旬のワカメで焼酎水割 … ホテル「フォーシーズン矢本」(矢本)

石巻「三吉」をあとに、宿泊先の「フォーシーズン矢本」に戻ってきて夕食である。
当ブログでは、基本的に酒場しか紹介していないんだけど、ここ「フォーシーズン矢本」での夕食は、まるで大衆食堂での夕食のような感じで、すごく好きなのだ。
『でも酒場じゃないからなぁ。どうしようかなぁ』と考えて、初めて来た去年は、普通の記事ではなくて、コラムとして、このホテルでの食事のことを紹介した。(→その記事)
しかし、1年ぶり2度めとなる今回は、変則的に通常記事にすることにした。
あらかじめお断りしておくが、ここの食事(夕食と朝食)は、宿泊者しか食べることができない。しかも、事前に食事付きで宿泊予約をしておく必要がある。
食堂はフロントのすぐ前にあり、フロントで夕食券をもらって食堂に入る。
そして奥の厨房で、食堂のおばちゃん(厨房内に二人いる)に食券を渡すと、夕食のお盆を出してくれる。
これを空いている席に持っていっていただき、食べ終わるとお盆ごと厨房に返却するのである。
まるでアパートのような感じのこのホテル。仕事で連泊している人も多いようで、食堂のおばちゃんとも、すっかり顔なじみになっていて、
「お帰り~。お疲れさま。今日もごはんは大盛りでいいの?」
なんて声をかけられたりしている。この雰囲気もまるで大衆食堂のようだ。
飲みものは、お茶やお水は厨房の近くに置かれていて、自由に飲むことができるが、アルコール飲料はフロントで食券を買ってきて、それを厨房のおばちゃんに渡しして作ってもらう仕組み。生ビール(450円)、焼酎(水割り・お湯割り・ロック、各300円)、日本酒(1合400円)が選べる。
おかずの内容を見てから、日本酒にするか、焼酎にするかを決めようと思い、まだ飲みもの券は買っていなかったのだが、そのおかずは、枝豆、わかめ酢、アジフライ、そして鍋ものだった。
鍋ものがメインなら、飲みものは冷たいほうがいいかな。
ということで、フロントで焼酎券を買ってきて、厨房のおばちゃんに水割りでお願いした。
この焼酎は麦かな。かなり濃いめに作ってくれるのがうれしいなぁ。
まずは枝豆をつまみに、麦焼酎をチビリチビリ。
続いてわかめ酢に進むと、このワカメがものすごくうまいっ!
そこで、このワカメを最後の〆用として取っておくことに決めて、そろそろ沸いてきた鍋もののフタを取る。
鍋ものは出汁の旨みが強い醤油味なのが、いかにも東北風。このツユがうまいんだ。
すべての具材が見えないので、『何の鍋なんだろうなぁ?』と、その具材も楽しみに、上のほうから順に食べ進めていく。
まずシャキシャキとした食感のセリに感激。
そして、白菜、エノキダケ、ネギなど、言葉にするとごくありふれた食材なんだけど、この野菜もうまいのだ。海の幸にも山の幸にも、どっちにも恵まれてるのがいいねぇ、東北。
焼酎水割りをおかわりして、グイグイと食べ進むと、鍋のメイン食材は豚肉だった。
この鍋を食べ終えてから、この鍋の残りツユに、アジフライを浸しながらいただく。
荻窪「やきや」で、「いか大根」の残り汁につけていただく「げそ揚げ」がとてもおいしかったり、呉「くわだ食堂」で、みそ汁に浸していただく「野菜天ぷら」がおいしかったりするので、この鍋のツユで食べるアジフライも美味しいはずだと思った次第。
そしてその思いは間違いなかった。
金華山沖でとれたアジがうまいのはもちろんのこととして、そこに醤油ベースの鍋のツユが加わるから、よけいに美味しい。これもいいねぇ。
ごはんと漬物もいただいて、最後は予定どおり、わかめ酢をつまみに焼酎水割りもフィニッシュ。
あぁ、今夜もおいしかった。
厨房に食器を返しにいって、おばちゃんに、
「ごちそうさま。ワカメがものすごく美味しくて、びっくりしました」
と話しかけると、おばちゃん、にっこりと笑って、
「旬ですから!」
と一言。
そうなんだなぁ。石巻(三陸海岸)の旬のワカメ。これはすばらしいです。
「フォーシーズン矢本」 / 今夜の夕食 / 焼酎券を買ってきた
鍋もできてきた / 2杯めの焼酎券 / アジフライもうまし!
(次回) 21.06.12 大衆食堂で呑むように … ホテル「フォーシーズン矢本」(矢本)
| 固定リンク | 0
コメント