〆のやっこに舌づつみ … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)
沼袋「たつや」を後に、2軒めとしてやって来たのは、同じ沼袋で昭和39(1964)年に創業した、もつ焼きの老舗、「ホルモン」である。
「ホルモン」は、かつては阿佐ヶ谷駅前に本店があり、今の「秋元屋」と同じように、そこで修業して独立した店や、支店として店舗展開した店などが増殖し、中央線、西武線沿線で一世を風靡していたそうだ。
ここ沼袋「ホルモン」も、元々は阿佐ヶ谷「ホルモン」の支店としてオープンし、昭和53(1978)年に、その店名を引き継いだまま独立した。
創業から54年、独立してからは40年だ。
さっそく「焼酎」(250円)の梅割りと、「おしんこ」(120円)をもらい、焼きものは、「ちれ」、「しろ」、「れば」(各120円)を、1本ずつ、塩焼きで注文すると、残っていた「たんした」と「こぶくろ卵」も一緒に焼いてくれた。
この店も、ほかの人気大衆酒場と同様に、毎日のように通ってくる常連さんが多い。
土曜日の今日も、平日もよく見かける常連さんたちが、ずらりとそろっている。
みんな、ここに来ないと1日が終わらないんだろうなあ。
そんな常連さんのひとりが「やっこ」(270円)を注文するのを聞いて、私も「やっこ」を便乗注文し、焼酎もおかわりした。
ここの豆腐や生揚げは、すぐ近所にある「尾張屋豆腐店」(明治30年創業)で手造りされた逸品。
カチッとエッヂが立った豆腐には、おろし生姜と、刻みねぎがトッピングされ、別皿で醤油が添えられる。
私はいつも、トッピングされている、おろし生姜と刻みねぎを醤油皿に投入してかき混ぜる。
そして豆腐を少しずつ切り分けながら、お刺身と同じように、醤油皿の醤油をちょっとつけていただいている。
豆腐がいいから、醤油はちょっとだけで十分なのだ。
でも、別皿の醤油を、豆腐の上からサッとかけて、普通の冷やっこと同じようにして食べる人も多い。
これまた2時間ほどの酒場浴。今夜のお勘定は1,250円でした。どうもごちそうさま。
たんした、こぶくろ卵、ちれ、しろ、れば / やっこ / 店内で見送ってくれる常連さん
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