荻窪店と中野店の違い … 立飲「やきや中野店」(中野)
つい先日も、そのメニュー全品をご紹介したとおり、このところすっかり「やきや」(荻窪店)にハマっている。
4月から、中央線で通勤するようになったので、「やきや」にもすぐに来れるようになったのだ。
昨夜も荻窪で降りて、「やきや」に行ってきた。
「やきや」には、毎日やって来る常連さんが多いので、私自身も、今夜もまた行ってもまったく問題ないのだが、ちょっと確認したいこともあって、今日は中野に降り立ち、中野「やきや」にやって来た。
平日の午後6時半の店内は、予想どおり満員で、ひとりが入ることもむずかしそうな状況だったが、カウンターで飲んでる人(ひとり客)が、ちょうどお勘定をしていたので、その人と入れ替わる形で、立ち飲みカウンター中央部、ちょうど大将の目の前あたりに立つことができた。
まずは黒ホッピー(セットで320円)と、つまみにはニコタマ(メニュー表記は「煮込(玉子入)」320円)をもらう。
大将(ご主人)が中野「やきや」を、女将(奥さま)が荻窪「やきや」を、それぞれ切り盛りするという、姉妹店ならぬ、夫婦店なんだけど、扱っている品には違いも多い。
黒ホッピーは中野店にしかない。荻窪店は白ホッピーだけである。
ホッピーに入っている氷も、中野のほうが大きくて、荻窪のは小さい。元は同じ氷なんだけど、冷蔵庫の容量の問題で、中野は大きく割っていて、荻窪は細かく割っているんだって。
そしてニコタマ。これも中野店にしかない。中野店の煮込みは280円で、玉子入りだと320円になる。荻窪店の煮込みは170円だ。そして双方で味が違う。
実は中野も荻窪も、料理の仕込みは、ほぼすべて大将が担当する。朝から荻窪店の店内で料理を作り、午後になると中野店の分を持って、中野に戻っていくのだ。
この「ほぼすべて」に入らない料理が、煮込みと焼き鳥(←中野店のみ)なのである。
中野店の煮込みは、焼き鳥を担当している男性店員さんが作っており、その味付けは味噌ベース。焼き鳥の仕込みも、この男性が行っているようだ。
荻窪店の煮込みは女将さんが作っていて、その味付けは醤油ベースの薄味なのだ。
中野店のほうが、煮込みの値段が高いのは、1人前の量が違うから。中野店のほうが器も大きく、盛りも多い。
ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、160円)をもらって、2杯めのホッピーを飲み終えるころに、やっとニコタマも食べ終えた。
3杯めとなるナカに合わせて注文したのは、シイタケ(100円)だ。焼き台の近くにスタンバイされているシイタケが、大きくて、いかにも美味しそうで、注文せずにはいられなかった。
「最後にちょっと醤油をかけて仕上げてますからね」
焼き台担当の男性店員さんが、そう言いながらシイタケのお皿を手渡してくれた。プリッとした食感がいいね!
串(鶏四つ身、100円)とツクネ(100円)を、どちらもタレ焼きで注文して、4杯めとなるナカももらう。こっちの「やきや」も、荻窪と同じく、ソト1・ナカ4でちょうどいい量なのだ。
「大将、イカ大根はいつごろから始まるんですか?」
大将の手が空いたところで、そう聞いてみる。昨夜、同じことを荻窪「やきや」の若い男性店員さんにもしてみたところ、
「イカ大根は大将が決めるんです。だから我われも分からないんですよ」
という答えが返ってきたのだった。
「今月中には始めたいと思ってるんだけどねぇ……」
と大将。イカの仕入れ値も高止まりしているので、200円の価格を維持したままイカ大根を出すのはむずかしいかもしれないとのこと。
「うちの値段は、採算から計算して付けているわけじゃなくて、自分自身が、『この値段なら食べたいなあ』と思える値段にしてるんですよ(笑)」
というのが、今もなおイカ料理すべて200円で通している理由なんだけど、状況は厳しいんだそうだ。
最後に砂ギモ(100円)とレバ(100円)を、それぞれ塩で焼いてもらって締めくくる。
1時間半ほど立ち飲んで、今日のお勘定は1,620円でした。どうもごちそうさま。
今月末にはイカ大根を食べることができそうだ。
「やきや中野店」 / 黒ホッピー / ニコタマ(煮込玉子入)
シイタケ(醤油) / 串・ツクネ(タレ) / 砂ギモ・レバ(塩)
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