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2018年3月

南予風の鯛めしで〆る … 居酒屋「どうでしょう。」(伊予西条)

俺んちの鯛めし


 出張で愛媛県西条市にやって来た。

 私自身は愛媛県出身ながら、西条に来たのはこれが初めて。

 同行のお二人は、数年間にわたって、何度もこの地に来られてて、すっかり慣れ親しんでいるご様子。

 そんなお二人が、「夕食を食べに行こう」と連れてきてくれたのが、宿泊先のホテルのすぐ近くにある「居酒屋 どうでしょう。」。

 焼き鳥などをつまみにひとしきり飲んだあと、〆にいただいたのが、

 『人気! 店長ご自慢(南予風)俺んちの鯛めし』(560円)

 とメニューに書かれている「鯛めし」だ。

 愛媛には大きく分けると2種類の「鯛めし」がある。

 愛媛県内は、東から順に東予、中予、南予という三つの地域に分けられる。

 ここ西条市や今治市、新居浜市などが東予で、松山市、伊予市などが中予。そして大洲市、八幡浜市、宇和島市などが南予だ。

 東予地方・中予地方での一般的な「鯛めし」は、鯛の炊き込みごはん。

 南予地方の「鯛めし」は、鯛の刺身を、醤油ベースのタレに、生卵、ゴマ、刻みネギなどの薬味を加えたものと混ぜ、熱々のごはんにかけて食べるタイプだ。

 ここ「どうでしょう。」は、東予の地にありながら、南予風の、鯛の刺身がのる「鯛めし」が自慢のようだ。

 中予出身の私は、子供のころから、炊き込みごはんタイプの「鯛めし」に慣れ親しんできたわけだが、この南予風の「鯛めし」もいいねえ!

 東京にも、この南予風(宇和島風)の「鯛めし」を出してくれるお店はあるようなので、今度、ぜひ探してみよう。

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居酒屋「どうでしょう。」 / 焼き鳥などで飲んだあと / 鯛めしで〆る

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タレに浸かった鯛刺身を / よ~くかき混ぜて / ごはんにかけていただく

店情報

《平成29(2017)年10月10日(火)の記録》

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店情報: 居酒屋「どうでしょう。」(伊予西条)

    どうでしょう。
  • 店名: 居酒屋 どうでしょう。
  • 電話: 0897-47-8799
  • 住所: 793-0028 愛媛県西条市新田196-1
  • 営業: 18:00-01:00(00:30LO)、月休
  • 場所: JR予讃線・伊予西条駅の正面に延びる駅前本通り(県道140号線)を直進すること約20分(1.6km)、右手。ホテル「ルートイン西条」の手前。
  • メモ: 地魚メインの刺身から、串焼き、一品料理など多彩な居酒屋メニューが好評。オーナーの大好きなテレビ番組「水曜どうでしょう」にちなみ、水曜日のみ生中半額や牛レアステーキ、気まぐれ煮魚の限定メニューが登場。座敷あり、個室あり、カード可。公式facebook。(2018年3月調べ)

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〔コラム〕駿河湾の幸に舌づつみ … 網元「武田丸(たけだまる)」(沼津港)

生しらす桜えび丼


 学生時代の仲間たちと、箱根の保養所で同窓会をした翌日、ちょっと足を延ばして、昼食は沼津港の「武田丸」にやって来た。

 沼津港は、北に富士山、南に駿河湾が広がる伊豆半島の入口の町。

 駿河湾の魚介類をぞんぶんに堪能することができるのだ。

 そんな駿河湾を代表する海の幸は、「桜エビ」、「生シラス」、そして「アジのひらき(干物)」である。

 特に、日本中で駿河湾でしかとれない「桜エビ」は、ここに来たら必食の逸品だ。

 ずらりと並んだ海鮮類の中から、「生しらす桜えび丼」(1,500円+税)を選んだ。

 待つことしばし、出された「生しらす桜えび丼」は、温かい酢めしの上に、たっぷりの「桜エビ」がのり、さらにその上に「生シラス」がのって、てっぺんにおろし生姜が、丼の端っこに刻みネギが添えられている。

 一緒に出された醤油用の小皿に、おろし生姜を入れ、醤油を入れてかき混ぜて、回しかける。

 そして、たっぷりの「桜エビ」、たっぷりの「生シラス」とともに、ワッシワッシとかき込む。

 ん~~~~っ。うまいっ!

 これはまた大ぜいたくじゃのぉ。

 本来であれば、お酒も一緒にいただきたいところなんだが、今日は車を運転してくれているメンバーもいるので遠慮しておいた。

 あぁ、満足。ごちそうさまでした。


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宴席のお献立 / 前菜盛合せ / 造り盛合せ

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冷酒「八海山」 / さわら利休焼き / 新じゃが揚げ出汁

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相州牛鉄板焼き / 野菜も鉄板で焼く / 冷酒「相模灘」純米吟醸

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ごはん、漬物、みそ汁 / 苺のムース / 今回のメンバー

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大涌谷 / 富士山世界遺産センター / 館内の展示

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沼津港 / 周辺地図 / 店の案内看板

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「武田丸」 / 店頭のメニュー / 駿河湾の三大名物

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生しらす桜えび丼 / 桜海老はお土産もあり / ごちそうさまでした

食べログのページ

《平成30(2018)年3月18日(日)の記録》

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和やかな空気がいいね … 立ち飲み「天下(てんか)」(川崎)

厚揚げの煮付け


 川崎在住の呑み仲間から、「川崎で飲むならぜひここへ!」と教えてもらってやってきたのが、立ち飲み「天下」。

 うなぎの寝床のように奥に向かって細長い店内は、左手が厨房を囲むL字の立ち飲みカウンター、右手が壁に作り付けられた立ち飲みカウンターになっていて、それぞれ10人ぐらい(両側で20人ぐらい)は立ち飲めるようになっている。

 駅からけっこう離れた場所(川崎市役所近く)にあるんだけど、火曜日午後7時の店内は、大勢のお客さんたちでにぎわっている。人気店ですねえ。

 そんなカウンターの一角に立ち、まずは黒ホッピー(380円)を氷入りでもらって、つまみには『一押し』と教えられた「厚揚げの煮付け」(240円)を注文した。

 壁のメニューには、30品ほどの料理メニューが並んでいて、そのほとんどが240円。

 240円じゃないのは「刺身」(490円)、「もつ煮込み」(390円)、「鳥もつ煮」(350円)、「けんちん汁」(300円)の4品だけだ。

 飲みものだって、大瓶ビールが430円、生ビール中ジョッキが380円なんだから、すばらしい。

 すぐに「厚揚げの煮付け」も出される。

 支払いは品物と引換払い(キャッシュ・オン・デリバリー)が基本のようだが、あとでまとめて支払うこともできるみたい。

 最近、安めの立ち飲み屋に行くと、「安いんだから無愛想なのは仕方がない」ぐらいに愛想がない店をよく見かけるんだけど、この店はまるでその真逆。

 店はご夫婦とその息子さんと思しき3人で切り盛りしてるんだけど、その3人の人当たりがとてもやさしくて、いつもニコニコしている。

 だから店全体の空気がとっても和やかで明るい。お客さんたちもゆったりと羽を伸ばしてくつろいでいる。

 熱々でほんわりと醤油甘い味付けの厚揚げも美味しい。

 これはうれしいなあ。これこそまさに『酒場浴』だ。癒されること、癒されること。

 ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、200円)をもらって、ボリュームもたっぷりの「厚揚げの煮付け」を食べ終えて、2品めのつまみとして、『2010年B級グルメNo.1』と書かれた「鳥もつ煮」(350円)をもらう。

 2010年の『B-1グランプリ』は、山梨県甲府市の「甲府鳥もつ煮」。

 砂肝、ハツ、レバー、キンカンなどの鶏もつを、醤油と砂糖で甘辛く味付けし、照りが出るまで煮詰めた料理だ。

 プッツンと弾力感のあるキンカンがいいねえ!

 さらにもう1杯、ナカをもらって、1時間ちょっとの『立ち飲み酒場浴』。

 今夜の支払い総額は1,370円でした。どうもごちそうさま。

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立ち飲み「天下」 / 黒ホッピーセット / 厚揚げの煮付け

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鳥もつ煮 / プリッとしたキンカン / すぐ近くに「晩杯屋 川崎店」もある

店情報

《平成29(2017)年9月12日(火)の記録》

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店情報: 立ち飲み「天下(てんか)」(川崎)

天下

  • 店名: 立ち飲み 天下
  • 電話: (非公開)
  • 住所: 210-0004 神奈川県川崎市川崎区宮本町2-4
  • 営業: 14:00-22:00(日祝は -20:00)、無休
  • 場所: JR川崎駅の中央東口もしくは北口東を出て、川崎地下街(アゼリア)を通って、33番出口で地上に出て(出たところが京急川崎駅)、東(川崎市役所方面)に3ブロック進み、左向こう角に「晩杯屋」がある交差点を左折し、2ブロック(125m)ほど進んだ先、右手。33番出口を出てからの全行程は徒歩4分(300m) ほど。
  • メモ: ビール(大)440、生ビール(中)390、清酒一合270、純米酒一合370、チューハイ310、ウーロン割り310、各種サワー310、各種焼酎310、ウイスキー(S)250・(W)450、ワイン(白)280、ホッピー(セット)400・(ナカ)210、刺身500、もつ煮込み400、けんちん汁310、湯豆腐250、ソフトサラミ350、やっこ250、おひたし250、お新香250、ポテトサラダ250、マカロニサラダ250、チーズ250、キムチ250、冷トマト250、塩辛250、焼魚250、シューマイ250、エシャレット250、衣かつぎ250、山芋の千切り250、厚揚げの煮付け250、ちくわ天250、ハムカツ250、えだ豆250、手羽先の生姜煮250、鳥のから揚げ250、タコのぶつ切り250、ニラの卵とじ250、玉子焼き250、鳥もつ煮360。(2019年12月調べ)

    ビール(大)430、生ビール(中)380、清酒一合260、純米酒一合360、チューハイ300、ウーロン割り300、各種サワー300、各種焼酎300、ウイスキー(S)240・(W)440、ワイン(白)270、ホッピー(セット)380・(ナカ)200、刺身490、もつ煮込み390、けんちん汁300、湯豆腐240、ソフトサラミ240、やっこ240、おひたし240、お新香240、ポテトサラダ240、マカロニサラダ240、チーズ240、キムチ240、冷トマト240、塩辛240、焼魚240、シューマイ240、エシャレット240、衣かつぎ240、山芋の千切り240、厚揚げの煮付け240、ちくわ天240、ハムカツ240、えだ豆240、手羽先の生姜煮240、鳥のから揚げ240、タコのぶつ切り240、ニラの卵とじ240、玉子焼き240、鳥もつ煮350。(2017年9月調べ)

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素通りできずに酎ハイ … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

酎ハイ&お通し


 今日は昼からたくさん飲んで、もう完全にできあがっているのに、「すっぴん酒場」の前を通ると、つい入ってしまうんだなあ。

 ここの前を通るときに、スゥーッと素通りすることはできないのである。

 しかしながら、さすがにホッピー(黒のセットが450円)は飲めそうにないので、今日は酎ハイ(400円)にしておいた。

 この両者の違いが何かというと、ソト(≒割りもの)の量である。

 ホッピーのソトは350mlなのに対して、酎ハイのソト(ドリンクニッポンの炭酸水)は200ml。

 私の通常の飲み方で、ホッピーならばソト1・ナカ4の4杯となるところが、酎ハイだとソト1・ナカ2の2杯で飲みきることができるのだ。

 酔っ払っているときは、あればあるだけ飲んでしまいがちなので、物理的に2杯に制約されたほうが歯止めがかかっていい。

 お通し(100円)として出されたのは、キュウリとキャベツの味噌添え。

 つまみは、いつものようにレバ、チレ、シロ(各100円)を1本ずつ焼いてもらう。

 この店に来ると、この3種類のもつ焼きは外せない。

 ここのもつ焼きは、焼き具合でいうとミディアムウェル。

 ミディアムのジューシーさを保ちながら、火が通った肉の旨みもたっぷりと感じることができる。実に絶妙な焼き加減なのだ。

 ほとんどの常連さんが、もつ焼きの味付けは指定せず、店主におまかせ。

 私もいつも店主におまかせである。

 3種3本を同時に注文すると、いつもまっ先に焼きあがってくるのがレバ。これはタレ焼きで出される。

 先っぽの一切れ、二切れを、そのまま食べてから、残ったレバに七味唐辛子を振り掛けていただく。

 レバを食べ終わったころに、チレの塩焼きが出されるが、追いかけるようにシロのタレ焼きもやって来る。

 多くのもつ焼き屋で、チレはミディアムのプニュプニュの状態で出される。

 しかし、ここ「すっぴん酒場」のチレは、やっぱりミディアムウェル。しっかりと焼しめられていて、その中にチレの旨みが閉じ込められているのだ。

 私はこの店のチレを食べて、初めてチレの大ファンになった。

 シロはもう言わずもがな。『中野の逸品グランプリ』の実食部門にも選ばれた逸品だ。

 予定どおり、酎ハイをソト1・ナカ2で、さっくりと1時間ほどの立ち飲みタイム。キャッシュ・オン・デリバリーでの総支払額は1,050円なり。

 「ごちそうさま」と店を出たのは、日付けが変わるちょっと前だった。

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れば(タレ) / ちれ(塩) / しろ(タレ)

店情報前回

《平成29(2017)年12月16日(土)の記録》

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ほらふきママと渋谷で … 「テング酒場 渋谷レンガビル店」(渋谷)

手作りしゅうまい

 『ほらふきママ』と言っても、『嘘つきお母さん』のことではない。

 呉の人気店、「ほらふき」の二代目女将さんのことである。

 その、ほらふきママさんのお嬢さんが、このたび呉の高校を卒業し、4月から東京の専門学校に進学されることになったのです。

 こちらでの住居の契約を始めとする、なんやかやのために、ママさんも一緒に上京されたのでした。

 ママさん、お嬢さん、そして東京で働いているママさんの友人お二人に、昼の「肉山」から流れてきた宇ち中さんラコちゃんと私の3人が加わって総勢7人。

 その7人が午後5時から渋谷で飲もうと確定したのは、昨日の午後のこと。

 ただでさえ人が多い渋谷の上に、ちょうどお花見のシーズンとあって、渋谷あたりも相当な人出が予想される。

 しかしながら、毎日のように呉を代表するホルモン鍋、「ほらふき鍋」を作っているママさんを、美味しくも楽しくもない酒場にお連れすることはできない。

 パッと思いついたのは、「鳥竹」なんだけど、私がパッと思いつくということは、他の大勢の人たちも同じようにパッと思いついたようで、「鳥竹」はすでに満席で予約が取れませんでした。

『どっかいいとこないかなあ?』

 宇ち中さん、ラコちゃんにメッセンジャーで相談すると、

『「鳥竹」の地下(午後6時オープン)なら、予約なしで並んでも入れるのでは?』

『坂の途中の「鳥升」もいいけど、ちょっと狭いかなあ』

『「まるこ」というネオ大衆酒場も美味しかったけど、予約できるかどうか不明』

『7人で中華の丸テーブルを囲むのもいいかも。「麗郷」はどう?』

『中華の丸テーブルは、肉山下山後の我々には厳しいかも(笑)』

『「晩杯屋 渋谷道玄坂店」は、3階にテーブル席(4卓24人程度)あり。3人から予約可です』

 と、いろいろな案は出てくるんだけど、ビシッと「ここっ!」と言い切れる店が見つからない。

 これが渋谷のむずかしいところだ。

 呑兵衛ばっかりなら、立ち飲みの「富士屋本店」も面白いんだけれど、残念ながら日祝に加えて、この日・第4土曜日も定休日なんだなあ。

 3人での店選びに加えて、ほらふきママさんともやり取りをしていたところ、参加者7人全員が非喫煙者ということが分かった。

 それじゃそっちを優先事項にしましょうということで、予約をしたのは「テング酒場 渋谷レンガビル店」の禁煙席。

 職場の近くにある「テング酒場 麹町店」にはよく行ってるんだけれど、それ以外の「テング酒場」に行くのは、これが初めてだ。

 私は「テング酒場 麹町店」が好みなんだけど、それが「テング酒場 麹町店」が良いからなのか、それとも「テング酒場」というチェーン店全体がいいからなのか。それを調べてみるいい機会にもなりそうだ。

 みんなが集まったところで、飲みものはそれぞれ好きなものを注文し、お嬢さんの門出を祝して乾杯である。(ひとり娘を東京に出したということで、この日は、お母さんご自身の門出でもあるのでした。)

 食べものは、「テング酒場」では外せない(と私が思っている)、「自家製もつ煮豆腐」(320円、以下すべて税別表記)と「手作りしゅうまい」(1個130円)をそれぞれ人数分と、「ポテトと野菜の大盛りサラダ」(390円)、揚げたて熱々で出される「カシューナッツ」(290円)、そして添えられる自家製ガーリックバターがキモの「ポテトフライ」(290円)を、それぞれ2人前ずつ注文し、あとはみんなに好きなものを注文してもらった。

 初対面のメンバー同士もすぐに打ち解けて、大いに飲み、大いに語る。

 時間制限がないのが「テング酒場」のいいところ。たっぷりと4時間ほど楽しんでのお勘定は7人で24,826円(飲めないお嬢さんも含めて単純に人数割りすると、ひとり当たり3,550円ほど)でした。どうもごちそうさま。

 これからの東京生活、がんばってください。お母さんも、淋しくなるけどがんばってね。

 今度上京されるときには、チェーン店以外の、東京らしい酒場でも飲みましょうね!

◇ ◇ ◇

 さて最後に「テング酒場」のこと。

 こちら渋谷レンガビル店も、帰りには入口に待ち行列ができているほどの人気店。その客層が老若男女幅広い(若者と外国人が多い)のも特徴のひとつだろうか。

 麹町店の客層は、ほぼサラリーマン、サラリーウーマンだから、ここは大きく異なるところ。

 席数は、麹町店が83席なのに比べて、こちら渋谷レンガビル店は176席と、倍以上。

 だから麹町店は、どこからでも店全体を見通すことができるが、渋谷レンガビル店は、どうしても死角(店員さんから見えない場所)が多くなってしまう。

 店員さんを呼ぶための押しボタンがないのが、『居酒屋の原点回帰』を標榜する「テング酒場」の面白いところなんだけど、全体が見通せる麹町店ではそれが良い方向に働き、全体を見通すことができない渋谷レンガビル店ではそれが悪い方向に働いている。

 こちら渋谷レンガビル店では、麹町店に比べると、ちょっと注文が通しにくかったな。

 でも注文ができないということはない。あくまでも麹町店と比較した場合に「通しにくい」というだけである。

 料理のほうは、さすがチェーン店。ほぼ同じ感じでやってきた。

 唯一違っていたのが、カシューナッツだ。

 麹町店がカリカリのよく揚げで、指でつまむと火傷しそうなのに比べて、こちら渋谷レンガビル店のはほんわりと温かい程度。指でつまんでも、何の問題もない。

 色も麹町店のが茶色っぽいのに比べて、渋谷レンガビル店のは白っぽい。

 カシューナッツは麹町店に軍配が上がるな。

 そんなわけで、「テング酒場」の店舗比較もできた一夜となったのでした。

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「テング酒場」 / みんなの到着を待つ間に乾杯 / 私はホッピーをいただいた

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自家製もつ煮豆腐 / ポテトフライ / カシューナッツ

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ポテトと野菜の大盛りサラダ / お新香盛り合わせ / ほらふきママと一緒に

店情報ぐるなびの店舗情報

《平成30(2018)年3月24日(土)の記録》

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焼きおにぎりがうまし … やきとん「第三秋元屋(だいさんあきもとや)」(野方)

焼きおにぎり


「ここの焼きおにぎりが美味しいんです。本店にも焼きおにぎりがあるんですけど、ここのとは違うんですよ」

 と、ちくちゃん

 それは食べてみなきゃいかんだろう、ということで、さっそくその焼きおにぎり(250円)を注文。

 しばらくして出てきた焼きおにぎりは、ひじきなどが混ぜ込まれた味付きのもの。それにお新香が添えられている。

 これがもう! 炭火で炙られた香ばしさとも相まって、〆のごはんと言うよりも、完全につまみのひとつである!

 これはいいねえ。初めて知ったよ。

 今日は、「コーヒー焼酎豆乳割り」(400円)をもらって、焼きものは「うずら」(130円)と「白金豚ロース」(250円)からスタートした。

 うずらも白金豚も、秋元系ならではの、みそ味がいいんだな。

 さらには「がつ酢」(250円)をもらって、飲みものは「トマト割り」(400円)へと移行する。

 がつ酢もさっぱり系、トマト割りもさっぱり系で、すっかり酔っぱらった後には、特によく合うのだ。

 そして最後に、冒頭の焼きおにぎりで〆としたのでした。どうもごちそうさま。

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「第三秋元屋」 / 料理メニュー / 飲物メニュー

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コーヒー焼酎豆乳割り / うずら(みそ) / 白金豚ロース(みそ)

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手書メニュー / がつ酢 / トマト割り

店情報前回

《平成29(2017)年12月16日(土)の記録》

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井の頭公園の花より肉 … 「肉山(にくやま)」(吉祥寺)

花より肉

 桜の花が咲きはじめ、大勢の人であふれる井の頭公園を尻目に、宇ち中さんラコちゃんと3人で、なかなか予約が取れない人気店、「肉山」にやって来た。

薬味類

 土曜日の昼の部は、正午に一斉にスタートする。そのため、各席にはあらかじめ薬味(辛味噌、柚子胡椒、粒マスタード)やプチトマト、キムチがスタンバイされている。

生ビール

「お料理のほうはお任せ(ひとり5,000円)で出させていただきます。まずはお飲み物から伺います」

 ということで、まずは生ビール(ザ・プレミアム・モルツ、600円)をもらって乾杯である。

肉のパテ

 そして出てきた料理の一品めは、「肉のパテ」。鷄レバーと豚肉のパテである。これをチビチビといただきながら、この後の怒涛の肉料理への、心と舌の準備をしていくのである。

豚ロース

 2品めは「豚ロース」。淡いピンク色がもの凄く美しい。

 ちなみに今回は3人でカウンター席だったので、料理は二人用の皿(宇ち中さん、ラコちゃんの分)と、ひとり用の皿(私の分)で出してくれた。

 なので、今回の料理写真は、すべて一人前の分量だ。

グリーンアスパラ

 3品めは「グリーンアスパラ」。サッと焼いて、塩で味つけされている。

短角牛のソーセージ

 4品めは「短角牛のソーセージ」。短角牛は、岩手の南部牛と、明治時代に輸入されたショートホーン種を交配して、品種改良した肉専用の牛なんだそうで、脂肪分が少ないのが特徴である。

泡をボトルで

 最初の生ビールを飲み終えて、お酒の2品めは、赤・白・泡が選べるボトルワイン(3,500円)を、泡でいただくことにした。

エリンギ

 5品めの料理は「エリンギ」。クッキングホイルで蒸し焼きするように仕上げて、これもサッと塩だけで供される。プリップリの弾力感がすばらしい!

赤牛モモ(カメノコ)

 プリッと美しい赤身の肉(宇ち中さん撮影)は、6品め「赤牛モモ(カメノコ)」だ。カメノコというのは、人の足に例えると、ひざの半月板の、ちょっと上あたりの部位の名前なんだって。旨みが強い。

馬肉ハラミ

 こちらも美しい赤身。7品めは「馬肉ハラミ」である。こちらは醤油で味付けされていて、肉の旨みが引き出されている。

 ちなみにこの店で肉を焼くことができるのは、「肉山」の社員さんだけなんだそうだ。みなさん、お若いんだけど、とても上手に焼き上げてくれる。

とんかつ

 8品めは「とんかつ」だ。

「ソースをかけていますので、そのままどうぞ」

 と出してくれた「とんかつ」は、カメラのレンズが湯気で曇るほど熱々。それをハフハフと、一気にいただく。

 どの料理も焼きたて、揚げたてで出されるので、それが冷めないうちに、一所懸命いただくのが美味しい。

赤牛の肩ロース

 赤身の肉はさらに続く。9品めは「赤牛の肩ロース」である。

 一品ごとの料理は、それぞれ少量なんだけど、品数が多いので、ふと気がつくと満腹になっている。

冷やしきゅうり

「さっぱりと冷やしきゅうりです。お好みで、味噌をつけてお召し上がりください」

 と出された10品めの「冷やしきゅうり」。添えられた味噌には、ゴマや、砕いたクルミが混ぜ込まれていて、この味噌だけでも立派なつまみになる。きゅうりの緑が美しいね。

グラスワイン(赤)

 ボトルワインが空いたんだけど、肉料理はあと1品ということで、今度はボトルにはせずグラスワイン(800円)の赤をいただいた。

イチボ

 そして11品め。お肉のラストは「イチボ」である。

 牛のお尻の先の、エイチボーン(H-bone)のところの肉。エイチボーンがなまって、イチボという呼び名になったという説もある。

 ポルトガル語だとピッカーニャ。数ある牛の部位のなかでも、最上級に入るものだ。

 肉のラストがイチボというのは嬉しいなあ。

カレーの玉子のせ

 12品めとなる「〆のごはん」は、「玉子かけごはん」か「カレーライス」が選べる。

「カレーにはカニの出汁が入っています。カレーに生卵をのせることもできますよ」

 ということで、宇ち中さんと私は、「カレーの生卵のせ」を選択した。

全部のせのカレー

 宇ち中さんは、この〆のカレーライスのために、これまでの肉をひと切れずつ残していた。それをどんとトッピングしたカレーは、とっても豪勢だ。

玉子かけごはん

 ラコちゃんが選択したのは「玉子かけごはん」。別皿でカレールゥも出してもらって、どっちも楽しめるようになっているのがいいね。

 ここの「玉子かけごはん」は醤油じゃなくて、胡麻油+塩で味つけされているのが大きな決め手だ。

本日のメンバー

 たっぷりと2時間のこのコース。お勘定は3人で21,900円(ひとり当たり7,300円)でした。どうもごちそうさま。

 いやあ今回もまた、満足、満腹!!

店情報前回

《平成30(2018)年3月24日(土)の記録》

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元気玉で元気をもらう … やきとん「元気(げんき)」(秋葉原)

元気玉


 秋葉原近くでの仕事を終えて、同行のみなさんと3人でやって来たのは、「やきとん元気」である。

 浅草橋の老舗人気やきとん店、「西口やきとん」の息子さんが、平成21(2009)年4月20日に創業した「やきとん元気」も、そろそろ創業9年になろうとしている。

 今や押しも押されもせぬ、秋葉原の人気やきとん店になった。

 店頭でやってくるお客さんをお迎えしている店長・かっちょさんに「3人です」と告げて、店内へと案内してもらう。

 午後5時半の店内。先客は1組だけだ。

 我われ3人は、店内の長いテーブル席の奥のほうに通された。

 まずは「ボール(特製レモンハイ)」を大(500ml、500円、以下すべて税別表記)でもらって乾杯し、つまみには「皿ナンコツ」(200円)、「元気玉」(200円)、そして「つくね」(100円)を、それぞれ3つずつ注文した。

 皿ナンコツは、「西口やきとん」の名物料理でもある。こっちでも食べられるのが嬉しいね。

 「元気玉」は、でっかい蒸しシュウマイのようなもの、ポン酢醤油をかけて、ゴマや刻みネギがトッピングされる。

 実はその中身が、やきとん屋ならではで、やきとんにした残りの豚もつをミンチにして、細かく切ったタケノコ、玉ネギ、シイタケを混ぜて、皮に包んで蒸している。

 この豚もつの食感がいいのだ。

 「ボール」をおかわりしたり、「かちわりワイン」(小400円)をもらったりしながら飲み進み、つまみには「マカロニサラダ」(200円)、「たこわさ」(100円)、そして「漬けきゅうり」(150円)を追加する。

 ここに来たら、看板メニューのやきとんも食べなきゃね。

 レバーをタレで、ガツを醤油で、そしてタンを塩で、それぞれ(各100円)3本ずつ焼いてもらう。

 さっくりと2時間ほど楽しんで、今宵のお勘定は3人で7,020円(ひとり当たり2,340円)でした。どうもごちそうさま。

 店を出るころには、店の外に設置している席も含めて、すっかり満席になっていた。さすがですねえ。

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やきとん「元気」 / ボールとお通し(鶏皮) / 皿ナンコツ

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つくね / 黒板メニュー / 店長と今宵のメンバー(店長撮影)

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マカロニサラダ / たこわさ / 漬けきゅうり

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レバー(たれ) / ガツ(醤油) / タン(塩)

店情報前回

《平成30(2018)年3月23日(金)の記録》

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2時間半で食べる飲む … 「カフェ・ド・セントロ(CAFE do CENTRO)」(日比谷)

ピッカーニャグリル・ハーフ


 久しぶりに、ブラジル料理の「カフェ・ド・セントロ」にやって来た。

 ここに来るときは、最低でも4人。多いときは10人ぐらいでやって来て、あれやこれやのメニューを次々といただくのが定番になっている。

 今日は有楽町近くでの仕事のあと、同行していたA谷さんと二人で、開店(午後5時)直後に、この店にやって来た。

「ふたりです。予約してないけど入れますか?」と声をかけると、

「8時からは予約で満席になっていますので、7時半ごろまでになってしまいますが、それでよろしいでしょうか?」

 という答えが返ってきた。さすが人気店である。

「7時半まででかまいません」と奥のテーブル席の1つに通してもらった。

 2時間半もあれば十分だ。まずは生ビール(プレミアムモルツ中ジョッキ、500円、以下すべて税別表記)をもらって乾杯し、

「ブラジル料理は初めて」

 というA谷さんのために、おすすめの料理を何品か注文し、カシャーサ「ベーリョ・バヘイロ・ゴールド(Velho Barreiro Gold)」のキープボトルと、カットライム(350円)を出してもらって、カシャーサのカクテル「カイピリーニャ(Caipirinha)」の準備をする。

 まずやって来たのは「コロッケ3種MIX」(6個500円)。これは「コシーニャ」という鶏肉のコロッケと、牛肉と麦(キビ)のコロッケ、そして干し鱈(バカリャウ)のコロッケという3種類のコロッケを、それぞれ2個ずつ盛り合わせたもの。

 大勢で来たときは、それぞれを単品で注文したほうがいいが、二人だとこの3種MIXがちょうどいい。

 ちょっとピメンタ(ブラジル版のタバスコ)を振りかけて食べると美味しい。

 続いて出てきた「揚げタコのさっぱりビネガーソース」(580円)は、この店で一番人気のおつまみである。ブラジルでもタコを食べるんですよねえ。

 上にかけられているモーリョ・ヴィナグレッチという、酸っぱい野菜ソース(≒ビネガーソース)がいいんだな。

 ステーキは「ピッカーニャグリル・ハーフ」(1,900円)。いつも注文している「ピッカーニャグリル」(3,200円)が500グラムなのに対し、こちら「ピッカーニャグリル・ハーフ」はちょうど半分、250グラムである。

 熱々の鉄板で出されたところを、ひと口大に切り分けて、ファロッファ(キャッサバ芋の粉)と、さっきも出てきたモーリョ・ヴィナグレッチをたっぷりとかけていただくのがブラジル流だ。(この記事の冒頭の写真がその状態。)

 そして「ブラジルMIXサラダ」(680円)。これは野菜サラダの具材の中に、ブラジルらしいパルミット(ヤシの芽)と、ベテハバ(ビーツ)が加わったもの。

 これらでひとしきり飲んだあと、カシャーサのボトル(2,800円)をもう1本入れて、つまみには「ムケッカ(P)」(1,280円)を追加する。いつも注文している「ムケッカ(G)」(2,480円)の小さい版だ。

 英語でS(スモール)、M(ミディアム)、L(ラージ)というところが、ブラジル(ポルトガル語)だとP(ピッケーノ)、M(メディオ)、G(グランジ)となる。同じなのはMだけだ。

 ムケッカは、魚介類をパーム油とココナッツミルクで煮込んだ海鮮鍋。一緒に出されるライスと一緒にいただくのがいい。

 日本は魚介類の鮮度がいいからか、ブラジルで食べるムケッカよりも美味しいと思う。

 続いてはパステル。日本では「ブラジル風揚げ餃子」と呼ばれることもあるけれど、パイ生地を使っていることもあって、餃子とはちょっと違うんだな。

 この店には「チーズとハーブ」、「鶏肉とパルミット(ヤシの芽)」、「ひき肉と玉子」、「カルネセッカ(干し肉)とクリームチーズ」という4種類のパステル(各300円)があるなか、今日は「ひき肉と玉子」と「カルネセッカとクリームチーズ」を1つずつもらった。

 このパステルも、モーリョ・ヴィナグレッチと一緒に食べるのが美味しい。

 最後に、もっちもちチーズパン「ポンデケージョ」(1個90円)で〆ようと思ったんだけど、ちょっとタイミングが悪くて、作るのにちょっと時間がかかるということだったので、「ブラジルバケット(ブラジルのフランスパン)」(1個300円)をもらって〆とした。

 午後7時半までの2時間半、思いっきり食べて飲んで、お勘定は二人で11,490円(ひとり当たり5,745円)でした。どうもごちそうさま。

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生ビールで乾杯 / カイピリーニャに移行 / コロッケ3種MIX

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揚げタコのさっぱりビネガーソース / ピッカーニャグリル・ハーフ / ブラジルMIXサラダ

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ムケッカ(小) / ライス / ムケッカをライスにかけていただく

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パステル2種 / パステルにもヴィナグレッチ / 最後はブラジルのフランスパンで〆

店情報前回

《平成30(2018)年3月20日(火)の記録》

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個室で飲みたいときは … 「土風炉(とふろ)」(品川)

4人用の個室が並ぶ


 今日は4人で、「土風炉」品川店にやって来た。

 この店は4人用の個室が4部屋あるのがいい。

 「ぐるなび」や「食べログ」などで検索すると、多くの居酒屋が「個室あり」となっているが、その実態は、あまり仕切りがしっかりしていなかったり、ギューッと狭いところに押し込まれたりと、パッとしないことが多いのだ。

 その点、ここ「土風炉」品川店の個室はゆったりとしてて、となりの個室の声も、ほとんど気にならない。

 実は同じメンバーで1月にもこの店にやって来て、「この個室はいいねえ」という話になり、今回も同じ店を予約してやって来たのでした。

 こうやって、同じような年代のメンバーで、仕事の話もひっくるめて飲むときには、個室がいい。この店のように、しっかりとした個室が用意されている店は、とってもありがたいのだ。

 まずはキリン一番搾りの生ビール(600円、以下すべて税別表記)をもらって乾杯すると、お通しには海鮮漬(カズノコと野菜の漬物)が出される。

 料理のほうは、「鶏もも肉白味噌西京漬け」(680円)、「長茄子の1本焼き(高知県産)」(490円)、「おまかせ珍味3種盛り」(480円)、「ほっけ炭火焼」(1尾1,380円)からスタートする。

 この「ほっけ炭火焼」。いい値段がするが、とても肉厚で、ふっくりとしていて、とても美味しいのだ。前回も注文して美味しかったので、今回もまた注文したのでした。

 背骨のまん中で左右に開かれている(どっちの身にも背骨が付いてる)のもすごいね。

 少人数でいった場合には、「ほっけ炭火焼・ハーフ」(740円)もある。

 このメンバーは、みんなが焼酎好きなので、前回ボトルキープしていた芋焼酎「黒霧島」の一升瓶(4,600円)を飲み切ったあと、さらに同じ「黒霧島」の4合瓶(3,100円)を追加する。

 グラスで注文すると、1杯が480円なので、4合瓶や一升瓶でもらうと、かなりお得になるのだ。

 そして料理のほうも「蓮根一味醤油焼き」(520円)、「蝦夷鹿えぞしか炭火焼」(820円)、「ゴボウの牛肉巻き(群馬県産)」(590円)、「ホワイトアスパラ炭火焼」(1本350円、注文は2本から)、「グリーンアスパラ炭火焼」(1本280円、注文は2本から)、「こだわりタコ唐揚げ」(580円)、「ガーリックシュリンプ」(520円)を、順々に注文していく。

 3時間ほど飲んだところで〆に向かう。

 「土風炉」グループは、手打ちの「幌加内そば」を出してくれるのもいいところ。

 私は「もりそば1段」(600円)をもらって〆とした。

 ゆっくりと3時間半ほど楽しんで、今夜のお勘定は、4人で18,716円(17,330円+消費税)なり。ひとり当たり4,679円だった。

 個室で思いっきり話をしながら飲みたいときには、おすすめのチェーン居酒屋である。

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「土風炉」 / まずは生ビール / お通し(海鮮漬)

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鶏もも肉白味噌西京漬け / 長茄子の1本焼き / おまかせ珍味3種盛り

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ほっけ炭火焼 / 一升瓶の後は4合瓶 / 蓮根一味醤油焼き

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蝦夷鹿炭火焼 / ゴボウの牛肉巻き / グリーンアスパラ炭火焼とホワイトアスパラ炭火焼

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こだわりタコ唐揚げとガーリックシュリンプ / もりそば1段 / 手作りチーズケーキと季節のアイス

店情報

《平成30(2018)年3月9日(金)の記録》

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店情報: 「土風炉(とふろ)」(品川)

土風炉

  • 店名: 土風炉 夢町小路 品川店
  • 電話: 03-3450-8488
  • 住所: 108-0075 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB1F
  • 営業: (平日)17:00-23:00、(土日祝)16:00-22:00、年中無休(ランチ営業もあり)
  • 場所: JR品川駅・港南口(東口)から徒歩6分。品川インターシティの地下1階。
  • メモ: 485席(うち個室8部屋)、メニューの詳細や予約はぐるなびにて。公式サイトもあり。(2018年3月調べ)

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エスニックな和風料理 … 「ヘンドリクスカリーバー(Hendrix Curry Bar)」(国立競技場)

ブラックペッパーラムタン


 国立競技場のすぐ近くに、美味しいカレー料理の店があるとのことで、3人で予約してやってきた。

 3人の内のひとり(S田さん)は、この店の近くに住んでいる常連さんである。

 とにかく人気が高い店なので、予約をせずにふらりとやって来たら入れないことも多いんだそうな。

 まずは「エビス生ビール」(630円)をもらって乾杯し、つまみはS田さんオススメの4品を注文した。

 「じゃこ葱やっこ」(600円)は、冷奴に大きめのジャコをトッピングし、そのジャコがまったく見えなくなってしまうほどたっぷりのカツオ節をのせた上で、スパイスがよく効いた油ダレをかけたもの。

 豆腐は、丸ごと半丁ぐらいの冷奴に見えるんだけど、実は1センチ幅ぐらいにスライスされていて食べやすい。

 スパイシーな味わいがいいね!

 というか、このあと登場するすべての料理に、いろんなスパイスが使われていて、見た目は和風のものも多いんだけど、食べてみるとエスニック。とっても面白い料理に仕上がっている。

 だから人気があるんだろうなあ。

 生ビールを飲み終えたところで、飲みものを「黒ホッピー」(セット630円、ナカ300、ソト330円)に切りかえる。ちなみにホッピーは黒しかない。

 2品めとして出てきた「豚スネ肉のコンフィとマッシュポテトのサモサ」(300円)は、皮の厚い大きい餃子のような、ブラジルのパステルのような、そんな感じの料理。豚スネ肉の旨みがいい。これもまたスパイスが効いてますよぉ!

 続いては「牡蠣と青菜の胡麻クミン和え」(700円)。見た目は青菜のおひたしにカキがのってる感じだが、味付けがこれまたエスニック。みんなの箸が止まらない逸品である。

 最初に注文した4品の最後を飾るのは、4品のなかでもS田さんがいち押しする「しめサバのカルパッチョ」(750円)だ。

 見た目は、軽めに〆られたりっぱなシメサバなんだけど、ヴィナグレッチソースがかけられていて、油がとってもスパイシー。日本のシメサバとは、だいぶ違うよ。そしてこれもうまいっ!

 スパイス、いいねえ。

 1度行ったきりで再訪ができていないけれど、新中野のスパイス&ハーブ居酒屋、「やるき」のことを思い出した。

「どの料理もハズレはないので、気になるのがあったら注文してみてください」

 というS田さんの言葉に、ピクルス好きのK田さんは「豆腐ピクルス」(400円)と「エリンギのアチャール」(500円)を、もつ好きの私はメニュー上に『限定』と特記されている「白レバ炙り」(630円)を注文した。

 「豆腐ピクルス」は、丸ごとスパイシーな調味液に漬けこんだものを、1センチ幅ぐらいにスライスして出してくれる。表面が黄色く染まっているのが面白い。

 アチャールも、ピクルスと同じく野菜や果物の漬物のこと。

 「エリンギのアチャール」には、エリンギのみならず、海苔のありもたっぷりと使われていて、見た目はしっかりと和風。でも口に入れるとエスニックなんだから愉快だよねえ。

 さあそして期待していた「白レバ炙り」もやって来た。

 白レバへのレアな火の通し方。そしてその白レバにピシャリと合ったスパイシーな味つけ。そして添えられた柚子胡椒がこれまたいいアクセントになっている。

 これはもう、ひとつの『もつ料理』として、完璧な仕上がりだ。大好きだなあ、この料理! ひとりで全部食べてしまいたいぐらいだ。

 そしていよいよ〆のタンドール料理からカレー料理へと突入する。

 それぞれ何品かの料理が並んでいる中から、タンドール料理は基本中の基本、「甲斐極み鶏のタンドリーチキン」(1,500円)を、カレー料理は「ブラックペッパーラムタン」(950円)を選択した。

 カレー料理はルゥだけなので、合わせてS田さんオススメの「チーズナン」(550円)ももらった。

 黒ホッピーは、グラスが小さめで氷がたっぷりと入っているからか、普通に飲んでもソト1・ナカ6ぐらいのペースになるので、なんだかお得な気分になる。

 我われが店に到着した午後6時には、店内の客は我われ3人だけだったんだけど、8時にはカウンターも含めて全席が埋まった。

 そのほぼすべてが予約客で、我われのとなりのテーブルに座ったカップルだけが、予約なしの、フリーの客のようだった。

 ゆっくりと、たっぷりと3時間ほど楽しんだ。

 お勘定は、常連のS田さんがサラッと支払ってくれていたのでよくわからないが、3人で1万5千円ぐらい(ひとり5千円ぐらい)じゃないだろうか。どうもありがとうございます。>S田さん

 和風とエスニックが混ざり合った、とっても面白くて美味しい料理の数々。堪能いたしました! どうもごちそうさま。

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「ヘンドリクスカリーバー」 / エビス生ビールで乾杯 / じゃこ葱やっこ

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豚スネ肉のコンフィとマッシュポテトのサモサ / 牡蠣と青菜の胡麻クミン和え / しめサバのカルパッチョ

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黒ホッピー / 豆腐ピクルス / エリンギのアチャール

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限定 白レバ炙り / 甲斐極み鶏のタンドリーチキン / チーズナン

店情報

《平成30(2018)年3月8日(木)の記録》

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店情報: 「ヘンドリクスカリーバー(Hendrix Curry Bar)」(国立競技場)

    ヘンドリクスカリーバー
  • 店名: ヘンドリクスカリーバー(Hendrix Curry Bar)
  • 電話: 03-3479-3857
  • 住所: 150-0001 東京都渋谷区神宮前2-13-2
  • 営業: 11:30-14:30 & 18:00-23:00(22:30LO)、日祝休
  • 場所: 外苑西通り沿い、「仙寿院」信号交差点のすぐ近く。大江戸線・国立競技場駅から8分(650m)、中央線・千駄ヶ谷駅から10分(850m)、銀座線・外苑前駅から11分(850m)、副都心線・北参道駅から13分(1.0km)、山手線・原宿駅から15分(1.3km)。
  • メモ: カウンター6席、テーブル4卓・14席の合計20席。
    〔食べもの〕《カレーのメニュー(ルゥ)》チキン(S)580・(R)770、ポーク850、キーママトン(S)530・(R)770、ホーレン草チキン850、茄子と梅ぼし770、本ビノス貝のダール(豆)770、ブラックペッパーラムタン950、猪肉団子1,500、赤だし牡蛎950、本日の手打ち縮れナン(干し茸)700、ライス320・大盛420、1/2ライス160、ナン320、1/2ナン200、チーズナン550。
    《タンドール料理》甲斐極み鶏タンドリーチキン1,500、ラム肉の塩こうじティッカ850、猪ロール焼1,500、本日の魚(丸一尾焼):北海道ニシン700。
    《アチャール、ピクルス》ぬか漬野菜のアチャール500、エリンギのアチャール500、豆腐ピクルス400、梅軟骨のアチャール500、ニシンと新玉葱のアチャール650、パパド350、自家製ピクルス500、いちぢくカマンベール700。
    《前菜等》アボカドとクリームチーズのサラダ700、じゃこ葱やっこ600(パクチー+100)、牡蛎と青菜の胡麻クミン和え700、しめサバのカルパッチョ750、ラム肉のメンチ750、くんせい鮭のポテサラ700、自家製ベーコンと焼茄子950、豚スネ肉のコンフィとマッシュポテトのサモサ300、レバカツ650、フィッシュ&チップス900、ホルモンとキャベツのじゅうじゅう焼800、牡蛎と白きくらげの塩卵炒め850、(限定)白レバ炙り630。
    《デザート》マスカルポーネのアイス500。
    〔飲みもの〕エビス生ビール630、1Lピッチャー1,600、コロナ680、ギネス740、シークワサーサワー570、ひと味ちがう!ハイボール(本場スコッチ使用)570、金宮チューハイ570、ウーロンハイ570、黒ホッピー630(内300、外330)、カルピスサワー570、ジンorウォッカorラムorバーボン(ロックorソーダ)630・(カクテル)680、ラフロイグ740、山崎900、カイピリンニャ740、ラムチャイ(ラム+チャイ)650、カシスヨーグルト(カシスリキュール+ラッシー)650、本日のグラスワイン600、デキャンタ(450ml)1,640、ボトルワイン各種3,000~5,100、カクテル各種680、焼酎(芋・栗・黒糖)630、泡盛630、麦焼酎(二階堂)530、芋焼酎ボトル(900ml)3,700。
    《ソフトドリンク》チャイ470、ラッシー470、キリンフリー530、ウィルキンソンジンジャーエール450、コカコーラ450。(2018年3月調べ)

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自家製塩辛でやる燗酒 … 立呑み「やきや」(荻窪)

自家製塩辛でやる燗酒


 「あら、お帰りなさい」

 そう迎えられた、荻窪「やきや」。

 2月28日以来、実に3週間(21日)ぶりである。

 先々週は高知出張、先週は千葉県ながら宿泊出張と、ずっと東京に居なくて、「やきや」にも来ることができなかったのだ。

 それまでずっと、少なくとも1週間に1回以上は通っていたので、これだけ間があくと、すっごく久しぶりの感がある。

 さっそく燗酒(「北の誉」1合徳利、250円)をもらって、つまみは「自家製塩辛」(200円)を注文する。

 どれを頼んでも美味しい「やきや」だけれど、3週間も間があくと、やっぱり「自家製塩辛」だよねえ。

 ここの塩辛は本当に旨い。そして燗酒にもよく合う。

 塩辛を食べ終わると、その小鉢には塩辛のワタが残っている。

 これをワタ醤油にして刺身を食べるのが美味いんだ。

 すでに「いかみみ刺身」(200円)は売り切れているので、「いか刺身」(200円)にするか、「げそわさ」(200円)にするか。

 今日は「げそわさ」でいくことにした。

 「いかみみ刺身」と「いか刺身」は生だけれど、「げそわさ」は、いわゆる冷製。ゆで冷ましたものを、ひと口大に切ったものを出してくれる。

 そして燗酒もおかわりする。

 時刻はすでの午後9時なんだけど、明日は祝日ということもあってか、店内はずっと満員状態が続いている。

 とそこへ、よそから「いかなんこつ焼」(200円)の注文が入ったので、私も便乗注文し、この焼きもので〆ることにした。

 「いかなんこつ焼」は、スルメイカの口(カラストンビ)周りの身を串に刺してタレ焼きにしたもの。

 コリッと弾力感がある食感がいいんだな。

 さっくりと1時間ほど立ち飲んで、今夜のお勘定は1,100円でした。どうもごちそうさま!

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「やきや」 / げそわさ / いかなんこつ焼

店情報前回

《平成30(2018)年3月20日(火)の記録》

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せん菜に代わり新登場 … 長浜ラーメン「御天(ごてん)」(下井草)

もやし炒め


 出張で帰京されたにっきーさんと一緒に、阿佐ヶ谷「川名」、高円寺「昭和酒場ALWAYS」と飲み歩いたあと、〆にやって来たのは、にっきーさんの行きつけの店、長浜ラーメンの「御天」である。

 この店のラーメンは大好きなんだけど、ここに入るには勇気がいる。

 とにかく豚骨スープの臭いがものすごくて、翌日になっても、かみさんから「昨日、『御天』に行ったでしょう!」と問い詰められるほどなのだ。

 この臭いが、好きな人にはクセになる香りなんだな。

 でも、うちのかみさんのように、この臭いが嫌いな人からは、徹底的に嫌われる香りでもあるのだ。

 博多で過ごした学生時代。ラーメン屋の近くに行くと、この豚骨臭がほんわりと漂ってきて、「あ、この近くにラーメン屋がある!」とすぐにわかったものだった。

 ここ「御天」もそうだ。店の近くまで行くと、(好きな人には美味しそうに思える)豚骨の香りが漂ってくるのである。

 「御天」に来て、いきなりラーメンを食べることは、絶対と言っていいほどない。まずはやっぱり飲むのである。

 今日は「メガシークワーサーサワー」(700円)をもらって乾杯である。

 メガシークワーサーサワーは、大ジョッキで出してくれるシークワーサーサワーのこと。通常のシークワーサーサワーは430円のところ、その1.6倍ぐらいの値段で、量は2倍以上入ってる。

 つまみにもらったのは、「もやし炒め」(500円)だ。

 この店にはかつて「せんさい炒め」という人気メニューがあった。

 「せん菜」は、細いもやしのような、カイワレ大根のような植物で、シャキシャキとした食感が実に美味しかった。

 でも、その「せん菜」を入手することができなくなったそうで、メニューから消えてしまったのだ。

『せん菜に代わる、黒豆もやしを使用した一品です。キクラゲなど、「御天」の人気野菜も加えて、さらに新しいトッピングの揚げニンニクものせちゃいました』

 と壁の貼紙にも書いてある。

 「せん菜炒め」とは違う味わいだけれど、この「もやし炒め」もいいね。

 そしていよいよ〆のラーメンである。

 大常連でもあるにっきーさんの注文は「インド式ラーメン」(1,050円)。

 この店ならではの強烈な豚骨スープに、スパイシーなカレーという、他では味わえない、「御天」ならではの組み合わせが、お気に入りの理由なんだって。

 私も「インド式ラーメン」にも引かれたんだけど、久しぶりの「御天」なので、やっぱり基本の「にんにくラーメン」(800円)にした。

 あぁ、この濃厚な豚骨スープがたまらない。

 ちょっと食べては、別皿で出してもらったニンニクを加えたり、紅ショウガを少し入れたり、辛子高菜を少し足したりと、味も変えながら楽しんだ。

 お勘定は二人で3,750円なり。どうもごちそうさま。

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メガシークワーサーサワー / インド式ラーメン / にんにくラーメン

店情報前回、同じときの「アル中ハイマー日記」)

《平成29(2017)年9月10日(日)の記録》

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〆のやっこに舌づつみ … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)

やっこ


 沼袋「たつや」を後に、2軒めとしてやって来たのは、同じ沼袋で昭和39(1964)年に創業した、もつ焼きの老舗、「ホルモン」である。

 「ホルモン」は、かつては阿佐ヶ谷駅前に本店があり、今の「秋元屋」と同じように、そこで修業して独立した店や、支店として店舗展開した店などが増殖し、中央線、西武線沿線で一世を風靡していたそうだ。

 ここ沼袋「ホルモン」も、元々は阿佐ヶ谷「ホルモン」の支店としてオープンし、昭和53(1978)年に、その店名を引き継いだまま独立した。

 創業から54年、独立してからは40年だ。

 さっそく「焼酎」(250円)の梅割りと、「おしんこ」(120円)をもらい、焼きものは、「ちれ」、「しろ」、「れば」(各120円)を、1本ずつ、塩焼きで注文すると、残っていた「たんした」と「こぶくろ卵」も一緒に焼いてくれた。

 この店も、ほかの人気大衆酒場と同様に、毎日のように通ってくる常連さんが多い。

 土曜日の今日も、平日もよく見かける常連さんたちが、ずらりとそろっている。

 みんな、ここに来ないと1日が終わらないんだろうなあ。

 そんな常連さんのひとりが「やっこ」(270円)を注文するのを聞いて、私も「やっこ」を便乗注文し、焼酎もおかわりした。

 ここの豆腐や生揚げは、すぐ近所にある「尾張屋豆腐店」(明治30年創業)で手造りされた逸品。

 カチッとエッヂが立った豆腐には、おろし生姜と、刻みねぎがトッピングされ、別皿で醤油が添えられる。

 私はいつも、トッピングされている、おろし生姜と刻みねぎを醤油皿に投入してかき混ぜる。

 そして豆腐を少しずつ切り分けながら、お刺身と同じように、醤油皿の醤油をちょっとつけていただいている。

 豆腐がいいから、醤油はちょっとだけで十分なのだ。

 でも、別皿の醤油を、豆腐の上からサッとかけて、普通の冷やっこと同じようにして食べる人も多い。

 これまた2時間ほどの酒場浴。今夜のお勘定は1,250円でした。どうもごちそうさま。

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もつ焼き「ホルモン」 / 焼酎梅割り / おしんこ

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たんした、こぶくろ卵、ちれ、しろ、れば / やっこ / 店内で見送ってくれる常連さん

店情報前回

《平成29(2017)年11月4日(土)の記録》

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焼き台上はシロばかり … やきとん「たつや」(沼袋)

焼き台上はシロばかり


 焼き台上にずらりと並んだシロは、実に14本!

 いくらシロの人気が高いといっても、これだけのシロが並ぶことは珍しい。

「写真撮っとこ!(笑)」

 と、店主のたっつんが、自らもカメラを向けるほどの出来事だ。

 土曜日の今日は、午後5時の開店と同時に「たつや」に到着。

 いつものように「ホッピーセット(白)」(400円)と「冷製の盛り合わせ」(500円)からスタートする。

 ここは、やきとん屋なので、「やきとん」(=もつ焼き)はもちろん美味しいんだけれど、実は「冷製もの」も、他ではあまり食べることができない逸品なのである。

 「冷製もの」というのは、以前なら「もつ刺身」として出されていたものなんだけど、平成27(2015)年6月12日から、豚の肉や内臓を生食用として販売・提供することが禁止されて、「もつ刺身」は出せなくなった。

 提供する場合には、『中心部まで十分に加熱すること』(中心部の温度が63℃で30分間以上もしくは75℃で1分間以上など)ということが決められて、苦肉の策として生まれたのが、この「冷製もの」なんだけれど、実際に食べてみると、これがうまいっ!

 そんなわけで、ここ「たつや」に来ると、ほぼいつも、この「冷製の盛り合わせ」からスタートしているのでした。

 今日の「冷製の盛り合わせ」は、コブクロ、ガツ、レバの3点盛り。今日のレバは、ほんわりと甘みがあっていいねえ!

 「冷製もの」は、しょうが醤油、にんにく醤油でいただくのもいいんだけれど、カウンター上に置かれている胡麻油+塩でいただくのもまたいい。

 なにしろ素材が新鮮だからねえ。どう食べても美味いんだ。(もちろん、たっつんやスタッフのみなさんの調理の腕前も加わってのことだけど。)

 ナカ(200円)をおかわりして、焼きものは「てっぽう」(110円)を味噌で、「しろ」(110円)と「鶏きも串」(150円)をタレで、それぞれ1本ずつお願いした。

「鶏きも串って、新メニュー?」と、たっつんに確認してみると、

「いや、手羽先をたのんだら、鶏きもも入ってたんですよ」とのこと。

 豚レバとはちょっと違った味わいや食感がいいね。

 さらにナカをもらって、名物の「もつカレー(パン付き)」(400円)で〆ようかと思ったんだけれど、今日は久しぶりに「もつ煮込み」(350円)にしてみた。

 つい「もつカレー」の影に隠れがちになってるけれど、ここは「もつ煮込み」もうまいんだ。

 ゆっくりと2時間ほどの酒場浴。席料100円と、消費税(10円未満は切り捨て)が加わって、今夜のお勘定は2,280円でした。どうもごちそうさま。

 平成22(2010)年3月15日にオープンした沼袋「たつや」は、この3月15日で、創業8周年となりました。おめでとうございます!

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「たつや」 / ホッピー / 冷製の盛り合わせ

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テッポウ(みそ) / シロ、鶏きも串(たれ) / もつ煮込み

店情報前回

《平成29(2017)年11月4日(土)の記録》

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さばへしこでホッピー … 居酒屋「丸山(まるやま)」(阿佐ヶ谷)

さばへしこ


 居酒屋「丸山」店頭の電灯看板には、表側と裏側に、その日のおすすめメニューが手書きされている。

 わが家へと、トコトコと歩いて帰る道すがら、この電灯看板のメニューに引かれてしまうのである。

 たとえば今夜のメニュー。

 表面(阿佐ヶ谷側)が、生本まぐろ刺690、白子ポン酢550、赤魚開き焼き480、チキンカツ500、イカ丸干し焼き450。

 裏面(鷺ノ宮側)が、天然ぶり刺500、赤イカ刺500、しゅうまい蒸し・揚げ400、スモーク豚レバ500、さばへしこ400。

 とまあ、こんなラインナップ。

 特に裏面の最後の2品。「スモーク豚レバ」と「さばへしこ」に引かれたね!

 吸い寄せられるように店内へと入る。

 ここは地元のグループ客や、ファミリーで来るお客さんが多い店。

 店内のほとんどを占めるテーブル席は、そういうお客さんたちでいっぱいだ。

 入口を入って、すぐ左側には4人が座れる小さなカウンター席があって、ひとりで入った場合は、ここに座ることが多い。

 今夜のカウンター席は、いちばん奥の席に先客が一人。あとはすべて空いていた。

 いちばん手前の席に座り、さっそく「ホッピー」(400円)と「さばへしこ」(400円)を注文すると、すぐにホッピーとお通し(200円)の「もやしナムル」がやってきた。

 ここのホッピーは、生ビールサーバーで注がれる樽ホッピー。レモンスライスが入っているのもポイントで、すっきりと飲みやすい。

 ほとんど待つこともなく、「さばへしこ」も出される。

「大根と一緒に食べてみてください」

 とのこと。

 「さばへしこ」は、サバを塩漬けにして、ぬか漬けにした、若狭地方や丹後半島の郷土料理。言ってみれば、サバの漬物だ。

 添えられている大根は、生の大根を薄くスライスし、さらに半分に切って、半月状にしたもの。

 その上に、へしこを1切れのせて、端っこのほうをポリっとかじる。

 あぁ。サバ漬物の濃厚さがいいね。大根との相性も抜群だ。

 そして、ホッピーをグイッっと!

 ん~~~~っ。うまいっ。

 こりゃ、日本酒だって、焼酎だって、なんだって合うね。

 1杯めのホッピーで、さばへしこをいただいたあと、ホッピーをおかわりして、今度は「スモーク豚レバ」(500円)である。

 なるほどなあ。豚レバの冷製なんだけど、表面が燻蒸されてるので、ふわんと燻製の匂いがする。

 これもいいねえ。

 添えられているレモンスライスとマヨネーズは使ったほうがいい。スモーク豚レバの味わいをより広げてくれる。

 ゆっくりと1時間半ほど飲む間に、すっかり日付けが変わっていた。

 お勘定は1,900円なり。どうもごちそうさま。

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店頭の電灯看板 / 居酒屋「丸山」 / 樽生ホッピー

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もやしナムル(お通し) / ホッピーおかわり / スモーク豚レバ

店情報前回

《平成30(2018)年3月2日(金)の記録》

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卵と玉ねぎのピクルス … パブ「ザ・ライジング・サン(The Rising Sun)」(四ツ谷)

卵と玉ねぎのピクルス


 四ツ谷での2軒めは、昭和49(1974)年創業の英国パブ、「ザ・ライジング・サン」にやって来た。

 前に来たのが平成18(2006)年なので、実に12年ぶりである。

 もしかすると、お店を切り盛りしていたおねえさんや、お店の雰囲気が変わってしまってるんじゃないかなぁ、なんて心配しながら、店への階段を上がっていく。

 よっこいしょ、と入口扉を開けた入った店内は!

 あぁ。なにも変わっていない。

 店の雰囲気もそのまま。店のおねえさんも、12年分の年齢は重ねているけれど、前のままの、マレーシア出身のおねえさんだ。

 さっそく3人でサッポロ生ビール(750円)をもらて乾杯する。

 生ビールも、12年の間に50円しか値上がりしていないなぁ。

 同行のA谷さんも、K田さんも、英国料理にはそれほどなじみがないということなので、もっとも英国料理らしい「オールデイ・イングリッシュ・ブレックファスト」(1,600円)と、ダイエット中のK田さんのために「スペシャルサラダ」(1,200円)も注文した。

 「オールデイ・イングリッシュ・ブレックファスト」は、その名のとおり、英国で定番の朝食メニューで、自家製ソーセージ、焼いたベーコン、焼いたトマト、マッシュルーム、ベイクドビーンズ、そして目玉焼き。

「英国でおいしいものを食べたいのなら、朝食を1日3回食べればいい」

 これはサマセット・モームの言葉である。

 日本の朝食のおかずがお酒によく合うように、英国のブレックファストもビールによく合う!

 「スペシャルサラダ」は、季節の野菜サラダだ。

 ビールに続いて、私はアイリッシュウイスキーの「タラモアデュー(Tullamore Dew)」(700円)をロックでもらう。

 そしてつまみは、「オニオン・ピクルス(玉ネギのピクルス)」(300円)と「エッグ・ピクルス(玉子のピクルス)」(200円)、さらには「チップス(ポテトフライ)」(750円)を注文した。

 「オニオン・ピクルス」は小さい玉ネギを、丸ごと酢漬けにしたもの。

 まるまるとした大ぶりの、ちょっと酸っぱめのラッキョのような感じで、英国のバーにもよく置いているし、空港でお土産用も売っている。

 チーズと一緒に食べてもうまいのだ。

 ここのは、ちょっと酸っぱさが足りないかなぁ。もうちょっと、ガツンとくるほど酸っぱいほうが、呑兵衛向きだ。

 「エッグ・ピクルス」は、ゆで卵を酢漬けにしたもの。

 そして「チップス」。

 これはいわゆるフライドポテトなんだけど、英国人にとって主食(日本人の米)のようなものなのかもしれない。とにかくどんな食事にもついてくる。

 「フィッシュ&チップス」の「チップス」もこれだ。

 スカンピ(エビのフライ)を注文しても、フライドチキンを注文しても、ソーセージを注文しても、なにを注文してもパブの店員さんが「チップス?」と語尾あがりにたずねてくる。

 「イエス」と答えると、お皿いっぱいに、こんもりと、うず高く、皿全体を覆わんばかりのフライドポテトが出てくるのである。

 そしてパブの各テーブルの上には、日本の飲食店での「しょう油」と同じように、「モルトビネガー(酢)」のビンが置いてあって、これをチップスにたっぷりとふりかけていただくのが標準的な食べ方。

 ここ「ザ・ライジング・サン」では、そのモルトビネガーの他に、トマトケチャップも出してくれる。

 ちなみに、日本でいう薄くてカリカリの「ポテトチップス」のことは、英国では「ポテトクリスプス」という。

 この店では、「ポテトフライ」(750円)が英国でいう「チップス」、「ポテトチップス」(250円)が英国でいう「クリスプス」だ。

 最後にもう1杯、「タラモアデュー」のロックをいただいて、2時間ちょっとのパブタイム。

 お勘定は3人で9,350円(ひとりあたり3,100円ほど)でした。どうもごちそうさま。

 なお開店から2時間(午後7時半まで)はハッピーアワーで、各種飲みものを安く飲むことができる。

 さらに土曜日と月曜日は、リトルディナーという700円料理が何品か用意されるほか、ハッピーアワーも8時まで延長となるようだ。

 今度は月曜日の早い時間帯に来なきゃね。

(英国のパブについては、「居酒屋礼賛」のコチラの記事をどうぞ。)

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「ザ・ライジング・サン」 / 生ビールで乾杯 / 店内の様子

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スペシャルサラダ / オールデイ・ブレックファースト / ポテトフライ

店情報前回

《平成30(2018)年3月2日(金)の記録》

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尾瀬の雪どけ桃にごり … スタンディングルーム「鈴傳(すずでん)」(四ツ谷)

桃色にごり


 同じ職場のA谷さん、K田さんと3人で、スタンディングルーム「鈴傳」にやって来た。

 店に着いたのは午後6時なんだけど、すでに満員状態。

 もっとも入口に近い、2人用の立ち飲みテーブルだけが空いていたので、そこで飲むことにした。

 まずは会費として、ひとり2千円ずつを出し合って、お酒とつまみを買いに行く。

 「鈴傳」は、店の奥右手にある立ち飲みカウンターの、いちばん手前のところにレジカウンターがあって、そこでお酒やつまみを購入して、支払いも済ませ、自分の席に持って帰っていただくスタイル。

 英国のパブがまさにこのスタイルだ。

 A谷さんは「腰古井」(400円)の冷酒、K田さんは「手取川」(450円)の冷酒、私は小瓶のビール(アサヒスーパードライ、370円)をもらい、つまみは刺身(マグロ、タコ、シメサバの盛合せ、430円)とお新香(6種盛り、380円)からスタートする。

 ここ「鈴傳」は、嘉永3(1850)年創業の酒屋さん。

 朝9時から、夜8時半まで酒屋として営業する傍らで、隣接する立ち飲みコーナー(スタンディングルーム)で、午後5時から9時まで、立ち飲みの営業もしているのである。

 いわゆる酒屋の角打ちかくうちなんだけれど、おつまみは乾きものではなくて、手作りのおつまみ(380~430円)が日替りで10品近く並んでいる。

 火曜日には「牛すじ」、水曜日には「レバー」、そして金曜日には「煮玉子」と「串カツ」があるんだって。

 2巡めのお酒をもらいに行くのと同時に、その「串カツ」と「こんにゃく炒め」をいただいた。ちなみに私は、宮城の「あたごのまつ」(450円)を燗酒でいただいた。

 日本酒はすべて正一合(180ml)のコップで出されて、1杯が400円から900円。いいお酒がそろっています。

 3巡めには、春らしく「尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 桃色にごり」をもらって、つまみは「身欠きニシン」である。

 これでひとり2千円ずつの会費がほぼ終了した。

 いろんなお酒(日本酒)を、リーズナブルな値段で楽しめるのが、この店のいいところだなあ。

 職場からも近いので、ときどき来ないとね。ごちそうさま。

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刺身 / お新香 / 「あたごのまつ」燗酒

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串カツ / こんにゃく炒め /身欠きニシン

店情報前回

《平成30(2018)年3月2日(金)の記録》

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スープが旨い鳥煮込み … 炭火焼「鳥久(とりきゅう)」(阿佐ヶ谷)

鳥の煮込み


 久しぶりに阿佐ヶ谷の人気焼鳥店「鳥久」にやって来た。

 午後9時過ぎに到着したら、カウンターの奥側に2席分の空きがあって、そこに座ることができた。

 とにかくいつも大人気で、入ることがむずかしいこのお店。9時過ぎでも、まだこんなに混んでるんだなあ。さすがである。

 まずは瓶ビール(サッポロ黒ラベル中瓶、520円、以下すべて税別表記)をもらって、のどを潤すと、今日のお通し(150円)は、もやしポン酢。

 さっそく、「つくね」「れば」「しんぞう」(各120円)を1本ずつ注文すると、

「塩・タレはどうしますか?」

 という確認が入ったので、「しんぞう」だけ塩で、あとはタレで焼いてもらった。

 いつもは「もつ焼き」「やきとん」の店に行くことが多いんだけれど、ここ「鳥久」は本格的な焼鳥屋。メニューに並ぶのは鶏肉や鶏内臓ばかり。

 それ以外には、おひたしや、菜の花の辛子和え、きゅうりみそなどの野菜系の一品料理がある程度。

 2ラウンドめには、壁の短冊メニューにある「鳥の煮込み」(480円)を注文。

 さぁ、どんなタイプの「鳥の煮込み」が出てくるか。

 前回、同じように壁の短冊メニューだった「鳥とうふ」をもらったら、関東ならではの煮奴にやっこ風の「鳥とうふ」が出てきて、これが美味しかったんだ。

 今日はどうかな。楽しみ楽しみ。

 待つことしばし。出てきた「鳥の煮込み」は、鶏皮を根菜類と一緒に煮込んだもので、そのスープはすっきりと透き通るタイプ。

 ほぉ。

煮込みのスープで燗酒 さっそくそのスープをひと口いただくと、すばらしい旨みである。すばらしいスープだ。

 「鳥の煮込み」の具材をつまみに、瓶ビールを飲み干した後、「菊正宗」の燗酒を大徳利(650円)を注文し、残ったスープを肴に燗酒をいただく。

 鶏の内臓と言えば、砂肝も好きなんだけど、この店には串焼きの砂肝はなくて、その代わりに「砂ぎも」(一皿350円)というのがあるので、そちらを注文。

 大ぶりの砂肝が、お皿に盛られて出されるんだけれど、食べにくい硬い筋の部分は上手に処理されていて、すばらしい食感が楽しめる。

 午後10時を回って、焼きものを終えた親父さんが裏手にさがり、焼き台の前には息子さんが立った。

 お腹はもう足りてるんだけれど、せっかくの機会なので、その息子さんに「やき鳥」(120円)を1本焼いてもらって、今夜の〆とした。

 1時間20分ほど楽しんで、今夜のお勘定は2,840円(2,630円+税)でした。どうもごちそうさま。

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「鳥久」 / 入口ののれん / 中瓶ビールとお通し

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しんぞう / つくね(手前)、れば / 鳥の煮込み

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「菊正宗」燗酒(大) / 砂ぎも / やき鳥

店情報前回

《平成30(2018)年2月28日(水)の記録》

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カツオ生を塩タタキで … ろばた焼「仙樹(せんじゅ)」(高知)

かつお塩たたき


 高知に来たらカツオは食べて帰らないとねえ。

 この店の「カツオ生」(1人前5切れで1,400円)は、刺身、タタキ、塩タタキという3つの食べ方が選べる。

 昔からよく知られる一般的なタタキは、表面を炙って厚めに引いたカツオに、ニンニクスライス、玉ネギ、ミョウガ、大葉などの薬味をたっぷりとのせて、ポン酢醤油をかけ、手でパタパタと叩いてなじませてからいただくもの。

 手で叩くからタタキと言われてるんだって。

 このポン酢醤油の代わりに粗塩あらじおを使うのが塩タタキだ。

 この店では、カツオの身と具材とは別々になるように盛りつけられている。

 カツオの身をひと切れ、取り皿にとって、その表面にワサビを塗る。そこにニンニクスライスと刻みネギをのせ、添えられた粗塩を振りかけていただく。

 これがこの店の塩タタキの食べ方だ。

 ガツンとくるニンニクの味わいが決め手なんだね。

 でも1,400円で5切れとは! 高知のカツオは高いなあ。

◇ ◇ ◇

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松山駅「かけはし」 / 日替りランチ / 高速バスで高知へ

 今日は、松山駅の「かけはし」で、「じゃこてんうどん」(500円)を食べてから高知に向かおうと思ってたんだけど、店頭のメニューで「日替りランチ(豚のしょうが焼き丼ミニ、かけうどん付き)」(500円)を見て、そちらにすることに決定。

 すっかり満腹になってから、高知行きの高速バスに乗り込んだ。

国道33号ルート


『松山から高知に行く高速道路なんてあったっけ?』

 子供のころのイメージのままだと、松山から高知に行くには、国道33号線にそって南下し、四国山地を超えて、吉田類さんの生まれ故郷である仁淀町などを通過して高知に出るというコースしか思い浮かばない。

 ところが松山自動車道(高速道路)に入ったバスは、グイグイと東に向かい始めた。

高速ルート


 このままだと高松に行っちゃうんじゃないかと思い始めたころに、やっと南下して四国山地超えが始まった。

 こんなところに高速道路(高知自動車道)があったんですねえ。初めて知った。

 松山駅前を出発して3時間弱。高知駅前に到着した。

 ホテルにチェックインして、ひと休みしたあと、東京から直接やって来たK村さんと一緒に、ろばた焼「仙樹」にやって来たのでした。

 店内にはカウンターもテーブル席もあるんだけれど、二人でやって来た我われはカウンター席に通された。

 まずは「生ビール(中)」(550円)をもらって乾杯すると、お通しはひとりに1個ずつの殻付き生ガキだ。これはいいねえ。

 この店は炉端焼きと郷土料理を中心とした居酒屋。

 カウンター上には、焼きものの素材や、郷土料理の大皿などがずらりと並んでいる。

 ちょうど我われの目の前が、魚の干物置き場だったので、まずはそこに並んでいる干物から、「はだかちゃん」(3匹400円)、「めひかり」(4匹600円)を炙ってもらう。

 「はだかちゃん」というのは、ハダカイワシのこと。「やけど(火傷)」と呼ばれることもあるそうだ。

 飲みものを「土佐鶴」の燗酒を大徳利(600円)でもらって、つまみには冒頭でご紹介した「カツオ塩タタキ」(1,400円)と「のれそれ」(800円)を注文した。

 「のれそれ」はアナゴの稚魚。小鉢にちょろっと盛られてこの値段だ。高級魚になっちゃったねえ。

 それにしても、さっきの「はだかちゃん」といい、この「のれそれ」といい、知らない人には何だかわからない品物が多い。

 他には「どろめ」(イワシの稚魚)、「流れ子」(トコブシ)、「グレ」(メジナ)、「おじさん」、「チャンバラ」(マガキガイ)などもそうだ。(ちなみに店のメニューには、カッコ内の説明書きはない。)

 燗酒をおかわりしながら、大皿の「イタドリ」(500円)や「四方竹しほうちく」(600円)も気になりつつも、やっぱり目の前の「カマス干し」(4匹400円)と「にろぎ」(オキヒイラギ)を炙ってもらう。

 「にろぎ」はなぜかメニューには載っていない。

 カウンター上の干物のとなりに、トマトがどっさりと盛られているんだけど、その形が1個1個、とってもいびつ。それでも真っ赤に熟れてて、いかにも美味しそう。

「これはどうやって食べるんですか?」

 とカウンターの中のおにいさんに聞いてみると、

「そのまま食べてもらってもいいですよ」

 という返事だったので、「じゃ、二つもらいますね」と声をかけて、美味しそうなのを選んで、豪快まるかじりである。

 二人で燗酒(大)を4本あけてから、店名が冠された「仙樹おにぎり」(2個350円)を1個ずつシェアして〆とした。

 3時間弱楽しんで、今夜のお勘定は二人で9,100円(ひとり当たり4,550円)でした。どうもごちそうさま。

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ろばた焼「仙樹」 / お通しは生牡蠣 / 生ビールで乾杯

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はだかちゃん / めひかり / 土佐鶴(燗酒)

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のれそれ / かつお塩たたき(一切れ) / かます干し

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にろぎ / 地元のトマト / 仙樹おにぎり

店情報

《平成30(2018)年3月5日(月)の記録》

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店情報: ろばた焼「仙樹(せんじゅ)」(高知)

    仙樹
  • 店名: ろばた焼 仙樹
  • 電話: 088-823-7769
  • 住所: 780-0052 高知県高知市大川筋1-3-47
  • 営業: 17:00-23:00、日休
  • 場所: JR高知駅を南側(海側)に出て、路面電車の通りに沿って南下。川を横切る手前(高知橋電停)を右に折れ、次の信号交差点を渡った先、左手。高知駅から徒歩約8分(650mほど)。
  • メモ: カウンター9席、テーブル12席、堀コタツ(1F)10席、座敷(2F)60席。予約可、カード可、全面喫煙可。
    〔食べもの〕《刺身》カツオ生(刺身・タタキ・塩タタキ)1,400、グレ(焼切・タタキ)1,800、清水サバ1,500、おじさん1,500、シマアジ1,600、活オコゼ(はかり)、ウツボタタキ1,500、宇佐のウルメ600、タコ1,200、立イカ1,400、太刀魚1,200、サザエ(はかり)。
    《貝焼》サザエ(はかり)、流れ子(はかり)、殻付地ガキ500、ビノス貝2個1,000。
    《貝煮》チャンバラ1,000、よだれ貝900、つぶ貝1,000、ビノス貝酒むし1,000。
    《焼物》国産ウナギ2,200、コマイ一夜干し500、イカ一夜干し1,500、ウネス鯨900、塩サバ400、サケハラス800、ヒメイチ700、しまホッケ1,200、マグロカマ600、足赤エビ(大)1,200・(中)800、米豚ウィンナー500。
    《土佐赤牛》赤身ステーキ1,500、ハラミ(タレ・塩)1,600、タン塩2,000、レバー(タレ・塩)800。
    《朴葉焼》上ホルモン1,000、カキ1,000、とうふ700、つぶ貝と木の子1,000。
    《干物》はだかちゃん400、ししゃもみりん干し600、ウルメ干し(大)200・(小)500、カマス干し400、カレイ干し600、デビラ600、エイヒレ700、目光600、フカ鉄干し500。
    《惣菜》ポテトサラダ500、枝豆400、酢物500、イタドリ500、四方竹600。
    《鯨》クジラステーキ850、クジラフライ700、クジラ辛し炒め850、皮クジラ800、さえずり1,200、竜田揚850、おばけ600。
    《アサリ》アサリバター600、アサリ酒むし600、アサリアスパラバター700。
    《揚物》川エビ唐揚700、ウツボ唐揚800、青さのり天ぷら700、ふきのとう天ぷら700、ムカゴ天ぷら600、タラ白子天ぷら1,000、ヒメイチフライ700、米豚トンカツ800、マンボウ腸唐揚600、カキフライ800、にんにくすりみ天450、浜アザミ天ぷら700、季節ヤサイ天ぷらセット(ふきのとう、竹の子、ムカゴ)700。
    《炒め物》鯨にんにく葉炒め850、しじみキャベツ700、にら豚700、とり辛し炒め800、もやし炒め700、ソーメンチャンプル700、焼そば700。
    《一品》ウルメ酢600、タイワタ600、牛すじ煮こみ500、酒盗600、らっきょう500、漬物盛合せ350、しょいの実500。
    《おすすめ》タラ白子ポン酢1,000、地ガキ酢600、メシイカ500、小イカ(ポン酢・酢みそ)400、アン肝700、のれそれ800、ナマコ700。
    《ご飯物》土佐巻、ウツボ巻1,500、サバ棒ずし1,200、煮こみ丼700、仙樹おにぎり350、うな丼1,500、茶漬け(カツオ・タラコ・サケ・梅・青さのり)600~、釜揚しらす丼700。
    《その他》土佐ジロー(地鶏)セット4,500、金目アラ煮(はかり)、黒にんにく500。
    〔飲みもの〕《日本酒》土佐鶴(コップ)400・(大)600・(小)400、桂月(コップ)400・(大)600・(小)400、おり酒(コップ)400・(1本)2,500、無手無冠 酒槽一番汲み(コップ)600・(ボトル720ml)3,500、鬼辛(コップ)600・(ボトル720ml)3,500。
    《ウィスキー》サントリーオールド(コップ)500、ハイボール400。
    《ワイン》グラス(白・赤)350、ボトル(白・赤)2,500~3,500。
    《焼酎》〈麦焼酎〉いいとも(1杯)400・(900mlキープ)3,000、いいともBLUE(900mlキープ)3,000、いいちこ(1杯)400・(900mlキープ)3,000。
    〈芋焼酎〉さつま木挽 黒麹仕込み(1杯)400・(900mlキープ)3,000、黒よかいち(1杯)400・(900mlキープ)3,000、黒霧島(1杯)400・(900mlキープ)3,000、赤霧島(1杯)500・(900mlキープ)5,000、魔王(720mlキープ)7,500・(1.8Lキープ)13,000。
    〈米焼酎〉海援隊(1杯)500・(720mlキープ)5,000。
    〈栗焼酎〉ダバダ火振(1杯)500・(900mlキープ)5,000、ダバダミステリアスリザーブ(1杯)1,200。
    《冷用酒》土佐鶴(300ml)800、瀧嵐(300ml)900、土佐の泉(300ml)1,000、蔵酒生(1本)2,800・(コップ)600。
    《純米酒》酔って候(コップ)600・(720ml)2,800、土佐のおきゃく(300ml)900、船中八策(720ml)4,000。
    《ビール》生ビール(中)550、アサヒ(瓶)550、キリン(瓶)550。
    《酎ハイ》レモン400、ライム400、ザクロ400、ゆず400、青りんご400、カルピス400、巨峰400、ピーチ500、緑茶(湯・水)650、シークワーサー500。
    《カクテル》モスコミュール500、カシス(ソーダ・オレンジ)500、マンゴヤン500。
    《梅酒》プラム500、梅の宿(あらごし)550。
    《ソフトドリンク》コーラ300、ジンジャーエール300、カルピス300、オレンジジュース300、青りんご300、ウーロン茶250、シークワーサー450。(2018年3月調べ)

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スープをつまみに焼酎 … 博多ラーメン「ばりこて」(都立家政)

スープをつまみに焼酎


「ばりこて」 「竹よし」をあとに、やって来たのは博多ラーメン「ばりこて」である。

「いらっしゃいませ」

 と水を出してくれたところで、いつものように黒糖焼酎「里の曙」(400円)をロックで注文する。

 さて、つまみ。

 軽~く「ひとくちめんたい」(160円)にするか、それとも「味噌ずり」(300円)にするか。

 ちょっと迷って「味噌ずり」に決めると、なんとその「味噌ずり」が売り切れだった。

 う~む。

 改めて「ひとくちめんたい」にするか、それとも別のおつまみメニュー(鳥皮ポン酢、がめ煮、もつ煮込み、めんたいポテト、レンコンつくね、めんたいだし巻、各300円)にするかを迷いに迷って、「鳥皮ポン酢」に決定。これもうまいんだ。

 この「鳥皮ポン酢」で、1杯めの黒糖焼酎を飲み干して、基本のラーメン(650円)を、硬さ「ばりかた」で注文する。

 注文したら、あっという間に出てくるのが博多ラーメンの大きな特徴なんだな。

 目の前にトンと置かれたら、なにはさておき、まずはひとすすり、ふたすすり。さらに、みすすり、よすすり。

 麺が硬いうちに大急ぎで、できたての麺をすすり込む。

 そしておもむろに、おろしニンニクを投入し、また大急ぎですする。

 4分ほどで麺を食べ終えた。

 そして、ここからが第2ラウンドだ。

 黒糖焼酎のロックをおかわりし、つまみはこのラーメンのスープである。

 テーブル上に置かれている「すりごま」を加え、次には「紅しょうが」を加え、そして「辛子高菜」を加えと、ちょっとずつ味変あじへんしながら、焼酎をチビリチビリ。

 これこそ、ラーメン屋飲みの極みだ。

 スープもすっかり飲み干して、今夜のお勘定は1,750円なり。どうもごちそうさま。

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黒糖焼酎ロック(奥は水) / 鳥皮ポン酢 / 博多ラーメン

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《平成30(2018)年2月25日(日)の記録》

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りっぱな鰆を生で焼で … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

さわら照焼


 平成5(1993)年3月11日に開店した「竹よし」は、間もなく創業25年を迎える。

 その節目を前にして、店主は店の改修を行った。

 店の入口上部には「魚料理 竹よし」という店名が明示され、のれんは縄のれんに変わった。

 なによりも変わったのは店内で、壁紙や天井がすばらしくきれいになった。

 そして、わかる人には分かると思うが、トイレの引き戸が、スッと開け閉めできるようになった。これはとっても画期的な、ありがたい変化である。

 これまで何人の常連さんたちが、力にまかせて引き戸を外してきたことか……。

 今日は日曜日。「竹よし」の『まぐろの日』である。

 ホワイトボードには、「ほほ肉」(600円)、「脳の身さしみ」(800円)、「ねぎま串焼」(500円)、「ねぎま鍋」(800円)、「角煮」(300円)、「尾の身(ステーキ or さしみ)」(600円)、「目玉やさい煮」(500円)といった、まぐろメニューが並んでいる。

 しかし!

 それにも増してすごいのが、目の前のカウンター上段にデ~ンと置かれている、丸ごと1尾のさわらだ。これはすごいっ。

 このところ、中四国方面への出張が多いんだけど、各地でよく出てくるのが、このサワラなのだ。

 魚へんに、春って書くぐらいだから、今がちょうど旬なのかなぁ。

「このサワラは、どんな料理になりますか?」

 と店主に聞いてみると、

「そうねぇ。照焼てりやきか、鮮度がいいから刺身もいいねぇ」

 という返事。

「照焼も刺身も食べたいなぁ。両方をちょっとずつなんてこともできますか?」

 とわがままな注文をお願いした。

 そして、ちくちゃん手作りの「南房総の菜の花おひたし」(200円)をつまみに、サッポロラガー中瓶ビール(500円)をいただきながらサワラのできあがりを待つ。

 改めてホワイトボードを確認すると、サワラが書き出されていない。

「サワラは書いてないから時価ですね(笑)」

 と、ちくちゃん。

「あれ? サワラ、書いてなかった?」

 と言いながら店主が手書きメニューに、サワラ2品を追加する。刺身、照焼、ともに700円だ。

 まず出てきたのはサワラの刺身。脂がのってるのに、すっきりしてるという、サワラならではの味わいがいいですね。

 飲みものを「菊正宗」(350円)の燗酒に切りかえる。

 そしてサワラの照焼。やっぱりこれだ。刺身も良かったけど、焼いたサワラはもっとうまい。

 っくぅ~っ。燗酒が進むのぉ。

 改めてメニューを確認すると「しおから」(350円)も復活している。

「一時はスルメイカが入手できなかったんですが、なんとか、また塩辛もやれるようになりました」

 と店主。味見用にちょっと出してくれた。

 カウンターの奥に座っている、かんちゃんは「うどんすき」(900円)を注文。

 店主は若いころ、大阪で魚料理の修業をした。そのころ「うどんすき」にも出会ったんだそうで、以前からこの店のメニューにも、ときどき「うどんすき」が並んでいるのです。

「うどんの麺は、讃岐と稲庭が選べます」

 と、ちくちゃん。かんちゃんは稲庭を選択した。

 私も初めて知ったんだけど、「うどんすき」を注文すると、ちくちゃんが付きっきりで作ってくれるんですね。大ぜいたくだ。

「だから、お店が忙しいときには、うどんすきはできないんですよ」

 とのこと。お店がゆったりしているときに、ぜひお試しあれ。

 ゆっくりと2時間ほど楽しんで、今宵のお勘定は2,100円なり。ごちそうさまでした。

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「竹よし」 / 今日のメニュー / カウンター上の鰆(さわら)

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サッポロラガービール中瓶 / 南房総の菜の花おひたし / さわらの調理開始

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さわら刺身 / 「菊正宗」燗酒 / さわら照焼

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イカ塩辛も復活 / ちくちゃんが付きっきりで作ってくれる / うどんすき

店情報前回

《平成30(2018)年2月25日(日)の記録》

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ヘロヘロでもイカ納豆 … 立呑み「やきや」(荻窪)

いか納豆


 立石での4軒め、「二毛作」を出たところで午後5時半。

 6時間半も飲んで、もうヘロヘロに酔ったので、京成立石駅で解散して帰途についた。

 京成立石駅から、都営浅草線直通の電車で浅草橋まで行って、JR総武線(黄色い電車)に乗り換えると、あとは寝てても中野方面へと行くことができる。寝過ごさないように気をつけないといけないだけだ。

 チンタラチンタラと各駅に停まりながら東京西部方面へと向かっていると、四ツ谷を過ぎたところで、まだ6時半ごろ。このまま家に帰るには、あまりに早いなあ。

『よしっ。もう1軒、「やきや」に寄って帰ろう!』

 と思いたって、荻窪駅で下車。「やきや」へと向かう。

 土曜日、午後7時の店内はゆるやかに満員状態。いちばん奥のテーブル席に、かろうじて一人分のスペースがあったので、そこに入れてもらった。

 すっかり酔っ払ってるので、これからさらにホッピーを3~4杯も飲むことはできないので、今日はウイスキー(水割り300ml瓶、380円)にして、つまみには「いか納豆」(200円)を注文。

 「いか納豆」は、スルメイカの刺身と納豆、たっぷりの刻み白ネギ、そして練りワサビが、それぞれ単体ごとに分かる形で盛りつけられて登場する。

 この4者それぞれが分離した状態の「いか納豆」に、醤油をサッと回しかけて、グリグリと、納豆に思いっきり粘りが出て、イカや刻み白ネギと混然一体となるまで、徹底的にかき混ぜる。

 いつも、少なくとも1分間ぐらいはかき混ぜてるかなあ。。。

 そして全体がねっとりと一体化したところで、小鉢を左手にとって口につけ、右手の箸でたぐり寄せるように、ズズズッとすすり込む。

 このすすり込みができるところが「いか納豆」の醍醐味なのだ。

 ひと口分をすすり込んだところで咀嚼そしゃく。ここで、納豆だけの場合と、「いか納豆」との違いが出てくる。

 実は「いか納豆」に使われているスルメイカの刺身は、通常の「いか刺身」に使われているスルメイカの胴体の一番太い部分ではなくて、胴体のなかでもミミ(エンペラ)に近い部分。

 その身を、「いか刺身」よりも小さめにカットしていることが、「いか納豆」の大きなポイントなのでした。

 この部位じゃないと、納豆の弾力感とバランスする食感が得られないんだって!

 このこだわりが、「やきや」の人気の理由なんだろうなあ。安いからといって、けっして手を抜いていないのだ。

 水割りウイスキーの300ml瓶は、普通に飲んでグラス2杯分になる。

 その2杯めをグラスについだところで、「いかみみ焼」(200円)を焼いてもらう。

 これはスルメイカのエンペラ2枚(2匹分)をタレ焼きにしたあと、1センチ幅ぐらいにスライスして、マヨネーズを添えて出してくれるもの。

 このマヨネーズに、七味唐辛子をたっぷりと振っていただくのが好み。

 お祭り屋台で買う、イカ焼きのような香りと味わいがいいね。

 最後に「お新香」(170円)をもらうと、今日のお新香は、白菜の柚子ゆず漬けだった。

 こんなにも酔っ払ってなお、1時間半ほど立ち飲んで、今夜のお勘定は950円でした。まさにセンベロだ。

 もう8時半も回ったので、ボチボチと家に帰ることにしよう。あぁ、楽しい1日だった。

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「やきや」 / ウイスキー / いか納豆(出された直後)

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いか納豆(混ぜたあと) / いかみみ焼 / お新香(白菜ゆず漬け)

店情報前回

《平成30(2018)年2月24日(土)の記録》

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冬季限定カキのおでん … 「二毛作(にもうさく)」(京成立石)

カキのおでん


 「丸忠」に来たら、やっぱり「二毛作」にも行かなくっちゃ。

 土曜日の「二毛作」は正午に開店。すでに開店から4時間ほど経っている。

 「3人です」と入ると、奥のテーブル席が空いていて、そこに通してくれた。ラッキー。

 さっきの「丸忠」からの流れで、ここでもやっぱり白ワイン。

 宇ち中さんが、お店の人と相談をしてくれて、何本かのおすすめワインのうち、「ジェローム・ジュレ リヴレ」という自然派ワインをいただいた。

 これらのワインは、メニューにも『栽培、醸造において、なるべく人為的なことをせずに、自然酵母でかもした、飲み心地も、身体にも優しいワインです』と書かれている。

 グラスワインは、赤、白、ロゼ、泡、オレンジがあって、1杯760円から。ボトルなら4,500円からとなる。

 つまみには「自家製チャーシュー」(660円)を、「目玉焼き付き」(+100円)でいただいた。

 さらには、「丸忠」でも話題に上がった、冬だけの「カキのおでん」(510円)もいただいた。

 カキは、生も美味しいんだけど、やっぱりこうしてちょっと温められたものが、より美味しいと思う。しかもここのは、おでんの汁(つゆ)で煮てるからねぇ。

 汁も含めて、すっかりすべてをいただいた。

 1時間半ほどゆっくりとさせてもらって、お勘定はひとり当たり1,400円ぐらいずつだったような……。どうもごちそうさま。

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「二毛作」 / 箸セットとお通し / ワイン

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今日のメニュー / 特別メニュー / 自家製チャーシュー目玉焼付き

店情報前回

《平成30(2018)年2月24日(土)の記録》

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揚げたての練りもので … おでん「丸忠(まるちゅう)」(京成立石)

揚げたて練りもの


 立石での3軒めは、口開け(午後2時)早々の「丸忠」だ。

 店が開いたと思ったら、あっという間に満席になった。さすがである。

 まずは宇ち中さんおすすめの、「アサヒプレミアム生ビール熟撰」(600円)をもらって乾杯すると、すぐに出されたお通しは煮ツブ貝だった。

 さて、おでん。

 この時季、「カキのおでん」(500円)にも引かれるし、「牛スジ煮込み」(400円)や「おでんのトマト」(400円)も美味しそう。

 そんな話をしているところに、となりの「丸忠蒲鉾店」から、「揚げものができましたよおっ!」という声がかかった。

 ここ「丸忠」が、元々の「二毛作」だった。

 となりの「丸忠蒲鉾店」で製造・販売していた、おでん種&おでんをつまみに、夜はその場で飲もう、というのが「二毛作」のコンセプトだった。

 本来、二毛作というのは、夏期には米を、冬期には麦を作るといった、『1年のうちに2回、同じ耕地で作物を栽培すること』を言うんだけれど、ここは、昼間がおでん種&おでんの販売、夕方以降がそれをつまみとした酒場という、1日のうちでの二毛作だったのだ。

 その「二毛作」が3年前に、京成線の線路沿いの新しい店舗に移転し、こちらはそのまま「丸忠」として、二毛作的な経営を続けているのでした。

 だから、となりでおでん種が揚げあがると、「揚げものができましたよおっ!」という声がかかるわけですね。

 赤羽の「丸健水産」もそう。こちらは二毛作ならぬ一毛作で、おでん種を販売しながら、おでんも売って、お酒も売って、できたてのおでんでお酒が飲めるようになっている。

 その「丸健水産」でも、ときどき「シューマイ、揚げ上がりましたよー。そのまま食べられますよーっ!」なんて声がかかる。

 このときは、「丸忠」でも「丸健水産」でもそうだけど、絶対にもらったほうがいい。

 できたてのおでん種なんて、他ではなかなか食べられないもんね。

 我われも、その揚げたて熱々の練りものをもらって、飲みものはスパークリングワインをいただく。

 ここ「丸忠」や「二毛作」は、食べもののみならず、飲みものにも力を入れているのだ。

 最後は、「いまちゃんハイ」という、「二毛作」のオリジナルカクテル(「丸忠」でも出されます)で締めて、2時間ちょっとの酒場浴。

 今日はちょっといいワインを飲みすぎたのか、お勘定は3人で11,600円(ひとり3,900円ほど)でした。どうもごちそうさま。

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手前が「丸忠蒲鉾店」 / おでん鍋は蒲鉾店側にある / こっちが「丸忠」

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今日のメニュー / 生プレミアム熟撰 / お通しのツブ貝

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スパークリングワインは / クレマン・ダルザス“KB” / いまちゃんハイ

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《平成30(2018)年2月24日(土)の記録》

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期せずしていろんな芋 … 「四ツ木製麺所(よつぎせいめんじょ)」(京成立石)

酒肴の盛合せ


 立石1軒めの「宇ち多゛」を出たところで12時40分。真昼間である。

「二軒目どうする?」

 と、まるでTV番組タイトルのようなやり取りのあと、「四ツ木製麺所」を目指すことにした。

 土曜日の「四ツ木製麺所」は、午前11時から午後9時まで、10時間の営業。

 この時間には、すでに大勢の呑兵衛たちでにぎわっていることだろう。

 「宇ち多゛」から「四ツ木製麺所」までは、ゆっくりと歩いても10分弱。

 入口引戸を開けて店内へと入ると、案の定、満席とまではいかないまでも、満卓(≒すべてのテーブル席に客がいる状態)である。さすがですねえ。

「ちょうど出るところだから、代わりに入ってください」

 そう言いながら、入口すぐ左側のテーブル席から立ち上がってくれたのは、東京自由人・小西さんのグループ。

 実はさっき、「宇ち多゛」でも入れ替わりになったのだ。

 ちょうど我われが、小西さんたちのあとを追いかけている感じ(笑)。

 立石ハシゴ酒。みなさん、行くところが似てますねえ。

 小西さんたちが座っていたあとに、宇ち中さん、黒ちゃんと3人で座って、飲みものは人気の「しぞ~か割」(400円)をもらう。これはキンミヤ焼酎の抹茶割りである。

 さて、つまみ。

 なにしろ製麺所なので、うどんのメニューは当然のように多い。定食なんかもある。

 でも、我われ呑兵衛にとってうれしいことに、カウンター上の黒板には、酒のつまみとなる料理が、ずらりと書き出されているのだ。

 たとえば黒板に書き出されている今日の刺身は「カンパチ刺」(650円)、「鯛刺」(650円)、「シマアジ刺」(690円)。この3種を盛り合わせた「築地3点盛」(980円)や「ホタテのカルパッチョ」(1,000円)なんてのもある。

 「フグの唐揚」(600円)、「フグ皮ポン酢」(580円)もある。

 おっ。「酒肴の盛合せ」(770円)だって。これがいいんじゃない?

 「里芋ゴママヨサラダ」(400円)と合わせて注文したら、まずサラダから出てきた。

 里芋のほかに、キュウリやコーンも入っている。里芋のねっとり感やゴマの存在感とも相まって、ポテトサラダとはまた違う濃厚な味わいだ。いいねえ。

 続いて出てきた「酒肴の盛合せ」は、コンニャクの土佐揚げ、バーニャカウダ、山芋サラダの3点盛り。

 あらら。芋サラダがかぶちゃったか?

 と一瞬だけ思ったが、食べてみると両者はまったく違う。

 「酒肴の盛合せ」のなかの山芋サラダは、ねっとりとしてるけどポテトサラダと同じようなシンプルな仕上げで、しらす干しと刻みネギがトッピングされている。これまたいいねえ。

 コンニャクの土佐揚げだって、原料はコンニャクイモだ。

 ねらったわけじゃないんだけど、いろんな芋の味わいを再認識することができる組み合わせとなった。

 「しぞ~か割」をおかわりして、今度は「鮪メンチカツ」(500円)をもらう。

 その名のとおり、マグロの身を、肉の代わりに使ったメンチカツだ。

 これは美味いに決まってる。

 問題は4つにカットされて出てきたことだけか。3人で4切れを分けるのはむずかしいぞ!(笑)

 1時間ほど、さっくりと楽しんで、今日のお勘定は3人で4,870円でした。どうもごちそうさま。

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「四ツ木製麺所」 / しぞ~か割 / 今日の黒板メニュー

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里芋ゴママヨサラダ / 酒肴の盛合せ / 鮪メンチカツ

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《平成30(2018)年2月24日(土)の記録》

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〆はシロタレよく焼き … 「宇ち多゛(うちだ)」(京成立石)

しろたれよく焼き

 宇ち中さんと一緒に、土曜日の「宇ち多゛」にやってきた。

 まずは大びんビール(600円)をもらって乾杯し、つまみは「かしら素焼き」(2本200円)と「たん生」(200円)、そして「だいこん」(200円)からスタートした。

 店に入ったのは、午前11時過ぎ。

 土曜日の「宇ち多゛」は、朝10時ごろに開店して、すぐに満席になる。

 今の時間帯は、ちょうど1回転めといったところだろうか。

 それでも「かしら」は、我われがもらった分で売り切れ。客の回転も速いが、もつ焼きの回転も速いのだ。

 「だいこん」がまたいい。

 実は宇ち中さんは昨夜も、ここ「宇ち多゛」で飲んだんだそうな。

 そのときも「だいこん」を注文したところ、青首大根のぬか漬けが出されて、とても美味しかったんだそうな。

 だから今日は、店に入る前から「だいこんは食べましょう!」という話になっていた。

「昨夜も常連さんたちと、『だいこん、青いとこ! なんて注文ができたらいいのにねえ』なんて話で盛り上がったんですよ」

 と話してくれる青首大根は、ほんわりと甘みも感じられるほどのフルーティーさ。この時季ならではなのかなぁ。

 ちなみに「だいこん、青いとこ」は注文できないけれど、「お新香」や「だいこん」の各皿に、それぞれ数切れずつ青いところを入れてくれているようだ。

 1本めの大びんビールを飲み終えたところで、宇ち中さんとちょっと協議する。

「梅割りにしますか?」

「う~む。長い1日になりそうだから、もう1本ビールにして、スロースタートにしたほうがいいかもしれませんね。そのあと梅割りでどうでしょう」

 なんてことで、もう1本、大びんビールをもらうことにした。

 ここ「宇ち多゛」をはじめ、立石の何軒かの酒場は、酔っ払いは店に入ることができない。1軒めにやって来ないといけないのだ。

 そして、土・日に立石で飲んで1軒で終わることは、まずない。

 2軒、3軒は当たり前で、場合によっては4軒、5軒とハシゴが続くのだ。

 細く、長くで飲み進めていかないとね。

 つまみには、「なんこつ」(200円)を「みそ」で焼いてもらう。

 「みそ」と言っても、「喜よし」や「秋元屋」系のお店のように、味噌ダレに浸けながら焼くわけではない。

 素焼きしたもつ焼きを、煮込み鍋の煮汁に浸けて出してくれるのだ。

 この煮込みが、味噌で味つけされているから、もつ焼きにも、その味噌の味わいが移ってくるんですね。

 しかも、熱々に焼き上げたあと、これまた熱々の煮込み鍋にトプンと浸けてるから、でてきた「なんこつみそ」は、湯気がいっぱい立っていて、見るからに美味しそう。

 2本めのビールも飲み終えて、いよいよ焼酎の梅割り(200円)に移行したところで、黒ちゃんもとなりにやって来て、小びんビール(400円)と「たん生」(200円)でスタートする。

 ちなみに、黒ちゃんは偶然この席になったわけではなくて、あんちゃん(三代目)が知ってて、この席に入れてくれたのである。

 いつも「超」が付くほど満席状態の「宇ち多゛」。

 入口にはいつも待ち行列ができているのだが、この行列にはひとり客もいれば、二人、三人のグループもいる。

 しかしながら、店を出ていく客は、ちょうどそれと合う人数になるとは限らない。

 次に待ってるのが3人連れなのに、出ていくのはひとり客だったりする。

 その場合、3人連れのうちひとりを、その空いた席に入れる。

 次に空席ができたら、残る二人のうち、ひとりを入れる。

 といった要領で、順次、店内にお客を入れていき、店内でお客さん(←常連さんのことが多い)に移動してもらったりしながら、気がつけば3人連れが固まって座れている状態にしてくれるのである。

 こんなことをしてくれる酒場は、私はここ「宇ち多゛」以外に知らない。

 最後に梅割りを半分(100円)だけもらって、宇ち中さんの〆の定番、「しろたれよく焼き」(200円)で締めくくる。

「これはデザートなんです(笑)」

 と宇ち中さん。甘いタレが、しっかりと焼かれたシロに、とてもよく合うのである。

 1時間半ほど楽しんで、お勘定は3人で3,600円なり。どうもごちそうさま。

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入口前の行列 / 大びんビール / たん生

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かしら素焼き / だいこん / 焼酎梅割り

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なんこつみそ / 焼酎半分 / しろたれよく焼き

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《平成30(2018)年2月24日(土)の記録》

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ワタでいただくミミ刺 …立呑み「やきや」(荻窪)

ワタでいただくミミ刺


 火曜日の今日、「やきや」にやって来たのは午後6時20分。

 せっかく早い時間に来ることができたので、今日は早めに売り切れてしまう料理から注文することにした。

 すべてのつまみの中で、まっ先に売り切れるのが「珍味わたあえ」(200円)だ。

 いつものようにホッピー(セット320円)をもらって、まずはその「珍味わたあえ」からスタートする。

 この店で、イカワタを使った珍味系のつまみは、この「珍味わたあえ」と「自家製塩辛」(200円)の2種類である。

 「珍味わたあえ」は、イカゲソを、甘めに味付けたワタダレで和えたもので、色は黒っぽい。

 一方の「自家製塩辛」は、イカの身を、淡~い味付けのワタで塩漬け発酵させたもので、色は明るい黄土色。赤っぽい色ではないところが、この店の塩辛の大きな特徴なのかもしれない。

 「自家製塩辛」のほうは、たっぷり目に作っているのか、遅い時間まで残っていることが多いのがうれしいね。

 ナカ(ホッピーのおかわり焼酎、160円)をもらって、2品めは「いかみみ刺身」(200円)だ。

 この「いかみみ刺身」をいただくときに、「珍味わたあえ」が入っていた小鉢に残っているワタダレが大きなポイントになる。

 まずこのワタダレの中に、「いかみみ刺身」の皿に添えられている練りワサビを、すべて投入して、グリグリとかき混ぜる。

 これに「いかみみ刺身」を一切れずつ投入して、ワサビワタダレをまぶしながらいただくのである。

 ワタダレの甘みと濃厚さのコクに、ワサビのピリッと感が、とてもいい組み合わせで、ミミ刺しが進んで進んで仕方がない。

 今回は、早く売り切れてしまう「いかみみ刺身」を、ワサビワタダレでいただいたが、遅い時間まで残っている「いか刺身」(200円)や「げそわさ」(200円)も、もちろんワサビワタダレに合うこと間違いなしだ。

 ナカをもらって、次は「げそ揚げ」(200円)をもらう。

 以前は、けっこう遅くまで残っていた「げそ揚げ」なんだけど、最近は「げそ揚げ」も無くなるのが早い。

 カウンター上の、「げそ揚げ」が作り置きされたバットを確認しながら、売り切れる前に注文しないといけない。

 最後は焼きもの。「いかなんこつ焼」(200円)を注文した。

 焼きものの中では、この「いかなんこつ焼」か「いかみみ焼」(200円)が早めに売り切れる。

 ごくまれに、スルメイカの口(カラストンビ)の周りの肉を焼いた「イカトンビ」(200円)が出されることがある。本当に「まれ」にしか出ない、美味しい逸品なので、あれば必ず注文することをお勧めします。

 1時間ほどの立ち飲んで、ホッピーがソト1・ナカ3に、つまみが4品。お勘定は1,440円でした。どうもごちそうさま。

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立呑み「やきや」 / ホッピー / 珍味わたあえ

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いかみみ刺身 / げそ揚げ / いかなんこつ焼

店情報前回

《平成30(2018)年2月27日(火)の記録》

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今宵の煮込みは激うま … 炭火串焼「テング酒場」(麹町)

煮込みとホッピー


 職場から近い「テング酒場」(麹町店)には、ちょこちょことやって来る。

 店名からも分かるとおり、1969年に創業した「天狗」チェーンを運営する、テンアライド社の業態のひとつで、その目指すところは『粋な酒場の原点回帰』。

 店内には、店員さんたちから「カウンター」と呼ばれている大テーブルと、横長いテーブル席を中心に、入口付近のちょっと狭くなった場所には4人掛けのテーブル席が何卓か配置されている。

 ひとり客は、「カウンター」の大テーブルに通されるので、ひとり客も多い。

 この店には、他のチェーン居酒屋でよく見かける、店員さんを呼ぶための押しボタンがない。

 その代わり、全体が見わたせるホール内には、常に2~3人の店員さんがいて、ちょっと手をあげると、すぐに来てくれるのだ。

 大衆酒場では当たり前のこの光景だけど、チェーン居酒屋では珍しいよね。

 何度か来るうちに、飲みものや食べもののパターンも決まってきて、飲みものはホッピー(セット390円、ナカ210円)、食べものは「自家製もつ煮豆腐」(320円)をもらって、できるのに時間がかかる「手作りしゅうまい」(1個130円)を注文しておくところからスタートする。

 今日の「自家製もつ煮豆腐」は、いつにも増して、うまいねえ!

 シロ(腸)のプリップリの弾力感が残っていて、裏側についている脂も濃厚だ。

 今日は7人でやって来て、「自家製もつ煮豆腐」も、ひとりに1個ずつ注文したんだけど、そのみなさんからも「うまい、うまい」と大好評だ。

 その後は、これまたいつものように、揚げたて熱々の「カシューナッツ」(290円)や、ボリュームたっぷりの「ポテトと野菜の大盛りサラダ」(390円)、看板メニューの「炭火串焼き」(1本80円~)などを、次々に注文しながら飲み進む。

 今日は、いつもと少しメンバーが違っていたので、初めて注文した料理も何品かあった。

 「豚もつの赤ワインソース炒め」(390円)は、豚レバーを、赤ワインソースでサクッと炒めたもの。火が通り過ぎていないレバーの食感がいい。

 なにげなく注文した「ペペロンチーノピザ」(240円)も良かったなあ。

 今日はものすごくよく飲むメンバーがそろっていたので、料理よりはむしろ飲むほうが主体。

 〆のご飯ものやデザートなどはもらわずに、ひたすらに飲み続けて4時間弱。7人でのお勘定は、2万2千円ちょっと(ひとり3,150円ほど)でした。

 こんなに思いっきり飲んでも、ひとり3千円ほどというのが、うれしいですね。どうもごちそうさま。

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「テング酒場」 / 入口横のメニュー / 自家製もつ煮豆腐

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ポテトと野菜の大盛りサラダ / 手作りしゅうまい / カシューナッツ

店情報前回

《平成30(2018)年2月26日(月)の記録》

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できたてのもつ煮込み … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

煮込み


 今日の「もつ煮」(400円)は、できたて!

 もつのプリプリとした弾力感がすばらしい。

 これまでにも何度かご紹介したとおり、この店の「もつ煮」は、ほぼ完成状態まで作り終えて冷蔵庫に保存しているものを、注文を受けてから、人数分を小鍋にとって、ダシと豆腐を足してグツグツと煮込んで仕上げてくれるタイプ。

 だから、時間に関係なく、いつも安定的な仕上がり状態を楽しむことができる。

 そのいつもの「煮込み」も大好きなんだけど、今日の「煮込み」はそれとはまた異なる食感が楽しめて美味しい。

 「ひと晩寝かしたカレー」(≒いつもの煮込み)と、「できたてのカレー」(≒今日の煮込み)という違いのようなものだろうか。

『じっくりと味わうとなると、「ひと晩寝かしたカレー」が旨いのかもしれないけれど、たまには「できたてのカレー」もいいよね』

 といった感覚。

 この店では、めったに遭遇しない「できたてのもつ煮」なので、ものすごく新鮮味を感じる一品ですねえ。

 木曜日の今日は、午後7時前に「すっぴん酒場」に到着。

 いつものように黒ホッピーセット(450円)と、レバ、チレ、シロ(各100円)を注文。焼き上がりを待つ間は、お通し(100円)の「お新香ミニ盛り」で過ごす。

 すでにこの時から、目の前の寸胴鍋で、「もつ煮」がグツグツと煮込まれているのは見えてたのだが、『これを冷蔵したら、いつもの「もつ煮のもと」になるのか』ぐらいの認識しかなかった。

 ナカ(250円)をおかわりして、「中島メンチ」(250円)。

 さらにナカをおかわりして、「トマとん」(200円)と「しょうがみょうが」(200円)を食べていたら、新しく入ってきたお客さんが「煮込み」を注文した。

 すると!

 なんと、グツグツと煮込まれている寸胴鍋(大鍋)から、直接、「もつ煮のもと」が小鍋に移されて、そこから仕上げが始まるではありませんか!

 いや、これは珍しい。私自身は、この状況は初めて見た。

「こっちにも、もつ煮をくださいっ!」

 大急ぎで便乗注文し、なんとかその小鍋に間に合わせてもらうことができた。

 なにしろ「煮込みのもと」が熱々の状態から仕上げるから、できあがってくるのも、いつもより早い。

 「煮込み」のでき上がりに合わせて、4杯め(ソト1・ナカ4)となるナカをもらったのでした。

 今日もまた、2時間半ほどの立ち飲みタイム。

 通勤中に立って電車に乗るのは、たとえ10分ほどでも、しんどく感じるのに、立ち飲み屋で立ってるのは、2時間でも、3時間でも大丈夫なんだよなぁ。まったく不思議なり。

 キャッシュオンデリバリーでの総支払額は2,650円でした。どうもごちそうさま。

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「すっぴん酒場」 / 黒ホッピーとお通し / れば

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ちれ / しろ / 中島メンチ

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トマとん / しょうがみょうが / 煮込み

店情報前回

《平成30(2018)年2月22日(木)の記録》

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冬の逸品、松前白菜漬 … 「兵六(ひょうろく)」(神保町)

松前白菜漬

 

 久しぶりの「兵六」である。

 ここの「自家製ぬかづけ七種盛」は、『七種盛』と言いつつも、実際には9種類ぐらいのぬか漬けが盛り合されていて、しみじみとおいしいのが好きなのだ。

 ところが!

 壁に張り出された短冊メニューの中に「自家製ぬかづけ七種盛」が見当たらない。

「ぬか漬けの盛り合わせはないんですか?」

 コの字カウンターのセンターに陣取って、店を采配する三代目店主・柴山真人さんに確認してみると、

「冬場は松前白菜漬をお出しするようにしてるんです。松前白菜漬が出てる間は、ぬか漬けはあまり出ないので、松前白菜漬が終わったら、またぬか漬けをお出しする予定です」とのこと。

 さっそくその「松前白菜漬」(550円)を注文すると、小鉢にたっぷりと盛られた松前漬けがやってきた。

 松前漬けは元は、その名のとおり、北海道最南端(函館の南西)にある松前郡松前町の郷土料理。

 ウィキペディアには、『江戸時代後期、北海道南部はニシンの豊漁に沸き、ニシンの卵である数の子は安価な食品であった。その数の子にスルメと昆布をあわせ、塩で漬け込んだものが松前漬けの発祥である。だが近代になるとニシンの不漁が続き、数の子は高価な食品となった。そのためスルメに昆布の割合が増し、スルメと昆布のみを漬け込んだものも増えていった』とある。

 この製法で、白菜も一緒に漬けこんでいるのが、この店の「松前白菜漬」だ。

 「自家製ぬかづけ七種盛」も好きだけど、この「松前白菜漬」もいいねえ!

 一発でファンになってしまった。

 そして合わせるお酒は、今日もやっぱり芋焼酎「薩摩無双」のお湯割り(700円)。お通しは切り干し大根や大豆の煮もの。

 さっくりと1時間ほど楽しんで、お勘定は1,350円でした。どうもごちそうさま。

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「兵六」 / 芋焼酎湯割りとお通し /松前白菜漬

店情報前回

《平成30(2018)年2月19日(月)の記録》

 

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