たっぷり刺身盛り合せ … 大衆割烹「だるま」(小山)
小山(栃木県)での二晩め。昨夜は、同行のAさんから「昨年も行った」とご紹介いただいた、おばんざいと酒処「夕凪」に行って、ゆっくりと過ごしたわけだが、今宵はどこへ行こう。
「今日は駅の反対側に行ってみましょうか」
というAさんの提案で、駅の西側へとやって来た。
駅前ロータリーから続く大通りを西へと進むと、すぐ左手にホッピーの提灯が見えてきた。
おぉ。栃木でもホッピーが飲めるんだね。
大衆酒場「いごっそ」か。高知の人が開いたお店なのかな?
なにやら良さげな感じがするので、さっそく入ってみた。
「すみません。二人です」
「お二人。ごめんなさい、今日は予約でいっぱいなんです。またいらしてください」
ん~、それは仕方がない。次に向かいますか。
さらに西へと進んだものの、酒場らしき店がほとんどない。
「大通りから1本外れた通りに、酒場街があることが多いんだよね」
ということで、大通りの1本南側の通りに入って、駅方向に戻ってみる。
おぉ、予想通り、「ととまる」、「日本海庄や」、「穴蔵酒房おおつか」、「割烹あきた」などの酒場が並んでいるものの、すべて同じビルの1階で、なんだかそそられないなぁ。
線路と並行する通りに出て少し南下すると、大衆レトロ酒場「串之家」小山店があって、そこを左折すると、小山駅南口だ。
「ガード下にいい酒場があることが多いんだよね」
と言いながら、南口まで進み、ガード下方面に右折すると……。
ビンゴッ!
右手に大衆割烹「だるま」、左手には「野楽炉 大関」と、渋めの2軒が向かいあって営業中。これだ!
我われは、ぐるっと遠回りしてきたからけっこうかかったけれど、小山駅の南口を出たら、「だるま」と「野楽炉 大関」はすぐ目の前だ。駅から1分もかからない。
どっちに入ろうかとちょっとだけ迷って、より先客が多そうな「だるま」に決めた。
「こんばんは、二人です」
と店内に入ると、座敷席の1卓(すべて4人用の座卓)の両側に、座布団を2枚重ねる形で用意してくれて、そこに通された。
座布団2枚のうち、上側の座布団は半分に折って置いているので、低めのイスに座るような感じになる。
掘りごたつ式ほどではないにせよ、このほうが、長時間座ってても疲れにくいかもね。
すぐにお通しの「大根の酒粕煮」が出され、さらに「もろきゅう」も出てきた。
「あらっ? まだ飲みものを持ってきてないの?」
と女将さん。ビールなどの飲みものは、冷蔵庫から自分で持ってくるのが、この店の流儀だそうな。
なるほど、それで卓上に栓抜きが置いてあるのか。
でも今日は女将さんがビールを持ってきてくれた。
料理は毎日ホワイトボードに手書きされていて、その数およそ15品。
「お二人なら、刺身の盛り合せを1人前に、なにか単品の刺身を1品注文するぐらいでちょうどいいわよ」
という女将さんの言葉に従って、「刺身盛り合せ」(1,500円)に「初かつお」(800円)の刺身を加えてもらうことにした。
さらに「魚肉メンチ」(3枚500円)も注文すると、「二人だから2枚にしとこうね」って。こんな風に、融通がきくのがいですねえ。
注文を終えて、ゆっくりと飲み始める。
お通し第2弾の「もろきゅう」がいいですねえ。ピリッと辛い味噌がいい。
魚肉メンチは、一人ずつ、小さな金属ボールに、ざっくりと千切りにしたキャベツが盛られ、その上にメンチカツ。
そして、ドンと卓上に置いてくれたのは、ブルドック中濃ソースの食堂用ペットボトル。1.8リットル入りだ! こりゃまた豪快だね。
追いかけるように出てきた刺身盛り合せ。これもすごいっ。
マグロ赤身、中トロ、タイ、焼きダコ、そして初カツオの5点盛りなんだけど、一切れずつの厚みが1.5~2センチほどもある。
「二人で刺身盛り合せ1人前だけでも十分だったかもね!」
と、うならせられるほどのボリュームだ。
飲みものは焼酎の緑茶割り(グラス2~3杯分ほどが650円)に切り替える。
この緑茶割りを何度もおかわりしながら、今夜もまた4時間近く楽しんで、お勘定は二人で8,800円なり。どうもごちそうさま。
大衆酒場「いごっそ」 / 「野楽炉 大関」 / 大衆割烹「だるま」
本日のお品書き / 大根の酒粕煮(お通し) / もろきゅう(お通し)
サッポロラガービール大瓶 / 刺盛り用の薬味 / で~んと食堂用の中濃ソース
魚肉メンチ /焼酎の緑茶割り / 2杯注いでもまだ残っている
・店情報
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