宮崎本店見学ツアー2 … 宮崎本店工場見学(楠)
近鉄・楠(くす)駅に到着すると、そこから歩いて10分ほどのところに、金宮焼酎の生まれ故郷である「宮崎本店」が現れる。
三重県の北西に位置する四日市楠町は、鈴鹿山系の伏流水に恵まれ、酒造りに適しているんだそうな。
「宮崎本店」の酒造りに使う水は、今もこの土地の地下水を使っている。
同じ町内に、昔は30以上の蔵があったが、今ではすべて「宮崎本店」が引き受けて、大きな蔵となった。
そして、驚くことに近鉄線の線路の反対側は、なんと「宝酒造 楠工場」。その距離、いちばん近いところで、わずか200mほどでしかない。
『金宮』と『宝』。バリバリのライバルかと思いきや、昔からとても仲がいいんだそうな。どちらの焼酎も、いつもたいへんお世話になっております。
我われがよく知っているのは金宮焼酎(=甲類焼酎)なんだけど、実は「宮崎本店」では日本酒(銘柄は「宮の雪」)や乙類焼酎、さらには味醂(みりん)やウイスキー(銘柄は「サンピースウィスキー」)まで造っている。
最近、日本酒を醸造するための新たな工場を作られたそうで、今日はその工場を中心に見学させていただいた。
工場といっても、3階建てのビル1棟。
1階には、もろみを発酵させるための大きな樽が置かれているので、普通のビルで考えると2フロア分ぐらいの高さがある。その上に2階、3階がついているから、普通のビルだと4階建てぐらいの高さだ。
見学は、酒造りの工程に従って、3階の精米(せいまい)・蒸米(じょうまい)の設備から、2階の麹(こうじ)・酵母(こうぼ)の設備、そして1階の仕込み・発酵の樽へと進み、最後に1階の別室にある搾り(しぼり)の工程で終了する。
できたての工場だけあって、どの設備も、新品のピンピカピンだ。
工場見学の後は、宮崎本店の資料館(兼)お土産売り場に行って、各種商品の試飲である。このときを楽しみに待っていた!(笑)
そしてなんとも嬉しいことに、今日はさっき見学したばかりの新工場で作った日本酒を、初めて搾ったんだそうで、その初めてのお酒まで試飲させていただくことができた。
搾りたての日本酒。これまでに味わったことがないフレッシュさで、本当に驚いた。
その他の商品では、ごぼう焼酎の「白髭(しらひげ)」が美味しかったなぁ。
この旅のメーンイベントである「宮崎本店」の工場見学は、こうして無事に終わったが、旅の行程は、実はここからが長いのである!
楠駅に到着 / 住宅街を宮崎本店に向かう / 途中にあった渋い酒店
宮崎本店に到着 / 創業は弘化3年(1846) / こちらはゲスト用の建物
いろんな商品を見たり / 勲章を見たりして / まずは一休み
3階建ての新工場 / 入口でスリッパに履き替えて / ギャザーキャップをかぶる
最初は3階に上がりま~す / 精米・蒸米の設備 / ここに蒸米が入る
2階は麹・酵母のフロア / 麹つくり / 室温は自動調整されている
1階では、もろみを発酵 / ずらりと並ぶ発酵樽 / この機械で酒を搾ります
資料館&試飲場 / 昔の酒造り道具などがずらり / 試飲用のお酒
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