瀬戸内海の穴子天ぷら … 洋食・おでん「自由軒(じゆうけん)」(福山)
新幹線で出張先に移動する途中、福山駅で途中下車。
午前10時過ぎに東京駅を出発し、福山についたのは午後2時前。3時間半ほどの行程である。
ちょうど昼どきをまたぐ移動だったけど、新幹線の中では食事もとらず、ビールも飲まず。その
午後2時前という時刻であれば、人気の「自由軒」も少しは
その読みどおり、「自由軒」の店内には何席かの空席があり、すっと座ることができた。
「大瓶のビールをお願いします」
「アサヒ? キリン?」
「アサヒで」
「はい。(店の奥に向かって)アサヒ、1本!」
という、店のおねえさんとの、いつものやり取りを経て、アサヒスーパードライの「大ビール」(600円)が目の前にやってきた。
まずは取り急ぎ、最初の1杯をキューッと飲み干して、ひと息つく。あぁ~、うまいっ!
そしておもむろに「すじ」(300円)を注文する。
「すじ」は、おでん鍋で他のおでん種と一緒に煮込まれている牛ズジのこと。
西日本方面のおでん屋では、牛スジは串に刺した状態で煮込まれていて、その串のまま提供されることが多いが、ここの牛スジは、バラバラに煮込まれているものを小鉢に盛ってくれる。
その牛スジに、この店独自の味噌ダレをかけて出してくれるのが最大の特徴。
この味噌ダレは、府中味噌をベースに、ゴマ、チンピ(ミカンの皮)、ケシ、アサ、サンショウなどを加えて作ったもの。
おでんを注文すると、店のおねえさんが、「味噌?」と聞いてくれるので、「はい」と答えると味噌ダレをかけてくれる。
牛スジに限って言えば、味噌ダレをかけるのを断っている人は見たことがない。
続いては、おでんの「豆腐」(150円)。これにも味噌ダレをかけてもらう。
味噌ダレの中身あ、七味唐辛子の材料としても使われるものであるため、七味唐辛子をの相性もいい。
だからピリッと辛みを効かせたい時は、味噌ダレの上に七味唐辛子を振りかけて食べるのがいい。
続いて「あなご天ぷら」(400円)を注文し、その天ぷらが出てきたところで、飲みものを「日本酒」(350円)に切り替える。
日本酒は、地元・福山の「
福山の地酒に合わせて、「ちいちいいか酢味噌」(400円)も追加注文。
チイチイイカは、地域によってベイカ、ベカ、ベコ、ミミイカなどとも呼ばれている小さなイカで、瀬戸内海や有明海の特産品だ。
春から初夏が旬なので、今年はもうそろそろ終わりかな。
最後に、
「ごめん。キンチャクはさっき入れたところで、まだ若いんよ」
と店のおねえさん。ありゃ残念。
「それじゃ、ロールキャベツをお願いします」
と、これまたこの店の名物のひとつ、おでんの「ロールキャベツ」(250円)で〆とした。
さっくりと1時間ほど楽しんで、今日のお勘定は2,300円なり。どうもごちそうさま。
あ、そうだ。今回初めて、店のトイレを使用したんだけど、これが今では懐かしい和式の水洗トイレ。このトイレの
壁のメニュー / 飲みものメニュー / 今日の手書きメニュー
日本酒(冷や) / ちいちいいか酢味噌 / ロールキャベツ(おでん)
| 固定リンク
コメント