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八戸に着いて青森定食 … いかめしや「烹鱗(ほうりん)」(八戸)

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 先週の長崎に続いて、今週は日本列島を北上し、八戸(青森県)にやって来た。

 東北新幹線で八戸駅に到着したのは、ちょうど正午。

 八戸駅から直結している「JR東日本ホテルメッツ八戸」内の、いかめしや「烹鱗ほうりんで昼食にする。

 「今週のランチ」(880円)から始まって、「いかめしせんべい汁定食」(1,170円)や「いか刺し定食」(1,380円)、「八戸イカサバ刺し定食」(1,600円)などなどと、各種の定食メニューがそろっている中、今日はちょっと贅沢ぜいたくに「あおもり定食」(1,980円)を注文。

 これは「みそ貝焼き」「ミニいくら丼」「真いか・鉢まぐろ刺し」「せんべい汁」のセットである。

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 「みそ貝焼き」は、ぜひ一度食べてみたかった青森の郷土料理。『貝焼き』と書いて『かやき』と読む。

 下北地方では「みそ貝焼き」、津軽地方では「貝焼きみそ」と言うんだって。

 15~20cmのホタテ貝の貝殻を鍋の代わりにして、ホタテの身や旬の具材を入れて煮込み、味噌、とき卵を加えて全体をかき混ぜる。

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 この店では、煮込む前の状態で出してくれるものを、固形燃料で調理して、沸いてきたら卵をつぶしてかき混ぜる。

 あぁ~っ。このあと仕事じゃなかったら、絶対に冷酒と合わせたいなぁ。

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 「ミニいくら丼」。青森に来ると、なぜか魚卵やウニなど、尿酸値が高まる料理が多い。

 しかもそれらが、ものすごく旨いんだなぁ。これも日本酒と合わせたい!

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 刺身は「真いか・鉢まぐろ刺し」。

 「真いか」は「スルメイカ」のこと。イカの街・八戸で最も多く水揚げされるイカである。いつも食べてる荻窪「やきや」のイカも、これですね。

 「鉢まぐろ」は「メバチマグロ」。目がパッチリとした中型のマグロである。

 三陸塩竈(宮城県)では「ひがしもの」と呼ばれるメバチマグロが有名だが、八戸あたりも千島海流(親潮)と日本海流(黒潮)がぶつかり合うエリアなので、きっと同じようなメバチマグロがれるんだろうなぁ。

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 そして大好きな「せんべい汁」。

 2年前に、初めて八戸に来るまでは、食べたこともないのに「お吸い物に、煎餅せんべいを入れるなんて……」と思っていたものだが、一度食べて、いっぱつでその魅力にやられた。

 普通の煎餅をイメージしてはいけない。入ってる煎餅が「南部煎餅」だからいいのだ。

 この地方では昔から「ひっつみ」という、「すいとん」のような鍋料理を食べてきた。

 これは小麦粉を練ってものを、ひっつまんで汁に入れて作るもの。ひっつまむから「ひっつみ」という、わかりやすいネーミングだ。

 この「ひっつみ」の代わりに、「南部煎餅」を使うことで、小麦粉を練ったり、ひっつんだりする手間がなくなったらしい。

 「南部煎餅」がクタクタになる前の、アルデンテの状態で食べるのがうまいんだなぁ。

 そんなわけで、3年連続3度めの八戸は、着いたとたんに大満足の昼食だったのでした。

 惜しむらくは、このあと仕事なので、お酒が飲めなかったことだけだな。

 ここ「烹鱗」にはお酒もあるし、お酒のつまみになる料理もいっぱいあるのに、まったく残念なことでした。

店情報

《令和元(2019)年7月22日(月)の記録》

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