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焼酎2合瓶でホッピー … 大衆立呑酒場「富士屋本店(ふじやほんてん)」(渋谷)

ホッピーとハムキャベツ


 3週間ほど前に、渋谷での飲み会のゼロ次会としてやって来た「富士屋本店」。

 たまたま、入り口を入ってすぐ右手の、常連さんたちが居並ぶ場所で飲めたこともあって、改めて『ここもやっぱり素晴らしい大衆酒場だなあ』と感動したものだった。

『近いうちに、本格的に飲みに来よう!』

 そう思いながら店を後にした。そして今日、その思いを実現させるために、また渋谷にやって来たのでした。

 店に着いたのは午後6時過ぎ。

 トントントンと階段を下りると、そこが店の入口。扉も引き戸もなく、すっと店内だ。

 がしかし!

 この入口に、この店のルールのひとつがある。

 勝手に店内に入っていくのではなくて、この入口のところで、カウンターの中にいるお店の人に人数を告げ、店員さんが指示してくれる場所に入るのが、この店の決まりだ。

 お店の人は、いつも忙しそうに働いているんだけど、新しいお客が入ってくると、だれかがこちらに注目してくれるので、その人に「ひとりです!」と人数を言う。

 すると「こっちに入って」と、入れる場所を指示してくれるのである。

 今日は入口から見て左端の角を回ったあたりに入ることができた。

 「4人です」なんて場合にでも、店内をぐるりと取り囲んでいるカウンターの、奥のほうにいる店員さんに、「そっちに4人入れる?」なんてことを店員さん同士で確認してくれて、どっかに空きを見つけてくれる。

 どうしても空きがない場合には、階段下の入口のところでしばらく待つことになる。入れる場所ができたら、改めて店員さんが声をかけてくれるのだ。

 自分の立ち位置が決まると、まず飲みものを注文し、その飲みものが来るまでに、最初に注文する料理を決める。飲みものが来たら、その料理を注文する。

 この店の支払いは、品物と引き換え払い(キャッシュ・オン・デリバリー)なんだけど、最初の1回めだけは、「最初に注文した飲みもの+最初に注文した食べもの」の分を、合わせて支払うことになってるようなのだ。

「白ホッピーと焼酎のセットに、ハムキャベツをお願いします」

 1品めのつまみはハムキャベツ(350円)と決めていたので、最初の飲みものの注文と一緒にハムキャベツも注文したら、ホッピー(外、200円)と焼酎(宝焼酎360ml瓶、600円)、氷入りのサワーグラス、そしてハムキャベツが、いっぺんに出てきた。

「1,150円です」

 財布の中から千円札を2枚出して支払いを済ませ、おつりの850円は、そのままカウンター上に置いておく。すると次の支払いからは、ここから持って行ってくれる仕組みになっている。

 さてホッピー。

 この店では、ホッピーを始め、チューハイやウーロンハイなど、すべてが焼酎(ナカ)と割り材(ソト)とを別々に購入する仕組み。

 焼酎は宝焼酎360ml瓶(600円)が標準だが、麦焼酎「いいちこ」の小さい瓶なども置いている。

 焼酎が360ml(2合)もあると、氷入りのホッピー割りが5~6杯作れる計算になる。すべて飲みきれなかった場合、残った焼酎は、瓶ごと持ち帰ることができる。

 割り材(ソト)のほうは、ホッピー(白・黒)が200円。炭酸(カナダドライ)やウーロン茶などが100円。レモンを入れたい場合は、1個のレモンを六つ切りにしたのが200円だ。

 氷のほうは、要求すればその時点で継ぎ足してもらえるが、要求せずに黙って飲んでても、ときどき氷を継ぎ足しに来てくれる。

 2品めのつまみには、「肉どうふ」(350円)をもらう。

 暑くなってきたので湯豆腐も終了して、冷奴(200円)だけになってたんだけど、今日は寒かった(最高14℃/最低10℃)ので「肉どうふ」を復活させたんだって。

 ソト1・ナカ6のペースで、最後の1杯になったところで、〆のつまみとして「げそ天」(300円)を注文する。

 この店の揚げ物は、すべて揚げたての熱々で出される。

 げそ天には、大根おろしも添えられてきた。

 焼酎360ml瓶も飲みきって、1時間半ほどの酒場浴さかばよく。総支払額は1,800円でした。どうもごちそうさま。

 ここ「富士屋本店」。この界隈の再開発のため、今年(2018年)の10月末に閉店になるらしい。残念だなあ。

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「富士屋本店」 / ハムキャベツ / 今日の食べものメニュー

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肉どうふ / ホッピー最後の1杯 / げそ天

店情報前回

《平成30(2018)年5月9日(水)の記録》

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 若者の街、渋谷にも大衆酒場あり。  多くの呑兵衛から、そう言われて親しまれてきた渋谷の大衆立呑酒場「富士屋本店」が、今年の10月末(状況によっては前倒しもあるかも)に、半世紀に及ぶ店の歴史に幕を下ろす。  これは東急不動産が進めている桜丘地区の再開発計画によるビルの取り壊しに伴うもの。  「シブヤ経済新聞」の記事には、「富士屋本店」を運営する株式会社ダイニング富士屋本店の加藤賢一郎社長の、 「お... [続きを読む]

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