たつやと鳥勝の融合?! … もつ焼「丸松(まるまつ)」(東中野)
前回から、私自身の大きな課題となっている「丸松」の「もつカレー」をいただくべく、東中野駅に降り立った。
店の前にこそ行列はできていないものの、店内はちょうど満席で、ひとり客でも入れない状態。
「しばらくこちらでお待ちくださいね」
と示してくれた、店の外に置かれた丸椅子に座って待つこと約5分。
男性ひとり客がお勘定をして席を立ち、その人との入れ替わりで店に入ることができた。
その席は、店主・松ちゃんが立つ焼き台の、ちょうど目の前。
「熱い席ですみません」と松ちゃん。
「いやいや。熱いけど、もつ焼きができていく様子をつまみに飲める特等席ですよ(笑)」と答える。
これは負け惜しみじゃなくて、本当にそうなんだ。
生の状態と、焼きあがった状態で、もつ焼きは色合いも変われば、その大きさも変わる。その変化を見てるだけで、時がたつのを忘れてしまうほど。
だから、どこのもつ焼き屋に行っても、もし空いていれば、ぜひ焼き台の近くに座りたいのである。
冷たいおしぼりで手をふいて、「黒ホッピーセット」(400円)と「もつカレー」(350円)を注文する。
「もつカレー」は、注文を受けてから小鍋に分けて再加熱して仕上げてくれるので、ちょっと時間がかかる。
松ちゃんの奥さんは、沼袋「たつや」の創業スタッフとして、そして仕込みスタッフとして、ずっと「たつや」を支えてきた。
その「たつや」仕込みの「もつカレー」をベースに、具材を牛シロ(+コンニャク)に変更したのが、ここ「丸松」の「もつカレー」なのだ。
んん~っ、うまいっ!
ざっくりと言えば、「たつや」の「もつカレー」と、立会川「鳥勝」の「牛もつ煮込み」とを、上手に融合させたような逸品なのだ。
ナカ(おかわり焼酎、270円)をもらって、焼きものは、レバ塩、シロたれ、カシラみそ(各120円)を注文する。
なにしろ松ちゃんが焼くんだから、間違いはない。必ずうまい。
壁に張り出されているメニューの中に、「あぶり焼 あじ、いわし、うるめ 各280円」というのがある。ナカをもらって、その「あぶり焼」の「あじ」をいただくことにした。
なんてことはない豆アジの干物なんだけど、炭火で焼くとこれがまたうまいんだ。小さな5尾が1人前。焼きたての熱々はもちろん、冷めて固くなってきたものも、いいつまみになる。
カウンターの入口側に座っているのは、舞ちゃんをはじめとする「秋元屋 桜台店」の面々だ。
本来は「秋元屋 桜台店」も、ここ「丸松」も月曜定休同士なので、休みを利用して飲みに行くことができない。しかし、昨日の月曜日が「海の日」の祝日で、「秋元屋」(本店&桜台店)は営業。その代りの休みが、今日、火曜日になった。
舞ちゃんたちは、それを利用して、ここぞとばかりに「丸松」にやってきたとのこと。
桜台店にもすっかりごぶさたしているので、ここでお会いすることができて、うれしい限り。当然のことながら「秋元屋 桜台店」も、ずっと満席状態が続く人気店の状態を維持しているそうだ。
その「秋元屋 桜台店」の面々が、「ハラミ醤油が美味しいですよ」と教えてくれて、さっそくそのハラミ(120円)と、合わせてガツ(120円)を、どちらも醤油焼きでお願いする。
ハラミの醤油焼きには、ワサビを添えて出してくれた。確かに、これは美味いねえ!
そして舞ちゃんたち「秋元屋 桜台店」グループが帰った(二次会に行った)と思ったら、入れ替わるように入ってきたのは、なんと「秋元屋 本店」の面々である。これはすばらしい。みんなに愛されてるね、松ちゃん。
私も最後にもう1杯、ナカをもらって、これでソト1・ナカ4。つまみも、最後はさっぱりと「水なす漬」(250円)で締めくくる。
ゆっくりと2時間弱の酒場浴。今宵のお勘定は3,010円でした。どうもごちそうさま。
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