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基本に忠実3冷が旨い … 「ホッピー仙人」(日ノ出町)

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 大岡川に沿って弧を描くように建つ2階建ての『野毛都橋のげみやこばし商店街ビル』。

 昭和39(1964)年に東京オリンピックが開催されたときに、野毛周辺の路上で営業していた露店や屋台を収容するため建てられた建物である。

 平成28(2016)年には、『戦後の野毛を物語る象徴』として、横浜市登録歴史的建造物にも登録されており、現在は約60店舗(ほぼ飲食店)が営業している。

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 そんな野毛都橋商店街ビルの2階中央部に「ホッピー仙人」がある。

 私が知る限り、おそらく日本で唯一の『ホッピー専門店』、あるいは『ホッピー・バー』と言える酒場である。

 その看板には「レモンハイ」という文字もある。

 実はホッピーの製造・販売を行っているホッピービバレッジ株式会社では、ホッピーの他に、サワーなどの製造・販売も行っている。

 ここ「ホッピー仙人」では、そのサワーも飲むことができるのだ。

 「青りんごサワー」と「ホッピー」とを混ぜたオリジナルカクテル「堀越さん」なんてのもあって、人気が高い。(→「堀越さん」の記事

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 平成13(2001)年9月15日にオープンした「ホッピー仙人」は、今年で創業19年を迎える。

 今や完全に横浜・野毛を代表する酒場の1軒である。

 店内はL字型8席のカウンターしかないが、その8席の背後で立ち飲むこともでき、最大で25人ほどの客が入ったことがあるらしい。

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 店は『仙人』と呼ばれる店主が一人で切り盛りされている。

「今日はサーバーの白、黒。ビンの白、黒。どれでもあります」

 店に入るとすぐに、そう声をかけてくれる。

 これはホッピーの種類のこと。

 配送されてくる容器によって『樽詰たるづめ』と『瓶詰びんづめ』に分けられ、味わいによって普通の『ホッピー』と『黒ホッピー』に分けられている。

 普通の『ホッピー』のほうは、『黒ホッピー』と明確に区別するため『白ホッピー』と呼ばれることも多い。

 『樽詰』も『瓶詰』も、中に入っているホッピーは同じものだが、『樽詰』は生ビールサーバーで注いで出してくれるのに対して、『瓶詰』は瓶から直接注いでくれるのが違いである。

 ただし、ここ「ホッピー仙人」では、サーバーとビンとで、ベースとなる焼酎の度数を変えているそうで、サーバーのほうはより軽い口当たりで、スイスイと飲みやすく仕上がる。

 サーバーの白、黒、ビンの白、黒、どれを選んでも値段は1杯500円だ。

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 今日は『ビンの黒』を選択した。

 「ホッピー仙人」のホッピーは、ホッピーの基本スタイルである“3冷さんれい”。ホッピー・焼酎・ジョッキの三つをよく冷やしていただく飲み方だ。

 氷は入れない。

 この基本のホッピーがすばらしくうまいのだ。

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 とっても嬉しいことがもうひとつ。

 たまたま店内でとなり合ったのが、「野毛ハイボール」の店主・ハルさんだ。

 「野毛ハイボール」は、今夜はプー子ちゃんが切り盛りしてくれているんだそうで、ハルさんはお休み。

 野毛で飲んで、ここにたどり着かれたそうだ。

 ハルさんも、プー子ちゃんも昔からの飲み仲間。

 そのお二人が、いまや「野毛ハイボール」で中の人として活躍されてるのも、これまた嬉しいことですねぇ。

 1時間ほど楽しんで、今夜のお勘定は500円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《令和2(2020)年2月27日(木)の記録》

(次回) 23.03.12 再びのトリキから野毛 … 「鳥貴族(とりきぞく)」(横浜)

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