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コシ抜けゴボ天うどん … 博多うどん酒場「イチカバチカ恵比寿 別邸」(恵比寿)

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 「たつや地下店」を出て、恵比寿での2軒めは、『「たつや」に入れなかったら、次はここに向かおう』と、事前に何軒かの候補を洗い出していた中の1軒、博多うどん酒場「イチカバチカ」である。

 なにしろ我われ3人のミニ同窓会は、福岡で過ごした大学時代に端を発している。

 しかも、私以外の二人は、生まれも育ちも福岡だ。

 でも、ものすごく違うことは、最近「福岡の名物」、「博多の名物」として紹介されているものには、我われが学生時代(40年ほど前)には知らなかったものも多い。

 たとえば「もつ鍋」。これは当時からあったけど、なにしろ一番安いつまみというイメージが強かった。

 貧乏学生が、満腹になるまでしっかり食べようとすると「もつ鍋」しかなかった感じ。

 一升瓶でキープした芋焼酎「白波」を飲みながら、何度も何度も「もつ」(鍋の具材)をおかわりして、最後に「ちゃんぽん麺」で締めくくる。他のつまみは、ほとんど注文しない。そういう飲み方が一番安かった。

 今の「もつ鍋」は、もはや高級品のイメージですもんねぇ。確かに美味しいし。

 カリカリになるまで、何度も焼いた鶏皮は、どっかの店にはあったのかもしれないけど、見かけたことがなかったなぁ。

 「天ぷらのひらお」もそう。創業が1977年、「天ぷらのひらお」として再出発したのが1979年だから、まさに我われの学生時代のこと。大きくブレークしたのは、我われが卒業した後だったんですね。

 今回やってきた、いわゆる「うどん居酒屋」もそう。

 当時から、24時間営業の「ウエスト」は近くに何軒かあって、飲んだ後にも、普通の食事にも、それこそ24時間、いろんな時間帯にお世話になったものだった。

 しかしながら、当時はうどん屋はうどん屋。決して居酒屋と兼用ではなかった。

 ラーメン屋も、魚市場のある長浜あたりは、ストイックにラーメンだけ出す店や屋台が多かったなぁ。

 中洲や天神の屋台街で、つまみも出して、お酒も出して、最後はラーメンで〆るといったような、オールインワンを目指す店が増えてから、「飲んで食って、最後に〆のラーメン」という流れができてきたのかなぁ。

 この流れの中に、うどん屋さんも入ってきて、「うどん居酒屋」なる形態となり、それが2016~17年にかけて、東京にも進出してきたもののようだ。

 ここ「イチカバチカ」もそういう「うどん居酒屋」の1軒だ。

 「イチカバチカ」を運営するのは、博多ラーメンの「一風堂」で知られる(株)力の源ホールディングス。

 2016年6月に、うどん業態の拡大を目的に、博多うどんの老舗「因幡うどん」を子会社化し、その年の8月2日、東京に「博多うどん酒場 イチカバチカ 恵比寿店」をオープンした。

 まずは「たつや駅前店」からも近い、その「博多うどん酒場 イチカバチカ 恵比寿店」をのぞいたが、満席で3人は入れなかった。

 でも大丈夫。「イチカバチカ」は同じ恵比寿にもう1軒ある。

 それが「博多うどん酒場イチカバチカ恵比寿 別邸」だ。こちらは去年ミニ同窓会をやった「やきとり たつや 南店」のすぐ近くだ。

 こちらはまだ空席があって、スルッと入ることができた。(その後、満席になりました。)

 まずは飲みもの。ドリンクメニューのトップにあって、おすすめらしい「一八イッパチレモンサワー」(600円)をもらうことにする。

 これはジョッキの中に、氷の代わりに冷凍レモンがいくつか入ったレモンサワーで、溶けるにつれてレモンの風味があがってくるという飲みものだ。

 ジョッキのフチには塩がまぶしてあって、ソルティードッグ風。

 ベースとなるお酒は、焼酎かウォッカかが選べるということで、Kさんはウォッカを、Hさんと私は焼酎を選択した。

 つまみには博多らしいものを選ぼうということで、「国産豚バラ串」(1本120円)を塩で3本と、「酢モツ」(380円)をもらう。

 豚バラと酢モツは、我われが学生時代から、というか、それよりももっともっと前からの名物で、よく食べたものだ。

 ポン酢をかけた生キャベツが無料で出されるのも博多っぽいね。(生キャベツのおかわりは有料[100円]だそうな。)

 1杯めの「一八レモンサワー」を飲み干すと、ジョッキの中の冷凍レモンを有効利用するために、2杯めからは「中お代わり」(300円)ができる。

 その「中お代わり」が計量目盛りのついたビーカーで出されたのには笑ってしまった。面白いではないか!

 さらにもう1杯ずつ「中お代わり」をもらって、最後は「ゴボウ天うどん」(700円)で〆。

 「うどん居酒屋」ということだからか、全員がうどんを注文する必要はなくて、1杯だけもらってシェアしたりすることも可能らしい。

 また、全うどんメニューがハーフサイズの注文もできて、これは通常サイズの100円引き。飲んだ後には、そのくらいでちょうど良かったりするからだろうな。

 でも今日はひとり1杯ずつ、合計3杯のフルサイズの「ゴボウ天うどん」をいただいた。

 恵比寿店の表の電灯看板に、「博多っ子のソウルフード、通称コシ抜けうどん」と書かれているんだけれど、それにしてもここのうどんはコシが抜け過ぎだなぁ。

 いくらコシ抜け博多うどんとはいえ、これじゃあ麺がやわらか過ぎる。

 個人的には博多の「みやけうどん」、「因幡うどん」、「かろのうろん」ぐらいの麺の硬さ(やわらかさ)が好きだなぁ。

 でもツユはものすごく美味しい。

 2時間ちょっと楽しんで、お勘定は3人で6,150円(ひとり当たり3,050円)でした。どうもごちそうさま。

 次回のミニ同窓会は夏ごろかな。今から楽しみにしています。

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恵比寿店 / 恵比寿店の電灯看板 / 別邸

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別邸の電灯看板 / 店頭のメニュー / 一八レモンサワー

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生キャベツ / カウンター上の酒瓶 / 酢モツ

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国産豚バラ串3本 / 中お代わり / ゴボウ天うどんで〆

店情報

《平成31(2019)年4月6日(土)の記録》

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