ねぶと・なまこ・ふぐ … 洋食・おでん「自由軒(じゆうけん)」(福山)
福山に来ると、この店もはずせない。
そんなわけで、福山での2夜めは、同行のAさんと一緒に「自由軒」である。
まずは「大ビール」(630円)をキリンでもらって乾杯し、おでんからスタートする。洋食とおでんは、この店の看板メニューですからね。
私はいつものように「豆腐」(150円)と「スジ」(330円)。この店ならではの味噌ダレをつけてもらうのが大きなポイントだ。
この味噌ダレに、七味唐辛子を振りかけていただくのがうまいんだ。
「スジ」は牛スジのこと。この店のおでんは、「スジ」(330円)と「ロールキャベツ」(300円)以外は、すべて150円。
Aさんは2回に分けて、「大根」、「豆腐」、「スジ」、「ロールキャベツ」、「コンニャク」、「厚揚げ」という6品を取ってもらっている。すごいっ! 私ならこの6品のおでんだけで、もう満腹になってしまいそうだ。
でも、たしかにこの店のおでんは美味しいんだよねぇ。たくさん食べられる人がうらやましい。
我われと同じような、いかにも出張者らしい男性二人連れから「小イワシはありますか?」という質問が飛ぶが、さすがにこの時期に小イワシはない。
「小イワシはないけど、今日はネブトがありますよ」という店のおねえさんの言葉に、「ネブト???」とクエスチョンマークたっぷりの感じながら、彼らはそれを注文。
「おっ。ネブトがあるんですね。じゃあこっちもそれをください」
我われもさっそくその「ねぶと」(400円)を便乗注文した。
ネブトの標準和名は「テンジクダイ」。福山ではネブト、呉ではメンパチと呼ばれる小さい魚で、耳石のあって硬い頭部だけを取って、唐揚げにすると、旨みが強くてとてもいいつまみになる。
大瓶ビールを飲みきったあとは、Aセット(ウーロン割りのセット)に移行する。
これはチロリ入りの焼酎と、ウーロン缶、そして氷入りグラスのセットで、その値段は焼酎代(380円)とウーロン缶の値段の合計となる。
9月までの前の消費税のときは、焼酎350円+ウーロン缶200円の合計550円だったけど、10月の消費増税以降は合計600円ぐらいになったのかなぁ。(今回はいろんなものをたくさん注文したので、お勘定額からの逆算によるウーロン缶代の推測はできませんでした。)
ちなみに壁の短冊メニューはこんな感じ。10月の消費増税以降、ちょっとずつ値上がりしているようだ。
冬場の瀬戸内で忘れてはならないのが「ナマコ」(450円)。なまこの酢の物である。
呉に単身赴任しているときは、夏の小イワシ、冬のナマコ&カキが楽しみだったものだ。
「もつの煮付」(330円)は、鶏モツの煮付け。入り口横の冷蔵陳列ケースにずらりと並んでいて、取ってくると電子レンジで温め直してくれる。
「ごぼう空揚」(330円)。ごぼうの自然な甘みがうまい。これまた、呉にいるときもよく食べたなぁ。
「ちいちいいか」(450円)は、ゆで冷ましたものをカラシ酢味噌でいただく。
この「ちいちいいか」の標準和名は「ベイカ」。最大でも8センチほどにしかならない。小イワシ、ネブト(メンパチ)もそうだけど、瀬戸の魚は、小さい身体に旨みがギュッとつまっているのだ。
「絹かつぎ」(330円)。魚介を食べては、野菜を食べ、魚介を食べては、野菜を食べ。広島県には海の幸、山の幸が豊富にそろっている。
「ふぐ皮酢」(430円)も、よく見かける一品だ。値段も手ごろで、気軽に食べられるのがいいね。
最後は漬物で締めくくろうと「白菜漬物」(200円)を注文すると、残念ながら売り切れ。「キュウリならあるよ」ということで、キュウリの漬物をもらった。
漬物と一緒に「味の素」を出してくれるのが、なんだか懐かしい感じ。昔は、漬物、冷奴などなど、醤油をかけるものであればなんにでも、「味の素」も一緒に振りかけていたことを思い出した。
たっぷりと2時間半ほど、ウーロン割り(Aセット)もしこたま飲んで、今夜のお勘定は二人で8,620円(ひとり当たり4,310円)でした。この金額、「自由軒」での支払額(ひとり当たり)の、ずば抜けた最高新記録だ!
どうもごちそうさま。
(次回)20.03.29 日曜午後も大にぎわい … 洋食・おでん「自由軒(じゆうけん)」(福山)
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