井の頭公園の花より肉 … 「肉山(にくやま)」(吉祥寺)
桜の花が咲きはじめ、大勢の人であふれる井の頭公園を尻目に、宇ち中さん、ラコちゃんと3人で、なかなか予約が取れない人気店、「肉山」にやって来た。
土曜日の昼の部は、正午に一斉にスタートする。そのため、各席にはあらかじめ薬味(辛味噌、柚子胡椒、粒マスタード)やプチトマト、キムチがスタンバイされている。
「お料理のほうはお任せ(ひとり5,000円)で出させていただきます。まずはお飲み物から伺います」
ということで、まずは生ビール(ザ・プレミアム・モルツ、600円)をもらって乾杯である。
そして出てきた料理の一品めは、「肉のパテ」。鷄レバーと豚肉のパテである。これをチビチビといただきながら、この後の怒涛の肉料理への、心と舌の準備をしていくのである。
2品めは「豚ロース」。淡いピンク色がもの凄く美しい。
ちなみに今回は3人でカウンター席だったので、料理は二人用の皿(宇ち中さん、ラコちゃんの分)と、ひとり用の皿(私の分)で出してくれた。
なので、今回の料理写真は、すべて一人前の分量だ。
3品めは「グリーンアスパラ」。サッと焼いて、塩で味つけされている。
4品めは「短角牛のソーセージ」。短角牛は、岩手の南部牛と、明治時代に輸入されたショートホーン種を交配して、品種改良した肉専用の牛なんだそうで、脂肪分が少ないのが特徴である。
最初の生ビールを飲み終えて、お酒の2品めは、赤・白・泡が選べるボトルワイン(3,500円)を、泡でいただくことにした。
5品めの料理は「エリンギ」。クッキングホイルで蒸し焼きするように仕上げて、これもサッと塩だけで供される。プリップリの弾力感がすばらしい!
プリッと美しい赤身の肉(宇ち中さん撮影)は、6品め「赤牛モモ(カメノコ)」だ。カメノコというのは、人の足に例えると、ひざの半月板の、ちょっと上あたりの部位の名前なんだって。旨みが強い。
こちらも美しい赤身。7品めは「馬肉ハラミ」である。こちらは醤油で味付けされていて、肉の旨みが引き出されている。
ちなみにこの店で肉を焼くことができるのは、「肉山」の社員さんだけなんだそうだ。みなさん、お若いんだけど、とても上手に焼き上げてくれる。
8品めは「とんかつ」だ。
「ソースをかけていますので、そのままどうぞ」
と出してくれた「とんかつ」は、カメラのレンズが湯気で曇るほど熱々。それをハフハフと、一気にいただく。
どの料理も焼きたて、揚げたてで出されるので、それが冷めないうちに、一所懸命いただくのが美味しい。
赤身の肉はさらに続く。9品めは「赤牛の肩ロース」である。
一品ごとの料理は、それぞれ少量なんだけど、品数が多いので、ふと気がつくと満腹になっている。
「さっぱりと冷やしきゅうりです。お好みで、味噌をつけてお召し上がりください」
と出された10品めの「冷やしきゅうり」。添えられた味噌には、ゴマや、砕いたクルミが混ぜ込まれていて、この味噌だけでも立派なつまみになる。きゅうりの緑が美しいね。
ボトルワインが空いたんだけど、肉料理はあと1品ということで、今度はボトルにはせずグラスワイン(800円)の赤をいただいた。
そして11品め。お肉のラストは「イチボ」である。
牛のお尻の先の、エイチボーン(H-bone)のところの肉。エイチボーンがなまって、イチボという呼び名になったという説もある。
ポルトガル語だとピッカーニャ。数ある牛の部位のなかでも、最上級に入るものだ。
肉のラストがイチボというのは嬉しいなあ。
12品めとなる「〆のごはん」は、「玉子かけごはん」か「カレーライス」が選べる。
「カレーにはカニの出汁が入っています。カレーに生卵をのせることもできますよ」
ということで、宇ち中さんと私は、「カレーの生卵のせ」を選択した。
宇ち中さんは、この〆のカレーライスのために、これまでの肉をひと切れずつ残していた。それをどんとトッピングしたカレーは、とっても豪勢だ。
ラコちゃんが選択したのは「玉子かけごはん」。別皿でカレールゥも出してもらって、どっちも楽しめるようになっているのがいいね。
ここの「玉子かけごはん」は醤油じゃなくて、胡麻油+塩で味つけされているのが大きな決め手だ。
たっぷりと2時間のこのコース。お勘定は3人で21,900円(ひとり当たり7,300円)でした。どうもごちそうさま。
いやあ今回もまた、満足、満腹!!
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