« 店情報: 「麻布・れとろ」(麻布十番) | トップページ | ソト1ナカ4+燗酒2 … 立呑み「やきや」(荻窪) »

フレンチ版の小料理屋 … 「麻布・れとろ」(麻布十番)

Dsc02231a

 故郷の旧友が「ワインを飲もう」と上京してきて、向かったのは麻布十番にある、古民家を改装したフレンチレストラン「麻布・れとろ」である。

Dsc02238a

 若いころからワイン好きだった旧友は、自宅にも大きなワインセラーがあり、飲み切れないほどのワインが貯蔵されている。

 今日は、そのうちの4本を、事前にお店宛てに送ってくれていて、持ち込みでのワインの会である。

Dsc02274a

 ここ「麻布・れとろ」は、西麻布のワインバー「キッサコ」のシェフをされていた双川洋利さんが独立し、平成23(2011)年11月にオープンしたフレンチレストラン。

 マダムでソムリエの矢島緑子さんは、以前、四ツ谷のフランス料理店「北島亭」で働いておられ、我われもそのころに緑子さんと出会ったのでした。

Dsc02276a

 美味しいお酒をいただくには、美味しい料理が必須である。

 「麻布・れとろ」では、毎日、オードブルからメインディッシュまで、約18種類が書き出された黒板メニューが用意され、その中から好きなものを選ぶことができる。

 しかし、おすすめは『シェフのお任せコース』なんだそうな。

 その日のお勧めの料理が少しずつ、順番に出されるこのおまかせコース。お腹がいっぱいになりそうなところで「STOP」をかけるという仕組み。

 これで、5,800~9,500円(税・サ別)となるらしい。

 予算に合わせてコースを組み立ててもらうことも可能とのこと。

 今宵は旧友とカウンター席の角を挟んで座り、おすすめの『シェフのお任せコース』をお願いした。

Dsc02240a

 まずはシャンパンをグラスでもらって乾杯である。

 このブログを見ていただいている方には、すでにおわかりのことと思うが、私自身はあまりワインを飲む機会はなくて、ほとんどはホッピーや酎ハイで、たまに日本酒という飲み方である。

 ワインを飲むのは、このワイン好きの旧友と一緒に飲むときぐらいだろうか。

 しかし、それゆえに、ワインを飲むときは、旧友が好む、いいワインを飲ませてもらっているのでした。感謝、感謝。

Dsc02241a

 お任せコースの1品めは、「たら白子、オリーブオイル、トマトソース」。これをもちろんお箸でいただく。

 はぁ~~っ。うまい。こういう料理もフレンチなんだなぁ。

 日本の呑兵衛なら、きっと誰でも好きな味と食感だと思う。

Dsc02242a

 2品めも、まるで和食のようなフレンチ、「子持ちヤリイカのマデラ酒煮」である。

 料理も素晴らしいが、器も美しいですねぇ。

 ここの器、すべて九谷焼なんだって。

Dsc02245a

 シャンパンのあとは、小布施ワイナリーの「ビオロジック ル・ヴァン・ナチュレル・ド・ドメイヌ・ソガ シラー 2008」である。

 赤ワインだけど、味わいも優しいし、アルコール分も12%とあって、スッと飲みやすい。

Dsc02247a

 「鯖(サバ)のマリネです」と出してくれた3品めは、「しめ鯖、ポテトサラダ、サワークリーム」である。

 これは、ナイフとフォークで、食べやすく切り分けながら、ちょっとずついただきます。

 こういうフレンチ、いい。絶対にいい。フレンチ版の小料理屋といった感じだ。

Dsc02251a

 4品めは、なんと「のれそれのスクランブルエッグ」だ。

 高知を代表する海産珍味「のれそれ」は、穴子の稚魚のこと。

 産地である高知でいただくときは、生のまま、ゆずポン酢や酢味噌、わさび醤油などでいただくのが基本。

 その「のれそれ」をスクランブルエッグにしてしまうとは!

 そして、それがこんなにも旨いとは! 驚きですねぇ。

Dsc02252a

 5品めは「さわらの瞬間燻製」。

 サワラの身を、30秒ほどスモークしたものなんだそうな。

 ほんの30秒で、刺身とは明らかに違う料理になってしまうのが面白いなぁ。

 これもフォークとナイフで切り分けながら、ちょっとずついただきました。

Dsc02254a

 6品め。「あんきもの赤ワイン煮とデニッシュパン」。

 このあん肝、絶妙な塩味の中に、ほんわりと甘みを感じるが、決して砂糖甘いわけではない。あん肝自身が持っている、旨みに通じる、ほのかな甘みを感じることができるのだ。

 これはもう完全に和と仏の融合ですね。双川シェフ、すごいっ。

Dsc02256a

 1本めのワインを飲み干して、2本めは「コルトン・シャルルマーニュ 1989」。

 さっきの赤ワイン「ドメイヌ・ソガ」とは逆に、白ワインなんだけど色もちょっと黄色っぽくて、ずっしりと味わいが濃厚だ。

 あん肝にもよく合うねぇ。

Dsc02261a

 7品めは「牡蠣かきのムニエルとハッシュドポテト」。

 上の写真で、上にのってるのが「カキのムニエル」で、下に座布団のように敷かれているのが「ハッシュドポテト」である。

 改めて言うが、料理が美味しいのはもちろんのこと。食器も美しい!

Dsc02265a

 8品めは「牛タンやわらか煮、香草パン粉焼き」。

 写真では、黒板メニューに書き出されていた料理だけを紹介しているが、実際には途中でパンが出されたり、サラダ(菜花、ホワイトアスパラ、イチゴのサラダ)が出されたりという組み立てになっている。

Dsc02267a

 9品めの「えぞ鹿のたたき」には、ポテっとしたミートソースも添えて出してくれた。

 ここで料理はSTOPとする。

Dsc02268a

 そしてワインは3本めの「ドメーヌ・ルロワ ロマネ・サン・ヴィヴァン 1996」へ。

Dsc02273a

 4本めの「シャトーメルシャン 城の平カベルネ・ソーヴィニヨン 1994」をいただいて、本日の〆とした。

 日本人の舌に、特に日本人の呑兵衛の舌によく合う、すばらしいフランス料理でした。どうもごちそうさま。

店情報

《令和2(2020)年2月8日(土)の記録》

|

« 店情報: 「麻布・れとろ」(麻布十番) | トップページ | ソト1ナカ4+燗酒2 … 立呑み「やきや」(荻窪) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 店情報: 「麻布・れとろ」(麻布十番) | トップページ | ソト1ナカ4+燗酒2 … 立呑み「やきや」(荻窪) »