刺身盛合せが380円 … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)
阿佐ヶ谷駅北口から、旧・中杉通り(松山通り)に沿って歩くこと約8分(600mほど)の商店街の中に焼鳥「川名」がある。
「川名」の創業は昭和46(1971)年(来年で創業50年)。もとは肉の卸をされていた店主・川名茂さんが始めた焼鳥店だ。
店内はカウンター7席、4人用テーブル×3卓、そして奥の小上がりに4人用座卓×4卓の合計35席。
さらに店頭では持ち帰り用の焼鳥の販売も行っており、そのすべてを店主とエミさんのお二人で切り盛りされている。
まずは「赤ホッピー」(380円、以下すべて税別表記)を注文すると、サービスで出されるお通しはオレンジ2切れ。
「川名」のお通しは必ずフルーツなのだ。
「赤ホッピー」というのは、通常のホッピー、いわゆる白ホッピーのこと。
通常のホッピーは王冠の色が赤、黒ホッピーは王冠の色が黒なので、この店ではその王冠の色によって、「赤ホッピー」「黒ホッピー」と呼び分けているのだ。
さてつまみ。カウンター内の壁、中央部に掲げられている手書きのホワイトボードメニューを確認する。
ここに日替りのオススメ料理が書き出されていて、売り切れると消されていく。
そんな中から「刺身盛合せ」(380円)を注文すると、「刺身盛合せ」はそれで売り切れとなり、代わりに「昆布しめさば」(380円)が書き出された。
「刺身盛合せ」が380円というのも「川名」ならではの価格だが、そこにもまたフルーツが盛り合されているのも「川名」流だ。
と、そこへ。店主が「これ、食べてよ」と出してくれたのは、大人のこぶしぐらいの大きさのクリガニである。
「えっ! いいんですか!?」
驚いて確認すると、
「今日のオススメ料理にしようと3匹仕入れたんだけど、中がスカスカで出さなかったんですよ。これだけが、スカスカの中でもかろうじて身が入ってるから、良かったら食べて」と店主。
なるほどなぁ。そんなこともあるんですねぇ。
パカッと甲羅を開けてみると、たしかに身がギッシリという感じではない。
でもそれぞれの足や爪の中には、キッチリと身が詰まっているので、これはこれで美味しいぞ!
「焼酎のみ(ナカ)」(340円)をもらうと共に、つまみには「豚ガツ酢」(280円)を注文。
「川名」のジョッキは大きいので、ホッピーもソト1・ナカ2ぐらいでいただくと、それでけっこう効くのである。
「焼酎のみ(ナカ)」は、継ぎ足しではなくて、新しいジョッキで出してくれる。
氷なしのホッピーが好きな人は、氷なしも選ぶことができる。
「豚ガツ酢」は、ゆで冷ました豚ガツ(胃袋)を細かく切って酢醤油をかけ、刻み白ネギをトッピングしたもの。
クセがない豚ガツは、モツが好きじゃない人でも食べることができる一品だ。
その「豚ガツ酢」を食べ終えたところで、「だしきのこ煮」(220円)を追加注文した。
上にのせられているとろろ昆布を、ちょっとずらしてみると、その下にはエノキダケがたっぷり。
ブナシメジ、ナメコなどの食感を楽しみながら美味しくいただきました。
「だしきのこ煮」を食べ終えるころ、店主がサービスで「みたらし餅」を配ってくれた。
店主はとにかく『お客さんが喜ぶ』ということが大好き。
何か出せるものがあると、すぐに、それが好きそうな常連さんたちに出してくれるのだ。
ぜひ何度か通って、自分がどんなものが好きなのかということを、店主に覚えてもらってください。
2時間ほどの『酒場浴』。席料100円と消費税が加わって、今日のお勘定は1,870円でした。どうもごちそうさま。
(次回)20.05.30 勤務後に寄り道したら … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)
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