エスニックな和風料理 … 「ヘンドリクスカリーバー(Hendrix Curry Bar)」(国立競技場)
国立競技場のすぐ近くに、美味しいカレー料理の店があるとのことで、3人で予約してやってきた。
3人の内のひとり(S田さん)は、この店の近くに住んでいる常連さんである。
とにかく人気が高い店なので、予約をせずにふらりとやって来たら入れないことも多いんだそうな。
まずは「エビス生ビール」(630円)をもらって乾杯し、つまみはS田さんオススメの4品を注文した。
「じゃこ葱やっこ」(600円)は、冷奴に大きめのジャコをトッピングし、そのジャコがまったく見えなくなってしまうほどたっぷりのカツオ節をのせた上で、スパイスがよく効いた油ダレをかけたもの。
豆腐は、丸ごと半丁ぐらいの冷奴に見えるんだけど、実は1センチ幅ぐらいにスライスされていて食べやすい。
スパイシーな味わいがいいね!
というか、このあと登場するすべての料理に、いろんなスパイスが使われていて、見た目は和風のものも多いんだけど、食べてみるとエスニック。とっても面白い料理に仕上がっている。
だから人気があるんだろうなあ。
生ビールを飲み終えたところで、飲みものを「黒ホッピー」(セット630円、ナカ300、ソト330円)に切りかえる。ちなみにホッピーは黒しかない。
2品めとして出てきた「豚スネ肉のコンフィとマッシュポテトのサモサ」(300円)は、皮の厚い大きい餃子のような、ブラジルのパステルのような、そんな感じの料理。豚スネ肉の旨みがいい。これもまたスパイスが効いてますよぉ!
続いては「牡蠣と青菜の胡麻クミン和え」(700円)。見た目は青菜のおひたしにカキがのってる感じだが、味付けがこれまたエスニック。みんなの箸が止まらない逸品である。
最初に注文した4品の最後を飾るのは、4品のなかでもS田さんがいち押しする「しめサバのカルパッチョ」(750円)だ。
見た目は、軽めに〆られたりっぱなシメサバなんだけど、ヴィナグレッチソースがかけられていて、油がとってもスパイシー。日本のシメサバとは、だいぶ違うよ。そしてこれもうまいっ!
スパイス、いいねえ。
1度行ったきりで再訪ができていないけれど、新中野のスパイス&ハーブ居酒屋、「やるき」のことを思い出した。
「どの料理もハズレはないので、気になるのがあったら注文してみてください」
というS田さんの言葉に、ピクルス好きのK田さんは「豆腐ピクルス」(400円)と「エリンギのアチャール」(500円)を、もつ好きの私はメニュー上に『限定』と特記されている「白レバ炙り」(630円)を注文した。
「豆腐ピクルス」は、丸ごとスパイシーな調味液に漬けこんだものを、1センチ幅ぐらいにスライスして出してくれる。表面が黄色く染まっているのが面白い。
アチャールも、ピクルスと同じく野菜や果物の漬物のこと。
「エリンギのアチャール」には、エリンギのみならず、
さあそして期待していた「白レバ炙り」もやって来た。
白レバへのレアな火の通し方。そしてその白レバにピシャリと合ったスパイシーな味つけ。そして添えられた柚子胡椒がこれまたいいアクセントになっている。
これはもう、ひとつの『もつ料理』として、完璧な仕上がりだ。大好きだなあ、この料理! ひとりで全部食べてしまいたいぐらいだ。
そしていよいよ〆のタンドール料理からカレー料理へと突入する。
それぞれ何品かの料理が並んでいる中から、タンドール料理は基本中の基本、「甲斐極み鶏のタンドリーチキン」(1,500円)を、カレー料理は「ブラックペッパーラムタン」(950円)を選択した。
カレー料理はルゥだけなので、合わせてS田さんオススメの「チーズナン」(550円)ももらった。
黒ホッピーは、グラスが小さめで氷がたっぷりと入っているからか、普通に飲んでもソト1・ナカ6ぐらいのペースになるので、なんだかお得な気分になる。
我われが店に到着した午後6時には、店内の客は我われ3人だけだったんだけど、8時にはカウンターも含めて全席が埋まった。
そのほぼすべてが予約客で、我われのとなりのテーブルに座ったカップルだけが、予約なしの、フリーの客のようだった。
ゆっくりと、たっぷりと3時間ほど楽しんだ。
お勘定は、常連のS田さんがサラッと支払ってくれていたのでよくわからないが、3人で1万5千円ぐらい(ひとり5千円ぐらい)じゃないだろうか。どうもありがとうございます。>S田さん
和風とエスニックが混ざり合った、とっても面白くて美味しい料理の数々。堪能いたしました! どうもごちそうさま。
「ヘンドリクスカリーバー」 / エビス生ビールで乾杯 / じゃこ葱やっこ
豚スネ肉のコンフィとマッシュポテトのサモサ / 牡蠣と青菜の胡麻クミン和え / しめサバのカルパッチョ
限定 白レバ炙り / 甲斐極み鶏のタンドリーチキン / チーズナン
・店情報
| 固定リンク | 0
コメント