塩竈で豚もつに出会う(後編) … ホルモン料理「ひょうたん」(本塩釜)
(中編からの続き)
続いての注文は、「ナンコツ」はもらうとして、もう1品を「タン」にするか、「ハツ」にするか。本当は3つともたのむといいんだろうが、もうあと2品しか食べられそうにない。
けっこう迷って「ナンコツ」と「タン」にした。それぞれ『半分』ずつで。
ちょうど大瓶ビールも飲みきったので、飲み物は「焼酎(大五郎)」(320円)を注文すると、「1合でいいですか?」とお兄さん。
改めて壁のメニューを見てみると、普通の「焼酎(大五郎)」(←これが1合)のほかに、「バケツ」の焼酎(大五郎)もあって、こちらは1,600円。大きなチロリにたっぷりと出してくれるようだ。
値段の比率で考えると、少なくとも5合(半升)は入ってるんだろうなぁ。
「焼酎(大五郎)」(1合)はチロリで出され、それとは別に水のチロリ、氷のチロリ、そして氷の入ったグラスがセットでやってきた。
これで自分の好きな濃さに割っていただくわけですね。
先ほどの調味料置き場のところに、「梅の香」と書かれた梅割りエキスも置かれていて、これを入れると梅割り焼酎になる仕組み。
さぁそして、ナンコツとタンも焼けてきた。
こちらも最初は塩焼きでいただいて、あとは塩焼きにしたり、タレ焼きにしたり。
塩焼きももちろんいいんだけれど、独自の味噌ダレの旨みがすばらしい。
この味噌ダレ、味つけがけっこう濃いので、ちょっとだけつけて食べるぐらいが、私にはちょうどいい。東京でいただく「ざるそば」のツユみたいな感覚だな。
塩焼きで食べると、いいモツを使っている店はほぼ同じような味わいになるが、タレ焼きになると明らかに店ごとに違うのが面白い。
今や、古いモツの臭みをごまかすためのタレではなくて、旨みアップのための調味料なんだなぁ。
たっぷりと2時間ほど楽しんで、お勘定はなんと2,100円なり!
逆算してみると、『半分』と注文したものは、すべて値段も『半分』なんですね。なんて良心的なお店なんでしょう。
さらに良い点がもうひとつ。大学生のアルバイトだという若いお兄さんたちが、無駄口もたたかず、一所懸命やってくれるのが、ものすごく居心地がいい。
唯一の欠点は、もうもうと立ち上る煙で、服や髪に匂いがついてしまうところぐらいだろうか。もつ焼き屋に行っても、焼き台の近くが好きな人たちにとっては、あまり気にならないことではあるが……。
どうもごちそうさま。すっかり満腹になって、ホテルへと帰ったのでした。
ちなみにこの翌日、ここ「ひょうたん」の斜め前あたりにある「鮨しらはた」で、もうひとつの課題だった『三陸塩竈ひがしもの』も堪能いたしました。
合わせる日本酒は、地元・塩竈の地酒。「浦霞」、「阿部勘」、「一ノ蔵」は、すべて塩竈の地酒だったんですね。改めてびっくり! (注:「一ノ蔵」については、1973年に4つの酒造会社が統合したうちの1社、勝来酒造が塩竈だった。)
塩竈。ぜひまた来たいです!
焼酎(大五郎) / 左がナンコツ、右がタン / ごちそうさま
・店情報
(次回)21.03.06 値段変わらず新装開店 … ホルモン料理「ひょうたん」(本塩釜)
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