろ(600円)や、金目カブト煮(500円)といった魚料理も並んでいる。
ゆっくりと2時間ほどの酒場浴。ホッピーがソト1・ナカ4で、今夜のお勘定は2,610円なり。どうもごちそうさま。
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