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2020年2月

クリスマスに清水出張(1) … 「久松(ひさまつ)」(清水)

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 クリスマスイブに清水(静岡県)への出張。

 空はからりと晴れて、新幹線の車窓からは、ドーンと大きな美しい富士山が見える!

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 清水は駿河湾岸にある街で、以前は静岡県清水市だったが、2003年4月に静岡市と合併し、静岡市清水区となった。

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 静岡駅で在来線に乗り換えたら10分ほどで清水駅に到着する。

 清水駅は、天然の良港である折戸湾の入口に位置し、古くから海運の中継地や水軍の基地として発展してきた。

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 清水に来たのは、去年に続いて2度め。

 去年も同じぐらいの時間に着いて、清水港のすぐ横にある清水魚市場にある「河岸の市」を見て回ったので、今年は海ではない側(西口)に降りて、近くの商店街を見て回りながら昼食をとることにした。

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 駅を降りて、すぐ左手にあるのが、もつカレー煮込みで知られる「金の字 本店」(17:00-21:00、日祝休)なんだけど、当然のことながら、この時間帯(昼前)にはまだ開いていない。

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 その先にある「清水駅前銀座」というアーケード商店街に入った。

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 開いているお店が少ないなか、商店街に入って180mほど進んだ先、右手に「久松」というお店を発見。

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 その店頭には、『当店のまぐろは、店長が今朝市場(清水港)にて良質なまぐろを選び、一匹買いしたものです。味がしっかりした新鮮な清水港のまぐろを、どうぞお召し上がりください』という看板が出ている。

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 『お得おすすめサービス定食&丼』として、「海鮮丼」(850円、以下すべて税別表記)、「鉄火丼」(900円)、「まぐろ刺身定食」(1,200円)、「かつ丼」(850円)、「まぐろすきみ丼」(830円)、「まぐろブツ切り丼」(830円)などのメニューが、写真付きで紹介されている。

 ほぼマグロの中に、1品だけ「かつ丼」が入り込んでるのが面白い。

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 さらに『本日のサービス品』として「まぐろづけ丼」(820円)の看板も出ている。

 よしっ。これをいただいてみよう!

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 そして出てきた「まぐろづけ丼」がこれ。

 マグロの他に、タコや玉子焼き、カボチャの煮物、そして静岡名物の「黒はんぺん」までのっている。これは嬉しいなぁ。

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 お味噌汁も付いてます。

 夜は居酒屋としても楽しめるようだ。

店情報

《令和元(2019)年12月24日(火)の記録》

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店情報: 「久松(ひさまつ)」(清水)

  • 久松店名: 久松
  • 電話: 0543-66-0771
  • 住所: 424-0816 静岡県静岡市清水区真砂町4-5
  • 営業: 10:30-22:30、無休
  • 場所: JR清水駅・西口(江尻口)を出て、エスカレーターで地上に降り左方向へ駅前ロータリーを回り込み、左手の清水駅前銀座商店街(アーケード商店街)に入る。180mほど先、右手。
  • メモ: 以下価格はすべて税別表記。
    〔お食事(みそ汁付き)〕鉄火丼900、鉄火丼特上2,000、海鮮丼850、海鮮丼特上2,000、鉄火巻(3本セット)1,000、まぐろブツ切り丼(サービス商品)830、まぐろすきみ丼(サービス商品)830。
    〔定食の部(みそ汁付き)〕刺身定食(まぐろと地魚の刺身)1,200、刺身定食特上2,200、まぐろ刺身定食1,200、まぐろ刺身定食特上2,200、カツ丼850、桜エビかき揚げ丼。
    〔一品料理〕刺身盛合せ(一人前)1,200、アマエビ刺身1,000、生イカ刺身1,000、イカバター焼き1,000、たこブツ切り500、まぐろブツ切り500、まぐろ納豆500、マグロ山かけ600、冷やっこ350、鉄火巻(1本)350。
    〔寿司〕まぐろづくし1,250、まぐろづくし特上2,200、にぎりずし1,250、にぎりずし2,200。
    これら以外に、店内に多数の短冊メニューあり。(2019年12月調べ)

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野毛の〆は黒ホッピー … 「ホッピー仙人」(日ノ出町)

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 野毛に来たら、ここにも絶対に来なければ。

 「野毛ハイボール」を出て、同じ「野毛都橋みやこばし商店街ビル」の2階を歩くこと約10メートル。

 「ホッピー仙人」である。

 店内には立ち飲んでいるお客さんも多いが、ちょうど店に入るタイミングで、L字カウンターの角の席が空き、立ち飲んでるお客さんたちから「どうぞどうぞ」と勧められてその席へ。まるでシルバーシートのような……(笑)。

 となりの席は大常連のタケーダさん。すっかりご無沙汰しております。

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「今日はサーバーはなくて、瓶の白黒だけです。」

 と仙人(=店主)から声がかかる。

「それじゃ、瓶黒びんくろをお願いします。」

 と黒ホッピー(500円)を注文した。

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 ここは全国でも珍しいホッピーバー。

 ホッピー以外の飲みものもないことはないんだけど、ほとんどのお客はホッピーを注文する。

 そしてさっき仙人の言葉にあったように、通常はサーバーで提供される樽ホッピーの白黒と、瓶ホッピーの白黒の4種類がすべてそろっていて、それぞれのホッピーの味を比較して楽しむことができる。

 さらに通常は焼酎を割って作るホッピーのベースを泡盛にしたり、ジンにしたりという変化球も楽しむことができるのだ。

 午後7時から10時まで、3時間だけの営業スタイルも変わっていない。

 さっくりと黒ホッピーを1杯(500円)。30分ちょっとで店を後にした。

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 日ノ出町駅から京急本線で帰ろうと歩いていると、台湾料理「第一亭は、すでに後片付け中。

 「第一亭」の二代目店主・中山政彦さんが2階にオープンしたワインバー「J.J.returns」(17:00-23:00、火休)はまだやっている。

 ここはワインバーながら、「第一亭」の料理も食べることができるんだって。

 土曜日の午後10時台のこの時間帯、日ノ出町から京急戦で品川を経由し、山手線で新宿までは、みんなが帰ろうとする逆方向ということもあってか、座って帰ることができた。

 新宿で乗り換えた中央線はギュッと満員。この電車はいつも混んでいる。

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《令和元(2019)年12月21日(土)の記録》

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野毛に出て都橋商店街 … BAR「野毛ハイボール」(日ノ出町)

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 「豚の味珍」を出て、『ニッポンぶらり鉄道旅』の番組関係者の方々と横浜駅で別れたあと、電車で1駅、桜木町へとやって来た。

 せっかく土曜日に横浜まで来たので、野毛のげでも飲んでいかなきゃね。

 大いににぎわう野毛小路を通り抜け、大岡川沿いに弧状に建つ「野毛都橋みやこばし商店街ビル」へ。

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 2階に上がり、まず「野毛ハイボール」を覗いてみることにした。

 店内はカウンター10席程度のみで、すぐに満席になってしまう。

 だから、まず覗いてみて、入ることができればラッキーでそのまま入り、もし満席で入れなかったら、先に別の店に行って、改めて戻って来ようという考えなのでした。

 よっこいしょ、と開けた扉の中は、予想どおりお客さんがいっぱい。

 しかしながら、かろうじでL字カウンターの角の所が1席分だけ空いていて、そこに入れてもらうことができた。

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 まずはこの店の看板メニューでもある「氷なしハイボール」(800円)を注文すると、スコッチウイスキー「マッキンレー」のハイボールを出してくれた。

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 お通しは定番のカレー味のえびせん。これがこの店のハイボールとよく合うのだ。

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 となりの方が「モヒート」(1,200円)を注文すると、まずはミントの葉と、刻んだライムがたっぷりと入ったグラスが、すりこ木と一緒に出された。

 これを自分の好みの状態まですりつぶした後、ラムと炭酸水を注いでもらって、「モヒート」を仕上げるのだ。

 お客自らも参加してカクテルを完成させるというのが面白いね。

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 ハイボールに続く2杯めは何にしよう。

 壁のメニューを見ながら、ちょっと考えて、結局、いつも注文している「自家製モスコミュール」(900円)を注文した。

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 表の看板の下のほうに「Ice-Less Highball & Moscow Mule」と書かれているとおり、ハイボールとモスコミュールは、この店の2大看板メニューなのだ。

 大きな瓶に、たっぷりの生姜を浸けこんだウォッカで作ってくれるモスコミュールは、他では味わったことがないほど鮮烈なもの。これも、はまるよねぇ。

 こうして飲んでる間にも、何人もの人たちが扉を開けては、「ごめんなさい。満席です」と断られている。ものすごい人気店である。

 私も長居せず、さっくりと1時間ほどのバータイム。

 お勘定は1,700円でした。どうもごちそうさま。

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《令和元(2019)年12月21日(土)の記録》

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収録の事前打ち合せで … 「豚の味珍(まいちん)」(横浜)

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 先週、『ニッポンぶらり鉄道旅』に関する記事を公開したが、実際に「味珍」に行った順序としては、この記事の内容のほうが先。

 その『ニッポンぶらり鉄道旅』の収録に関する事前打ち合わせのために「豚の味珍」にやってきた時のものです。

 「豚の味珍」は、横浜駅西口の『狸小路たぬきこうじ』の中にある。

 横丁に到着したのは午後4時半。打ち合わせは5時半からなので、「味珍」の本店2階で、ひとりゼロ次会をやっていくことにした。

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 席に着くとすぐ、本店2階の店長のキョウさんこと、川野恭一(かわの・きょういち)さんさんから、「ヤカン?」と確認が入る。

 「ヤカン」というのは、「焼酎」(420円)のこと。

 背の高い、金属製の容器から注がれるので、みんなが「ヤカン」と呼んでいるのだ。

 ちなみに焼酎の銘柄は特撰宝焼酎「マイルド」25度である。

「このあと打ち合わせなので、今日は軽めに、ビールだけにしておきます」

 ということで、「ビール中瓶」(580円)を、横浜なのでキリンで出してもらった。(アサヒも選べます。)

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 この後の打ち合わせは新店2階で、実際に「味珍」の豚料理などをいただきながら行う予定なので、ゼロ次会は料理も軽めにしておかないといけない。

 「辣白菜ラーパーサイ」(白菜の漬物、310円)は、この後きっと注文するので、ここでは「牛すじ」(460円)をいただいた。

 本店2階はこれで終了し、番組ディレクターのOさんたちと合流して新店2階へと上がった。

 こちら新店2階の店長は、簗瀬敏(やなせ・さとし)さん

 番組用の、おすすめの料理をというご依頼を受けて選んだのは「豚の耳」(720円)と「豚の尾」(720円)の2品。合わせて「辣白菜」もいただいた。

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 「味珍」の豚料理は、頭、耳、舌、胃、足、尾の6種類(各720円)。

 どれもそれぞれ美味しいのだが、その中からなぜ耳と尾の2種類を選んだかというと、耳はそのビジュアルが美しいから。

 耳の軟骨を挟んだ両側の皮の部分が、プルップルの軟らかさでコラーゲンたっぷり。

 よ~く煮込まれているので、軟骨もほとんど噛むことなく食べられる。

 一緒にたのんだ「辣白菜」は、豚料理ではないけれど、ほとんどのお客さんが注文する、この店では定番の一品。これを注文しないということは、まずないですね。

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 豚の尾は、他ではなかなかお目にかからない、この店ならではの一品。

 豚の尻尾しっぽというと、クルクルッとらせん状に巻いているような形を想像しますが、養豚場で育てられる豚のほとんどは、『尻尾切り』を行って、クルクルと丸まった尻尾は仔豚のときに切断されている。

 これをしないと、仔豚同士がじゃれ合って尻尾を噛み、そこからバイキンが入って豚が病気になったりすることがあるからだそうです。

 豚の尾もまた、骨のまわりの軟らかい肉が大きな特徴。口に含むとツルンと骨から離れます。

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 飲みものはもちろん「ヤカン」(焼酎、420円)。これを『セット』でいただいた。

 『セット』でお願いすると、焼酎の他に「缶入りのウーロン茶」(160円)と、氷入りのグラスが出される。

 この氷入りのグラスを使って、自分でウーロン茶割りを作るのだ。

 焼酎は焼酎で、のまま梅割りでいただいて、チェイサーでウーロン茶を飲んでる人もいる。

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 豚の耳と尾に続いて、3品めとしていただいた豚料理はタンである。

 普通に注文すると、チャーシューのように、薄くスライスして出してくれるのだが、今日は『ぶつ切り』でお願いした。

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 その『タンぶつ切り』に合わせて注文したのが「腐乳ふにゅう」(160円)である。

 これは豆腐に麹をつけ、塩水中で発酵させた中国食品で、言ってみれば『豆腐の塩辛』のような感じ。

 「臭豆腐しゅうどうふ」のような臭みはなく、沖縄の「豆腐よう」ともまた違う。

 1人前で2切れが出されるが、その内の1切れは、小さく切り分けて、そのままつまみとしていただき(上の写真が切り分けた状態)、残る1切れにお酢をかけて溶き、『タンぶつ切り』のつけダレにする。

 この「腐乳」を酢で溶いたタレが旨いんだ。

 『タンぶつ切り』の他に、豚の頭をブツ切りにしてもらったものもよく合う。

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 豚料理が続いたところで、「くらげサラダ」(420円)と「皮蛋ピータン」(320円)をもらう。

 本来は1品ずつ、お皿に盛って出されるのだが、今回はこれを一緒盛りでお願いした。

 「皮蛋」は、アヒルの卵を強いアルカリ性の条件で熟成させたもの。

 そのままいただいても美味しいのだが、「くらげサラダ」と合わせていただくと、より美味しく感じる。

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 最後は冬場だけの名物、「牛もつ煮込み」(590円)で締めくくる。

 この「牛もつ煮込み」には、牛もつ以外に、豆腐、コンニャク、そして根菜類が入っている。

 芋がジャガイモじゃなくて、里芋なのが大きな特徴。

 「牛もつ煮込み」は、現在の社長である二代目が始めた一品で、それを考案しているときに、二代目のお母さん(創業者の奥様)が山形出身で、ご自宅でも芋煮を作ってくれていたことをヒントに、煮込みにも里芋を使うことを思い立ったんだそうな。

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 この日いただいた料理をベースに、番組ディレクターのOさんが収録内容を検討してくれて、すでに放送されたような内容に仕上がったのでした。

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《令和元(2019)年12月21日(土)の記録》

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気軽に個室で楽しめる … 「土風炉(とふろ)」(品川)

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 先日、『安心のチェーン居酒屋』ということで、「テング酒場」のことを書いた。

 もう1軒、このところよくいく居酒屋チェーン店がある。

 それが、このブログでも何度かご紹介した「土風炉」である。

 「テング酒場」が『大衆酒場』をチェーン店化した業態なのに対して、こちら「土風炉」は『個室もあり、宴会もできる和食居酒屋』というをチェーン店化している。

 自分があまり知らない地域で飲むときは、その地域に勝手知ったる居酒屋チェーンの店舗があると、とても頼りになる。

 他の地域であっても、店の雰囲気はほぼ同じだし、料理の質や値段もたいてい同じだからだ。

 だから自分があまり知らない土地で飲むことになると、気軽にリーズナブルに飲みたいときは「テング酒場」を、じっくりと話がしたいときは「土風炉」を探してみるようにしているのだ。

 今日は4人で予約して、「土風炉 品川店」にやって来た。

 横浜在住の人と都内在住の人が混在しているので、ちょうどその中間地点である品川あたりがいいということになり、この店を予約してくれたのでした。

 「土風炉」の個室は比較的ゆったりとしていて、となりの個室の声も、ほとんど気にならないのがいい。(コートをかけるところがフックだけで、ハンガー等がないのがやや難点だろうか。しかもそのフックが2個しかないので、4人全員のコートはかけられないのだ。)

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 まずは「キリン生ビール(ジョッキ)」(638円)をもらって乾杯すると、すぐに「お通し」(385円)の海鮮漬が出される。

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 ここ品川店では、お通しは毎回、海鮮漬である。

 これが「土風炉」の定番化と思いきや、先日、他地区の「土風炉」に行ったら別のお通しが出された。

 お通しは店舗ごとに決めてるのかなぁ?(未確認)

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 「土風炉」では、いつもの定番メニュー(グランドメニュー)の他に、季節ごとのメニュー(上の写真)が用意されている。

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 「土風炉」に来ると、必ずといっていいほど注文するのが「ほっけ焼き」だ。

 1尾丸ごとが2,068円、ハーフ(半身)だと1,078円と、けっこう値がはる一品なんだけど、これがうまい。

 2人だとハーフでもいいが、今日のように4人だと1尾丸ごとでも、あっという間になくなってしまう。

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 「かぼちゃの黒糖焼き」(528円)。このカボチャは、北海道湧別町ゆうべつちょうにあるの自社農園でとれたものなんだそうな。そういう取組みもしてるんですね。

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 「ぷりぷり海老春巻き」(1本495円)を注文すると、店のおねえさんから、

「春巻は1本が20センチぐらいの長さで、これが1本の値段です。ご注文は1本でよろしいですか?」という確認が入る。

 1本を4人で分けるのもなんなので、つい4本注文してしたが、4本でなんと1,980円である!

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 飲みものを、キープしている芋焼酎「黒霧島」の一升瓶に切り替えて、つまみは「鶏もも肉 白味噌西京漬け焼き」(792円)である。

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 この「黒霧島」。メニュー上には『期間限定 特価キャンペーン 一升瓶がお得』(ボトルキープ3ヶ月)と書かれていて、この期間中だけ通常3,740円のものが、特価3,278円と、1割以上お得になっているのだ。

 我われが一升瓶のキープを始めて、すでに2年以上が経ったが、その間ずっと特価キャンペーンの期間が続いている。

 一升瓶は安いが、アイスペールの「氷」が110円、割り材の「佐渡 海洋深層水 500ml」や「ウィルキンソン炭酸水」が209円、ポット入りの「お湯」が110円、カットまたはスライスで出してくれる「レモン」が220円と、それぞれに別料金が発生する仕組みである。

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 こちらは「長茄子ホイル焼き」(605円)。生姜醤油でいただく。

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 「旬の刺身5種盛り」は1人前が1,078円で、注文は2人前以上から。上の写真が2人前(2,156円)である。

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 「カマンベールフライ」(594円)は、その名のとおりカマンベールチーズに衣をつけて揚げたもの。

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 「とろ~りチーズの厚焼玉子」(869円)。これもよく注文する一品である。

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 その名のとおり、その内部はトロ~リとしていて、とろけ出てくる。

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 最後の〆は「生ハムポテトサラダ」(528円)。

 店頭で手打ちして作る「本格自家製 幌加内ほろかない蕎麦」も名物なのだが、今夜は残念ながら、もう満腹。そこまでたどり着けなかった。

 個室でゆっくりと、たっぷりと、4時間半近く楽しんで、今夜のお勘定は4人で18,205円(ひとり当たり4,551円)でした。どうもごちそうさま。

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《令和元(2019)年12月20日(金)の記録》

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横倒しハシゴ酒4軒め … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

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 毎日1軒ずつなんだけど、毎日続けて飲み歩くのが『横に倒したハシゴ酒』。

 月曜日の渋谷「テング酒場」火曜日の荻窪「やきや」水曜日の高円寺「ほんずなし」と続いた『横に倒したハシゴ酒』。

 その4軒めとなる木曜日の今夜は、阿佐ヶ谷の焼鳥「川名」にやってきた。

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 まずは「ホッピー赤」(380円、以下すべて税別表記)と「刺身盛合せ」(440円)を注文すると、すぐに出されるサービスのお通しは「みかん」である。

 「ホッピー赤」というのは、白ホッピーのセット(ジョッキに入った氷入りの焼酎〔ナカ〕+瓶入りの白ホッピー〔ソト〕)のこと。白ホッピーの王冠に書かれている文字の色が赤なので、ここ「川名」では“赤ホッピー”と呼んでいるのだ。

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 「刺身盛合せ」は、ホタテ、イカ、ヒラマサ、サーモン、マグロ(トロと赤身)などを盛り合わせたもの。

 海藻の他に、玉子焼き、半熟ゆで卵、トリュフチーズが添えられているのが「川名」らしい。

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 「これも食べて」と店主・川名さんが出してくれたのは、マカダミアンナッツとポップコーン。これは店主のハワイ土産である。

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 さらに出してくれたこの一品は、ヒラマサのハラスを焼いたものかな。脂がのっていて、とても旨い!

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 ちなみに今日のホワイトボードメニューには、「ひらまさ頭焼」(360円)、「さば炭焼」(330円)、「しまほっけ焼」(380円)という焼魚が並んでいる。

 ここの焼魚は、焼鳥を焼くのと同じ炭火で焼き上げてくれるのがいいんだな。

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 「刺身盛合せ」に入れてくれた半熟玉子とトリュフチーズがものすごく旨い!

 チビリチビリと、その旨みを堪能しながら、ゆっくりといただく。

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 この時点で最初の「赤ホッピー」+「焼酎のみ(なか)」(340円)を飲み終えた。

 この店のホッピーはジョッキが大きいので、ソト1に対して、濃いめに作るとナカが3杯(最初のセット+ナカ2回)、薄めに作るとナカが2杯(最初のセット+ナカ1回)。

 ナカを2.5杯ぐらいで飲んで、他の店でのソト1・ナカ4と同じくらいの分量になる。

 ホッピー2杯(ソト1・ナカ2)に続いて、「酎ハイ(生レモン)」(380円)をもらって、それに合わせるつまみを選ぶ。

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 今日のおすすめメニューが書かれたホワイトボードや、定番料理の短冊メニュー、壁のホワイトボードメニュー(上の写真)などの中から、「アンチョビ豆腐」(280円)を選んだ。

 店主とエミさんのお二人で店を切り盛りするようになってから、メニューの数を減らしたとのことだが、まだまだその品数は多いのだ。

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 出てきた「アンチョビ豆腐」は、刻んだ白ネギがたっぷりとかかっている。

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 その白ネギをちょっとよけると、豆腐の上にアンチョビを発見。けっこうたくさんのっている。

 アンチョビは、カタクチイワシの塩漬けをオリーブオイルに浸したもの。

 これだけでもいいつまみになるけど、豆腐や刻みネギと合わせても、またいいねぇ。

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 酒屋さんがお試し用にと置いて行ってくれたという「一刻者ハイボール」を、まさにお試し用に出してくれた。

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 それに合わせて出してくれたのはリンゴのつまみ。甘味が少ないのが美味い。

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 〆の1品として、「舞茸バター」(440円)をいただく。

 この「舞茸バター」には、とろろ昆布がたっぷりとトッピングされているのだ。

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 そのとろろ昆布を含めて、全体をざっくりと混ぜ合わせていただいた。

 たっぷりと3時間近くの酒場浴。

 席料100円と消費税が加わって、今夜のお勘定は2,596円でした。

 どうもごちそうさま。

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《令和元(2019)年12月19日(木)の記録》

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小さな魚卵の醤油漬け … 立ち呑み「ほんずなし」(高円寺)

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 「子っこちゃん」は、ししゃもの卵、バラ数の子、スルメ、昆布、緑豆はるさめの醤油漬け。

 小さな魚卵のプチプチとした食感がたまらない逸品で、日本酒に合うことこの上なしの酒のさかななのだ。

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 平日に「ほんずなし」にやって来ると、必ずと言っていいぐらい「得得セット」(550円)からスタートする。

 平日のみの「得得セット」は、好きな飲みもの1杯(ただし日本酒1合は除く)に、「あじよし」(250円)、「っこちゃん」(300円)、「たらこ醤油漬」(340円)、「イカ三升漬」(単品設定なし)という4品から、いずれか1品が選べる。

 今日は「ホッピーセット(白)」(500円)と「子っこちゃん」を選んだので、本来なら800円のところが550円と、30%以上の値引き率になるのである。

 この「子っこちゃん」だけで、「ナカ(おかわり焼酎)」(180円)をもらって、ホッピー2杯を飲み切った。

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 3杯めとなる「ナカ」をもらって、12月から始まった青森名物「生姜味噌しょうがみそおでん」(470円)を注文した。

 この「生姜味噌おでん」の中に入っている「大角天だいかくてん」という平天ひらてんが好きなのだ。

 「生姜味噌おでん」もボリュームがあるので、「ナカ」をもう1杯おかわりして、これでソト1・ナカ4。

 あれれ? これで終わるかと思いきや、ソトがもうちょっと残っている。1杯ごとに入れるソトの量が少なかったのかなぁ?

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 そんなわけで今夜は5杯めとなる「ナカ」をもらって、追加したのは「ニシンの切り込み」(200円)である。

 『切り込み』というのは、生魚を切り刻み、塩と米麹で漬け込んで熟成・発酵させた、北海道や東北地方に伝わる郷土料理のこと。

 「ニシンの切り込み」の他に、この店には置いていないが「さけの切り込み」や「カレイの切り込み」などもあるらしい。

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 ちなみにこの「ニシンの切り込み」。普段は310円のところ、今だけ『期間限定サービス品!!』として200円で提供されているのだ。

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 2時間弱の立ち飲みタイム。ソト1・ナカ5のホッピーに、つまみが3品で、お勘定は2,120円のところ、前回のレシートに印刷されている「まんだこいへ~ 100円割引券」で、2,020円なり。

 Apple Watch の Suica でピピッと支払って、どうもごちそうさま。

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《令和元(2019)年12月18日(水)の記録》

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今宵はイカ大根を封印 … 立呑み「やきや」(荻窪)

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 冬場の「やきや」の主役は、なんといっても「いか大根」(310円)である。

 その「いか大根」の季節は、12月から2月までの3ヶ月と、とても短い。

 だから冬の間は、一所懸命「いか大根」をいただくようにしてるんだけれど、さすがに毎回いただいていると、たまには他の料理も食べたくなってきた。

 そこで今宵はあえて「いか大根」を封印し、久しぶりに自分としてのイカ料理フルコースをいただくことにした。

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 そのフルコース、まずは「珍味わたあえ」(230円)からスタートだ。

 イカワタのコクと旨み。そしてやや甘い味付けが、先付け(前菜)の一品としてちょうどいいのだ。

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 「珍味わたあえ」の具材を食べきったところで、1回めの「ナカ(おかわり焼酎)」(170円)をもらって、次は向付け(お造り)である。

 「いか刺身」(240円)か「いかみみ刺身」(240円)のどちらか1品が選べる(注:ひとりで両方の注文はできません)ところを、「いかみみ刺身」を選択した。

 刺身に添えられるワサビを、「珍味わたあえ」の残りダレに投入してよくかき混ぜ、そのタレでいただく刺身がうまいんだ。

 ホッピー1杯につき、つまみが1品。これがいつものペースである。(「いか大根」の場合は、それだけで2杯~2杯半のホッピーが飲める。)

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 2回めの「ナカ」をもらって、3杯めとなるホッピーに合わせるのは焼き物。「いかげそ焼」(230円)である。

 とそこへ、となりの常連さんが「みそきゅうり」(190円)を注文した。

 「このキュウリが、いつもすごく美味うまいんだけど!」と、その常連さん。

 「そうでしょう。キュウリの仕入れに、いちばん時間がかかるんですよ」とママ。

 そうだったか! 確かにここの「みそきゅうり」は、年中いつ食べても美味しいもんねぇ。

 生のキュウリをスパッと半分に切って、味噌と一緒に出してくれるだけの単純なこの料理。だからこそ仕入れが重要なんですね。

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 そしていよいよラスト。4杯めとなるホッピーに対して、〆の1品になにをもらうか。

 「自家製塩辛」(230円)で〆るか、「いか納豆」(230円)で〆るか。ちょっと迷って納豆にした。

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 納豆だけをグリグリとかき混ぜたあと、イカ刺身、刻みネギ、ワサビもその中に混ぜ込みながら、醤油をちょっとさし、全体を練っていく。

 これもまたクセになる味わいなのだ。

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 1時間半ほどの立ち飲みタイム。ホッピー4杯(セット+ナカ3回)とイカ料理4品でのお勘定は1,800円なり。

 この1,800円というお勘定額が、私自身のイカ料理フルコースのときの標準的な金額なのでした。

 どうもごちそうさま。

 次回は「いか大根」からスタートだ!

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《令和元(2019)年12月17日(火)の記録》

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安心のチェーン居酒屋 … 炭火串焼「テング酒場」(渋谷)

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 今日は二人で渋谷で飲もうというので、安心・安全の「炭火串焼テング酒場 渋谷レンガビル店」を予約した。

 渋谷、新宿、銀座などの人が多いエリアは、大箱の居酒屋であっても、予約した時間より短くなったり、予約したときの料金よりも高くなったりする『ぼったくり系のお店』も多いので注意が必要なのだ。

 その点、「テング酒場」であれば、どこの「テング酒場」で飲んでもほぼ同じクオリティの料理を、同じ値段(大衆酒場並みの安さ)で提供してくれるのがいいのだ。

 そんなわけで、あまり知らない街に行くときは、これまでにも増して、「テング酒場」のような安心・安全のチェーン居酒屋に頼ることが多くなっているのでした。

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 しばしば行っている麹町店は82席という広さだが、こちら渋谷レンガビル店は157席と、麹町店の倍近くある。

 昔ながらの大衆酒場を標榜している「テング酒場」には、店員さんを呼ぶための「呼び出しボタン」などはなくて、直接声をかける仕組みなので、これだけ広いと、ちょっと声をかけにくいのが玉にキズだ。

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 まずはスーパープレミアム生ビール「ビア・ブラウン(ジョッキ)」(420円、以下すべて税別表記)と「自家製もつ煮豆腐」(360円)を2人前ずつもらって乾杯である。

 この「自家製もつ煮豆腐」。メニューには『自家製豆腐使用。豚もつと色々な野菜を、店仕込みの豆腐とともに特製のスープでじっくり煮込んでいます。小さめサイズでご用意していますので、おひとり様1人前ずつどうぞ!』と注記されている。

 麹町店で飲むときも、「自家製もつ煮豆腐」は必ずひとりに1つずつもらっている。

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 最初の生ビールはあっという間に飲み干して、私は「ホッピーセット(白)」(390円)に移行した。

 ここのホッピーは、中(焼酎)の量が60mlと少なめなので、飲みやすいのだが、その飲みやすさにまかせて、クイクイと飲んでいるうちに、気がつけばすっかり酔ってしまっているのである。

 同行のIさんは、ビールに続いて「下町ハイボール」(369円)である。

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 「手作りしゅうまい」(1個130円)が出て来た。

 この「手作りしゅうまい」の注文は2個から。

 注文を受けてから15分ほど蒸し上げてできあがるので、いつも最初に「自家製もつ煮豆腐」を注文するのと一緒に注文するようにしている。

 そうすると、ちょうどこれくらい(煮込みが出た20分後ぐらい)のタイミングで出てくるわけですね。

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 「中(焼酎60ml)」(210円)や「下町ハイボール」をおかわりしつつ、次にもらったのは「ポテトフライ(ガーリックバター付)」(290円)である。

 お店で蒸したじゃがいもを、カリッと揚げたもので、添えられているガーリックバターが決め手。

 このガーリックバターを熱いポテトの上にのせ、とろりと溶かしながらいただくのがいい。

 ホッピーが進むねぇ!

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 看板メニューの炭火串焼をもらうか、それとも「レバニラ炒め」(390円)か「鶏もつの赤ワインソース炒め」(390円)みたいなのにするか。

 ちょっと迷って「鶏もつの赤ワインソース炒め」にした。

 これはこれで、串焼きとはまた違う味わいがありますねぇ。

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 つまみも兼ねた〆の料理。ピザもあるし、チャーハンや雑炊、釜飯などもあるし、ラーメンや焼きそばも選ぶことができる。

 今夜は「鶏釜飯とりかまめし」(390円)をいただくことにした。

 この「鶏釜飯」。火を入れる前の状態で出され、目の前のコンロで、固形燃料を使って炊き上げる仕組み。

 「固形燃料の火が消えたらできあがりで~す」と店のおねえさん。

 麹町店の店員さんと同じく、この店の店員さんも東南アジア系の方が多いのだが、日本語が堪能なのである。

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 「鶏釜飯」ができあがるのに、しばらく時間がかかりそうなので、それを待つ間に「カシューナッツ」(290円)をいただいた。

 カシューナッツは揚げたて熱々で出されるのがいい。

 指でつまめないほど熱いので、箸でつまんで口に運ぶ。

 温度が冷めてくるにつれて、カシューナッツのカリカリ感が増していく。この変化もまた楽しいのだ。

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 固形燃料の火が消えて、「鶏釜飯」の完成である。

 おぉ~っ。いい匂い。こりゃ、いかにも旨そうだなぁ。

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 ちょうどソト1・ナカ3(最初のセット+ナカ2杯)で白ホッピーを飲みきったので、今度は「ホッピーセット(黒)」(390円)をもらった。

 Iさんも、この店のオリジナル麦焼酎「阿波あわのしずく」(290円)の水割りに移行である。

 この「阿波のしずく」、樫樽かしだるで1年間、貯蔵熟成したものらしい。

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 「鶏釜飯」はあっという間に完食! 美味しかった。

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 しかしまだ話は尽きないので、飲みものをおかわりしながら、つまみに「きゅうり漬け」(290円)も追加注文した。

 2時間ちょっと楽しんで、お勘定は二人で7,133円(ひとり当たり3,566円)でした。どうもごちそうさま。

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《令和元(2019)年12月16日(月)の記録》

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店情報: 炭火串焼「テング酒場」(渋谷)

  • テング酒場店名: テング酒場 渋谷レンガビル店
  • 電話: 03-3496-6423
  • 住所: 150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-5-9 ザ・レンガビルB1F
  • 営業: (月~金)11:30-23:30、(土日祝)16:00-23:30、年末年始休あり
  • 場所: 各線・渋谷駅から徒歩数分。マークシティーの南側すぐ。
  • メモ: 公式サイトぐるなび食べログあり。(2019年12月調べ)

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赤羽からバスで野方へ … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

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 「まるます家」を出て、赤羽駅からJRで帰るAさんと駅前で別れ、私は駅前のバス停から、「赤31系統 高円寺駅行き」のバスに乗り込んだ。

 このバス、赤羽駅前(赤羽駅東口)始発なので、必ず座ることができ、約35分で野方駅へ、約45分で終点の高円寺駅(高円寺駅北口)に着く。

 心地よい酔いに身をまかせて、ウトウトとしていると、まさにあっという間に野方に着いてしまうのだ。

 しかも、万が一、寝過ごしたとしても、終点の高円寺で必ず起こしてくれる。

 電車のように、終点で跳ね返って何度も行き来したりすることはないので大安心なのである。

 しかしながら、高円寺駅北口のバス停に到着して、そのまままっすぐ家に帰ることは、ほとんどない。

 今日も吸い込まれるように「すっぴん酒場」へと入った。

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 そしていつものように「黒ホッピー」(450円)をもらうと、今夜も「お通し」(150円)はお新香である。

 ちなみにここのホッピーは黒しかない。白ホッピーは置いていないのだ。

 そして、もつ焼きの1巡目は、必ず「れば」「ちれ」「しろ」(各100円)を注文する。

 「黒ホッピー」から、「れば」「ちれ」「しろ」への流れは、完全に自分自身のルーチンとして定着してしまった感がある。

 3品のもつ焼きを同時に注文すると、その3本が同時に焼き台の上にのせられるが、焼き上がりの時間はネタによって異なる。

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 まっ先に焼き上がってくるのは、いつも「れば」である。

 味付けを特に指定しないとレバはタレ焼きで供される。

 ちょっと「よく焼き」加減のこのレバが、自分の好みにピシャっと合ってるんだなぁ。

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 2番めに焼き上がるのは、これまた決まって「ちれ」である。

 これは塩焼きで出される。

 チレもまた、やや「よく焼き」気味。

 プニュプニュ、クニュクニュとした食感のチレを出してくれるお店が多い中、この店のチレはしっかりとした弾力感を持っている。

 一切れずつのチレの間に、ギュッと圧縮した網脂を挟んでいるのが、この店のチレの大きな特徴。この脂がいい旨みを出している。

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 3番めが、この店の名物「しろ」のタレ焼きである。

 表面がカリッと焼き上がったシロの内部は、とろけるように柔らかい。この対比がたまらない。

 お通しと、これら3本のもつ焼きで、黒ホッピーが2杯(最初のセット+ナカ1杯)はいける。

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 2回めの「ナカ(おかわり焼酎)」(250円)をもらって、最近の2巡目の定番である「さがり」と「かしら」(各100円)を注文しようと思ったら、なんと「かしら」が売り切れ。

 まずは「さがり」をいただいた。

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 「かしら」に代わる1品として、人気の「あぶらにんにく」(100円)も売り切れていたので、「ハラミナンコツ」(100円)を注文した。

 とても美味しそうに焼き上がってきた「ハラミナンコツ」ながら、あまりプレビュー画面を確認することもなく、パシャっと写真を取ったら、なんと手前のキャベツにピシャリとピントがあってしまい、肝心の「ハラミナンコツ」はボケボケ。

 先月買ったばかりの新しいコンパクトデジカメ。まだまだ身体の一部には成りきっていないようである。。。_| ̄|○

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 他のお客さんから「はくさい漬け」(150円)の注文が飛んだので、私もすぐに便乗注文。

 「はくさい漬け」は12月頃から始まる冬場だけの人気メニューなのだ。

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 ソト1・ナカ4の4杯めとなる「ナカ」をもらって、〆の一品として「ピータンピーマン」(250円)を注文した。

 「ピータンピーマン」は、半分に切ったピーマンの中に、チーズと刻んだピータンを詰め込んで豚肉で巻いたもの。

 『よくこの組み合わせを思い付いたよなぁ』と感心する一品なのだ。

 今夜も3時間近く立ち飲んで、品物と引き換え払いでの支払合計は2,250円でした。

 どうもごちそうさま。

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《令和元(2019)年12月13日(金)の記録》

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川崎から電車1本35分 … 鯉とうなぎの「まるます家」(赤羽)

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 川崎での仕事を終えて、同行のAさんと共に、川崎駅からJR東海道本線(上野東京ライン)に乗り込むと、乗り換えることなくそのまま直通で赤羽駅に到着する。

 所要時間は約35分。近いもんだなぁ。

 そして向かうは「まるます家」。

 通常の仕事帰りの時間に比べると早い時間に着いたので、余裕で入れるかと思いきや、我われ2人が1階のカウンター席に入ると、それでピッタリと満席になった。

 平日の、早めの夕方に来てもこんな感じなんだなぁ。さすが大人気店だ。

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 まずは「ジャン酎(ジャンボ酎ハイ)」(1,100円)を、2人分の「モヒートセット」(100円)と一緒にいただいて、乾杯である。

 同行のAさんは、「まるます家」に初来店なので、注文は私に任された。

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 そこで、1品めには、この店の看板メニューでもある「鯉あらい」(400円)をいただいた。

 佐久から仕入れているというこの店の鯉は、川魚独特の臭みなんてまったくなくて、生刺しでも美味しい。

 それを洗いにして、酢味噌でいただくので、ただひたすらに旨いのだ。

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 2品めは、「いかのげそ天」(350円)。

 揚げたての熱々で出される「いかのげそ天」は、量も多くて、チューハイやビールのつまみとして、ぴったりなのだ。

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 3品めは大好物の「なまずから揚」(600円)。

 とっても上質な白身魚の唐揚げで、この唐揚げが嫌いだという人は見たことがない。

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 とそこへ「まぐろ中トロのブツ切り、いる人ぉ~っ?」と店のおねえさんから、客席のみんなに声がかかる。

 「はいっ! お願いします!」と手を挙げて、その「まぐろ中トロぶつ切」(600円)をいただいた。

 この店では、ときどきこういう声がかかることがある。その場合は、チャンスがあればもらっておくのがいい。

 あっという間に無くなってしまうので、もらうかどうかの決断はお早めに!

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 5品めとして出てきたのは、少し前に注文しておいた「どじょうとぢ」(750円)だ。

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 今日は「うなぎカブト焼」(2本300円)もありました。

 うなぎも、この店に来たら食べておきたい看板メニューである。

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 ここで1本めのジャン酎を飲み干して、2本めのジャン酎を注文するとともに、ジョッキへの氷の追加もお願いしたら、アイスペールにたっぷりと入った「氷」(250円)を出してくれた。

 ちなみに「まるます家」では飲みものは一人3杯まで、ジャン酎の場合は一人1本まで。今日は二人で来てるので、2本めのジャン酎を注文することができたってことですね。

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 その時また、「いる人ぉ~~っ!」のコールがかかり、出てきたのは「白菜漬け切り落とし」(100円)。これまた「はいっ!」といただきました。

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 8品めとなるつまみは、これまたこの店に来たら外せない「里いもから揚」(350円)。

 これは煮込んだ里芋に、衣をつけて唐揚げにしたもの。

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 里芋そのものに煮汁の味が染み込んでいて旨みたっぷりなところに、一緒に出してくれる宮古島の「雪塩ゆきしお」をちょっと振りかけていただくと、より旨みが増すのだ。

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 本当は「名物スッポン鍋」(850円)も食べたいところだったが、同行のAさんが「スッポンは食べたことがないけど、コラーゲンの多い料理が全般的に苦手にがて」とのことだったので、今日は注文せず、「たぬき豆腐」(500円)をもらって〆とした。

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 「たぬき豆腐」は、ひとりで食べるときは崩さずにいただいたほうが、個々の具材の味わいがより楽しめるのでいい。

 でも二人以上で食べるときは、具材にかたよりが出ないように、よくかき混ぜていただくのがおすすめだ。

 崩さない「たぬき豆腐」も、崩した「たぬき豆腐」も、それぞれ美味しいので、機会があればぜひ両方を食べ比べてみてください。

 ゆっくりと2時間ほど楽しんで、二人でジャン酎2本+氷に、つまみが9品。お勘定は6,600円(ひとり当たり3,300円)でした。どうもごちそうさま。

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《令和元(2019)年12月13日(金)の記録》

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ニッポンぶらり鉄道旅 … 「豚の味珍(まいちん)」(横浜)

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 今夜は「ニッポンぶらり鉄道旅」(NHK BSプレミアム、木曜日19:30~20:00)の収録で、「豚の味珍」にやってきた。

旅人の深沢さんと

 旅人はお笑いコンビ・Take2の深沢 邦之(ふかさわ くにゆき)さん。テレビではよく拝見していますが、実際にお会いしたのは初めて。

 「豚の味珍」は、横浜駅西口にある狸小路の両側で、本店1階、本店2階、新店1階、新店2階という4店舗が営業している。

 テレビ番組の収録などのときは、この4店舗の中でもっとも広い新店2階が使われることが多い。今日も急な階段を上って新店2階である。

 練馬区ご出身という深沢さんは、これまで豚モツ料理はあまり召し上がったことがないそうで、「味珍」の豚料理を気に入っていただけるかどうか、ドキドキしながら、まずは「豚の尾」(720円)と「豚の耳」(720円)を注文した。

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 豚料理の到着を待つ間に、練りガラシとお酢、ラー油でつけダレを作りながら待つのも「味珍」の定番。深沢さんも「なるほどねぇ」と、ご自身で配合したつけダレを混ぜ混ぜしている。

豚の尾

 まずは尻尾がやってきた。時間をかけてトロトロに煮込まれた豚の尻尾は、口に含むとチュルンととろける。

 真ん中に通った骨だけが口に残るので、それをコロンとお皿に出して食べ終える。

 「ぬるりとした不思議な食感ですねぇ(笑)」と深沢さん。タレをつけずにまず1切れ。そしてタレをつけてもう1切れと豚の尻尾を口に運ぶ。

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 続いては豚の耳。トロットロに煮込まれた豚の耳は、中の軟骨までもが、とてもやわらかい。

辣白菜

 豚料理の合いの手に「辣白菜(ラーパーツァイ)」(白菜の漬物、310円)もいただく。

 「辣白菜」は、「味珍」にやって来るほとんどのお客さんが注文する人気料理。豚の尻尾や耳には、おっかなびっくりという感じだった深沢さんも、「これは美味しいですねぇ」と「辣白菜」に箸をのばしている。

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 さらに追加注文したのは、「豚の舌」(720円)。通常は薄くスライスして出される舌だけど、今日はブツ切りで出してもらい、「腐乳」(発酵豆腐、160円)を酢で溶いたタレを絡めながらいただく。

 この「腐乳」を酢で溶いたタレは、本店2階では、そこの常連である石井さんが始めた食べ方。そのため、本店2階の常連さんたちは、このタレのことを『石井バージョン』と呼んでいる。(ここ新店2階でも、そういう食べ方をしている常連さんがいらっしゃるそうだ。)

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 飲みものはというと、お酒は召し上がらない深沢さんは「ウーロン茶」(160円)。私は「ヤカン(焼酎)」(420円)と「ウーロン茶」をセットでいただいた。

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 料理の取材だけでなく、新店2階の店長・梁瀬さんご夫妻からは、この店の歴史などの話もうかがった。

 亡くなった創業者(現在の二代目社長のお父さん)は小樽出身。弟さんが軍医として中国に行っていて、帰国後、中国でよく食べられている豚料理の話を聞き、中華街で修業した。しかしながら、「この味は日本人に合わない」という思いから、ご自身で試行錯誤した末に、現在「味珍」で出されている独自の豚料理を考案した。

 「味珍」そのものは、昭和26(1951)年に屋台として創業。その頃の料理の中心は餃子などだったそうだ。

 その後、昭和31(1956)年に、横浜市によって狸小路が作られ、「味珍」もそこに入った。現在の本店1階がそのときに開業した店舗で、当時は2階は社長の住居として使われていたんだって。

 現在も出されている6種の豚料理(頭、舌、足、耳、胃、尾)と「皮蛋(ピータン)」、「辣白菜(ラーパーツァイ)」、「腐乳」が創業当時からのメニューで、それ以外の各種の料理は二代目(現社長)の時代になってから考案されたものだそうな。

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 旅人(深沢さん)が入っての収録はここで終了。深沢さんは店を後にされたが、残った撮影スタッフのみなさんは、さらに料理の細かい撮影などがあって、まだまだ仕事は終わらない。

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 舌のブツ切りを、石井バージョンのタレにつけるところも、何度も何度も撮影を繰り返しながら、いちばん美味しそうに見える状態を探っている。

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 すべての撮影を終えたあと、スタッフのみなさんでテーブルを囲み、撮影で使った料理はもちろん、追加の料理も注文しながら、楽しい楽しい打ち上げタイム。私もヤカンのセットをさらにいただきましたよぉ。

 ときどき「残った料理は番組スタッフがいただきました」というテロップが出てくるのを見かけますが、今日もしっかりといただいて、店を後にしたのでした。

 どうもごちそうさま。

 この収録の結果は、NHK BSプレミアムで、2020年2月13日(木) 19:30~20:00に放送され、2月15日(土) 07:45~08:15に再放送されました。

 さらにもう1回、2月20日(木) 12:30~13:00に再放送される予定です。

 これまでの放送を見逃していた方は、ぜひ2月20日(木)の再放送をご笑覧いただけるとありがたいです。

店情報前回) 《YouTube動画

《令和2(2020)年1月20日(月)の記録》

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けんちん汁で二夜連続 … 立ち飲み「天下(てんか)」(川崎)

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 今日もまた川崎での仕事。そして二夜連続の立ち飲み「天下」である。

 昨夜、「天下」を出てから、「けんちん汁」(310円)を食べ忘れたことを思い出した。

 「けんちん汁」もまた、この店の名物料理のひとつなのである。

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 ここの「けんちん汁」は、豆腐、厚揚げ、コンニャク、里芋、ニンジン、大根などの具材の一つ一つが大きいのが特長。

 それを1個1個、鍋から取り出して、具材の抜けがないようについでくれる。

 だから、まるで小ぶりの「おでん」のような感じで、とてもいい酒のさかなになるのである。

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 今日も昨日と同じ場所に立ち、飲みものもまた昨日と同じく「ホッピー」(セット400円)の白、氷入りでスタートした。

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 そして1品めのつまみも、これまた昨日と同じく「湯豆腐」(250円)だ。

 この店に来たら、「湯豆腐」は絶対にはずせない。

 この「湯豆腐」を食べ終えてから、「ナカ(おかわり焼酎)」(210円)をもらうとともに、満を持して「けんちん汁」を注文したのでした。

 「けんちん汁」で、さらに「ナカ」をもう1杯もらって、ソト1・ナカ3でホッピーをフィニッシュ。

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 この量では、ちょっと飲み足りないので、芋焼酎「大隅」(310円)を水割りでもらう。

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 そしてつまみには、これまた昨日から気になっていた「鳥もつ煮」(360円)である。

 今回、L字の立ち飲みカウンターの短辺の、調理場が良く見える場所に立っていたからわかったことだけど、「鳥もつ煮」は注文が入るたびに、専用の鍋で、生の状態の鶏モツに火を入れて仕上げていく。

 専用の鍋は、複数個あって、「鳥もつ煮」を作っている途中で、新たな「鳥もつ煮」の注文が入った場合には、2個めの鍋が出てきて、となりのコンロで調理が始まる。

 こうして手間ひまを惜しまず調理してくれるから、美味しい「鳥もつ煮」ができあがるんですね。

 これまでにも増して、ありがたく完食いたしました。

 今夜もたっぷりと3時間弱の立ち飲みタイム。

 品物と引き換え払いでの総支払額は2,050円でした。どうもごちそうさま。

 二夜連続で立ち飲み「天下」を楽しむことができて大満足じゃ!

店情報前回

《令和元(2019)年12月12日(木)の記録》

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まず名物の湯豆腐から … 立ち飲み「天下(てんか)」(川崎)

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 川崎での仕事の後、やって来たのは立ち飲み「天下」だ。

 「丸大ホール」に行こうか、それとも「天下」かとちょっと迷ったんだけど、今夜は居心地の良さを求めて「天下」へ。

 安い立ち飲み屋に行くと、「安いんだから無愛想なのは仕方がない」ぐらいに愛想がない店をよく見かけるんだけど、この店はまるでその真逆。

 お店を切り盛りしている店主ご夫妻とその息子さんの3人が、いつもニコニコと人当たりのいい接客をしてくれる。

 だから店の空気がとってもおだやか。お客さんたちもみんな、ゆったりと羽を伸ばしてくつろいでいるのだ。

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 まずは「ホッピー」(セットで400円)を白の氷入りでもらって、名物のひとつ「湯豆腐」(250円)を注文した。

 お代の650円は、品物と引き換えにその場で支払う仕組み。

 大鍋で煮込まれている湯豆腐は、ほんのりの味のついたスープ豆腐。かつお節、刻みネギ、おろし生姜がトッピングされている。

 このスープの味わいが好きなんだ。

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 「ナカ(おかわり焼酎)」(210円)をもらって、2品めのつまみとして「もつ煮込み」(400円)をもらう。

 これまたこの店の名物のひとつである「鳥もつ煮」(360円)にするか、「もつ煮込み」にするか、ちょっとだけ迷ったが、自分自身、初めてとなる「もつ煮込み」を注文してみたのでした。

 「もつ煮込み」には、シロ(腸)の他に、フワ(肺)なども入っていて、美味しいではありませんか! さすがじゃのぉ。

 この「もつ煮込み」で、さらにもう1杯「ナカ」をもらって、ソト1・ナカ3で、ソトを飲み終えた。

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 久しぶりの川崎なので、さらに「ホッピー」(白セット)をもらって、2ラウンドめに入る。

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 そしてつまみは、これまた名物の「厚揚げの煮付け」(250円)である。

 店の空気がなごやかということに加えて、こうして名物となるような、この店独自の料理が多いのも、この店の大きな特長だ。

 これらの料理を食べたいから、この店に足が向くということになる。

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 5杯めとなる「ナカ」をもらって、今夜はこれ(ソト2・ナカ5)で締めくくることにして、最後のつまみに「マカロニサラダ」(250円)をいただいた。

 ほとんどのつまみが250円というのも嬉しいね。

 たっぷりと3時間ほど立ち飲んで、品物と引き換え払い(キャッシュ・オン・デリバリー)での支払総額は2,580円でした。どうもごちそうさま。

 あぁ、やっぱりいいお店だ。

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《令和元(2019)年12月11日(水)の記録》

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出張前にリハーサルで … ミャンマー料理「ノングインレイ(NONG INRAY)」(高田馬場)

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 先日、ミャンマーへの2泊3日(内1泊は機中泊)の弾丸出張のことを書いたが、実はその前に、同じ職場の人たちが都内のミャンマー料理の店に付きあってくれて、事前にミャンマー料理を食べてみていたのでした。

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 行ったのは、高田馬場駅のすぐ近くのビルの1階にある「ノングインレイ」というお店。

 ミャンマー料理の中でも、日本人の味覚によく合う『シャン料理』を出してくれるお店である。

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 仕事を終えて店に着くと、他の二人は先に到着していて、「フライカシューナッツ」(700円、以下すべて税別表記)をつまみに飲み始めていた。

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 私も追いかけるように「アサヒスーパードライ中瓶」(500円)をもらって乾杯である。

 3人とも、ミャンマー料理は初めてなので、写真付きのメニューを見ながら、なんとなく引かれた料理を注文した。

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 「パパイヤサラダ」(800円)。スパイシーな味わいである。

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 「ナンパゥー」(600円)は私が気になって注文した料理。豚の皮の揚げ物である。

 お皿に添えられているのは、ちょっとピリ辛のソース。これをつけながらいただくのだ。

 注文したときから、絶対に自分好みの料理だろうと思っていたが、予想どおりだった。

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 ひよこ豆でできたシャン豆腐を揚げた「揚げシャン豆腐」(600円)。

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 この焼き鳥のような食べものは、「サティ」(4本600円)というマトンの串焼き。

 注文は4本からで、4本以上だと1本150円で、1本単位で追加することができる。

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 ビールを2本ほどいただいた後は、「シャン酒」(1合500円)という、『10種類の薬草を漬け込んだ元気になるお酒』と書かれたお酒を注文すると、まるで日本酒のように、徳利とお猪口で供された。

 ほとんどクセがなく、クイクイと飲めるお酒だ。

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 「ナンピャー」(800円)は、きしめん風の麺を、スパイシーなソースで仕上げた麺料理。パクチーが効いている。

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 このお店、テレビ東京の「孤独のグルメ」(Season6 第6話)にも登場したんだそうで、店内には、その時に井之頭五郎さんが食べた料理のメニューも用意されている。

 そのメニューから「シャン風高菜漬炒め(豚・鶏)」(800円)と「もち米」(400円)のセットを注文すると、まず「もち米」がやって来た。

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 パカッとふたを開けると、その中にビニール袋に入った、熱々の「もち米」が入っている。

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 火傷やけどしそうなほど熱々の「もち米」を、Kさんが小皿に取り分けてくれた。

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 お皿に取り分けてもらった「もち米」は、もちもちしているものの、普通のごはんと同じようにいただくことができる。

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 そして「シャン風高菜漬炒め(豚・鶏)」もやって来た。

 五郎さんは、この中に「もち米」を、「シャン風高菜漬炒め(豚・鶏)」と混ぜて食べたそうだ。

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 さらに「魚のトマトソースご飯」(700円)も注文した。これはその名のとおり、トマトソースの炒飯の上に、ほぐした魚の身をのせたもの。

 どの料理もすべて、まったく違和感がなくて、ただただ美味しかった。

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 〆のデザートなども用意されている中、私以外のお二人は、「ミルクティーとイチャクゥェ3個のセット」(600円)を注文。

 「イチャクゥェ」というのは、ミャンマーの揚げパン。ミルクティーにつけて食べるのがおすすめなんだそうな。

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 私はもうそこまで食べられそうにないので、「ミルクティー」(400円)だけをいただいて〆とした。

 ゆっくりと3時間半ほど楽しんで、お勘定は3人で15,228円(ひとり当たり5,076円)でした。どうもごちそうさま。

 このときのミャンマー料理のリハーサル(?)があったから、その後のミャンマーへの弾丸出張のときも、料理に関しては何の不安もなく過ごすことができたのでした。

 近いうちに反省会を開いて、「モヒンガー」(800円)や「シャンカウスェ」(800円)などの、ミャンマーならではの麺料理をいっぱい食べたいですね。

店情報

《令和元(2019)年7月12日(金)の記録》

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店情報: ミャンマー料理「ノングインレイ(NONG INRAY)」(高田馬場)

  • ノングインレイ店名: ミャンマー料理 ノングインレイ NONG INRAY
  • 電話: 03-5273-5774
  • 住所: 169-0075 東京都新宿区高田馬場2-19-7 TAK11(1F)
  • 営業: 11:30-23:30(23:00LO)、無休
  • 場所: 高田馬場駅(早稲田口、メトロ2出口)から徒歩1分
  • メモ: 予約可、カード不可、電子マネー不可。公式サイトあり、公式食べログあり。(2019年7月調べ)

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にごり酒 親玉 北の誉 … 立呑み「やきや」(荻窪)

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 昨日、高円寺「ほんずなし」でいただいた「三戸のどんべり(純米にごり酒)」の旨みが舌に残っていたのか、今日も荻窪「やきや」で、ホッピーを1ラウンド(セット+ナカ3)いただいた後、「にごり酒」(300円)である。

 ここの「酒一杯(清酒)」(280円)の銘柄は、「辛口 北の誉 〈赤ラベル〉」(15~16度)。「にごり酒」は「にごり酒 親玉 北の誉」(14~15度)。

 このブログでは、「やきや」と言えば「ホッピー」(セットで360円、ナカ170円)であるかのようにご紹介しているが、実は店には日本酒ファンも多い。

 考えてみれば、八戸のイカ料理を中心とした料理が主役なので、日本酒がピタリと合うに決まってる。

 なかでも「にごり酒」は、いろいろと飲んだ〆の1杯として、「ぼちぼちデザートをもらおうかな」なんて言いながら飲んでる人も多い逸品だ。

 決して甘いお酒ではないんだけれど、飲み口の柔らかさが、最後の〆にちょうどいいんだろうな。

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 火曜日の今日、店に着いたのは午後6時過ぎ。

 カウンターの一番奥(立ち飲みテーブルの手前)あたりが空いていたのでそこに立ち、「ホッピー」と「いか大根」(310円)からスタートした。

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 「いか大根」は、ド~ンと大きな大根が2切れと、一緒に煮込まれているイカの身が2切れ。

 以前の「いか大根」は、イカゲソと大根だったのだが、このところのイカ不足の影響を受けて、イカの身に変わったのだ。

 このボリュームたっぷりの「いか大根」だけで、ホッピーを軽く2杯(セット+ナカ1)は飲むことができる。

 「『いか大根』は好きなんだけど、これを注文すると他のものが食べられなくなるから、3回に1回ぐらいしか注文しないんだよ」

 と悔しそうに語る年配の常連さんも多い。

 でもこの「いか大根」がうまいんだな。

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 「いか大根」の具材を食べ終えたところで注文したのが「げそ揚げ」(230円)だ。

 この店の「げそ揚げ」は、開店前の仕込み中に揚げ終えたものを、バット上に並べ、常温になったものが供される。

 そのため揚げたての熱々、カリカリ感はなくなっているが、しっとりと柔らかくて、衣の下味とイカゲソの味わいの一体感が素晴らしいのだ。

 この「げそ揚げ」に、「珍味わたあえ」(230円)が売り切れた後の『わたダレ』をかけてもらうのもうまいのだが、「いか大根」の季節には、「いか大根」の残り汁に浸けていただく「げそ揚げ」も、これまたおすすめなのだ。

 今日もこの「げそ揚げ」のおかげで、「いか大根」の汁(つゆ)まですっかりいただくことができました。

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 この時点ですでにホッピーの1ラウンドめ(セット+ナカ3)が終了に近づいていて、残っているホッピーはサワーグラスに半杯ほど。

 このくらいの量なら、「漬物」(190円)がちょうどいいかな。

 「漬物」は、自家製の白菜漬け。

 値段は安いけど、どの料理にも決して手を抜かないのが「やきや」のこだわり。

 この「漬物」もファンが多いのだ。

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 こうしてホッピー1ラウンド(ソト1・ナカ4)と、つまみ3品で終わる予定が、なんとここに来て、今日は「いかみみ焼」(230円)があることが判明。

 「いかみみ焼」がないことのほうが圧倒的に多いので、ほとんどの常連さんは注文しないのだ。

 さっき入って来たお客さんが、「いかみみ焼お願いします」と注文したところ、すんなりと注文が通ったので、私も思わず便乗注文した次第。

 そしてホッピーに続く飲みものとして、この記事の冒頭でご紹介した「にごり酒」をもらい、久しぶりの「いかみみ焼」と合わせたのでした。

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 ゆっくりと2時間ちょっと立ち飲んで、今夜のお勘定は2,130円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《令和元(2019)年12月10日(火)の記録》

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青森の生姜味噌おでん … 立ち呑み「ほんずなし」(高円寺)

生姜味噌おでん

 「ほんずなし」では、12月から青森市民の味、「生姜味噌しょうがみそおでん」(470円)が始まった。

 青函連絡船の待ち時間に、少しでも温まってもらおうと、おでんにつける味噌ダレに、おろし生姜を入れたのが始まり。

 今では青森市内のほか、津軽地方一帯でも、おでんと言えばこの「生姜味噌おでん」が一般的なんだそうな。

 1人前のお椀には、大根、玉子、竹輪、こんにゃく、昆布、そしてこれが決め手の大角天だいかくてんの6品が盛り合わせられる。

 大角天というのは、薩摩揚げを薄く、大きく、四角く仕上げたもので、青森の生姜味噌おでんに欠かせない具材だという。

 この店には、珍味系のつまみは多いんだけど、煮込みや煮物の系統は少なかったので、この「生姜味噌おでん」の存在はうれしいなぁ。

イカ三升漬け

 月曜日の今日は、まずはいつものように「ホッピーセット(白)」と「イカ三升漬け」の「得得セット」(550円)からスタートし、合わせて「生姜味噌おでん」も注文した。

 「生姜味噌おでん」の存在は、店のFacebookで知って、早く食べに来たいと思っていたのだ。

 おでんは注文を受けてから仕上げてくれる。

 ボリュームのあるおでんとイカ三升漬けで、ホッピーを3杯(最初のセット+ナカ2杯)飲むことができた。

ニシンの切り込み

 4杯めとなる「なか(おかわり焼酎)」(180円)をもらって、『期間限定サービス品』の「ニシンの切り込み」(通常310円のところを200円で提供)をもらう。

 ニシンの美味しさは、この店で覚えたといっても過言ではない。

三戸のどんべり

 いつもならこのホッピー4杯で終わるところだが、今夜は話も弾んでもう1杯。

 ずらりと並ぶ青森の地酒の中から、『冬季限定』と書かれた「三戸のどんべり(純米にごり酒)」(1合800円、半合450円)を1合でいただいた。

 どうも『限定』という言葉に弱いなぁ。

鮭ハラスとジャガイモのバターいため

 つまみには、今日の黒板メニューの「鮭ハラスとジャガイモのバターいため」(250円)をもらう。

 たっぷりと3時間弱の立ち飲みタイム。お勘定は合計2,810円のところ、前回のレシートに印刷されている「まんだこいへ~ 100円割引券」で、2,710円でした。

 どうもごちそうさま。

店情報前回

《令和元(2019)年12月9日(月)の記録》

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〔お知らせ〕「ニッポンぶらり鉄道旅」 2月13日(木)

ニッポンぶらり鉄道旅

 ものすご~く久しぶりとなるテレビ番組出演は、初めてのNHK。

 NHK BSプレミアムにて毎週木曜日に放送中の「ニッポンぶらり鉄道旅」です。

 『通勤や通学に使われる身近な鉄道の新たな魅力を再発見する』というのが番組のコンセプト。

 毎回、鉄道ごとに沿線特有の“キーワード”を求めて、旅人(リポーター)が旅をするというもの。

 今回の路線は「東急東横線(渋谷~横浜)」で、旅人はお笑いコンビ・Take2の深沢 邦之(ふかさわ くにゆき)さん。

 そして今回の“キーワード”は『極める人々』。

 「“極める人々”を探して 東急東横線」というタイトルになりました。

 番組HPでは、次のように紹介されています。

 大都会・渋谷で森を巡るツアーに遭遇。森は意外なところにありました!
 浮世絵師・歌川広重の傑作「名所江戸百景」。21世紀の今、同じ場所で同じコンセプトで写真を撮り続けている男性が!  でもどうやって? その創意工夫に「へぇ~」と感心すること、請け合いです。
 その他、ペルーの伝統舞踊を日本に広めようと奮闘する女性、「ひょっこりひょうたん島」で有名な劇団、横浜駅近くの豚料理専門店…。「極める人々」が総登場!!

 私は最後の『横浜駅近くの豚料理専門店』のところで、ちょこっと登場する予定です。

旅人の深沢さんと

 放送はNHK BSプレミアムで、2020年2月13日(木) 19:30~20:00。再放送は同じチャンネルで、2月15日(土) 07:45~08:15と、2月20日(木) 12:30~13:00の予定です。

 ぜひご笑覧いただけるとありがたいです。

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〔コラム〕初めてのミャンマー出張(3日め)

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 成田へと向かう飛行機に乗り込むと、さっそくウェルカムドリンクが出される。

 シャン料理レストランでミャンマービールを、そしてビジネスラウンジでウイスキーを飲んできた後だし、こっちでは午後10時だけど、日本時間だとすでに午前0時半だし、ということで、もう眠いのが先に立って、ウェルカムドリンクはアップルジュースを選択した。

 日本からミャンマーに来るには8時間ほどかかったが、帰りは6時間。偏西風の影響で往復の時間に差が出るんだそうな。

 その6時間の間に、食事も出たりするので、ゆっくりと眠れる時間は3時間ほどしかない。

Sheetmap

 日本-ミャンマー便で使われている「ボーイング767-300ER」という機体のビジネスクラスは、上図のようなシートマップになっている。

 日本から来るときは、昼行便だったので、左前方窓際の1A席でやってきた。

 窓際の席は、トイレに行きにくかったりするんだけど、この席は、すぐ隣の1C席の前方に壁がなくて、すぐ通路になっているため、1C席の人の前を斜めに横切ってトイレにも行くことができた。

 帰りは夜行便で、景色があまり見えないし、なるべく邪魔されずに眠れる時間が多いほうがいいという理由から、中央の3Dの座席を選択した。

 この席からだと、左前方のトイレにも、右前方のトイレにも、どっちにも行きやすいのもいいね。

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 ビジネスクラスのシートマップだけだと、大きさ感がよくわからないので、エコノミークラスとの境目の部分を示したのが上の図。

 ビジネスクラスが2・1・2の5列なのに対して、エコノミークラスは同じ幅の中に2・3・2の7列のシートが並んでいる。前後の距離も、だいぶ違うのがわかる。

 2泊3日(内1泊は機中泊)という強行軍ながら、席がビジネスクラスだったことだけは、ちょっとだけいい点だった。

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 離陸して、シートベルトサインが消えたところで、座席をフルリクライニングして爆睡態勢に入る。

 「B777-300ER」や「B787-9」のビジネスクラスのシートのようにフルフラットになることはないが、先に書いたとおり眠れる時間は3時間ほどしかないので、この程度倒れれば十分だ。

 映画を見る間もなく、あっという間に眠りに落ちた。

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 室内の灯りが明るくなり、あと2時間ほどで成田に到着するという機内アナウンスが流れて目が覚めた。

 和食と洋食が選べる朝食から、洋食のほうを選ぶと、スクランブルエッグとポークハムのクレープ巻き、フルーツ盛り合わせ、スープ、ピーチコンポートがのったヨーグルト、クロワッサンとバナナマフィン、そしてヤクルトの朝食が出された。

 日本時間の午後5時前という早い時間帯ながら、きっちりといただきました。

 食事を終えたところで、ゆっくりとコーヒーをいただいたら、間もなく成田空港である。

 成田空港に到着し、もう1つビジネスクラスの利点を感じたのは、「成田空港ANAアライバルラウンジ(国内線出発ラウンジ)」を使うことができたこと。

 名称からして、国際線で成田に着いた人が、国内線に乗り継ぐまでの間に利用するような施設なんだろうが、国際線ビジネスクラスなどで成田に到着した人は、国内線に乗り継がなくても利用できるようになっている。

 ここで熱いシャワーを浴び、髭も剃ったりしたあと、常夏のミャンマーから、真冬の日本の服装に改めてから、ゆっくりと都内へと向かうことができました。

 こうして、とっても短い2泊3日(1泊3日?)のミャンマーへの初出張が、無事に終わったのでした。

《令和元(2019)年12月4日(水)の記録》

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〔コラム〕初めてのミャンマー出張(2日め、午後の部)

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 午後の仕事も終えて、楽しみにしていた夜の部のシャン料理である。

 やってきたのはヤンゴン中心部の「シャンヨーヤー(Shan Yoe Yar)」というレストラン。

 我われが通された個室には円卓もあって、なんと日本語のメニューも用意されている。

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 そして今夜もやっぱりミャンマービールで乾杯である。このビールは本当にうまいっ!

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 お通しとして出された「ガーモンジョー」は、エビの揚げせんべいだ。日本の「えびせん」と同じような感じで、ビールにもよく合う。

 日本人にもなじみの深いこの料理が真っ先に出てきたことで、なんだかすっかり安心した。

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 料理は勝手知ったる現地勤務の方々がてきぱきと注文してくれて、お通しに続く2品めとして出てきたのは「カニョッベーコゥジョー」(8,500チャット、約640円)という銀杏とアスパラの炒め物。これはもう、まったく違和感がなく、外国の料理とは思えない。

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 シャン風のじゃがいもコロッケは「アルーカッタレイ」(3,000チャット、約220円)。まん丸な形もおもしろい。

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 「ウェッターチャウ」(9,000チャット、約670円)は、豚肉で作ったシャン風ジャーキー。添えられた特製の「生唐辛子+ニンニクのソース」をつけていただくと、これまたものすごくビールが進む一品で、どんどんビールもおかわりだ。

 メニュー上にならんでいる値段は、ほぼすべてが何千という単位なので、一見、すごく高そうに感じるけれど、1チャットが0.075円ぐらいの換算レートなので、円に換算すると、1,000チャットが75円となって、ぐんと安く感じられるのでした。

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 この地に何年も赴任されている日本の方に、「これはぜひ食べて帰ってください」とお勧めいただいたのが「チェッウースペシャル」(15,000チャット、約1,120円)という、熱い油の中で一気に揚げた玉子に、シーフードの餡(あん)をかけた料理。

 揚げたてのカリッとフワッと膨らんだ玉子を、店のおねえさんがシャクシャクと一気に切り崩していく。

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 そこへ、別皿で用意された熱々トロリのシーフード餡を一気に投入するのだ。

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 これが「チェッウースペシャル」のできあがり姿。みんなで小皿にとりわけながらいただく。

 たしかにこれも日本人好みする味わいですねぇ。すべての料理が美味しいや。

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 最後は、メニューに『ミャンマー料理の王様。シャンといえばシャンカーソェと云われるほど』と書かれた「シャンカーソェ」(3,000チャット、約230円)で締めくくる。

 朝、ホテルでいただいた「モヒンガー」も美味しかったけど、この「シャンカーソェ」もいいですねぇ。

 でも同行者の中には、「辛くて食べられない」と言ってる人もいたので、ピリ辛が強めの料理なのかもしれない。

 私自身、そんなに辛い料理が好きなわけではないんだけれど、この「シャンカーソェ」は、口によく合ったなぁ。

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 夕食後は、みんなと別れてヤンゴン空港へ。

 帰りの飛行機は午後10時過ぎ(日本時間の午前0時半過ぎ)に出発予定なので、それまでの間を空港のビジネスラウンジで過ごす。

 「シャンヨーヤー」で食事をとってきた後なので、料理はとらず、バーカウンターでウイスキー(ジョニ黒)をロックでいただいてチビリチビリと飲りながら、ヤンゴンでの1泊2日を反芻した。

 2杯めのウイスキーをいただきつつ、なんとなくビュッフェコーナーで食事をとってる人たちを眺めていたら、なんとそこに、朝もいただいたモヒンガーのコーナーがあることを発見。

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 ミャンマーを離れる前にぜひもう1杯と、さっそく自分なりの小さなモヒンガーを作っていただいた。

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 朝食のとき、モヒンガーの麺そのものが写っていなかったので、今回はしっかりと箸にとって、米粉で作られた麺を撮影しておいた。

 日本に帰ったら、絶対にまた食べるぞ、モヒンガー!

 そうこうしているうちに、飛行機に乗り込む時間がやって来た。

《令和元(2019)年12月3日(火)の記録》

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〔コラム〕初めてのミャンマー出張(2日め、午前の部)

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 2泊3日(うち帰りの1泊は機中泊)の中の、現地での貴重な1泊を終えて、朝はホテルの朝食である。

 朝食が出されるレストランには、客席を取り囲むようにとても長いビュッフェレーンが並び、まさに洋風はもとより、和風、中華風、そして地元ミャンマー風と、ものすごい種類の料理が並んでいる。

 まずはトレイも何も手にせず、その長いビュッフェレーンを端から端まで見て回った。

 そして気になったのが、ビュッフェレーンの奥のほうに、そこだけ屋台のように設置されている「MOHINGA(モヒンガー)」と書かれた麺類のコーナーだった。

 日本にいるときも、朝食は麺類(そば、うどん等々)のことが多いので、ここミャンマーでの朝食も、このモヒンガーにしてみよう。

 大きくて平たいザルのような器に盛られて並んでいる4種類ほどの麺の中から、好きなのを選んで、スープをかけてもらったら、その横にこれまたずらりと10種類以上並んでいるトッピングの品々を、自分の好みで好きなだけ投入して仕上げる仕組みのようだ。

 そのコーナーを担当しているホテルのおにいさんに、「初めてなのでわからないから、おすすめのを作って」と、つたない英語で伝えると、おにいさんは『よし、わかった』という表情でニッコリと笑い、細めの白い麺を選んで器に入れてスープをかけ、4種類ぐらいの具材をトッピングしてくれた。

 「辛いのは好きか?」と聞いてくれたので、「少しだけ辛いぐらいで……」とお願いすると、具材の中に並んでいる唐辛子を砕いたようなのをちょっと足して仕上げてくれた。

 おにいさんがおすすめで作ってくれたこのモヒンガーは、私の好みにすばらしく合っていて、朝からとても楽しくて美味しい食事となった。

 この時点ではまったく知らなかったんだけれど、実はモヒンガーというのは、ミャンマー人の国民食とも言える料理で、米粉で作った麺(ライスヌードル)に、ナマズ出汁だしのスープでいただくのが標準形。ミャンマーでの朝食の定番として、町なかの屋台でも出されているんだそうな。

 これはいい料理を知ったなぁ。日本のミャンマー料理店にもあるようなので、帰国したらぜひ食べに行かなきゃね。

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 モヒンガーがあまりパッとしなかったら、ビュッフェから他の料理を取ってこようなんて思ってたんだけど、そんな必要はまったくなかった。

 となりのテーブルのおにいさんが、モヒンガーにゆで卵を入れてるのを見て、私もあとからゆで卵と、ヤクルトのような乳酸菌飲料を取ってきて、現地での朝食を締めくくった。

 ちなみにこの写真(↑)の乳酸菌飲料。ヤクルトと同じように見えるかもしれないが、経常的には同じだけれど、容器は二回りほど大きい。たっぷりと入ってました。

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 朝からヤンゴンでの仕事をこなして、昼食用に用意してくれたのは、なんとお弁当!

 近くの中華料理屋に事前に注文しておくと、こんな日本にもありそうな感じのお弁当を作ってくれるんだって。

 おかずの内容は、ごはんの上から時計回りに、エビチリソース、卵入りの八宝菜、そして酢豚。

 しっかりと完食いたしました。

 ミャンマーにいるのも、あと半日。あっという間だなぁ。

《令和元(2019)年12月3日(火)の記録》

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〔コラム〕初めてのミャンマー出張(1日め)

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 初めてのミャンマーへの出張は、現地1泊、機中1泊の2泊3日。まさに弾丸出張である。

 これだけ短期間の出張だと、エコノミークラスは割引が効かなくて普通運賃となってしまい、ビジネスクラスの割引運賃のほうが安くなるんだそうな。

 そんなわけで、今回の出張は、久しぶりとなるビジネスクラス。席に着くなりウェルカムドリンクのシャンパンを出してくれた。

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 そのウェルカムのシャンパンを飲み干して、一眠りして起きた時の写真が、上の写真。

 残念ながら、関東地方はあいにくの雨で、成田空港も降り続く雨のなか、多くの飛行機が離陸の順番を待って行列をなしている。

 私の乗った飛行機も、出発ゲートを離れて1時間ほどたってから、やっと離陸する順番がやってきたのでした。

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 ミャンマーがどこにあるかというと、上の地図のとおり、中国の南、タイの西、バングラデシュの東側にあって、その形は魚のエイに似ている。

 大きな胴体の部分に加えて、マレー半島の西岸を南にのびる尻尾のような土地もミャンマーの一部。南北にとても長いのが大きな特徴だ。

 緯度で言うと、北緯10度から28度の間の、角度で言うと18度の長さ。日本が島しょ部も含めて北緯25度から45度までの20度ぐらいなので、ほぼ同じぐらいだろうか。

 でも日本列島が海の部分が多いのに比べて、ミャンマーはほぼ陸地。だから国土の面積は日本が38万平米なのに対して、ミャンマーは68万平米と、倍近い大きさなのがすごいよね。

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 今回の目的地は、かつての首都であったヤンゴン(旧名ラングーン)。エイの胴体に当たる部分の南端のあたりに位置している。

 2006年に首都がネピドーに移ったものの、ヤンゴンの都市圏の人口は5百万人超と、今でもミャンマー最大の都市である。

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 離陸して、雲の上に出ると、さっきまでの雨とはうって変わって、真っ青な空と真っ白い雲の絨毯(じゅうたん)の世界が現れた。

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 水平飛行に移ったところで飲み物とつまみを出してくれる。銘柄が選べるビールは「キリン一番搾り」を選択。

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 ビールに合わせて出された、つまみの中身はあられ。ビールにちょうどいいですね。

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 目の前のモニターには、飛行予定ルートが示されている。行きの飛行時間は約8時間である。

 日本との時差は2時間半。日本が正午のとき、ミャンマーは朝の9時半だ。

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 紀伊半島沖ぐらいに差し掛かったところで、食事の支度が始まった。

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 和食と洋食が選べる機内食から、和食を選び、ビールに続く飲み物として日本酒を選択すると、長野の「真澄 奥伝寒造り」を出してくれた。

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 すぐに料理もやってきた。

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 前菜は「かに味噌豆腐」、「雲丹うに烏賊いか焼き」、「鶏レーズン松風まつかぜ」、「ブロッコリーえごま味噌掛け」。

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 小鉢は「燻製帆立貝白掛け」。

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 主菜は「カラスガレイ氷温熟成粕漬け」。日本酒(冷酒)が進む料理がそろっている。

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 ひとりきり飲んだところで、〆の「俵御飯」に突入する。

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 日本酒を飲んでる間、ずっと放置していたので、残念ながら「味噌汁」は冷めてしまった。

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 ご飯を食べ終えて、甘味の「かぼちゃパイ」に進むと、CAさんがお茶を出してくれた。

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 せっかくのビジネスクラスなのに、残念なのはWiFiが有料であること。飛行中、ずっとWiFiを使いたい場合には20米ドルほど(機種によって違いがある)必要となるのだ。

 国内線は無料なのにね。

 この記事を書くために調べててわかったことだけど、WiFiが使えるのは、公海上空及び衛星使用許可国の上空のみ。この飛行機が通過する中国は未許可国なので、たとえ料金を支払ったとしても、中国上空ではWiFiは使えなかったってことですね。

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 成田空港を正午前に出て、8時間も飛んだのに、2時間半の時差があるため、ヤンゴンに到着したのは現地時間の午後5時半ごろ。

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 ヤンゴン空港を出て街なかに向かうと、さすが「黄金の国」と呼ばれているだけあって、通り沿いのあちこちで、きらびやかな宗教関係の施設を目にすることができる。

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 なかでも、やっぱり一番多いのは仏教系の建物だろうなぁ。町のいたるところに僧侶の姿があるし、子供の修行僧もすごく多い。

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 ここが今夜の宿舎(ホテル)。チェックインしてすぐに、こちらに赴任している方たちとの会食に出かけた。

 向かったのはヤンゴンの中心部にある、「鎌倉」という和食の店。(→公式サイト

 ミャンマービールをもらって乾杯すると、お通しは小さいロールキャベツ。

 意外と言っては失礼だけど、このミャンマービールがすごく美味しい!

 料理のほうも、きんぴらごぼう、サラダ、キスの天ぷら、とん平焼き、肉じゃがと続く。

 初めてお会いする方々と一緒だったので、その場でカメラを出して写真を撮るのは控えたが、「なんちゃって」ではない、完全なる日本料理を出してくれた。

 店員さんも、ほとんどは現地の人だが、日本人スタッフも何人かいて、和のクオリティを保っているようだ。

 店内は日本人客で大にぎわい。大勢の宴会で盛り上がっている人たちもいて、日本で飲んでるような気分になった。

 飲みものは、ミャンマービールをジョッキで数杯にいただいたあとは、芋焼酎「黒霧島」のロックに移行。完全に日本の居酒屋で飲んでるのと同じパターンである。

 「こちらに来られても、和食しか召し上がらない方もいらっしゃるので、この店によく来るんですよ」と、こちらの会社のIさん。

 「私は多分、こっちの食事でも大丈夫だと思います。ブラジルに赴任していたこともあるので」とお話しすると、

 「じゃ、明日の夜行便に乗る前の食事は、こちらのシャン料理の店に行きましょう。おすすめですから!」

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 シャン料理というのは、ミャンマー東部のシャン州に住む、シャン族が生み出したの料理のこと。中国にも近いこの地の料理は、日本人の舌にもよく合うんだそうな。

 これはまた明日の大きな楽しみができたなぁ。

 「鎌倉」での料理の最後は、ネギトロ巻き&かっぱ巻きで締めくくった。

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 ホテルに戻って、とっても広いキングサイズのベッドに横になったのは午後9時半。でも、日本時間だとちょうど日付が変わる午前0時なので、もう眠くて眠くて。なんとも長い1日であったことよ。

 ほんの1泊のミャンマーの夜なのに、あっという間に眠りに落ちてしまった。

 2日めに続く……

《令和元(2019)年12月2日(月)の記録》

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