外1中5で酔いに酔う … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)
「秋元屋」本店である。
いつ行っても満員で、特に週末は待ち行列ができるほどの人気店なんだけど、今日は、となり町・都立家政で毎年恒例の「かせい阿波踊り大会」が開かれる日。
今日であればスッと入ることができるんじゃないかと思って出かけたら、予想どおり、コの字カウンターの一角にスルッとすべり込むことができた。
まずは白ホッピーをセット(400円)でもらって、手渡される小さな紙に「れば1、しろ1、かしら1、キャベツみそ1」と書いて、店のおにいさんに「味はおまかせします」と手渡す。
この店はグループ客も多く、初回の注文は、決めるのに時間がかかったり、一気に大量注文となったりすることも多い。そのため、最初の1回は、注文の品を自分たちで紙に書くという仕組みを採っているのだ。
まずは「キャベツみそ」(120円)がやってきた。これは生のキャベツを、かたまりのままざっくりと『くし切り』にして、味噌を添えて出してくれる一品。出が早いので、串の焼き上がりを待つ間のつまみとして、ちょうどいいのである。
外側の皮から、1枚ずつめくるように剥(は)いで食べる人もいるが、かたまりのまま、先っぽからガブリとかぶりつくのがおすすめ。
あまり待つこともなく「れば」(120円)が焼き上がってきた。味つけは『塩』である。
新鮮なレバならではの、濃厚なコクをともなった旨みを、ホッピーでグイッと流す。
昔は「もつ焼き」(豚)は「焼き鳥」(鶏)の代用品、「ホッピー」は「ビール」の代用品、みたいなとらえ方をされている時代もあったが、今や「もつ焼き」も「ホッピー」も、それぞれ立派な主役である。
けっして何かの代用で食べたり飲んだりしているわけではなくて、「もつ焼き」を求めて、「ホッピー」を求めて、お客さんたちがやってくる。
まさに隔世の感がありますねぇ。
ちなみに「もつ焼き」も「やきとん」も、同じものの違う呼び方であって、指しているものはどちらも同じだ。
平成16(2004)年に「秋元屋」をオープンするときに、店主の秋元宏之(あきもと・ひろゆき)さんも、「やきとん 埼玉屋」風に「やきとん 秋元屋」とするか、「もつ焼き 宇ち多゛」風に「もつ焼き 秋元屋」とするか、ちょっと悩んで、「やきとん 秋元屋」のほうを選んだそうだ。
「しろ」(120円)はタレで、「かしら」(120円)は、「秋元屋」自慢の味噌ダレでやってきた。
3本のもつ焼きをいただいたあと、「煮豆腐」(200円)を注文。
「煮豆腐」は、煮込みの鍋で、もつ煮込みと一緒にグツグツと煮込んだ豆腐のこと。
おでんの豆腐や、タラ豆腐、煮奴(にやっこ)など、煮込んだ豆腐はいずれもいいつまみになるが、もつ煮込みと一緒に煮込んだ「煮豆腐」も、これまた絶品なのだ。
豆腐は本当に『呑兵衛の強い味方』だなあ。
これまでソト1・ナカ4でホッピーを飲み進んできたんだけれど、まだソトが残っている。
そこでもう1杯、5杯めとなるナカ(270円)をもらって、〆のつまみとして「たんした」(120円)を、これまた味はおまかせで注文すると、これも自慢の味噌ダレで焼き上げてくれた。
となりの常連さん(=ひざげりさん)との話も弾み、2時間を超える酒場浴。
ソト1・ナカ5でのお勘定は2,350円でした。どうもごちそうさま。
| 固定リンク
コメント
その節はお世話様でした。
この日はそれまで流れが悪く、つまらない気分のまま上がりかなって思ってたところでお会いできたので嬉しかったです。
投稿: ひざげり | 2017.09.13 07:16
こちらこそ、ありがとうございました。>ひざげりさん
門前仲町方面にも、久しぶりに伺いたいと思っています。
ぜひまたよろしくお願いします!(^^)
投稿: 浜田信郎 | 2017.09.13 23:24