真中たん・善治郎定食 … 五橋横丁「たんや善治郎 別館」(仙台)

仙台での昼呑みを兼ねた早めの昼食。
牛たんか寿司にしようと、午前11時ごろに仙台駅3階の「牛たん通り」(新幹線中央改札側の改札外)にやってきた。
午前10時から午後10時半まで、年中無休で営業しているというこのフロアでは、「伊達の牛たん本舗」(朝8時から営業)、「牛たん炭焼き 利久」、「味の牛たん喜助」、「たんや善治郎」という4軒の牛たん店が営業している。
が、しか~~し!
この時間ですでに行列ができているではないか。
土曜日ということもあるだろうが、ちょっと甘く見てたなぁ。
開店と同時(午前10時)ごろに来なきゃダメだったか。
「牛たん通り」の手前にある「ずんだ小径」にも行列ができてたので、もしかすると「牛たん通り」もダメかなと、悪い予感はしていたが、予想以上の行列である。
さらにその「牛たん通り」の先の「すし通り」でも、人気の「北辰鮨」などは大行列だ。
駅近くの名掛丁あたりにも出かけてみるが、こちらも牛たんの有名店には行列ができている。
『そう言えば、昨夜の「たんや善治郎 立ち呑み処」のとなりに、「たんや善治郎 別館」というのがあったなぁ。あそこはどうだろう』
と、昨夜も行った、仙台駅の南側の五橋横丁に向かった。
おっ。店の前には行列はない。
「ひとりです」
と店内に入ると、店のおねえさんが「こちらにどうぞ」と、店の左奥の焼き台前にあるカウンター席に案内してくれた。
全席60席というこの店も、この時間(午前11時20分)でほぼ満席。
6席だけのカウンター席は、両側にカップルが座っており、真ん中の2席だけが空いていて、そのうちの1席に腰を下ろした。
ラッキーなことに、この席はちょうど焼き台前の特等席。カウンター6席の中でも、焼き台が直接見えるのはこの席だけだ。
ほぼ満席のお客さんたちに提供される牛たんは、すべてこの焼き台で焼き上げられるのだ。それを目の前で見ながら飲めるなんて! ここまで足をのばして良かったなぁ。
まずはなにしろビールをいただきましょう。
瓶ビールも生ビールもアサヒとキリンが選べるとのことで、瓶ビールをキリンでもらうと、「キリン一番搾り中瓶」(580円、以下すべて税抜表記)と、お通しの「めかぶ」が出された。
それをキュッと一口飲んでから、牛たんのメニューを選ぶ。
先日、石巻在住のKさんから、「仙台の牛たんは、普通のと、舌の真ん中のあたりを使った『上』のものがある。値段はちょっと高いけど、絶対に『上』のほうがおすすめ。せっかく食べるならそちらを!」とお勧めいただいていた。
この店にも、普通の「牛たん」(3枚6切だと1,100円)と、「真中たん」(3枚6切だと2,000円)という2種類がある。
「真中たん」のほうが、ざっと倍ぐらいの値段だ。
その「真中たん」のメニューには、『牛たんの中で一番柔らかい部分を贅沢に厚切りにしました。一本の牛たんからわずか1~2枚しか取れない希少部位です』という説明が添えられている。
「牛たん」や「真中たん」には、「白菜の漬物」と「南蛮味噌」(青唐辛子の味噌漬け)が添えられており、さらに+400円の定食にすると、「麦めし」、「テールスープ」の他、選択で「とろろ」か「サラダ」が一緒に出される。
「真中たん定食」(2,400円)にするかなぁ、と思いながら、さらにメニューを読み進めると、「善治郎定食」(牛たんなら2,350円、真中たんなら2,750円)という、店名が冠された定食があるのを発見。
これは「牛たん」または「真中たん」の塩焼き2枚6切れに加えて、「牛たんつくね」、「牛たんソーセージ」、「ゆでたん」が付いたセットである。
よし。この「真中たん・善治郎定食」(2,750円)にしよう!
「とろろ」か「サラダ」は、「とろろ」を選んで、店のおねえさんに注文すると、即座に「とろろ」がやってきた。
そして「ゆでたん」、「麦めし」、「テールスープ」も次々に出てくる。
最後に「真中たん」、「牛たんつくね」、「牛たんソーセージ」が盛られたプレートが出される。
なるほどこれが「真中たん」か。
さっそくその1切れをいただくと、確かに昨夜「立ち呑み処」でいただいた普通の牛たんとは違うなぁ。1切れ1切れがプリッと大きいしね。
目の前の焼き台でも、「牛たん」や「真中たん」が続々と焼き上げられていくんだけど、その両者は、見た目が明らかに違っていて、初めて見た私にだって、どっちが「真中たん」かすぐにわかる。
この「真中たん」の味には、やっぱりビールだなぁ。
1本めのビールを飲みきったあと、さらに2本めをおかわりした。
正午を回って、店はどんどん忙しくなってきた。
少なくとも私のまわりは満席。ここからは見えないけれど、奥の座敷(5部屋あるらしい)も満席のようだ。(レジの横には、席が空くのを待っている人もいる。)
目の前の焼き台もフル稼働なんだけど、焼き手のお兄さんは代わらない。ずっと一人で焼いている。
焼き手の技量は重要だもんね。誰もが焼き手になれるわけではないんだろうな。
午後1時まで、1時間40分ほど楽しんで、お勘定は4,222円でした。どうもごちそうさま。
次に来たら「たん醤豆腐」(200円)や「たんすじ煮込み」(300円)なんかも食べてみたいなぁ。
・店情報
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