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くじら汁を肴に日本酒 … 大衆食堂「一善(いちぜん)」(下関)

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 下関での夕食は、くじら汁を肴に燗酒である。

 「水産都市しものせき」を掲げる下関市の水産物5大ブランドは「ふく」・「うに」・「くじら」・「あんこう」・「いか」。

 近代捕鯨の発祥地でもある下関市は、南氷洋捕鯨の基地として、鯨肉などの交易の中継地になっていたんだそうな。

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 そんな下関で、今宵やってきたのは下関駅からもほど近い場所にある大衆食堂「一善」である。

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 店頭のメニューには、麺類や定食などしかのっていないが、店の入口を入ると、すぐ目の前の台の上に、1人前ずつをお皿に盛ってラップをかけた料理がずらりと並んでいる。

 焼き魚や玉子焼き、焼き餃子、ハムエッグなどの焼き物あり、煮魚や各種卵とじなどの煮物あり、さらに横の冷蔵陳列ケースには刺身や冷やしトマト、鯨ベーコンなども並んでいる。

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 それぞれ値段は明記されていて、1品が200円ぐらいから、鯨ベーコンなどの高いものでも650円ほど。ここから自分の好きなもの持っていき、お酒をたのめばつまみになるし、ごはんをたのめばおかずになる仕組みだ。

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 私はまずは「平政(ヒラマサ)刺身」(600円)を取ってきて、 「生ビール」(550円)である。

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 同行のYさんは、「鶏唐揚げ」と「冷奴」で生ビールである。飲むときはいつも鶏唐揚げと冷奴をつまむんだって。

 乾杯の生ビールはすぐに飲みほして、Yさんは「日本酒(大)」(640円)を燗(かん)で。

 私は「焼酎」(320円)をロックでいただいたところ、この焼酎の量が少ないこと。

 どうやらロックだろうが、水割りだろうが、酎ハイだろうが、焼酎は同じ大きさのグラスに定量だけ注がれ、それに氷や割り材が投入される仕組みのようだ。

 だから氷だけしか入らないロックは、グラスの大きなに比べて量が少なく見えてしまうんですね。

 焼酎ロックを1杯だけ飲んだ後、私も「日本酒(大)」(640円)の燗酒にした。

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 そしていよいよ満を持しての「くじら汁」(450円)である。

 この一品は絶対に食べようと、店を事前調査した段階から、心に決めていた。

 ここは汁ものが充実していて、この「くじら汁」の他にも、「肉汁(和牛)」(450円)、「豚汁」(350円)、「貝汁」(300円)がそろっていて、汁もの好きの呑兵衛にはたまらない。(もちろん普通の「味噌汁」(150円)もあります。)

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 Yさんは「鯨テキ」(450円)を注文。横からちょっといただいたが、これも美味しかった。

 2時間ほど楽しんで、お勘定は二人で4,750円(ひとり当たり2,375円)でした。どうもごちそうさま。

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 今宵の宿は、「海峡ゆめタワー」のすぐ近くにある「ドーミーインPREMIUM下関」。

 天然温泉の大浴場が付いているのが、ドーミーイン・グループの特徴らしい。

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 もうひとつの特徴が、「夜鳴きそば」の存在だ。

 夜9時ごろから、「夜鳴きそば」という少量のラーメンを、無料でサービスしてくれるのである。

 無料サービスにもかかわらず、これがけっこう美味しいからやめられない。ドーミーイン系列のホテルに泊まると、必ず食べてしまうのでした。

・大衆食堂「一善」の店情報

《令和元(2019)年11月4日(月)の記録》

(次回)22.03.06 くじらの街で鯨テキを … 大衆食堂「一善(いちぜん)」(下関)

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