いろんな味でゲソ揚げ … 立呑み「やきや」(荻窪)
彼岸を過ぎたというのに、会社からの帰り道が寒い。
こんな寒い日に「いか大根」がないのが残念だ。(「いか大根」は毎年11月末から、翌年2月末までの季節メニューなのだ。)
午後6時過ぎの店内は、いつものとおり超満員。
かろうじてもうひとり入れるかどうかという一番奥の立ち飲みテーブルの奥に、無理やり入れてもらって、まずは「ホッピー」(360円)からスタートした。
最初のつまみは、いつもは〆にいただくことが多い「自家製塩辛」(230円)にした。
こうやって旨味が強いつまみを最初にいただくのも美味しいよね。
「ナカ(焼酎おかわり)」(170円)をもらって、2品めのつまみには「いかみみ焼」(230円)を注文。
この「いかみみ焼」は、最初から仕入れがない日が多い。
となりの人が「いかみみ焼」を注文したところ、スルッとその注文が通ったので、
「えっ? 今日はミミ焼きがあるんですね。じゃ、私も!」
と、まだ「自家製塩辛」が残っているのに、あわてて「いかみみ焼」を便乗注文したのだった。
「いかみみ焼」があるとわかると、みんなから一斉に注文が飛んで、あっという間に売り切れますからねぇ。急がないといけないのだ。
2杯目のホッピーで塩辛もミミ焼も食べ終えて、3杯めとなる「ナカ」と共に「げそ揚げ」(230円)をもらった。
店が開店する前に揚げ終えて、カウンター上のバットに置かれている「げそ揚げ」は、注文するとすぐに出てくる一品だ。
揚げたてカリカリのゲソ揚げも美味しいけど、しっとりと衣がやわらかくなったこの「げそ揚げ」も旨いんだなぁ。
その「げそ揚げ」で、塩辛の残りタレをぬぐうように絡めて食べるのもまた旨い。
なにしろ『塩辛の旨み』+『げそ揚げの旨み』の相乗効果だもんね。
その「げそ揚げ」を一切れだけ残して、4杯めとなる「ナカ」と共に「煮込み」(190円)を注文。
ここの「煮込み」は、ツユだくなのが大きな特徴だ。
しかもそのツユが、味噌汁よりちょっと濃い程度のやわらかい味付けなので、ツユまでつまみになるのである。
具材は豚シロ(腸)とコンニャク。そしてトッピングの刻みネギ。
これで190円なんだから驚くよね。
ひとしきり具材をいただいたところで、残った「煮込み」のツユに、一切れだけ残しておいた「げそ揚げ」を投入していただく。
この食べ方は初めてだけと、これが実にうまかった! いい食べ方を発見したなぁ。
ここのつまみ類は、値段は安いけど手間ひまはかかっている。
女将さんは朝の7時半には店にやってきて仕込みを始めているそうだ。
「自宅にいるのは夜中の12時から朝の6時までの6時間ほど。それ以外の時間は、ずっと店にいるのよ」
まったくもって頭が下がる話である。
2時間弱の立ち飲みタイム。ホッピー4杯(最初のセット+ナカ3回)と4品で、今日のお勘定は1,750円でした。どうもごちそうさま。
(次回)20.06.14 串刺フランク皿の前で … 立呑み「やきや」(荻窪)
(食べログ) やきや 荻窪店 (立ち飲み居酒屋・バー / 荻窪駅)
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