福山での夕食は関東煮 … 大衆食堂「稲田屋(いなだや)」(福山)
福山にやって来た。
「自由軒」に行こうか、それとも「稲田屋」に行こうか。
同行のSさん、Aさんと、ちょっと検討して、お二人がまだ行ったことがないという「稲田屋」に向かうことにした。
現在の時刻は午後6時半。「稲田屋」は午後7時40分にラストオーダーを迎えるので、あと1時間ちょっとある。急げ急げ。
到着した「稲田屋」には、先客は8人ほど。我われ3人も、奥のテーブル席に陣取って、まずは大瓶ビール(650円)を、アサヒ(スーパードライ)でもらって乾杯である。
「白・黒1本ずつを、各人にお願いします。ネギ(100円)も1皿。あと肉皿(650円)も1人前、お願いします」
『白・黒1本ずつ』というのは、この店の名物・関東煮(1本160円)のこと。『白』は牛シロ(腸)、『黒』は牛フワ(肺)である。
あっという間に出てくる関東煮。
これはいわゆる牛もつ煮込みなんだけど、ものすごく甘いのが大きな特徴なのだ。
「全部を串から抜いて、最初はそのまま食べてみてください。甘過ぎるようだったら、この刻みネギをかけて、卓上の唐辛子もたっぷりとかけて、よ~くかき混ぜて食べてみてください」
どれどれ、という感じで、関東煮を口に運ぶSさんとAさん。
「おっ。これは美味しいじゃないか!」
「甘いけど、大丈夫だよ。美味しい、美味しい」
あぁ、良かった。ひと安心だ。
ちょうど近くにやって来た大将が、
「甘みはすぐに出せるんだけど、このコクがなかなか出せないんですよね」
と教えてくれた。ただただ甘いだけじゃダメなんだね。
大瓶ビールを3人で2本飲んだところで、飲みものを福山の日本酒「天寶一(てんぽういち)」(1合400円)に切りかえる。
甘い関東煮と肉皿が、日本酒にもよく合うのだ。
関東煮や漬物(白菜、150円)を追加注文して飲むうちに、そろそろラストオーダーの時間が近づいてきた、Sさんは「肉うどん」(600円)を、Aさんは「かけうどん」(450円)をそれぞれ注文して〆に入る。私はうどんは注文せず、最後に「天寶一」をもう1杯だ。
1時間ちょっとの、駆け抜けるような「稲田屋」だったけど、初めてのお二人がとても喜んでくれたことに大満足だ。
お勘定は3人で5,630円(ひとりあたり1,900円弱)でした。どうもごちそうさま。
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