卵と玉ねぎのピクルス … パブ「ザ・ライジング・サン(The Rising Sun)」(四ツ谷)
四ツ谷での2軒めは、昭和49(1974)年創業の英国パブ、「ザ・ライジング・サン」にやって来た。
前に来たのが平成18(2006)年なので、実に12年ぶりである。
もしかすると、お店を切り盛りしていたおねえさんや、お店の雰囲気が変わってしまってるんじゃないかなぁ、なんて心配しながら、店への階段を上がっていく。
よっこいしょ、と入口扉を開けた入った店内は!
あぁ。なにも変わっていない。
店の雰囲気もそのまま。店のおねえさんも、12年分の年齢は重ねているけれど、前のままの、マレーシア出身のおねえさんだ。
さっそく3人でサッポロ生ビール(750円)をもらて乾杯する。
生ビールも、12年の間に50円しか値上がりしていないなぁ。
同行のA谷さんも、K田さんも、英国料理にはそれほどなじみがないということなので、もっとも英国料理らしい「オールデイ・イングリッシュ・ブレックファスト」(1,600円)と、ダイエット中のK田さんのために「スペシャルサラダ」(1,200円)も注文した。
「オールデイ・イングリッシュ・ブレックファスト」は、その名のとおり、英国で定番の朝食メニューで、自家製ソーセージ、焼いたベーコン、焼いたトマト、マッシュルーム、ベイクドビーンズ、そして目玉焼き。
「英国でおいしいものを食べたいのなら、朝食を1日3回食べればいい」
これはサマセット・モームの言葉である。
日本の朝食のおかずがお酒によく合うように、英国のブレックファストもビールによく合う!
「スペシャルサラダ」は、季節の野菜サラダだ。
ビールに続いて、私はアイリッシュウイスキーの「タラモアデュー(Tullamore Dew)」(700円)をロックでもらう。
そしてつまみは、「オニオン・ピクルス(玉ネギのピクルス)」(300円)と「エッグ・ピクルス(玉子のピクルス)」(200円)、さらには「チップス(ポテトフライ)」(750円)を注文した。
「オニオン・ピクルス」は小さい玉ネギを、丸ごと酢漬けにしたもの。
まるまるとした大ぶりの、ちょっと酸っぱめのラッキョのような感じで、英国のバーにもよく置いているし、空港でお土産用も売っている。
チーズと一緒に食べてもうまいのだ。
ここのは、ちょっと酸っぱさが足りないかなぁ。もうちょっと、ガツンとくるほど酸っぱいほうが、呑兵衛向きだ。
「エッグ・ピクルス」は、ゆで卵を酢漬けにしたもの。
そして「チップス」。
これはいわゆるフライドポテトなんだけど、英国人にとって主食(日本人の米)のようなものなのかもしれない。とにかくどんな食事にもついてくる。
「フィッシュ&チップス」の「チップス」もこれだ。
スカンピ(エビのフライ)を注文しても、フライドチキンを注文しても、ソーセージを注文しても、なにを注文してもパブの店員さんが「チップス?」と語尾あがりにたずねてくる。
「イエス」と答えると、お皿いっぱいに、こんもりと、うず高く、皿全体を覆わんばかりのフライドポテトが出てくるのである。
そしてパブの各テーブルの上には、日本の飲食店での「しょう油」と同じように、「モルトビネガー(酢)」のビンが置いてあって、これをチップスにたっぷりとふりかけていただくのが標準的な食べ方。
ここ「ザ・ライジング・サン」では、そのモルトビネガーの他に、トマトケチャップも出してくれる。
ちなみに、日本でいう薄くてカリカリの「ポテトチップス」のことは、英国では「ポテトクリスプス」という。
この店では、「ポテトフライ」(750円)が英国でいう「チップス」、「ポテトチップス」(250円)が英国でいう「クリスプス」だ。
最後にもう1杯、「タラモアデュー」のロックをいただいて、2時間ちょっとのパブタイム。
お勘定は3人で9,350円(ひとりあたり3,100円ほど)でした。どうもごちそうさま。
なお開店から2時間(午後7時半まで)はハッピーアワーで、各種飲みものを安く飲むことができる。
さらに土曜日と月曜日は、リトルディナーという700円料理が何品か用意されるほか、ハッピーアワーも8時まで延長となるようだ。
今度は月曜日の早い時間帯に来なきゃね。
(英国のパブについては、「居酒屋礼賛」のコチラの記事をどうぞ。)
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