
昨年の11月。野方「すっぴん酒場」からの帰り道に、普段は通らない道を歩いていると、住宅街の中に力士居酒屋「大忍」という酒場を発見した。
「すっぴん酒場」でけっこう飲んだ後だったが、ついふらりと立ち寄って、「黒霧島」(400円)をロックでもらって、「あつあげキムチ」(価格表記なし)と「タコのからあげ」(400円)をいただいたのだった。
家族連れもやって来るような店なんだけど、店内はほぼ満席。地域の人気店のようだ。
『今度は1軒めとして、じっくりと来ることにしよう!』
と思いながら、お勘定1,300円(ということは「あつあげキムチ」は500円だったのかな?)を支払って、1時間ほどで店を後にしたのだった。
あれから6ヶ月。やっと今日、1軒め酒場として、「大忍」にやって来た。
店内は入口の左手に厨房があり、その厨房前に5席ほどのカウンター席。そこを通過した店の奥側には、テーブル席が3卓12人分。全部で17人という、比較的小さめの空間である。
そんなカウンター席の一角に座り、まずは生ビール(400円)と、「本日のおすすめ」メニュー(日替りの手書きメニュー)から「かつお刺身」(価格表記なし)を注文した。
この店のメニューは、カウンター上に立っている「おしながき」(こちらも手書き)にあるものには値段が明記されているが、日替りの「本日のおすすめ」には値段は書かれていないのだ。
しかし、値段明記の「おしながき」に、350~500円ぐらいのものが多いので、「本日のおすすめ」も、びっくりするほど高くはないに違いない。
『力士居酒屋』という店の肩書からもわかるとおり、この店の店主・安藤誠(あんどう・まこと)さんは元力士。力士時代の四股名(しこな)が「大忍(だいにん)」だった。
そんな安藤さんは、昭和58(1983)年、福岡市早良区の出身。15歳で故郷を後にして、朝日山部屋に入り、2014年に引退。翌年2月に、奥さまのアキさんと二人で、この店を開いた。現在、創業3年を過ぎたところである。
生ビールに続く2杯めは「黒霧島」をロックでもらって、つまみは「砂肝のからあげ」(価格表記なし)を注文。
このころ(午後8時頃)になると、カウンター席は満席で、奥のテーブル席も4卓中3卓にお客さんが入っている状態になった。平日(火曜日)なのに、すごいね。
3杯めに「地ウイスキー」(400円)をロックでもらう。一升瓶のこの焼酎は、信州マルス蒸留所(本坊酒造株式会社@鹿児島市)で造られた限定品、「こだわりモルトの地ウイスキー」だ。レトロな外観もいいね。
つまみは、カウンター席に座っている大常連の女性、ミミさんが持参された大きいラッキョウ。これまた、いいつまみになりますねぇ!
ビール→焼酎→ウイスキーと飲み進んできたので、4杯めは日本酒をもらうことにする。
日替りの日本酒は、1杯350円のものと、1杯700円のものの2種類があるとのこと。
350円のほうを選ぶと、清酒「姫街道」の一升瓶で出してくれたんだけど、今、この文章を書きながら調べてみると、このお酒を造っていた愛知の白井醸造株式会社は、『2004年廃業』となっている。
瓶の中身はなんだったんだろうなあ?
たぶん奥さまが説明してくれたんだろうけど、酔ってて覚えていない……。
お酒に合わせて出してもらったつまみは、「珍味3点盛り」(価格表記なし)。
出てきたのは、タコわさ、イカ塩辛、チャンジャ(タラ内臓)、カツオ酒盗(柚子風味)という、3点ならぬ4点盛り。こういうつまみ、大好きです。
たっぷりと3時間ほど楽しんで、今夜のお勘定は4,100円なり。どうもごちそうさま。
『力士居酒屋』だけに、メニューには「ちゃんこ」(1人前900円)もあって、店頭の張り紙には『力士の味。栄養満点。夏でも冬でもお一人ちゃんこOK!!』と書かれています。
今度はこれも食べてみなきゃね。

かつお刺身 / 「黒霧島」ロック / 砂肝のからあげ

ウイスキーロックは / 「こだわりモルトの地ウイスキー」 / ミミさんのラッキョ

日替り日本酒は / 「姫街道」なのか? / 珍味4点盛り

昨年11月に初訪問 / あつあげキムチ / タコのからあげ
・店情報
《平成30(2018)年5月15日(火)の記録》
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