イカ納豆にも秘訣あり … 立呑み「やきや」(荻窪)
今年4月から中央線通勤になって、もっとも通いつめている酒場がここ、荻窪「やきや」だ。
これだけ通っていても、まだまだ初めて知ることが多いんだからおもしろい。
今日も今日とて、「いか納豆」(200円)を注文し、
「イカ納豆のイカは、イカ刺しのイカとは違う切り方なんですねえ?」
と、なにげなく女将さんに確認したところ、
「使ってる部分も違うんですよ。納豆と合わせるのにミミじゃ硬すぎるし、イカ刺しにする身の部分では軟らかすぎる。その中間的な部分を選んで、切り方も変えてるんです」
という返事。これにはまったく驚いた。
単価200円のイカ料理のそれぞれに、こんな工夫をしているのである。だから美味い。
いつもと同じように、今日もホッピー(セットで320円)をもらって、つまみは「珍味わたあえ」(200円)からスタートした。
この「珍味わたあえ」は、イカワタをトロトロに熱して、(おそらく)味噌、砂糖、みりんで味つけをしたものにイカゲソを加えて、混ぜながら炒め煮したもの。
イカワタの濃厚なコクと旨味に、甘味が加わって、とてもいいつまみになるのだ。
この「わたあえ」。私はこの店でしか食べたことがないのだが、青森市出身の女将さんによると、青森市では昔から食べられている料理なんだそうな。
後からこの店にやってきた酒友・ミッチーも青森市出身。しかも女将さんと同じ町の出身だということが、今日、初めてわかった。
そのミッチーも、故郷のおばあさんの家で、この「珍味わたあえ」に近い料理を食べたことがあるんだって。
「珍味わたあえ」を食べ終えたところで、ナカ(160円)をもらって、「いか刺身」(200円)を注文。
この「いか刺身」に添えられているワサビを、さっきの「珍味わたあえ」の残りダレに溶き込み、それに「いか刺身」をからめていただく。
「いか刺身」をそのままいただくのももちろんうまいが、この「珍味わたあえ」の残りダレにからめて食べるのが、これまたうまいんだ。
そして最後に冒頭でご紹介した「いか納豆」を注文したのでした。
つまみ3品に、ホッピーがソト1・ナカ4で1時間40分ほどの立ち飲みタイム。今夜のお勘定は1,400円でした。どうもごちそうさま。
なお「やきや」は、年内は12月28日(木)まで、年始は1月11日(木)からの営業です。(中野「やきや」も同じです。)
いか刺身 / わたあえの残りダレで刺身を / いか納豆(混ぜる前)
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