令和元年納めの大納会 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)
年末の恒例行事、「竹よし」の納会である。
もともとは『冷蔵庫に残っている飲みかけの日本酒を飲み切って、新年はすべて新しい一升瓶で迎えよう!』というような気軽な会だったのだが、回を重ねるうちに、放っておけない性格の店主が、この日のための美味しい料理を出してくれたり、それに応えるように常連さんたちがこの日のためにとっておきのお酒を持ち込んだりと、1年を通して最大の行事になってきたのでした。
今年なんか納会のメニューまで張り出されているし!
1年間のお礼を込めて、飲み放題付きでひとり4,500円会費である。
「竹よし」の座席はカウンター6席、その後ろのテーブル席も6席と、合計12席しかないから、年末の納会は常連さんたちが一堂に会する機会でもあるのだ。
まずは「もずく酢」と乾杯用のビールが注がれるが、だれもフライングで飲み始めないところがさすがですねぇ。
乾杯の発声とともに、楽しく美味しい「竹よし」の納会が始まった。
乾杯の後、すぐに出された一品は「ゆず大根」。店を手伝っているチクちゃんの手料理だ。
最初のビールでキューッと喉をうるおした後は、すぐに誰かが持ってきてくれた下関の「関娘 大吟醸」をいただく。
「刺身盛り合わせ」はサワラとマグロ。
日本酒も1本が無くなったら別のお酒という飲み方なんだけど、人数が多いので、ほぼ1杯ごとに別のお酒という、とっても贅沢な飲み方ができる。
自家製の「いか塩辛」は、普段から「竹よし」の人気メニューのひとつだ。
「ぶり大根」もできあがった。料理は普段の営業のときと同じように、みんなが飲んでるカウンターの中で、店主が順々に調理して出してくれるのだ。
しかしこの「ぶり大根」。「ぶり大根」と言いつつも、その具の種類が多い!
「ちくわぶ」や「焼き豆腐」なんかも入ってるのがいいつまみになるなぁ。
「えび塩焼き」。すぐ上に置かれているカニの形をした箸置きと比べてもらえると、その大きさがわかるでしょうか。
「きりたんぽ鍋」。私も含めて、ほとんどの人が冷酒をいただいているので、こういう温かいつまみがありがたい。
料理の写真だけをどんどん並べているので、時間の感覚がわかりにくいと思いますが、この「きりたんぽ鍋」が出された時点で、すでに納会開始から約2時間がたっている。
みんなでワイワイと話したりすることを中心に、会はゆっくりと進んでいるのだ。
当初予定のメニューにはなかった「蒸しアワビ」。肝がうまいねぇ。
「鴨ロースト」も当初予定のメニューにはないもの。これまた旨し。
「香の物」は白菜の漬物。これもまた日本酒によく合うつまみだ。
大皿で出された焼きたての「玉子焼き」は、近くに座っている人がみんなに取り分けてくれた。
最後は「筋子のおにぎり」で締めくくる。
たっぷりと5時間40分もの大納会。飲みも飲んだり、食いも食ったり。どうもごちそうさまでした。
(注:「竹よし」は店主体調不良のため2020年3月4日から休店中です。1日も早いご快復を祈念しております。今後の情報等は『竹よし便り』でご確認ください。なお「竹よし」は、2020年3月11日に開店27年を迎えます。)
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