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いろんな肉を少しずつ … 「肉山(にくやま)」(吉祥寺)

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 半年ぶりの「肉山」である。

 前回来たときに、宇ち中さんが予約をしてくれての再訪。メンバーもまた前回と同じく宇ち中さんと、倉嶋紀和子・古典酒場編集長、そして私の3人だ。

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 今回の席は、カウンター席の一番奥の焼き台前。焼き上がっていく肉を見ることができるいい席である。

 席は予約ですべて埋まっているため、どの席に誰が座るかは、あらかじめ決まっているのだ。

 我われ3人の目の前にも、すでに3人分の「キムチ」と「プチトマト」、そしてこのあと出される「色んな肉」用の「3種の薬味」(粒マスタード、柚子胡椒、辛味噌)が置かれている。

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 「肉山」のメニューはとてもシンプル。料理は基本的にひとり5千円の「お任せコース」のみである。

 飲みものも各種そろっていて、1杯が500円~800円。ボトルワインは赤、白、泡ともに3,500円だ。

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 今回もまずは生ビール「ザ・プレミアム・モルツ」(600円)での乾杯からスタートした。うすはりのグラスがいいね。

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 お客さんも全員そろって満席になり、1品めとして出されたのは定番の「肉のパテ」。上の写真が3人前。お皿に盛りつけられた状態が、漢字の「肉」に見えるよね!

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 1人前ずつを取り皿に取り分けながらいただく。

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 肉の合いの手に出される「焼野菜」の存在も、「肉山」の肉料理を美味しくさせているポイントだろう。今日は1品めの焼野菜として「万願寺唐辛子」が出された。

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 最初の生ビールはすぐに飲み終えて、続いてはボトルワイン白(3,500円)をいただいた。ずらりと並んでいるボトルのどれを選んでも同じ値段。倉嶋さん、宇ち中さんで相談し、南アフリカのナチュラル系ワイン「Cravan(クラヴァン)」を選んでくれた。私はワインのことはほとんどわからなくて、選んでくれたワインを「美味しい、美味しい」といただくばかりです……(笑)

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 そして出てきた「豚ロース」。毎回思うことだけど、この断面の美しさがすばらしいよね。これ以降、特筆しない限り、写真はすべて3人前のものである。

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 赤牛のソトモモ。明確にわかる脂身はなくて、肉はとてもやわらか。旨みが強いのがいいね。

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 短角牛のソーセージ。これもこの店では定番だ。

 これも、これで3人前。つまり、ひとり2切れずつってこと。

 こうやって、すべての肉が少量ずつなんだけど、色んな種類が次々に出てくるのがうれしい。実に呑兵衛向けなのである。

 こんなに少量ずつなのに、コースが終わるころには「もう食べられない」というほど満腹になるんだなぁ。

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 トンカツ。これも必ず出ますねぇ。トンカツをカットする前に、さっとウスターソースをくぐらせてくれているようで、ちょうどいい味わいになっています。衣の中の豚肉が実にジューシーなのだ。

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 2品めの焼野菜は、これまた定番の「エリンギ」。1本丸ごとの状態で炭火焼きして、輪切りになるようにカットしたエリンギは、肉密度がとっても高い貝柱のような食感。プリッとした弾力感がたまらんね。

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 赤牛のそでの肉(トウガラシ)。う~~っ。赤身の牛肉がうなるほどうまいっ。味わいが実に濃厚じゃのぉ!

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 ちょうどいいタイミングで白ワインを飲みきって、ボトルワイン赤(3,500円)に移行する。銘柄はスペインの「CASTILLO DE ENERIZ RESERVA(カスティーリョ・デ・エネリス)」。2014年設立の新しいワイナリーなんだそうな。

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 黒毛和牛のランプ肉。赤身っぽく見えるけど、マグロで言えばトロのような感じで、赤身の中に脂の旨みを感じることができる。幸せじゃのぉ。

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 そしてこの黒毛和牛のランプ肉には、ありがたいことにブラジルで生み出されたチーズパン、「ポンジケージョ」も添えられている。これだけでも赤ワインのいいつまみになります。

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 ここで「みそきゅうり」の登場だ。これが出されると、いよいよラス前。この次に出される肉が、「色んな肉」の〆となる。

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 満を持してやって来た本日最後の肉は、黒毛和牛のトモサンカクだ。シンタマとも呼ばれるこの部位は、牛1頭(650~750kg)から4~5kgほどしか取れない希少部位なんだって。

 これまた赤身と脂身のバランスがすばらしくて、うまいねぇ!

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 「お任せコース」の最後は、「〆ごはん」で〆となる。「〆ごはん」は「玉子かけごはん」か「カレー(カニの出汁)」が選べるのだが、どっちか一方が選びきれない我われは、「カレーに生卵も入れてもらえますか?」というワガママな注文で締めくくる。

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 このために残しておいた肉をトッピングすると、一段と美味しくなるのだが、今日は肉だけの段階でたくさんいただいてしまったので、トッピングできたのは3切れだけ。それでもやっぱり美味しいなぁ。

 たっぷりと2時間ちょっと楽しんで、今日のお勘定は3人で20,300円(ひとり当たり6,767円)。ひとり1万円ずつ集めて、お釣りは二次会以降の軍資金となったのでした。どうもごちそうさま。

 いつもはこの段階で、宇ち中さんが次回の予約を押さえてくれるのですが、なんと! 来年の6月末まで、週末はすべて満席。「肉山」人気がますます増大していることを再認識いたしました。すごいねぇ。

店情報前回

《令和元(2019)年8月31日(土)の記録》

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