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〔コラム〕初めてのミャンマー出張(1日め)

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 初めてのミャンマーへの出張は、現地1泊、機中1泊の2泊3日。まさに弾丸出張である。

 これだけ短期間の出張だと、エコノミークラスは割引が効かなくて普通運賃となってしまい、ビジネスクラスの割引運賃のほうが安くなるんだそうな。

 そんなわけで、今回の出張は、久しぶりとなるビジネスクラス。席に着くなりウェルカムドリンクのシャンパンを出してくれた。

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 そのウェルカムのシャンパンを飲み干して、一眠りして起きた時の写真が、上の写真。

 残念ながら、関東地方はあいにくの雨で、成田空港も降り続く雨のなか、多くの飛行機が離陸の順番を待って行列をなしている。

 私の乗った飛行機も、出発ゲートを離れて1時間ほどたってから、やっと離陸する順番がやってきたのでした。

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 ミャンマーがどこにあるかというと、上の地図のとおり、中国の南、タイの西、バングラデシュの東側にあって、その形は魚のエイに似ている。

 大きな胴体の部分に加えて、マレー半島の西岸を南にのびる尻尾のような土地もミャンマーの一部。南北にとても長いのが大きな特徴だ。

 緯度で言うと、北緯10度から28度の間の、角度で言うと18度の長さ。日本が島しょ部も含めて北緯25度から45度までの20度ぐらいなので、ほぼ同じぐらいだろうか。

 でも日本列島が海の部分が多いのに比べて、ミャンマーはほぼ陸地。だから国土の面積は日本が38万平米なのに対して、ミャンマーは68万平米と、倍近い大きさなのがすごいよね。

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 今回の目的地は、かつての首都であったヤンゴン(旧名ラングーン)。エイの胴体に当たる部分の南端のあたりに位置している。

 2006年に首都がネピドーに移ったものの、ヤンゴンの都市圏の人口は5百万人超と、今でもミャンマー最大の都市である。

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 離陸して、雲の上に出ると、さっきまでの雨とはうって変わって、真っ青な空と真っ白い雲の絨毯(じゅうたん)の世界が現れた。

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 水平飛行に移ったところで飲み物とつまみを出してくれる。銘柄が選べるビールは「キリン一番搾り」を選択。

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 ビールに合わせて出された、つまみの中身はあられ。ビールにちょうどいいですね。

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 目の前のモニターには、飛行予定ルートが示されている。行きの飛行時間は約8時間である。

 日本との時差は2時間半。日本が正午のとき、ミャンマーは朝の9時半だ。

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 紀伊半島沖ぐらいに差し掛かったところで、食事の支度が始まった。

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 和食と洋食が選べる機内食から、和食を選び、ビールに続く飲み物として日本酒を選択すると、長野の「真澄 奥伝寒造り」を出してくれた。

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 すぐに料理もやってきた。

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 前菜は「かに味噌豆腐」、「雲丹うに烏賊いか焼き」、「鶏レーズン松風まつかぜ」、「ブロッコリーえごま味噌掛け」。

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 小鉢は「燻製帆立貝白掛け」。

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 主菜は「カラスガレイ氷温熟成粕漬け」。日本酒(冷酒)が進む料理がそろっている。

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 ひとりきり飲んだところで、〆の「俵御飯」に突入する。

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 日本酒を飲んでる間、ずっと放置していたので、残念ながら「味噌汁」は冷めてしまった。

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 ご飯を食べ終えて、甘味の「かぼちゃパイ」に進むと、CAさんがお茶を出してくれた。

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 せっかくのビジネスクラスなのに、残念なのはWiFiが有料であること。飛行中、ずっとWiFiを使いたい場合には20米ドルほど(機種によって違いがある)必要となるのだ。

 国内線は無料なのにね。

 この記事を書くために調べててわかったことだけど、WiFiが使えるのは、公海上空及び衛星使用許可国の上空のみ。この飛行機が通過する中国は未許可国なので、たとえ料金を支払ったとしても、中国上空ではWiFiは使えなかったってことですね。

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 成田空港を正午前に出て、8時間も飛んだのに、2時間半の時差があるため、ヤンゴンに到着したのは現地時間の午後5時半ごろ。

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 ヤンゴン空港を出て街なかに向かうと、さすが「黄金の国」と呼ばれているだけあって、通り沿いのあちこちで、きらびやかな宗教関係の施設を目にすることができる。

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 なかでも、やっぱり一番多いのは仏教系の建物だろうなぁ。町のいたるところに僧侶の姿があるし、子供の修行僧もすごく多い。

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 ここが今夜の宿舎(ホテル)。チェックインしてすぐに、こちらに赴任している方たちとの会食に出かけた。

 向かったのはヤンゴンの中心部にある、「鎌倉」という和食の店。(→公式サイト

 ミャンマービールをもらって乾杯すると、お通しは小さいロールキャベツ。

 意外と言っては失礼だけど、このミャンマービールがすごく美味しい!

 料理のほうも、きんぴらごぼう、サラダ、キスの天ぷら、とん平焼き、肉じゃがと続く。

 初めてお会いする方々と一緒だったので、その場でカメラを出して写真を撮るのは控えたが、「なんちゃって」ではない、完全なる日本料理を出してくれた。

 店員さんも、ほとんどは現地の人だが、日本人スタッフも何人かいて、和のクオリティを保っているようだ。

 店内は日本人客で大にぎわい。大勢の宴会で盛り上がっている人たちもいて、日本で飲んでるような気分になった。

 飲みものは、ミャンマービールをジョッキで数杯にいただいたあとは、芋焼酎「黒霧島」のロックに移行。完全に日本の居酒屋で飲んでるのと同じパターンである。

 「こちらに来られても、和食しか召し上がらない方もいらっしゃるので、この店によく来るんですよ」と、こちらの会社のIさん。

 「私は多分、こっちの食事でも大丈夫だと思います。ブラジルに赴任していたこともあるので」とお話しすると、

 「じゃ、明日の夜行便に乗る前の食事は、こちらのシャン料理の店に行きましょう。おすすめですから!」

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 シャン料理というのは、ミャンマー東部のシャン州に住む、シャン族が生み出したの料理のこと。中国にも近いこの地の料理は、日本人の舌にもよく合うんだそうな。

 これはまた明日の大きな楽しみができたなぁ。

 「鎌倉」での料理の最後は、ネギトロ巻き&かっぱ巻きで締めくくった。

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 ホテルに戻って、とっても広いキングサイズのベッドに横になったのは午後9時半。でも、日本時間だとちょうど日付が変わる午前0時なので、もう眠くて眠くて。なんとも長い1日であったことよ。

 ほんの1泊のミャンマーの夜なのに、あっという間に眠りに落ちてしまった。

 2日めに続く……

《令和元(2019)年12月2日(月)の記録》

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