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呉で目覚めた土曜日は … 「森田食堂(もりたしょくどう)」(呉)

湯豆腐でビール

 土曜日。呉のホテルで目覚めたのは朝9時である。

 すぐに近くの「森田食堂」に出かける。

「おはようございます。ごぶさたしてます!」

 と入った店内には、すでに先客が5人。

 こんな朝でも、全員が飲んでるのが、うれしいではありませんか。

 さすが「森田食堂」だ。

 その創業は大正2(1913)年。今年で創業105年である。

 朝の8時から、夜の9時まで、中休みなしに営業しているので、特に土曜日は、朝から飲んでる客も多いのだ。(定休日は日曜日です。)

 私もさっそく大瓶ビール(510円)をもらうと、いつものように『シュポンッ!』と軽快な音で栓を抜いてくれた。

 この景気のいい音を聞くために瓶ビールを注文してるお客さんが多いんじゃないだろうか。この栓抜きの音もまた、「森田食堂」の名物のひとつなのだ。

 そしてつまみ。

 入口横の冷蔵陳列ケースには、瀬戸内海の鮮魚の刺身(各種それぞれ500円)や、小イワシの煮付け(300円)、サバの煮付け(200円)、ポテトサラダ(250円)、だし巻たまご焼(150円)などがずらりと並んでいる。

 これらの料理にも大いに引かれるが、久しぶりに来たので、やっぱり名物の湯豆腐(300円)をもらわなきゃね。

 ここの湯豆腐は、イリコ出汁で煮た豆腐の上に、たっぷりのカツオ節、とろろ昆布、そして刻みネギをトッピングして出してくれる。

 ツユは醤油で味付けられていて、一片添えられたユズの皮の香りが心地よい。

 この湯豆腐。豆腐のボリュームもしっかりとしているので、小食の呑兵衛にとっては、これだけで十分にお腹も満足するつまみになる。

 飲んでるうちに、他のお客さんたちとも一言、二言、言葉を交わすようになり、それがだんだんと盛り上がってくるのも、またうれしい。

 ゆっくりと1時間半ほど楽しんで、お勘定は810円なり。

 どうもごちそうさま。

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「森田食堂」 / 大瓶ビール / 湯豆腐

店情報前回

《平成30(2018)年6月2日(土)の記録》

(次回)21.10.17 小いわし煮付に湯豆腐 … 「森田食堂(もりたしょくどう)」(呉)

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