日本の食文化のひとつ … 鉄板焼「もみじ亭」(赤坂見附)
先週金曜日の寿司に始まって、土曜日のスッポン鍋、日曜日の長崎直送のカキ、火曜日のシュラスコと、美味いもの続きのぜいたくな1週間を送っていますが、木曜日の今日は、ホテルニューオータニ東京の日本庭園にある鉄板焼「もみじ亭」での食事会である。
ニューオータニ東京には、ザ・メイン、ガーデンタワー、ガーデンコートという3つの大きな建物で構成されていて、低層階ではそれらの建物がつながっている。
ホテル全体がひとつの街といってもいいぐらいの大きさで、中で迷子になってしまいそうなほど広い。
そんな巨大な建物群の裏側に、これまた大きな日本庭園があるのでした。
庭園内の池には朱塗りの欄干をもつ橋が架かっていて、それを渡っていった先に、日本料理の「なだ万本店 山茶花荘」や、鉄板焼/ステーキの「石心亭」・「清泉亭」・「もみじ亭」があるのだ。
3軒の鉄板焼/ステーキの店の違いは、「石心亭」が弧を描くカウンター席24席のみ、「清泉亭」は3テーブル18席(各テーブル6席ずつ)のみなのに対して、「もみじ亭」(上の写真)は8テーブル全64席(各テーブル8席ずつ)と広く、大人数でも利用することができる。
また「石心亭」、「清泉亭」のディナーコースが18,000円からなのに対して、「もみじ亭」は9,000円から。
さらに40名以上で貸切にできる「もみじ亭」には、団体用のメニューもあって、予算に応じてメニューを調整できるのである。
今宵の我われは55人での団体予約。
各テーブルには鉄板が埋め込まれていて、その鉄板を三方から囲むように、長辺に4席、短辺にそれぞれ2席の椅子が置かれている。
その鉄板が驚くほどピッカピカなのがすばらしいね!
飲みものは、上のメニューの中から好きなものを選ぶことができる。(飲み放題)
残念ながらホッピーや酎ハイなどはないようだ。
まずはやっぱり瓶ビール(キリン一番搾り)からスタートである。
すぐに出される「先付け」は、「赤ホオズキのラタトゥイユ和え」。
各テーブルの鉄板もスタンバイOKとなり、それぞれのテーブルに担当のコックさんがやって来た。
最初に調理されるのは「季節の魚と帆立貝のレモン添え」である。
テーブルを囲むみんなの目が、調理人の手元に集中する。
こうやって目の前で調理が進められるところが、鉄板焼きの最大の魅力なんだな。
鉄板上の調理ショーである。
そろそろ料理が完成しそうなので、飲みものをビールから白ワイン(ピエールジャン コロンバール・シャルドネ)に切り替えた。
できあがった「季節の魚と帆立貝のレモン添え」は、ひとり分ずつお皿に取り分けて出してくれる。
今日の「季節の魚」は「カサゴ」だそうな。
できたて熱々のうちに、大急ぎでいただいた。
鉄板の上では2品めの「焼野菜」の調理が始まった。
今日の「焼野菜」は玉ネギとナス。
皿の上にミルで砕いた岩塩が添えられている他、小皿でジンジャーソースとガーリックソースも添えられている。
そんな「焼野菜」に合わせるかのように「サラダ」も出された。
「焼野菜」や「サラダ」をいただきつつ飲んでいるうちに、鉄板の横には、本日のメインディッシュ、「国産牛サーロイン」が登場した。
写真の1枚が300グラムで、1人分は150グラム。
このテーブルは7人で囲んでいるため、3枚半(7人分)のステーキが焼かれるのである。
みんなに好みの焼き具合を確認したあと、まず2枚の「国産牛サーロイン」が鉄板上に並べられた。
肉の周辺の脂っぽい部分などを切り分けたりしながら、焼きの工程が進んでいく。
最初の2枚の肉の表面が焼けたところで、その2枚を鉄板の隅のほうにずらし、残りの肉が投入された。
最初に焼かれた2枚が“ミディアム”に、これから焼き始めるものが“レア”になるんだろうな。
肉に火が通ったらしく、鉄板上ではステーキの切り分けが始まった。
それに合わせて、飲みものも赤ワイン(ピエールジャン カベルネ・ソービニヨン)をもらった。
そしてこれが焼き上がった一人分の「国産牛サーロイン」(焼き加減はミディアム)である。
今日のは北海道牛なんだそうな。
肉を焼いている時に切り落としていた脂っぽい部分、筋っぽい部分も、決して捨てるわけではない。
ひとつひとつを小さく切り刻みながら、改めて鉄板上で焼き始めた。
しばらく焼いているうちに、美味しそうな肉料理に仕上がり、みんなの取り皿に、均等に分けながらのせてくれた。
目の前には、ご飯と味噌碗、御新香も出てきた。これでほぼ終了かな。
鉄板の掃除も始まった。焼き終わるとすぐに掃除することで、ピッカピカの状態が保たれるんでしょうね。
ピッカピカに戻った鉄板の前で、デザートのイチゴ(茨城県産とちおとめ)に合わせていただいた1杯は角ハイボール(サントリーウィスキーのソーダ割り)である。
ダダダダダッと駆け足のように過ぎていった2時間の食事会。
目の前で焼き上げてくれる鉄板焼料理のショー的な楽しさに改めて気づかされました。
この鉄板焼きもまた、素晴らしき日本の食文化のひとつですねぇ!
最後にもう1杯、角ハイボールをいただいて、どうもごちそうさま。
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