買うチカラが決め手! … 立呑み「晩杯屋(ばんぱいや)」(西荻窪)
「晩杯屋」西荻北口店にやってきた。私にとって、これが初めての「晩杯屋」である。
平成21(2009)年8月に、第1店めの武蔵小山本店を開店以来、すでに28店舗を展開。安さで人気の立ち飲みフランチャイズ店なのだ。
まずはホッピーセット(390円)を白でもらって、つまみにはマグロ竜田揚げ(150円)を注文する。
150円という値段ながら、注文を受けてから調理して、揚げたて熱々を出してくれるのがいいね。
つまみのほとんどは110円から200円。マグロ刺し、ブリ刺しなどが200円だ。
普通の煮込みは130円、煮込み玉子入りになっても150円と、20円しか変わらない。マカロニサラダやポテトサラダも130円。食べものメニューの8割方が100円台なのがすごいなあ。
「晩杯屋」をフランチャイズ展開している、株式会社アクティブソースの金子源(かねこ・はじめ)社長は、昭和51(1976)年8月5日生まれの40歳。
お父さんが経営していた鉄工所がオイルショックでつぶれ、貧しい生活の中で高校を卒業後、海上自衛隊に入隊。
7年間の自衛隊勤務のあと、25歳の時に「牛角」などを経営する外食産業企業、株式会社レインズインターナショナルに入社したのを皮切りに、青果市場、水産関係の会社、運送会社で仕分けのアルバイト、赤羽「いこい」での修業などを経て、2009年、32歳の時に武蔵小山の地で立ち飲み屋を始めた。これが現在の「晩杯屋」の原型である。
「『売るチカラ』より『買うチカラ』がうちのパワーです。私が、青果市場などで手に入れたノウハウを活かしています」
金子社長は、ネットのインタビューで、そう答えている。
ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、220円)と同時に、マカロニサラダ(130円)ももらう。
ホッピーはソト1に対して、ナカが2杯(つまり最初のホッピーセット+追加のナカ1杯)で、ちょうど終わる分量。ソト1・ナカ3~4で飲める店に比べると、ナカの量が少ないのかな。
飲みものは、シンプルなチュウハイやお酒(菊源氏)などは、1杯250円と安いが、それ以外は、一般的な大衆酒場や、もつ焼き屋と同じような値段で、料理の値段ほどのインパクトはない。
メニューには、「おしぼり(ピュア・コットン100%)70円」というのも並んでいて、おしぼりが欲しい人は、それを注文する仕組み。このあたりも単価削減に貢献してるんだろうな。
となりで飲んでいたおにいさんは、「アジコロ」を注文。
『なんだそれは?』と改めてメニューを確認すると、アジフライとコロッケを1個ずつ盛り合わせたもの。
アジフライもコロッケも、それぞれ1個が110円で、ダブル(2個)だと180円。「ダブルの場合はアジコロ(アジフライ1個+コロッケ1個)のセットも可能」、と書かれている。これもいいねえ。
お勘定は、最後に伝票で清算する仕組み。その場払い(キャッシュ・オン・デリバリー)ではないのがおもしろい。
さっくりと1時間ほど立ち飲んで、お勘定は870円なり。どうもごちそうさま。
・店情報
| 固定リンク
コメント