人気のロールキャベツ … 洋食・おでん「自由軒(じゆうけん)」(福山)
せっかく福山にやってきながら、「稲田屋」での45分だけで帰ってしまうのはもったいない。
「稲田屋」から福山駅に向かう道すがら、当然のように「自由軒」にも立ち寄った。
さすがは「自由軒」。平日の午後3時にもかかわらず、変形コの字型(片側の長辺が途中で途切れている)のカウンターは、ほぼ満席だ。
すでに大瓶ビールを飲んできたので、ここでは燗酒(チロリで1合が350円)をいただくことにした。
日本酒の銘柄は「天寶一(てんぽういち)」。明治43(1910)年に創業した地元・福山の酒蔵のお酒である。
そして最初のつまみには「自由軒」の看板メニューのひとつ、おでんをもらう。(ちなみに、もう一つの看板メニューは洋食です。)
いつもは「すじ」(300円)と「豆腐」(150円)をもらうんだけれど、今日はちょっと考えるところがあって、「すじ」だけにした。もちろん自慢の味噌ダレもかけてもらう。
『考えるところ』といっても、大したことではない。今日はあとで、おでんの「ロールキャベツ」(250円)をもらおうと思っているだけである。
「ロールキャベツ」もまた、この店で人気のおでん種のひとつなのだ。
でもその前にもう1品。気になるメニューを発見した。「もつ煮付」(300円)だ。
広島県の普通の酒場に、「牛もつ」や「豚もつ」の煮込みがおいてあることは少ないので、「鶏もつ」の煮付けに違いない。
さっそく注文すると、「温めますか?」とおねえさん。
「はい、温めてください」
と返事すると、冷蔵陳列ケースの中に並んでいる「もつ煮付」を取り出して、電子レンジで温めて出してくれた。
予想のとおり、鶏の砂ギモ、鶏レバー、そして鶏ハツの生姜醤油煮だった。燗酒にもよく合う、いい味つけだなあ。
燗酒をおかわりして、「もつ煮付」を食べ終えたあと、満を持して「ロールキャベツ」を注文し、これにもやっぱり味噌ダレをかけてもらう。
くったりと軟らかく煮込まれたキャベツの中に、たっぷりと入っているツクネがいいね。
新幹線の時間まで、こちらも45分ほどの酒場浴。お勘定は1,550円でした。どうもごちそうさま。
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