七輪で自分たちで焼く … やきとん「鶴松(つるまつ)」(新橋)
サラリーマンの街、そして呑兵衛タウンとして知られる新橋なのだが、実は意外に高くつく酒場が多い。
そんな中、今日、料理研究家の伊野由有子(いの・ゆうこ)さんに連れてきてもらった「やきとん鶴松」は、本格的に安い!
我われ5人は、まずは生ビールで乾杯したんだけれど、この中ジョッキの生ビールが、ハッピーアワーで290円(以下、価格はすべて税別表記)だ。しかもそのハッピーアワーが、開店時刻の正午から、午後7時まで、7時間も続くというんだから、ありがたいではありませんか。
それ以降、閉店する深夜0時までの5時間が、通常価格に戻るんだけど、その通常価格だって490円だ。
生ビールのみならず、ハイボール、チューハイ、ウーロンハイなども、営業時間全体を通して1杯290円と、これまた安くてありがたい。
「やきとん鶴松」という店名のとおり、この店の売りは『やきとん』。しかし串焼きではなくて、焼き肉屋さんのように、お皿で出される生肉(生もつ)を、自分たちで焼いていただくスタイルである。しかも七輪での炭火焼きだ。
まず注文したのはタン(塩、390円)、カシラ(ニンニク醤油、350円)、レバ(ニンニクゴマ油、390円)。味付けはすべて伊野さんが指定してくれたもの。それぞれ2人前ずつ注文すると、5人がひとり2切れずつぐらい食べることができた。
焼きを待つ間の「合いの手」用のつまみとして、酢もつ(350円)、マカロニサラダ(290円)、もやしナムル(290円)ももらう。
メニューの数は、焼きものが12品、その他のつまみが7品の、合計19品とそれほど多くないのだが、きっちりと呑兵衛好みのする品々がそろっている。
生ビールをグイグイとおかわりしながら、牛ホルモン(ポン酢、490円)、上ミノ(辛味噌、590円)、下田さん家の豚(塩、500円)を、これまたそれぞれ2人前ずつ追加注文する。
その間にも、次々にお客さんがやってくるのだが、残念ながら予約のないお客さんは入れない。でも、すべての予約は2時間制なので、少し待てば空く。多くのお客さんは、その場で今日の1~2時間後ぐらいの時間帯を予約していた。
飲みものメニューの中に、『ホッピーセット(白・黒・レモン)390円』というのがある。白・黒は当たり前として、レモンってなんだ?!
すぐに伊野さんが、そのホッピーセットのレモンを注文し、
「阿佐ヶ谷の『丸山』のように、ホッピーにレモンスライスを入れて出してくれるのかなあ?」
「『ホッピー仙人』の『堀越さん』みたいな、ホッピーカクテルなのかもね」
などと推測しながら待つことしばし。
出てきたのは、ごく普通のレモンサワーだった(爆)。
ただし、メニューにあるレモンサワー(330円)は、サワーグラス1杯のレモンサワーが出されるのに対して、ホッピーセット・レモン(390円)は、レモンサワーの素が瓶のまま出される。ホッピーと同じように、ナカとソトという形だ。なので、あとでナカ(190円)をもらって、もう1杯、レモンサワーを飲むことができる。
1杯めのセットと、2杯めのナカで、合計580円なので、1杯あたり290円。2杯分で考えると、単発で注文するレモンサワー(330円)よりも安くなるのでした。
最後に「本日のお楽しみ」(990円)という、日替りの焼きものを2人前注文すると、出てきたのは、見るからに美しい牛の生ロースだった。
「サッと炙る程度に片面だけ焼いて、こちらのタレをつけてお召し上がりください」
と、生卵の黄身が入ったタレを出してくれる。
な~るほど。「炙りユッケ」のようになるわけですね。
この「炙りユッケ」が、これまた美味いこと、美味いこと。ラストを飾るのにぴったりの逸品でした。
今日のメンバーのひとり、
予定どおり、たっぷりと2時間楽しんで、今日のお勘定は5人で15,120円(ひとり当たり3,024円)なり。
飲み食いした質と量に対して、ものすごく安いと感じたお勘定でした。
いいお店をご紹介いただき、ありがとうございます。必ずまた来ます!>伊野さん
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