魚介はすべて天然もの … 大衆酒場「新日の基(しんひのもと)」(有楽町)

「オールブラックスのサイン入りユニフォームがある酒場があるので、ぜひ行きましょう!」
ということで、有楽町ガード下の大衆酒場「新日の基」にやって来た。
オールブラックス(All Blacks)というのは、ラグビーニュージーランド代表の愛称。ワールドラグビーランキングで、世界ランク1位のチームなんだそうな。
私自身は申し訳ないけど、ラグビーにはあまり興味がないんだけれど、同行のMさんやAさんはこのチームの大ファンなんだって。
「有楽町ガード下あたりでいい酒場はない?」というAさんの問いかけに答えて、何軒かの酒場をご紹介したのが、去年の10月頃のこと。Aさんはさっそく、そのうちの1軒だった「新日の基」に行って、オールブラックスのサイン入りユニフォームがあることを発見したんだそうな。
そんな経緯で、今宵はAさん、Mさんと共に3人で「新日の基」にやって来たのでした。
「3人で予約しているAです」
店の入口で、Aさんがそう告げると、
「あぁ。オールブラックスのユニフォームの近くの席を、と予約していただいたAさんですね。どうぞこちらに」
と微笑みながら、2階フロア入ってすぐ右手のテーブル席に案内してくれた。
そのすぐ横の壁には、オールブラックスのサイン入りユニフォームが飾られていた。
「新日の基」は、JRのガード下にあって、入口を入ってすぐに階段を降りる1階(つまり本当は半地下)と、階段を上る2階(中2階ぐらいの高さ)との2フロアからなっていて、両方合わせた総席数は150席。
1階は喫煙可能だが、2階は禁煙席なんだそうな。
なにしろガード下だけに、天井が丸くアーチ状になっているのが面白い。
まずはホッピーをもらって乾杯するのだが、この店にはホッピーセットというメニューはない。「ホッピー(外味)」(250円、以下すべて税抜表記)と「焼酎(中味)」(280円)を注文する。これはサワー各種も同じ。
でも注文するときは、あまり気にしないで「白ホッピーください」とたのめば、レシートにも「ホッピー白 530円」と、ソトとナカの合計金額が記入される。
そしてつまみは、まずは海鮮ものから。
この店の店主は英国出身のアンディさん。初代店主の孫娘と結婚して、この店の3代め店主になったんだそうな。
そのアンディさんが、自ら豊洲に出向いて仕入れているという魚介類はすべて天然もの。
今日も手書きのメニューには「生マグロブツ」(700円)、「カツオ刺」(750円)、「大盛 生しらす」(680円)、「イサキ刺」(750円)などの品々が並んでいる。
そんな中から「刺身盛合わせ」と「青柳刺」(750円)をお願いした。
「はい。刺身盛合わせ、3人前ですね」
と受けてくれた「刺身盛合わせ」は、メニュー上には値段がない。あとでレシートを確認すると3,000円だった。
先日発売された「東京名酒場100」によると、「刺身盛合わせ」の2人前は2,500円とのこと。
メニューに値段が書かれていないということは、基本的には仕入れ値に基づく時価ということなんでしょうが、大体このくらいの価格帯なんでしょうね。
さらにアンディさんの故郷の味、「英国風フィッシュ&チップス」(1,200円)を注文すると、ドーンとでかいフィッシュフライ(おそらくタラ)とポテトフライが、フォーク、ナイフと共にやってきた。
モルトビネガーが添えられてるのがいいではありませんか。
それに加えて、トマトケチャップも添えられている。「ポテトフライにはトマトケチャップ」という日本人が多いからなのかな。
さらに添えられている揚げ茄子も美味しかったので、改めて単品で「揚げ茄子」(480円)を注文すると、さらに立派なナスが登場した。
我われが入ったとき(午後6時前)には空席が目立っていたが、午後7時を過ぎるころにはびっしりと満員になった。この人気だと、予約しないで入るのは難しいかもしれないなぁ。
他にも「肉豆腐」(750円)や「タコ唐揚」(650円)、「梅水晶」(600円)、「エイヒレ」(650円)を注文し、たっぷりと2時間40分ほど楽しんだ。
お勘定は3人で14,721円(ひとり当たり4,907円)でした。どうもごちそうさま。
「新日の基」 / 入口の提灯 / 昭和21(1946)年創業
店頭のおすすめメニュー / 入るとすぐ上下への階段 / 2階、禁煙席の入口
ガード下の店内 / オールブラックスのサイン入りユニフォーム / 白ホッピー
(次回)20.01.10 海外からのお客が多い … 大衆酒場「新日の基(しんひのもと)」(有楽町)
| 固定リンク | 0
コメント