ハチノスのもつ煮込み … 大衆酒場「トン幸(とんこう)」(生麦)
大学時代の同級生Tさんが仕事で上京することになり、生麦の大衆酒場「トン幸」に同級生4人が集まった。
ここ「トン幸」は、Kさんの行きつけの酒場の1軒。
しかしながら、昨年、定年退職してからは行けていないそうで、今日はKさんも久しぶりだという。
店は、そのKさんがあらかじめ予約してくれていたので、入ってすぐ右側の4人掛けテーブルに通された。
店内には4人掛けテーブルが5卓あるが、このテーブル以外の4卓は、入って左側の壁際に並んでいる。ここだけがちょっと離れているので、静かに話ができる特等席というわけだ。
「お久しぶりねぇ。お元気だったの?」
カウンターの中にいる女将さんから、Kさんに声がかかる。
「なんとかやってます。なかなか来れなくてすみません」
とKさん。さっそく「大瓶ビール」(650円)をもらって乾杯すると、すぐに出された「お通し」(100円)は、ひじきの煮物。
そしてKさんがお勧めの料理を注文してくれた。
「牛もつ煮込み」(450円)は、この店の名物メニューなんだそうで、これはひとりに1つずつ注文。ホルモン(腸)ではなくて、ハチノス(牛の第二胃)が使われているのがおもしろい。
名物になるだけあって、これは旨いねぇ!
「天豆」(400円)は、「枝豆」(400円)とともに、ある時だけの季節メニューだそうだ。
瓶ビールに続いては、芋焼酎「白波」をボトル(2,100円)でもらって、お湯割りやロック、水割りで。
九州から上京してきたTさんは、焼酎ではなくて「にごり酒」(300ml瓶750円)。この「ねのひ 蔵搾り にごり酒」がかなり気に入ったようで、後でおかわりしていた。
「ぴり辛らっきょう」(300円)は、その名のとおり唐辛子もたくさん入っていて、お酒が進む一品だ。
「ホルモン焼」(450円)は、牛ホルモン(腸)を、玉ネギと共に炒めたもの。
そして「小あじ南蛮漬」(400円)。全体像は残念ながらピンボケになってしまったので載せてないが、たっぷりのちぎりレタスや千切りキャベツの上に、半身に切り分けて揚げた小アジが何切れかのっていて、さらにその上に玉葱やニンジンのマリネがかけれている。
これを小皿に取り分けながらいただく。
今日は注文しなかったけれど、メニューには鮮魚の刺身も並んでいる。
店内は、満員というほどではないが、そこそこのお客さんたちが入っていて、にぎわっている。
店頭に「大衆酒場」と書かれているとおり、ほとんどのメニューが千円未満。というか、8割がたは500円以下だ。
近所の呑兵衛たちにとっては、とてもうれしいお店なんだろうなぁ。
「Kさん、『あんきも』もありますよ」と女将さん。
「あっ、忘れてた。『あんきも』を食べなきゃ。お願いします」と、すぐに注文するKさん。
「あんきも」(500円)はKさんの好みなんだそうで、この店に来るといつも注文してたんだそうな。それを女将さんが覚えていて、声をかけてくれたんですね。
たっぷりと4時間ほど楽しんで、今宵のお勘定は4人で10,450円(ひとり当たり2,600円ほど)でした。どうもごちそうさま。
じっくりと、ひとりでも楽しんでみたい酒場です。
ホルモン焼 / 小皿に取り分けた小あじ南蛮漬 / 芋焼酎湯割り
・店情報
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