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揚げたての練りもので … おでん「丸忠(まるちゅう)」(京成立石)

揚げたて練りもの


 立石での3軒めは、口開け(午後2時)早々の「丸忠」だ。

 店が開いたと思ったら、あっという間に満席になった。さすがである。

 まずは宇ち中さんおすすめの、「アサヒプレミアム生ビール熟撰」(600円)をもらって乾杯すると、すぐに出されたお通しは煮ツブ貝だった。

 さて、おでん。

 この時季、「カキのおでん」(500円)にも引かれるし、「牛スジ煮込み」(400円)や「おでんのトマト」(400円)も美味しそう。

 そんな話をしているところに、となりの「丸忠蒲鉾店」から、「揚げものができましたよおっ!」という声がかかった。

 ここ「丸忠」が、元々の「二毛作」だった。

 となりの「丸忠蒲鉾店」で製造・販売していた、おでん種&おでんをつまみに、夜はその場で飲もう、というのが「二毛作」のコンセプトだった。

 本来、二毛作というのは、夏期には米を、冬期には麦を作るといった、『1年のうちに2回、同じ耕地で作物を栽培すること』を言うんだけれど、ここは、昼間がおでん種&おでんの販売、夕方以降がそれをつまみとした酒場という、1日のうちでの二毛作だったのだ。

 その「二毛作」が3年前に、京成線の線路沿いの新しい店舗に移転し、こちらはそのまま「丸忠」として、二毛作的な経営を続けているのでした。

 だから、となりでおでん種が揚げあがると、「揚げものができましたよおっ!」という声がかかるわけですね。

 赤羽の「丸健水産」もそう。こちらは二毛作ならぬ一毛作で、おでん種を販売しながら、おでんも売って、お酒も売って、できたてのおでんでお酒が飲めるようになっている。

 その「丸健水産」でも、ときどき「シューマイ、揚げ上がりましたよー。そのまま食べられますよーっ!」なんて声がかかる。

 このときは、「丸忠」でも「丸健水産」でもそうだけど、絶対にもらったほうがいい。

 できたてのおでん種なんて、他ではなかなか食べられないもんね。

 我われも、その揚げたて熱々の練りものをもらって、飲みものはスパークリングワインをいただく。

 ここ「丸忠」や「二毛作」は、食べもののみならず、飲みものにも力を入れているのだ。

 最後は、「いまちゃんハイ」という、「二毛作」のオリジナルカクテル(「丸忠」でも出されます)で締めて、2時間ちょっとの酒場浴。

 今日はちょっといいワインを飲みすぎたのか、お勘定は3人で11,600円(ひとり3,900円ほど)でした。どうもごちそうさま。

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手前が「丸忠蒲鉾店」 / おでん鍋は蒲鉾店側にある / こっちが「丸忠」

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今日のメニュー / 生プレミアム熟撰 / お通しのツブ貝

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スパークリングワインは / クレマン・ダルザス“KB” / いまちゃんハイ

店情報前回

《平成30(2018)年2月24日(土)の記録》

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