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思いっきり飲む1軒め … おでん「あさひや」(日ノ出町)

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 横浜での数日間の仕事が終わった金曜日。

 『今日は思いっきり飲むぞ!』とやって来たのは、おでんの「あさひや」だ。

 美人女将がひとりで切り盛りしている「あさひや」は、地元の呑兵衛たちにも大人気の酒場。

 カウンター10席ほどの店内は、いつもいっぱいなんだけど、店に到着したのは開店直後の午後5時10分。

 『この時間ならまだ大丈夫じゃないかな?』と思いながら来たんだけれど、のれんのすき間から見える店内には、すでにお客さんたちの背中がずらりと並んでいる。

 みんな出足がいいなぁ!

 入口引き戸をガラリと開けて、「ひとりですけど…」と店内へ。

 さっと見渡すと、かろうじてL字の角の1席が空いていて、そこに座ることができた。

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 さっそく「ビール中瓶」(550円)を、キリン(一番搾り)でもらい、おでんは「厚揚げ」と「ちくわぶ」を取ってもらった。

 おでんは、カウンター内のコンロに置かれた、大きなホーローバット2つの中で、温める程度に煮込まれていて、1個150円のものが多いが、一部の品はそれよりちょっと高い。

 その厚揚げを取ってくれながら、

「今日ねぇ、支度をしながらラジオを聞いてたら、『厚揚げが新型ウィルスに効く』なんて言っている人がいたわよ。本当かウソかよくわかんないけど(笑)」

 と美人女将。

「やったぁ。これは1品めからいいもんを注文したなぁ」

 と、こっちも喜んでいると、まわりの常連さんたちが、

「そうなのか。じゃ、オレにも厚揚げをくれ」

 なんて話になって、あっちもこっちもから厚揚げの注文が飛ぶ。

「たんなるウワサ話よ。効くわけないじゃない(笑)」

 と女将が受け流すものの、みんなが面白がって厚揚げを注文するもんだから、開店直後にもかかわらず、厚揚げがまっ先に売り切れてしまった。

 目には見えない怖いものだから、わらならぬ、厚揚げにもすがりたい気持ちになりますよね。

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 2巡めの注文は「ロールキャベツ」と「ごぼう天」。

「今日のロールキャベツは、中はお揚げです。いいですか?」

 と女将さん。もちろんいいですとも。初めてなので楽しみだ。

 ごぼう天は、棒状ではなくて、平たい、さつま揚げ風の練りものの中に千切りにしたゴボウを練り込んだもの。

 このツーンと透きとおったつゆがいいでしょう!

 この汁が本当に旨くて、具材を食べ終わったあとは、この汁だけでつまみになる。

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 ビールに続く飲みものは「酒」(日本酒480円)を、やでもらう。

 銘柄は秋田の「高清水 辛口」である。

 この店に来るのは、3年ぶりぐらいなんだけど、その雰囲気はちっとも変ってなくて、店に入ったとたんに、スゥーッと気持ちが落ち着く。

 料理はおでんだけ。飲みものはビール、日本酒、焼酎に、「ピッチ」というレモンサワーと、「ウーロン」(=ウーロンハイ)があるだけ。

 ものすごくシンプルな酒場空間。これが落ち着くんだなぁ。

 そして美人女将のやさしい語り口と笑顔。私も含め、男性客たちは、もうメロメロである。

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 「酒」を1杯いただいた後は、いよいよこの店の名物「焼酎」(480円)をもらう。

 焼酎の銘柄は「宝焼酎 20°」。

 これに醤油刺しに入れられた『梅割りの素』を添えて出してくれる。

 「宝焼酎 20°」をはじめとする、現在の甲類焼酎はほぼ無味無臭。これに『梅割りの素』をチョッと加えることで、ほんの少し、甘みと旨みが加わるのだ。

 焼酎を美味しくいただくための、調味料みたいなもんですね。

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 その焼酎に合わせるおでんとして、「焼き豆腐」と「つみれ」を取ってもらった。

 店内のお客さんは、ひとり帰って空きができると、すぐにひとり入ってくるという循環で、ずっと満席状態が続いている。さすが人気店ですねぇ。

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 2時間ほど、ゆっくりと過ごさせてもらって、今夜のお勘定は2,410円でした。どうもごちそうさま。

 店を出ると、外はすっかり夜になっていた。

店情報前回

《令和2(2020)年2月28日(金)の記録》

(食べログ) あさひやおでん / 日ノ出町駅桜木町駅伊勢佐木長者町駅

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