水だけでぐんぐん育つ … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

3月最後の金曜日、プレミアムフライデーである。
昨年(2017年)2月から実施されたこの制度。特に会社から早く帰れるわけでもなく、これまでの1年間は、それまでと何も変わらない金曜日になっているなあ。
そんなわけで、いつもと同じような時間に仕事を終えて、「すっぴん酒場」に到着したのは午後7時20分。
店内はすでににぎわっていて、その中に大常連のS藤さんや隊長の姿も見える。
そのお二人の間に入ると、ちょうど目の前が、水耕栽培中のカブだった。(冒頭の写真)
毎日、毎日、ぐいぐいと育っていくので、見ていて飽きないんだそうな。
そして注文はいつものように、黒ホッピー(450円)と、れば、ちれ、しろ(各100円)。すぐに出されるお通し(100円)は、お新香のミニ盛りである。
今日から、今シーズンのプロ野球が開幕したとあって、店内はまさに今行われている試合の状況で盛り上がっている。
ところがねえ。常連さんたちのお気に入りの球団が、それぞれ違うので面白いことになっている。
テレビではDeNA:ヤクルト戦が流れ、ラジオでは日本ハム:西武線が流れ、そして隊長のタブレットには広島:中日戦の様子が表示されている。
このいずれかの試合に動きがあるたびに、店内がワイワイとした状態になるので、それはもう大忙しだ!
最初の3串でホッピーを2杯のみ、3杯目となるナカ(250円)をもらって、焼き物は、あぶらにんにく、はつみみ、ハラミナンコツ(各100円)を追加注文する。
あぶらにんにくは、その名のとおり、アブラとニンニクを交互に串にさして焼いたもの。
大きさ的にはニンニクのほうが大きくて、ニンニクとニンニクの間に、ちらりとアブラが挟まっている感じ。
でも、味的には、この小さなアブラがいい働きをするんだなあ。
カリッと香ばしく焼けたアブラを噛みしめた時に、ジュワンと出てくる旨みが素晴らしいのだ。
そして追いかけるように、炭焼きニンニクの熱々ホクホク感がやってくる。
これはクセになりますぜ。
あぶらにんにくは、早めに売り切れてしまう人気商品でもある。
とそこへ、新たに入ってきた二人組の男性客から煮込み(400円)の注文が入った。
ここの店の煮込みは、あらかじめある程度まで下ごしらえした状態で冷蔵庫に保存されていて、注文を受けてから人数分を小鍋に取り、豆腐などを追加して、最終的な煮込みを行って仕上げるタイプ。
だから、誰かが注文したところにのっかって便乗注文すると、一度で作り上げることができる。
これをしないで、最終的な煮込みを行っている最中に、「あぁ、美味しそう。私にも煮込みをお願いします」なんていう注文の仕方をすると、先のお客さんの煮込みを仕上げ終わった後で、さらにもう一度、追加の1人前を小鍋にとって……、という繰り返し作業になるから、出てくる時間はグンと遅くなってしまう。
うまく便乗注文することで、店側からすると仕上げ煮込みの手間ひまが1度で済むことになり、客の側からすると各人の待ち時間(特に後のほうで注文した人の待ち時間)が最少化されることになるのである。
今日は隊長と私の二人が、煮込みを便乗注文した。
ゆ~っくりと2時間半の立ち飲みタイム。ソト1・ナカ5での総支払額は2,450円でした。どうもごちそうさま。
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