大人気!焼き揚げ餃子 … 屋台「安兵衛(やすべえ)」(高知)
高知でもう1軒、行ってみたかった酒場が「屋台 安兵衛」だ。
2年前に初めて高知に来たときから気になっていて、去年も前を通ったのだが、とにかくいつも満員状態で、入るのをためらってしまっていた。
しかしながらつい先日、「古典酒場」の倉嶋紀和子編集長から、『高知でしたら、ぜひ、屋台の安兵衛に。餃子、美味なりです!』とおすすめいただいたこともあって、今年は絶対に行こうと決めていたのだ。
屋台といっても、呉や福岡の屋台のように、営業するときだけ引き出してくるわけではなくて、ここは常設型。(高知の屋台はこのスタイルが多いようだ。)
全体が防寒用のビニールシートに囲まれていてよく見えないが、全体の手前半分ぐらいが、厨房とその前のカウンター席のようになっていて、奥半分ぐらいにテーブル席が並んでいる。
屋台とは言うものの、普通の店舗のような内観なのだ。
屋台に到着したのは午後8時45分。
この屋台が開くのは午後7時で、閉店は午前3時(土曜日は午前4時)。
食べ物のメニューが餃子、ラーメン、おでんだけというシンプルさなので、開店から1時間半ぐらい(夕食として来る人)と、午後10時過ぎの遅い時間(飲んだあとの〆として来る人)は多いだろうと踏んで、この時間帯(午後9時前)を目指してやって来たのだ。
予想が的中したのか、なんと手前半分のカウンター席には私ひとりだけ。(奥のテーブル席には何組かの客がいた。)
新型ウイルスの影響で、客数が減っているということもあるだろうが、この客の少なさは、この屋台にとってはとても珍しいことだろう。
さっきも書いたとおり、メニューはいたってシンプル。
食べものは「屋台餃子」(7個500円)と「らーめん」(600円)、「チャーシューめん」(1,000円)、「おでん」(1品100円~、盛り合わせ500円)しかない。
飲みものも「ビール(中瓶)」(600円)と「日本酒(菊水)」(500円)だけ。
ソフトドリンクは、屋台の外にある自動販売機で売ってるものを、200円で買ってきてね、というすばらしさだ。
最初の注文はビールと餃子に決まっている。
さっき「一軒家」でキリンをもらったので、ここではアサヒを選択した。
するとビールと一緒に、餃子のタレを入れるための小皿もやってきた。
ビールを飲みながら待つことしばし、「屋台餃子」もやってきた。
創業以来、お客の注文を聞いてから、餃子を包み、専用の鉄のフライパンで焼き揚げるのというこの餃子。
その『焼き揚げる』というのが大きなポイントのようである。
まずは餃子を並べたフライパンに自家製鶏だしスープを少々入れて焼く。
その後、そこに油を入れて2分間揚げる。
2分経ったら、油を捨ててさらに焼く。
こうすることで「安兵衛」ならではの『焼き揚げ餃子』ができあがるそうだ。
餃子の餡には豚肉、キャベツ、ニラ、ニンニク、ショウガが使われているが、ニラとショウガは高知県産の使っているのも、こだわりの一つなんだそうな。
パリッとした食感と、中の具材のジューシーさ。美味しいですねぇ、この餃子!
1人前7個の「屋台餃子」でビールを飲み終えて、さぁ、次はどうしよう。
まだまだ食べたいこの餃子なので、餃子とビールをおかわりする手もあるけど、せっかく初めてやって来たので、他の料理も食べておきたい。
とは言うものの、他の料理はおでんかラーメンなので、お酒のつまみになるのは、おでんしかないねぇ。
さっそくその「おでん盛合せ」(5~6品で500円)と燗酒を注文すると、「“でんもり”です!」と注文が通され、あっという間に「おでん盛合せ」が出てきた。
その内容は、大根、ロールキャベツ、すまき、たけのこ、牛すじ、玉子の6品。
特に、すまき、たけのこが嬉しいなぁ。
「日本酒(菊水)」(500円)の燗酒は、コップで提供される。
高知県内のあちこちで日本酒が造られているのに、あえて新潟の「菊水」を採用しているのにも、なにかこだわりがあるのかなぁ?
入ったときはガラガラだった店内も、午後9時を回ったころからお客が増え始め、午後9時半には満席。入れないグループは、屋台の外のビール箱を重ねた立ち飲みコーナーで飲み始めている。
高知の人たちは、ひとしきり飲んだあとに、ここに『〆の餃子とラーメン』を食べに来るようだ。
1時間ほど楽しんで、今宵のお勘定は2,100円でした。どうもごちそうさま。
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