はまや食堂を偲びつつ … 割烹「ゆず」(荻窪)
呉への3年ほどの単身赴任を挟んで、呉の前に8年半、呉の後に1年半、単身赴任した横浜。
その後期の横浜単身赴任時代に通い詰めたのが、単身赴任社宅のすぐ近くにあった「はまや食堂」だった。
各種定食が並ぶなか、ほぼいつも注文していたのが日替りの「特別定食」(980円)だった。
これはその日の主菜1品に加えて、3品の候補から2品をチョイスする副菜。それにライスセット(ごはん、みそ汁、お新香)とフルーツが付く。
「特別定食を、副菜は全部。ライスは小で後からお願いします」
と注文して、おかずをつまみに、まずはビール(大瓶480円)、そして日本酒(大徳利500円)をいただく。
『副菜は全部』というのは、本来、3品から2品をチョイスしなければならないところを、3品とももらうというオプションだ。この場合、3品の中で、もっとも単品価格が安いもの(200円ほど)が追加料金になる。ライス小は20円引き。
最後の〆に、「そろそろごはんを」とお願いしてライスセットをもらい、軽いフルーツをいただく。
これには、はまった。
ところが!
とっても残念なことに、その横浜の後、1年半ほどブラジルに単身赴任している間に、なんとその「はまや食堂」が、店主のご高齢を理由に閉店してしまったのである。
さらに言えば、ほぼ同時期に野毛の名店「武蔵屋」もまた、店主ご高齢のため閉店。
ブラジルで大ショックを受けたのでした。
その後、いまだに「はまや食堂」に代わる店は見つけられずにいる状況。(「武蔵屋」に代わる店ももちろん、見つけることはできません。)
そんな中、荻窪に面白い定食屋があるという情報を得た。
ずらりと並ぶ15品ほどのおかずから、2品を選んで定食にすると980円、3品を選んで定食にすると1,350円という統一価格。その名も「組合せ自由定食」だ。
今日のメニューに並んでいるおかずは、あじ刺身、まぐろ刺身、さばみそ煮、まぐろ納豆、あじフライ、キスフライ、ヒレかつ、メンチかつ、チキンかつ、鳥唐揚、山芋とろろ、野菜サラダ、ブタサラダ、肉豆腐、煮込ハンバーグ、山芋千切という16品。
う~む。迷うのぉ。
すべてが主菜だから、ちょっと選びにくい。
「はまや食堂」のように、主菜1品+副菜2品みたいなほうが、呑兵衛向けなんだけどなぁ。
そう思いながら他のお客さんたちを見てみると、お酒はもとより、ビールの飲んでいるお客さんもいない。みんな黙々と定食に対峙している。
といって、酒類がないわけではない、カウンター上部のメニューには、ビール中瓶(580円)、酒(450円)、冷酒(750円)、焼酎(400円)、焼酎ボトル(2,800円)とある。
「定食を、まぐろ納豆と、さば味噌煮の2品でお願いします。あとビールをください」
と注文。すぐに出てきたビールを飲みながら、定食の出を待つ。
出てきた定食は、まぐろ納豆、さば味噌煮という主菜2品に、ごはん、みそ汁、お新香、そして煮豆(大豆の醤油煮)が付いている。
本当は、「ごはん、みそ汁、お新香は後で」というオプションが選べればいいんだけど、そんなことできるのかなぁ?
さっくりと1時間弱。お勘定は1,560円でした
・店情報
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