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2020年6月

家で呑む、酒場で呑む … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

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 自宅に持ち帰りたい資料があったので、久しぶりに会社に出た。

 日曜日なので、予想どおり、他に出勤者は無し。電車も空(す)いていた。

 そしてその帰り道、たまたま今日は日曜営業をしている「すっぴん酒場」に寄り道だ。

 会社に行って仕事をし、その帰り道に行きつけの酒場に立ち寄ってから帰宅する。

 やっぱりこれが正しい流れなんだなぁ。

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 「黒ホッピー」(450円)と「お通し」(150円)のお新香。

 お新香などは、箸代わりの2本の新品串でいただくのが「すっぴん酒場」流。

 前回記事でも書いたとおり、今回の新型ウイルスの状況下で、単身赴任時代から15年以上続いていた、『飲むのは酒場で!』という自分自身のルールを破棄し、4月24日から自宅での晩酌を再開した。

 そうやって自宅で飲み始めると、在宅勤務で仕事をして、そこから改めて飲むためだけに酒場に出かけるということもなくなってきた。

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 「れば」(100円)のタレ焼き。

 4月からずっと続く在宅勤務。そのうちにリズムができてきた。

 出勤していたときと変わらぬ時間に起きて、洗面、朝食などを、これまたいつもと変わらぬリズムでこなす。

 通勤時間と同じ時間に家を出るんだけれど、通勤するわけではなくて、通期とだいたい同じ時間(1時間ほど)をかけて、朝の散歩をする。

 今日は東へ、明日は西へと、毎日、散歩するエリアを変えることで、これまで知らなかった自宅近辺のいろんなところを改めて知ることができた。

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 「ちれ」(100円)の塩焼き。

 ちょうど春のいい季節だったからか、散歩の道すがら、さまざまな美しい花を見ることができたのも良かった。

 途中から、そうやって出会った花の写真を撮って、インスタグラムフェイスブックに載せることも楽しみのひとつになった。

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 「しろ」(100円)のタレ焼き。

 朝の散歩を終えると、いつも会社で働き始める時間に合わせて仕事を開始する。

 在宅勤務が始まった最初の頃こそ、なんだか仕事のリズムがつかみにくかったが、1週間ぐらい経ったあとは、完全にリズムができてきた。

 飛び込みの案件などがほとんどない分、むしろ会社で仕事をするよりも集中することができる。(その分、肩こりや、目の疲れはひどくなったかなぁ。)

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 定番の3種3本を食べ終えた後、今日は「アスパラ巻」(250円)を焼いてもらった。

 アスパラガスの旬は4~6月。まさに今が美味しいシーズンなのだ。

 さて在宅勤務の続き。

 昼休みは、会社での昼休みと同じ時間に取り、10時と3時にはコーヒーブレーク。

 そして、会社の終業時間と同じ時間に仕事を終える。

 このリズムをしっかりと守ることで、仕事の時間には仕事に思いっきり集中できるようになった。

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 大好物の「煮込み」(400円)ももらう。

 終業時刻を迎えた後は、いつもは帰りの電車に乗っている時間に、ゆっくりとお風呂に入る。

 そして会社からの帰り道に酒場に寄っていた時間に、もう家で飲み始める。

 こういう生活習慣って、最初は違和感があるけど、続けるうちにすっかり身についてしまうんですねぇ。

 感染リスクが少ないこともあって、今はこのパターンが最もくつろげる。

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 しかしながら、今日のように会社に出ると、やっぱり帰り道に行きつけの酒場に立ち寄りたい。

 自宅では食べることができない、もつ焼きや、もつ煮込みなどの料理があるのももちろんのことながら、この酒場でしか会えない面々も多いもんね。

 「家呑み」の良さ、「酒場呑み」の良さを改めて体感している今日この頃です。

 黒ホッピーはソト1・ナカ4。お勘定は2,300円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回) 《YouTube動画

《令和2(2020)年5月17日(日)の記録》

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連休が明けて営業再開 … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

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 東京都の「適切な感染防止対策の協力」と「営業時間短縮の協力」の要請を受けて、4月16日から3週間の休業措置をとった「すっぴん酒場」。

 予定どおり、昨日(5月7日)営業を再開した。

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 しかしながら、その営業時間は15:00(午後3時)から20:00(午後8時)までと、営業時間の短縮は続いている。

 そして、この時間では十分に飲み食いできないお客さんのために、もつ焼きの持ち帰り(テイクアウト)も始まった。

 持ち帰り用のもつ焼きは、1本150円~と、店内で食べるよりも高いが、これは純粋に持ち帰り用だけを注文した場合の値段。

 店内で飲食して、さらに持ち帰り用も焼いてもらう場合には、店内と同じ値段で持ち帰ることができる。

(注: 現在は通常の営業時間に戻っており、持ち帰りもありません。)

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 再開直後の昨日は、さすがにお客さんが多いかもしれないので、営業再開2日めの今日、「すっぴん酒場」にやって来た。

 そしていつもの「黒ホッピー」(450円)である。

 っくぅ~~っ。

 都立家政「ふじ井」で飲んで以来、18日ぶりのホッピーがうまいこと!

 五臓六腑に染みわたるようだ。

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 「お通し」(150円)のお新香をつまみに飲んでるうちに、1本めの「れば」(100円)が焼き上がってきた。

 この18日間、どうしていたかというと、「ふじ井」で飲んだ1週間後の、4月24日(金曜日)。ついに我慢しきれず、長年にわたって封印していた自宅飲みを再開した。

 今から19年前、2001年に単身赴任が始まってしばらくしてから、単身赴任社宅も含めて、自宅で飲むことは止めて、『飲むのは酒場で!』と決め、それ以来、ずっとその習慣を守ってきたのでした。

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 2本めは「ちれ」(100円)。

 『飲むのは酒場で!』とした理由は単純で、その方が単身赴任社宅で飲むよりも、圧倒的に楽しくて、料理も美味しいから。

 単身赴任社宅で飲んでると、ひとり暮らしの気楽さも手伝って、乾きものや缶詰中心で、大した料理もないにもかかわらず、エンドレスに飲み続けられたりするんですねぇ。

 これはもう百害あって一利なし。

 そんなことから、自分で自分に『飲むのは酒場で!』というルールを課して、それ以来、呉にいるときも含めて、単身赴任社宅では飲まないようにしていたのでした。

(ブラジルに単身赴任している1年半の間は、やむなく単身赴任社宅でも飲んでましたが……。)

 その習慣が、単身赴任が終わってからも継続されて、これまではお正月以外は自宅で飲むことはなかったのでした。

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 3本めは「しろ」(100円)のタレ焼き。

 そうして続いていた『飲むのは酒場で!』というルールながら、これだけながく酒場に行けない日々が続くと、さすがにガマンしきれず、自宅飲みを再開したのでした。

 すぐ近くの「カクヤス」から、何種類かの缶入りアルコール飲料を買ってきて飲んでみた結果、落ち着いたのが「宝 焼酎ハイボール レモン」。

 アルコール度数7%と、ちょっと強めで、あまりレモンレモンしていない味わいが、自分の好みに合ったのでした。

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 4本めは「あぶらにんにく」(100円)。その名のとおり、カリッと焼けた脂身が並ぶ中に、ニンニクが2個刺さっている。

 このカリッとした脂身と、ほっこりのニンニクのバランスがいいんだなぁ。

 人気が高くて、早い時間に売り切れてしまうことが多いのが玉にキズだ。

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 5本めは「さがり」(100円)。これも人気が高い。

 ところでさっきの「宝 焼酎ハイボール」だが、愛飲している「レモン」の他にも、「大衆酒場のうめ割り」とか、「ブドウ割り」、「梅干割り」、「強烈塩レモンサイダー割り」といった種類があるようだ。

 今後も長く自宅飲みが続くようであれば、これらもちょっと試してみるかなぁ。

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 最後は大好物の「煮込み」(400円)をもらって締めくくる。

 ゆっくりと2時間ほど立ち飲んで、黒ホッピーはソト1・ナカ4。

 品物と引き換え払いでの総支払額は2,250円でした。どうもごちそうさま。

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《令和2(2020)年5月8日(金)の記録》

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信玄どりもまた美味し … もつ焼「ふじ井」(都立家政)

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 3月末に突然閉店(その経緯)となった「竹よし」の『ボトル・思い出の品のお持ち帰り会』が開催された。

 「竹よし」では、いつも日本酒をいただいていた私は、キープしている焼酎などはなかったが、お店を手伝っていた女性陣(竹よしシスターズ)や常連のお客さんと会うことを目的に、「竹よし」に出かけて行った。

 あるお店が閉店するということは、そのお店を核として形成されていた小さなコミュニティーがなくなるということ。

 これまでも何度も経験したが、その店が閉店すると、その店でお会いしていた面々と一堂に会することは、二度とできなくなってしまうのだ。

(ご常連さんたちのうちの何人かと、別の店でばったりとお会いしたりすることはあるんだけれど……。)

 そんな「竹よし」からの帰り道。駅近くの路地をのぞくと、もつ焼き「ふじ井」が営業していたので、吸い込まれるように店に入った。

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 見るたびに、いつも満席状態が続いている「ふじ井」にすんなりと入れるのは、緊急事態宣言下ならではだろう。嬉しいような、悲しいような……。

 その「ふじ井」も、要請に従って午後8時までの営業で、お酒の提供は午後7時まで。

 まずは「ホッピー白」(390円、以下すべて税別表記)をもらって、喉をうるおす。

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 つまみは「もつ煮込」(350円)から。

 ここの「もつ煮込」は、立石「宇ち多゛」の煮込みのように、いろんな部位(たん、がつ、ふわ、なんこつ、小腸、こぶくろ、はつもと等)が入っていて、味噌で味付けしたもの。

 西武線沿線のもつ焼き屋は、それぞれの店が特徴のある煮込みを食べさせてくれるのが楽しい。

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 もつ焼きの1本めには、これまたこの店ならではの「づけもつ焼き」(120円)を焼いてもらった。

 これは、シロを特製のみそだれに漬け込んだもつ焼きで、やわらかいシロの味わいがすばらしい。

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 2本めは、生から焼き上げる「自家製つくね」(180円)。これも旨い。

 カウンター席では、「竹よし」の常連さんでもある玉井さん、小野さんが飲んでいる。

 一緒に来られたわけではなくて、それぞれひとり客としてやってきたもの。

 玉井さんは、鷺ノ宮「なりた屋」の常連さんでもある。

 その玉井さんによると、「なりた屋」は要請どおりに時間短縮した上で、『会員制』にすることで、常連さんたちを中心とした営業にして、感染拡大の防止を図っているとのこと。

 みなさん、厳しい環境の中で、様々な工夫をされてるんですねぇ。

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 カウンター席には、ホッピーと一緒に、トマトジュース(ソト)とレモン(くし切り)をもらって、ホッピーをレッドアイ風にして飲んでる常連さんがいる。これはいいかも!

 ソト1・ナカ4のペースでホッピーを飲んでいた私も、4杯めのナカの代わりに「トマトハイ」(390円)をもらい、そこに残っていたホッピー(ソト)を投入した。

 う~~ん、残念。ホッピー(ソト)の量が少な過ぎて、あまりホッピーらしさを感じない。

 レッドアイ風にするには、ホッピー(ソト)とトマトジュース(ソト)のうまいバランスをとる必要があるようだ。

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 3本めは、もつ焼きではなくて焼き鳥。「信玄どり正肉大串」(160円)を注文した。

 メニューにも、あえて『大串』と書いているとおり、そのずっしりとした重量感がいいねぇ!

 他にも「信玄どりせせり大串」(160円)と「豚バラ大串」(160円)という『大串』メニューがある。

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 さらには「酢もつ」(250円)。

 本来はガツとミミが入るそうだが、今夜はガツのみのシンプル版だ。

 ゆっくりと2時間ほど楽しんで、席料100円と消費税が加わって、今日のお勘定は2,730円なり。どうもごちそうさま。

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《令和2(2020)年4月18日(土)の記録》

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時短の影響で再び休業 … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

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 4月13日に、東京都から感染拡大防止のため休業要請の詳細が示された。

 居酒屋や飲食店は、「社会生活を維持するうえで必要な施設」ということで休止要請は出されず、その代わり「適切な感染防止対策の協力」と「営業時間短縮の協力」が要請された。

 営業時間の点では、これまで夜8時以降から朝5時までの間に営業していた店舗を対象に、『朝5時から夜8時までの間の営業』と『酒類の提供は夜7時までとすること』が要請されることとなった。

 これを受けて、4月10日から営業を再開した「すっぴん酒場」も、明日4月16日から、5月6日まで、改めて臨時休業することとなった。

 『酒類の提供は夜7時まで』と制限されると、多くの人は仕事終わりに飲むことができないですもんねぇ。

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 長い臨時休業の前に、もつめをしておこうと、「すっぴん酒場」にやって来たのは午後6時前。

 普通の時間に在宅勤務を終えると、最速でもこの時間になってしまう。

 今日もすでに酒類のラストオーダーは午後7時。閉店は午後8時だそうなので、お酒が注文できるのはあと1時間ほど。

 急いで「黒ホッピー」(450円)と、いつもの「れば」「ちれ」「しろ」(各100円)の3種3本セットを注文し、「お通し」(150円)として出してくれたお新香をつまみに飲み始めた。

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 「れば」はタレ焼き。

 お店が休業になると、そのお店の料理が食べられないばかりでなく、そのお店でしか会わない常連さんたちとも会えなくなるのだ。これがけっこうつらい。

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 「ちれ」は塩焼き。

 今日も、早い時間帯の常連さんたちは、すでにいらっしゃっていて、もつ溜め、すっぴん溜めをしている。

 8時までの営業なので、遅い時間帯の常連さんたちは、残念ながら間に合わないだろうなぁ。

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 「しろ」はタレ焼き。そして「なか(焼酎おかわり)」(250円)ももらう。

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 いつもは誰かが注文するのを待って便乗注文する「煮込み」(400円)だが、今日は絶対に食べておこうと、自ら率先して「煮込み」を注文。

 するとカウンターの奥のほうで飲んでいる常連さんからも便乗注文が飛んだ。

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 「煮込み」の間に、さらにもう1杯「なか」をもらって、「煮込み」を食べ終えたところで6時50分。

 ソト1・ナカ4の4杯めとなる「なか」をもらって、「しょうがみょうが」(200円、上の写真)と「れんこん」(150円)を中もしたら、なんと「れんこん」が直前の注文で売り切れていた。

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 そこで「れんこん」に代わって注文したのが「ねぎおやじ」(150円)。

 これは切って開いた白ネギの中に、ニンニクが効いた「おやじつくね」を詰めて焼き上げたもの。

 餃子にも似た風味がいいんだな。

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 さっくりと1時間半ほどの立ち飲みタイム。

 品物と引き換え払いでの総支払額は2,100円なり。

 外を出ると、すでに提灯の灯りも落ちて、店はすっかり閉店モードになっていた。

 次に営業を再開するのは3週間後か。長いなぁ。

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《令和2(2020)年4月15日(水)の記録》

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営業再開しモツを充填 … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

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 緊急事態宣言を受けて臨時休業していた「すっぴん酒場」だが、その後、居酒屋には休業要請は出ないということがわかり、昨日(4月11日)から営業を再開した。

 営業再開当日は、待ちわびた常連さんたちが一斉にやって来るに違いないと思ったので、私は昨日は荻窪「やきや」へ。

 そして再開二日目の今日、満を持して「すっぴん酒場」へとやってきた。

 若宮から野方方面へと、みつわ通り商店街を歩いていくと、「すっぴん酒場」の赤提灯が見えてきた。

 やってるなぁ。

 店が開いてるのは、言ってみれば当たり前のことなんだけど、一度臨時休業になった後の再開は、本当に嬉しい。

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 午後5時前の店内は先客は無し。

 さっそく「黒ホッピー」(450円)をもらって飲み始めると、すぐに出される「お通し」(150円)は定番のお新香だ。

 店主夫妻の話では、やはり昨日は多くの常連さんたちでにぎわったそうだ。

(今日も、このあと順次、常連さんたちがやって来た。)

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 さっそく注文した「やきとん」は、いつものとおり「れば」「ちれ」「しろ」の3種3本セット(各100円)。

 最初に焼き上がってくるのは必ず「れば」である。

 ここの「やきとん」は、キャベツを敷いた親子鍋で提供される。

 2巡め以降に出される「やきとん」も、この同じ親子鍋の上にのせてくれる。

 キャベツのおかわりはないので、このキャベツは最後まで大事に残しておいて、帰る直前に、最後の〆としていただくのが、いい食べ方だと思う。

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 「れば」を食べ終えて、「なか(焼酎おかわり)」(250円)をもらったタイミングで、「ちれ」(写真手前)と「しろ」(写真奥)も焼き上がってきた。

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 3杯めとなる「なか」には、「アスパラ巻」(250円)を焼いてもらう。

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 そして4杯め(ソト1・ナカ4)には「さがり」(写真手前、100円)と「アブラニンニク」(写真奥、100円)を焼いてもらった。

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 ゆっくりと2時間ちょっと立ち飲んで、品物と引き換え払いでの総支払額は2,100円。

 緊急事態宣言下であることに変わりはないものの、ちょっとでも『もつ切れ』を解消することができて良かった。

 どうもごちそうさま。

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《令和2(2020)年4月11日(土)の記録》

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臨時休業店が増える中 … 立呑み「やきや」(荻窪)

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 三日前(4月7日)に緊急事態宣言が発令され、基本的に完全にテレワーク(在宅勤務)の状態になった。

 運動不足の解消も兼ねて、一昨日は鷺ノ宮・都立家政方面を、昨日は野方方面を散歩してきたのだが、開いてる酒場もあるにはあるものの、多くの酒場が臨時休業(店によっては持ち帰りのみ営業)になっていた。

(上の写真は4月8~9日のもので、現在は各店とも営業されています。)

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 金曜日の今日は、在宅ながらタイムシフト(フレックス)勤務にして、早めの夕方に仕事を終え、トコトコと荻窪「やきや」までやってきた。

 わが家から「やきや」までは、歩くと40分ほどかかる。

 店に到着したのは、午後4時ちょうど。

 開店待ち行列の後ろに着いたところで、のれんが出され、「やきや」がオープンした。

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 行列の先頭の二人は、店の一番手前、焼き台前に立つ常連さん。次の二人は一番奥の、テーブル席を囲む常連さんたちだ。

 それぞれが自分たちの好みの定位置に立ち、私はカウンターの奥のほうに立った。

 みんなが常連さんなので、誰も注文していないのに、自動的にその人の好みの飲みものがずらりと出された。

 私の前にも「ホッピー」(360円)がやってきた。ありがとうございます。

 自宅ではお酒は飲まないことにしているので、今週の火曜日に、ここ「やきや」で飲んで以来、3日ぶりのお酒。休肝あけのホッピーがうまいのぉ!

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 開店直後なので、カウンター上の大皿料理も、すべての品がずらりとスタンバイされている。

 これが6時前になると続々と売り切れていくんだからすごいよね。

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 まずは「珍味わたあえ」(230円)をもらった。

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 「珍味わたあえ」をいただいた場合、2品めの品は必ず刺身だ。

 「いか刺身」(240円)と「いかみみ刺身」(240円)が選べるところ、今日は「いかみみ刺身」を注文した。

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 「いかみみ刺身」に付いてくるワサビを、「珍味わたあえ」の残りダレに混ぜ入れて、そのワサビダレで刺身をいただくのが、たまらなく旨いのだ。

 「なか(焼酎おかわり)」(170円)ももらって、ホッピーは2杯めに突入である。

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 さらに「なか」をもらって、3品めの料理を選ぶ。

 今日のメニューには、最初から「いかやき」(250円)があるので、これをもらうことにした。

 ちなみに、最初から「いかやき」が登場したことで、その下に隠れてしまったメニューは「いかみみ焼」(230円)と「いかげそ焼」(230円)の2品だ。

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 その「いかやき」は、スルメイカの身の部分を焼いて、食べやすく細切りにしたもの。

 通常は、他の焼きものがすべて売り切れた後、「いかやき」の短冊メニューが掲げられるのだが、今日はしょっぱなから「いかやき」がある。これは珍しい。

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 そしてソト1・ナカ4の4杯めとなる「なか」には、今夜も「めかぶ」(190円)をいただいた。

 やぁ、これで落ち着いた。

 1時間半ほど楽しんで、今日のお勘定は1,780円でした。どうもごちそうさま。

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 店を出ると、まだ明るい。荻窪駅へと向かいながら「煮込みや まる。」の前を通ると、ここにも店頭に貼紙が出ている。

 「ここも臨時休業なのかな?」と思いながら、その貼紙を確認してみると……。

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 「出産中」って!

 常連さんが貼ったのであろう「出産おめでとうございます」の貼紙にもほっこり。

 「臨時休業」の貼紙が多いなか、なんだか微笑ましくて、癒されました。おめでとうございます。

店情報前回

《令和2(2020)年4月10日(金)の記録》

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緊急事態宣言を受けて … 立呑み「やきや」(荻窪)

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 昨日(4月6日)、『7日に緊急事態宣言を発令する予定』と報道されたので、今日(7日)は、今後、ずっと在宅勤務となっても大丈夫なように、仕事で必要ないろんな資料を持って帰るために出勤。

 出勤してみると予想どおり、明日、4月8日から『可能な限り在宅勤務とする』という方針が出された。

 今日のうちに資料を取りに来てて正解だったなぁ。

 その帰り道、荻窪「やきや」に立ち寄って、「ホッピー」(セット360円)である。

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 つまみは「いか刺身」(240円)を“生姜しょうが”で出してもらう。

 刺身は「いか刺身」と「いかみみ刺身」(240円)があって、注文することができるのは、ひとりでどちらか一品のみ。

 ややねっとりとした旨みの「いか刺身」か、コリッとした弾力の「いかみみ刺身」か。

 これはもう、その日の気分次第。

 さらに添えてくれる薬味も、デフォルトの“山葵わさび”か、オプションの“生姜”が選べる。

 元々は山葵だけだったようだが、常連さんのひとりが、「山葵の代わりに、『いかしょうが棒』に添えられている生姜を添えてもらえない?」というお願いをしたことから、“生姜添え”のオプションが始まったそうだ。

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 「なか(焼酎おかわり)」(170円)をもらって、2品めのつまみには「いかげそ焼」(230円)を選択。

 丸1匹分のゲソを、10本連なったままタレ焼きにした後、10本に切り分けて皿に持ってくれる。

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 ゲソ焼きのほうに七味唐辛子を振りかける人もいるが、私は添えられたマヨネーズに七味唐辛子をかけて、これをつけながら食べる派だ。

 ここ「やきや」にしても、赤羽の「まるます家」にしても、七味唐辛子の回転が速い店は、七味唐辛子ならではの香りがいいねぇ!

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 2度め(3杯め)の「なか(焼酎おかわり)」には「自家製塩辛」(230円)。

 今や自分の中でのイカ塩辛の標準は、「やきや」の塩辛になってしまった。

 塩から過ぎない(しょっぱくない)のがいいんだなぁ。

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 3度め(4杯め)の「なか(焼酎おかわり)」をもらって、「げそ揚げ」(230円)を注文した。

 さっき「いかげそ焼」を食べたのに、なぜ改めて「げそ揚げ」をもらったか。

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 それは、「自家製塩辛」のタレが残っているからだ。

 これを付けながらいただく「げそ揚げ」が旨いのだ。

 塩辛のタレに、醤油をちょっと足して、それで「いか刺身」や「いかみみ刺身」を食べるのもいい。

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 これでホッピーがソト1・ナカ4に、つまみが4品。

 いつもはここで飲み終えて、お勘定が1,800円となる。

 しかし、緊急事態宣言が発令されて、今日の深夜(4月8日午前0時)から5月6日までの1ヶ月間、「可能な限りの外出自粛に協力をいただく」ということになったので、次はいつ「やきや」に来れるかわからない。

 もうちょっと「やきや」めをしておこうということで、さらに「にごり酒」(300円)をいただいた。

 銘柄は「にごり酒 親玉 北の誉」。すっごく飲みやすいのが大きな特長だ。

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 つまみは「めかぶ」(190円)にするか、「漬物」(190円)にするか、ちょっと迷って、「めかぶ」をもらった。

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 2時間ほどの立ち飲みタイム。今日のお勘定は2,290円でした。どうもごちそうさま。

 明日から緊急事態宣言下に入る。

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《令和2(2020)年4月7日(火)の記録》

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在宅勤務も土日は休み … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

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 テレワーク(在宅勤務)になって、曜日の感覚がなくなりつつあるものの、土日はやっぱり休みである。

 土曜日の今日は、夕方5時過ぎに、トコトコと歩いて「すっぴん酒場」にやってきた。

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 いつものように「黒ホッピー」(450円)を注文し、小銭入れの中にあった100円玉5枚をカゴに入れ、千円札を2枚、カゴの下に置いた。

 小銭入れには10円玉や5円玉、1円玉もあるのだが、この店では不要。食べものも飲みものも、すべて50円刻みの値付けになっているので、50円より少額のコインは出番がないのだ。

 黒ホッピーとほぼ同時に、「お通し」(150円)のお新香が出され、「合わせて600円ね」と、千円札から400円のお釣りをカゴに入れてくれた。

 上の写真は、ちょうどその時点のものである。

 カウンターの奥のほうにいる常連さんたちと乾杯し、ググッと喉をうるおす。

 そしてこれまたいつものように「れば」「ちれ」「しろ」(各100円)を注文した。

 何はともあれ、この3種3本は食べないと始まらないのだ。

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 「れば」。味付けはおまかせだけど、いつもタレ焼きで出してくれる。

 たいてい、この「れば」を食べきったあたりで、1杯めのホッピーを飲み終えて、「ナカ(おかわり焼酎)」(250円)をもらうことになる。

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 そこへ「ちれ」がやって来る。これは塩焼きだ。

 一切れ、一切れのチレの間に、網脂(アミアブラ)が挟まれているのが、この店の「ちれ」の特徴だ。この網脂がコクを足してくれるのだ。

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 「しろ」はタレ焼き。

 表面はカリッと焼けてるんだけど、中はトロッとやわらかい。

 「れば」「ちれ」「しろ」の3本は、それぞれ個性が違うから面白んだなぁ。

 毎回、必ず食べてるけど、食べ飽きることがない。

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 3杯めとなる「なか」をもらって、「さがり」(100円、写真奥)と「あぶらにんにく」(100円、写真手前)を注文した。

 「あぶらにんにく」は早めに売り切れてしまう一品なのだが、さすがにこの時間帯(午後6時過ぎ)だと、まだ大丈夫だった。

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 新たに入ってきた常連さんが、「煮込み」(400円)を注文したので、私もすかさず便乗注文。

 ここの「煮込み」は、豚モツと野菜を煮込んだ状態で、小ぶりの寸胴鍋ごと冷蔵庫に保管されていて、注文を受けてから人数分を小鍋に取り分け、豆腐も投入して最終煮込みをして仕上げてくれるのだ。

 そしてソト1・ナカ4の4杯めとなる「ナカ」もおかわりした。

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 ゆっくりと2時間半の立ち飲みタイム。カゴの中には100円玉が2枚、残っている。

 ということは、品物と引き換え払いの総合計は2,300円ということですね。

 どうもごちそうさま。

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《令和2(2020)年4月4日(土)の記録》

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職場からの帰り道には … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

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 一昨日(4月1日)から始まったテレワーク(在宅勤務)。

 初日は仕事の環境を整えて、2日めに本格的に在宅での仕事を開始。

 実際に仕事をしてみると、職場から持ち帰り足りてないものもあることが判明し、三日めの今日は、午後からちょっと職場に出かけた。

 そして電車がそれほど混まない間に帰路につき、阿佐ヶ谷の焼鳥「川名」まで戻ってきたのは午後5時過ぎ。

 ちょっと寄って帰りますかね。

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 「川名」に来ると、以前は必ず「生グレープフルーツサワー」(380円、以下すべて税別表記)を注文していたのだが、このところ、「ホッピー(赤)」(380円)でスタートすることが多くなった。

 「ホッピー(赤)」とは、白ホッピーのこと。白ホッピーの王冠の色が赤いので、ここ「川名」では「ホッピー(赤)」と呼んでいるのだ。

 サービスのお通しはオレンジ2切れ。お通しは必ず果物である。

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 さぁ、つまみ。いつものようにカウンターの中の壁、中央部に掲げられたホワイトボードメニューを確認する。

 刺身系は「刺身盛合せ」(380円)に「昆布しめさば」(380円)。

 炭火で焼き上げてくれる焼魚は「さば炭焼」(320円)に「めざし焼」(2尾180円)だ。

 でもやっぱり「ぶりあら煮」(220円)かな。

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 この店の“あら煮”は、圧力鍋で炊き上げている。

 だから、骨までホロホロと軟らかくて、“あら煮”のすべてを残すことなく、すべて食べきることができるのだ。

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 「焼酎のみ(なか)」(340円)をもらって注文した焼鳥は、「鳥中おち」(130円)、「鳥なん骨つくね」(160円)、「ぼんじり」(130円)の3種3本。

 すべて塩焼きでお願いした。

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 これが「川名」の串焼メニュー。

 焼き鳥も、やきとんもあるのが、中央線沿線の焼鳥屋(高円寺「大将」、荻窪「鳥もと」、西荻窪「戎」、吉祥寺「いせや」など)に共通する特徴かもしれない。

 メニューの下のほうにある、「チキンセット(焼き鳥のセット)」や「ニュートンセット(やきとんのセット)」の串焼きも、それぞれ単品(各1本120円)で注文することができる。

 注文は2本以上からなんだけど、これは1種2本ということではなくて、2種2本でもいい。つまり種類はどうであれ、1回の注文で合わせて2本以上になればいいってことだ。

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 「これも食べてみて」と店主が出してくれたのは大根おろし。

 なんと1万円もする銅製の「おろし器」を購入したそうで、この大根おろしは、それでおろしたもの。

 きめ細かくて、味わいにほんのりと甘さを感じる気がする。

 投資しましたねぇ! 今後、大根おろしが添えられるメニューがますます楽しみだ。

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 ゆっくりと2時間ほどの酒場浴。ホッピーはソト1・ナカ3。席料100円と消費税が加わって、PayPayでの支払額は1,980円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《令和2(2020)年4月3日(金)の記録》

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テレワークが始まった … 居酒屋「なりた屋」(鷺ノ宮)

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 4月に入り、私の部門でもテレワーク(在宅勤務)が始まった。

 初日の昨日は、わが家での仕事環境を整えたりするのに多くの時間が取られてしまった。

 もともとお父さん用の立派な書斎なんてのはなくて、これまでブログを書いたりするのも、昔、子供たちが使っていた勉強机を使っていたのだ。

 ブログなら、ノートPCだけで書くことができるのだが、仕事となると、PCはもちろんのこと、紙の資料もあれこれと必要になるので、ある程度の面積が必要になる。

 会社の机って、意外に大きいんだなぁ。外付けディスプレイも使ってるもんなぁ。

 自宅だとノートPCだけでいっぱい、いっぱいで、とても外付けディスプレイまでは置けそうにない。

 なんとか仕事の環境を作り終えて、2日めの今日は、自宅でも普通に仕事をすることができた。

 会社の終業時間に合わせて、自宅での仕事を終えた。

 昨日も今日も、家から一歩も出ていなかったので、ちょっと散歩に出ることにした。

 トコトコと鷺ノ宮駅(西武新宿線)の近くまで行くと、妙正寺川の向こう側で「なりた屋」が営業している。

 現在の時刻は午後6時20分。ちょっとのぞいてみるかな。

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 おぉ~っ。カウンター席だけの店内はほぼ満席状態だ。

 この店に来るのは今日で3度めだけど、いつも混んでいる。

 今日も店の奥のほうに進んで、カウンターの一番奥の角のあたりに座った。

 ちょうどここに、店の奥の窓があって、その窓の外は西武線の線路(鷺ノ宮駅のホーム)なのだ。

 まずは「ホッピーセット(白)」(特価330円)をもらって喉をうるおす。

 ックゥ~~ッ。うまいっ。

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 1品めのつまみに、「ホヤ塩辛」(460円)を選択。

 この店の店主・成田学さんは、青森は五所川原の出身。

 だから店には東北方面のつまみも置かれているのだ。

 青森の地酒もそろっている。

 ホッピー好きだから、何も考えずに、すぐにホッピーを注文してしまうが、つまみが「ホヤ塩辛」なら、青森の地酒をもらっても良かったかなぁ。

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 「中(おかわり焼酎)」(特価160円)をもらって、2品めは「厚揚げ焼き」(350円)。

 この「厚揚げ焼き」は、他のお客さんが食べていて、美味しそうだったので私も注文してみたのでした。

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 合わせて「天つゆ」のようなツユも出してくれる。

 カウンター上にはいろんな薬味も置かれているので、それらを好みで入れていく。

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 ひときわ大きい瓶は、「七味にんにく」だって。初めて見た。

 原材料は、唐辛子、みかんの皮、にんにく(青森県産)、白ごま、黒ごま、あおさ(三河湾産)、けしの実、麻の実の8種類。八味なんですね。

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 さらに「中(おかわり焼酎)」をもらって、「バラ焼き」(500円)。

 この「バラ焼き」が食べたかったんだ。

 「バラ焼き」は、大量のタマネギと牛バラ肉に、醤油ベースの甘辛いタレで味付けし、鉄板で焼いたもの。

 ここ「なりた屋」では、小さな鉄のフライパンで焼き上げて、そのフライパンのまま出してくれた。

 八戸に出張したときに、ホテルの朝食バイキングで、この「バラ焼き」を食べて以来、好物のひとつになっているのだ。

 できたての「バラ焼き」は、ひときわ旨いねぇ!

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 ゆっくりと2時間半ほど楽しんで、ホッピーはソト1・ナカ5(最初のセット+ナカ4杯)。PayPayで支払ったお勘定は2,280円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《令和2(2020)年4月2日(木)の記録》

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串刺フランク皿の前で … 立呑み「やきや」(荻窪)

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 仕事帰りに荻窪「やきや」にやってきた。

 午後5時過ぎの店内は、ほぼ満員状態。

 立ち飲みカウンターの焼き台の横あたりに、ちょっとだけ(半人分ぐらい)のすき間があったので、両側の人に「すみません」とごあいさつして、狭いすき間に入れてもらった。

 すぐに「ホッピー」(360円)を出してくれた。

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 ちょうど目の前に「串刺フランク」、その右側に「珍味わたあえ」(230円)が並んでいるので、まずはその「珍味わたあえ」をいただいた。

 この「珍味わたあえ」。私はここ「やきや」でしかいただいたことがなくて、ほかのどの店でもお目にかかったことがないんだけど、青森のほうでは普通にある料理なんだろうか?

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 「珍味わたあえ」を食べ終えたところで、「なか」(170円)とともに、「いか刺身」(240円)をもらう。

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 「珍味わたあえ」の残りダレの中に、「いか刺身」に添えられたワサビを溶かし、それを絡めていただく「いか刺身」が、とにかく旨いのだ。

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 3杯めとなる「なか」には「いか納豆」(230円)。

 納豆と言えば、練りガラシで混ぜるのが一般的だが、この「いか納豆」にはワサビが添えられている。

 このワサビの風味が、イカとよく合うのだ。

 日本酒と一緒にいただいても、絶対にうまいだろうなぁ。

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 ソト1・ナカ4の4杯め(最初のセット+ナカ3杯)には、目の前に置かれている「串刺フランク」(190円)を合わせる。

 焼き物はすべて、焼き台で焼かれるのに対して、この「串刺フランク」だけが、専用の小さなホットプレートで、揚げるように焼かれるのだ。

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 そうやって揚げ焼きすることによって、「串刺フランク」の表面にスッスッと入れられていた包丁の切り目が、パリッと美味しそうにはじけて芳ばしくなる。

 このパリッと焼けたフランクの表面がうまいよねぇ!

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 今日もまた、ゆっくりと2時間ほど立ち飲んで、お勘定は1,760円でした。どうもごちそうさま。

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《令和2(2020)年3月31日(火)の記録》

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撤退でなく戦略的転進 … 博多ラーメン「ばりこて」(都立家政)

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 高円寺の「ほんずなし」を出て、今日の2軒めは都立家政の博多ラーメン「ばりこて」にやってきた。

 飲んだ後に食べるラーメンは、できるだけ控えるようにしているのだが、ここ「ばりこて」のラーメンだけは、どうしても我慢できず、ときどき食べてしまうんですねぇ。

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 ところが3月上旬に、その店頭に「閉店のお知らせ」が貼り出された。

 なんと、3月いっぱいで「ばりこて都立家政店」が閉店するというのだ。

 閉店までにぜひもう1杯、「ばりこて」のラーメンを食べておかないとと思いながら、気がつけばもう今日と明日の二日間しかなくなってしまった。

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 まずはいつものように「焼酎」(400円)のロックと「ひとくちめんたい」(160円)をもらう。

 麦・芋・黒糖が選べる「焼酎」。いつもは黒糖焼酎を選ぶのだが、黒糖は売り切れとのことで、今日は芋焼酎をもらった。

 店内には、この店でのラーメンの食べ納めにきているお客さんが多いが、みんなそれぞれひとり客で、真剣な表情でラーメンに対峙している。

 そんなみなさんの熱気を感じつつ、私も焼酎をちびりちびり。

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 芋焼酎ロックの1杯めを飲み干したところで、「博多ラーメン」(650円)を“ばりかた”で注文した。

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 その「博多ラーメン」の麺を食べ終えて、博多ラーメン好きであれば「替玉かえだま」をするタイミングで、私は「替玉」はせず、芋焼酎ロックをおかわりした。

 残ったスープをつまみに、いただく焼酎ロックが、たまらなくうまいのだ。

 しかも今日は、「ひとくちめんたい」も、文字どおり“ひと口”分だけ残しておいたので、それもつつきながらの焼酎ロックである。

 そうこうしているうちに、店内のお客さんがいなくなる瞬間が(ほんの2~3分だったけど)できたので、店長の長尾さんとも話をすることができた。

 「ばりこて」はいったん閉店するものの、4月末ごろから、ほぼ居抜きの形で、馬肉を中心とした定食屋さんを始めるとのこと。

 馬肉は高いイメージがあるが、「ばりこて」(高円寺本店)の店主と、馬を飼育している牧場主が提携することで、新しい形態の、安価に楽しめる馬肉定食屋ができそうなんだそうな。

 牛丼の「松屋」ほどではないにしても、それと同じぐらい手軽に楽しめる馬肉料理を目指し、うまくいけば先々はチェーン展開したいらしい。

 「ばりこて」が閉まるのが残念なことだが、馬肉定食屋もなんだか楽しみですねぇ。

 撤退ではなくて、戦略的転進であること。さらには店長の長尾さんも、引き続きその店を切り盛りされる予定と伺って、安心した。

 さっくりと1時間ほど楽しんで、今日のお勘定は1,610円でした。どうもごちそうさま。

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【その後の顛末】: 当初4月末のオープンを予定していた、日本初の馬肉専門ファストフード店「ウマキチ都立家政店」は、新型ウイルスの影響もあってか、少し遅れたものの、5月20日に無事にオープンいたしました。

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《令和2(2020)年3月30日(月)の記録》

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思いもしなかった結末 … 立ち呑み「ほんずなし」(高円寺)

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 時差通勤による早上がりで、高円寺「ほんずなし」に到着したのは午後4時半。

 こんな早い時間に「ほんずなし」に来たのは初めてだ。

 店内は、厨房で料理を担当している菅原さんと、ホールを担当するおねえさんの二人。

 そして客はなんと私ひとりだけ。

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 さっそく厨房前の立ち飲みカウンターの一角に立ち、いつものように平日のみの「得・得セット」(550円)からスタートする。

 「得・得セット」は、上の写真(右端)にあるとおり、「味よし」、「子っこちゃん」、「たらこ醤油漬け」、「イカ三升漬け」という4種のつまみから、いずれか1品と、この店の飲みもののうち好きなものを1つ(ただし日本酒1合は除く)を組み合わせることができる、超お得なセットなのだ。

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 今日は「イカ三升漬け」(単品設定なし)と「ホッピーセット(白)」(単品なら500円)をチョイスした。

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 こちら(↑)が「イカ三升漬け」のアップである。

 イカ塩辛ともまた違う味わいで、実にいいつまみなのである。

 この「イカ三升漬け」だけで、「中(キンミヤ)」(180円)をもう1杯。

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 3杯めとなる「中(キンミヤ)」をもらって、つまみには「〆さばたくあん」(300円)を注文した。

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 これは掲示板に張り出されている「今だけ!」と書かれたメニューから選んだ一品。

 「梅酢〆さば」(200円)のアレンジ品のようだ。

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 その「〆さばたくあん」を食べ進んだのが上の写真。

 出された直後は、トッピングされているタクアンとカツオ節がたっぷり過ぎて、料理の全容がよくわからなかったが、その小鉢の下のほうには、たっぷりと〆サバが盛られていた。

 そしてここで、ソト1・ナカ4となる4杯めの「中(キンミヤ)」をもらった。

 厨房を担当している菅原さんは、これまでに料理の仕事をやったことはなくて、ここ「ほんずなし」が初めて。

 この「〆さばたくあん」も、菅原さんが、どっかの店で食べたものを思い出して再現してみたんだそうな。

 最後にトッピングしたカツオ節が、ものすごくよく効いている。ある意味、これが「〆さばたくあん」の味の決め手と言ってもいいぐらいだ。

 ホール担当のおねえさんと私で、「菅原さんは最初から料理のセンスがあったんだ」ということで意見が一致した。

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 ゆっくりと2時間ほど立ち飲んで、今夜のお勘定は1,390円でした。どうもごちそうさま。

 ところが!

 この後、4月7日に緊急事態宣言が発出されたのに伴って、「ほんずなし」も臨時休業に入り、その臨時休業が続いたまま、5月26日に閉店になってしまったのです。

 そんなわけで、まったくそんな意識もないままに、この日が最後の訪問となってしまいました。

 大好きな店だったのに……。本当に残念です……。

店情報前回

《令和2(2020)年3月30日(月)の記録》

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野方に戻ってモツで〆 … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

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 「まるます家」を出て、JR線で帰るみんなと赤羽駅で解散し、私は赤羽駅前から高円寺行きの路線バスに乗りこんだ。

 環七を走るこのバスは、35分ほどで野方に到着するのだ。

 そして時間はまだ5時半。寄るよねぇ、「すっぴん酒場」。

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 奥に向かって細長い店内に沿って、縦に長~い「コ」の字型になっている立ち飲みカウンターの真ん中あたりに立ち、まずはやっぱり「黒ホッピー」(450円)である。

 ちなみにこの店のホッピーは、黒しかありません。そして荻窪の「やきや」には白しかありません。どちらも自分の行きつけの店なのに、面白いね。

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 追いかけるように出される「お通し」(150円)は、定番の大根、カブ、キュウリのお新香。

 このお通しが出たところで、「両方合わせて600円です」と、目の前のカゴに置いたお金から、600円がもっていかれる。お釣りが必要な場合は、カゴの中にお釣りを入れてくれる。

 出てきた品物と引き換え払いのキャッシュ・オン・デリバリー方式なのだ。

 そして、これまたいつものように「れば」「ちれ」「しろ」(各100円)の3本を注文し、お通しのお新香をつまみながら、それらの焼き上がりを待つのである。

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 まず真っ先に焼き上がってくるのは、いつも「れば」。

 味付けは指定せず、店主のお任せにしているのだが、「れば」はタレ焼きで出してくれる。

 ちょっと「よく焼き」気味(ミディアム・ウェル)なのが、この店の「れば」の大きな特長だ。

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 続いては「ちれ」。こちらは塩焼きで。

 串に刺さっている、それぞれのチレの間に、網脂が挟まれていて、脂の旨み(コク)が加わるようになっている。

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 そして人気の「しろ」のタレ焼き。

 外はカリッと、中はトロッと。この焼き加減がたまんない。

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 「ナカ(おかわり焼酎)」(250円)をもらって、「えのき巻」(200円)を追加注文。

 こういう、もつ焼き以外の串も美味しいのだ。

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 さらに「ナカ」をもらって、大好物の「煮込み」(400円)をもらう。

 この「煮込み」は、具材のみならず、汁(つゆ)まですべてがつまみになるだなぁ。

 いつも必ず汁まですっかり飲み干しているのでした。

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 ゆっくりと2時間ほど立ち飲んで、キャッシュ・オン・デリバリーでの総支払額は2,300円でした。どうもごちそうさま。

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《令和2(2020)年3月28日(土)の記録》

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複数人での最後の会食 … 鯉とうなぎの「まるます家」(赤羽)

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 久しぶりに会うメンバーたちと4人で「まるます家」にやってきた。

 今から1ヶ月半前、2月中旬に予約をしたところ、3月終わりの桜の季節とあって、すでに予約がいっぱい。

「どこの席でもよろしければ、3時半なら入れます。」

 ということで、今日のこの日を予約したのでした。

 さすが人気店ですねぇ。

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 4日前の火曜日。人数が当初予定の5人から4人に変更になったので、改めて変更のご連絡をしたところ、一組、キャンセルが出たとのことで、午後2時に、壁ぎわのテーブル席に入れることになった。ラッキー!

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 ところが!

 その変更の電話を入れた翌日の水曜日(2020年3月25日)、新型コロナウイルス感染症対策として東京都から、週末(3月28日、29日)の不要不急の外出自粛要求が出されたんですねぇ。

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 さぁ、どうしたもんか。

 この日のメンバーは、豊洲で働いていたころの同僚たちで、2001年に横浜に移って以来、19年ぶりにお会いする方もいる。

 この機会を逃すと、次はいつ会えるかわからないので、予定どおり、午後2時に「まるます家」の2階座敷に集まったのでした。

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 ところが!(2度め!)

「他のみなさん、すべてキャンセルされたので、今日は浜田さんたちだけなんです。」

 なんと! それは悪いことをしてしまったなぁ。

 しかし、予約したときに、料理もすでに注文していたので、ご迷惑なことながら、そのまま2階席で会食をさせていただくこととした。

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 飲みものは『ジャン酎!』こと「ジャンボチューハイ」(1リットル、1,200円)と、「モヒート(生ライム&ミント)」(100円)をもらって、「ジャン酎モヒート」で乾杯した。

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 お料理の一品めは「鯉あらい」(400円)。酢みそが添えられる。

 ちなみに、2階は我われ4人の貸切状態だが、1階はほぼ満席のにぎわい。

 しかしその1階も、今日は8時で営業を終えるとのこと。

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 「たぬき豆腐」(500円)もまた、「まるます家」の名物のひとつですね。

 ひとりで食べるときは、このまま崩さずにいただくのが絶対にうまい。

 でも、今日のようにみんなで分けあって食べるときは、グチャグチャにかき混ぜていただくのがいいんだなぁ。

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 「鯉生刺」(600円)。私以外の3人は、初めての「まるます家」。

 この「鯉生刺」は、ぜひ食べてもらいたかった逸品だ。

 鯉はクセ(川魚特有の臭み)があるので、『あらい』にして食べるのが一般的なんだけど、ここ「まるます家」の鯉(長野・佐久の鯉らしい)は、そんなクセがまったくない。

 生刺(=普通の刺身)で十分に美味しいのだ。

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 「なまずから揚」(4個600円)。

 「えっ! なまず!?」と思う方もいらっしゃるかもしれないが、極上の白身魚の唐揚げである。ものすごくうまい。

 ここ赤羽もそうだが、墨田川や荒川の近くには、川魚を売りにしたお店が多いのだ。

 今はいろんなところから、鯉やうなぎ、なまずなどを仕入れている「まるます家」(昭和25年創業)も、その昔は墨田川、荒川の魚を使っていたのかもしれない。

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 「里いもから揚」(5個350円)。

 おすすめの料理って、毎回、だいたい同じものになるんだなぁ。

 それなのに食べ飽きない。次に来ると、必ずまた食べたくなるのだ。

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 「メンチかつ(ママさん造り)」(650円)もまた、何人かで来ると必ず注文する一品だ。

 なぜ『何人かで来ると』かというと、このメンチカツ。ものすごく大きいので、ひとりで注文すると、他の料理があまり食べられなくなってしまうから。

 しかし、ひとりで注文してるお客さんもよく見かけます。

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 さぁ、そして! いよいよ「スッポン鍋(3~5人前)」(4,000円)の登場だ。

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 コンロに着火して、できあがりを待つ。

 予約のときに注文した料理は、「これと、これと、……」といった感じで、欲しいものを列挙していただけ。

 それを一品いただくと、また一品というように、ちょうどいいタイミングで次々に出してくれるのだ。

 これは今日が貸切状態だからそうだったわけではなくて、いつもそう。

 宴会開始と同時に、コース料理のすべてが一気に出てきて、テーブル上に置く場所がなくなってしまうようなチェーン居酒屋には、ぜひ見習っていただきたい料理の出し方である。

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 ど~れ。そろそろできたかな?

 おぉ~っ。うまそう!

 みんなで小鉢に取り分けながらいただきます。

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 これで事前に注文していた料理はすべていただいた。

 このあと、スッポン鍋の後の雑炊ができるんだけど、その前に、もうちょっといただこうと壁の短冊メニューを確認する。

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 そして注文したのが季節の「なの花煮びたし」(400円)だ。

 緑が美しいね。

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 自ら釣りもするという、魚好きのKさんが注文したのが「しめさば」(850円)。

『「まるます家」であえて「しめさば」を注文しなくても……。』

 なんて、ちょっとだけ思っていたのだが、出てきた「しめさば」を見てびっくり、食べてびっくり。

 ビシッとエッジが立った「しめさば」の美味しいこと!

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 もっと驚いたのが、「まぐろ赤身刺」(800円)。

 いつも必ずあるのに、今まで一度も注文したことがなかった。

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 どうよ! この艶(ツヤ)!

 これは旨かったねぇ。改めてマグロ赤身の旨さに感動した。

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 こちらは私が追加注文した「おもち煮おろし」(450円)。

 これも他所ではあまり見ない一品なんだなぁ。おすすめです。

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 そしていよいよスッポン雑炊へと進む。

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 温め直したスッポン鍋のあとに、ごはんを投入。

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 グラグラときたら生卵を溶き入れる。

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 ふたをして、ちょっと蒸らしたら完成だ。

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 あぁ。スッポン雑炊の旨みがたまらない。

 毎回、これが楽しみなのだ。

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 ゆっくりと2時間半。お勘定は4人で15,750円(ひとり当たり3,938円)でした。

 どうもごちそうさま。たった一組で座敷席を使わせていただき、申し訳ありませんでした。

 この後、緊急事態宣言が発出されたこともあり、複数人での会食は、これが最後となりました。

 みんなで集まって飲める日が、早く戻ってきますように。

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《令和2(2020)年3月28日(土)の記録》

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10周年、おめでとう! … やきとん「たつや」(沼袋)

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 沼袋のやきとん「たつや」が10周年を迎えました!

 おめでとうございます!

 ついこの間オープンしたような気がするのに、あっという間の10年ですねぇ。

 今や沼袋を、というよりも西武新宿線沿線を代表する人気やきとん店の1軒になりました。

 この10周年を記念して、上の写真のように、いろんな10円イベントが実施されました。

 一連のイベントを終えてから、ゆっくりとお店に伺おうと思っていたら、昨日(2020年3月25日)、東京都の小池百合子知事から、新型コロナウイルス感染症対策として、週末(3月28日、29日)の不要不急の外出自粛要求が出されたのでした。

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 店に着いたのは午後6時半。

 外出自粛要求が効いたのか、店内の先客は、なんと一人だけ。

 こんなにガランとした「たつや」を見たのは初めてだ。

 私が焼き台前あたりに座って、客が二人になっても、店員さん(3人)のほうが多いぞ!

 そして今日は店主・藤井龍成(ふじい・たつなり)さんはいませんでした。残念!

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 店主に直接10周年のお祝いが告げられなかったのは残念だったが、それはそれとして、いつものように「ホッピーセット白」(420円、以下すべて税別表記)からスタートした。

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 つまみも、これまたいつものように「冷製の盛り合わせ」(500円)をもらう。

 沼袋「たつや」に来て、「冷製の盛り合わせ」を食べないことは、まずない。

 海鮮系の居酒屋に行って、最初に刺身をもらうのと同じような位置づけのつまみなのだ。

 今日の「冷製の盛り合わせ」は、「れば」、「たん」、「がつ」の3点盛り。

 鮮度の高い、もつの冷製が、たまらんね!

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 カウンターの前には、いろんな調味料が置かれているので、お好みで味を調整することができる。

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 ホッピーの「ナカ(おかわり焼酎)」(270円)をもらって2品めは、これまた大好物の「もつカレー(バゲット付き)」(400円)をもらう。

 「冷製の盛り合わせ」→「もつカレー」という流れは、私の中では定着してしまっている。

 ここの「もつカレー」は本当にうまいっ。

 いろんなところでいただいた『もつカレー煮込み』の中で、ここの「もつカレー」がもっとも好きだ。

 唯一の難点は、「冷製の盛り合わせ」→「もつカレー」と食べ進むと、これでけっこうお腹がいっぱいになってしまうこと。

 各種やきとんに、「もつカレー」をトッピング(+100円)してもらうこともできるのだが、ここに来るとどうしても、たっぷりの「もつカレー(バゲット付き)」が食べたくなるんだなぁ。

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 「もつカレー」を完食したところで、さらに「ナカ」をおかわり。

 新たにお客さんが入ってきて3人になったものの、店内はまだまだガラガラ。

 空っぽの焼き台の中で、煌々と熾こり続けている炭火が悲しい。

 よしっ。ここで『やきとん』の注文だ。

 「てっぽう」(120円)と「ちれ」(120円)を、味付けはおまかせでお願いした。

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 先に焼き上がってきたのは「てっぽう」のタレ焼き。

 いい焼き具合ですねぇ。

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 そして「ちれ」はミソ焼きだ。

 ここ沼袋「たつや」も、野方「秋元屋」の、ひいては蕨「喜よし」のミソ焼きを継承するお店の1軒。

 そこに店主ならではの工夫も加わっているのがいいんだなぁ。

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 4杯めとなる「ナカ」をもらったところで、グループのお客さんも入ってきて、店内奥のテーブル席っぽく折れ曲がったカウンター席へ。

 沼袋「たつや」のカウンター席は、あえて角が多い造りになっているので、グループで来た場合には、角の所を挟むように座ると話しやすいのだ。

 私のほうは、冷製 → もつカレー → やきとん と食べ進んだので、今度は『本日のもつやすめ』(日替りメニュー)から、「わさび菜とちりめんじゃこのポン酢和え」(280円)を注文した。

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 やきとん店なんだけど、野菜料理も美味しいんですよ、この店は。

 〆の「わさび菜とちりめんじゃこのポン酢和え」で、すっきりと食べ終えることができた。

 ゆっくりと2時間ほどの滞在。席料100円と消費税が加わって、今夜のお勘定は3,025円でした。

 Apple Watch の Suica でピッと支払って、どうもごちそうさま。

店情報前回

《令和2(2020)年3月26日(木)の記録》

続きを読む "10周年、おめでとう! … やきとん「たつや」(沼袋)"

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日本酒とトンカツの店 … 「天志乃(てんしの)」(大崎)

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 大崎にある日本酒とトンカツの店、「天志乃」にやってきた。

 日本酒とトンカツ!? と思うかもしれませんが、店の看板にも、店名の前に「とんかつ」「夜はお酒」と書かれてる。

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 この写真(↑)がそのアップ。

 「とんかつ」の前が黒く塗りつぶされているが、きっと昔は「昼はとんかつ」と書かれてたんじゃないかなぁ。(あくまでも推測です。)

 今は夜のどのコースにも必ず「とんかつ(ひれかつ)」が付いてるので、『昼は』の部分を塗りつぶしたのに違いない。

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 夜の部は『予約のみの営業』(前日までの完全予約制)となっていて、予約客は2階のテーブル席へと通される。

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 席にはすでに前菜の3点盛りが用意されていて、さっそくビールをもらって乾杯である。

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 そしてすぐに出される「お造り」の盛り合わせ。(ピンボケ失礼!)

 私が一番最後に店に到着したため、先に到着したお二人にはしばらく待っていただいてしまった。

 この店に来たのは、実に12年ぶり。

 大崎駅のまわりの景色や、この店まで来る間の周辺の景色が、すっかり大都会になっていて驚いた。

 東京の街はどこも、どんどん変わってますねぇ!

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 こちらが今の「飲み放題メニュー」。

 日本酒10種、焼酎5種が選べるようになっている。

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「今日はこちらも選べますよ」

 と出してくれた地酒の品ぞろえもすばらしい。

 大好きな呉の「雨後の月」も並んでいるではありませんか。

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 まずは1番の「雨後の月 ブラックムーン 生」から。

 お酒はガラス製の徳利型酒器に入れて出してくれる。

 おそらく2合分ぐらい入っているので、注ぎ分けていただくと、ちょっとずつ色んなお酒を楽しむのに、ちょうどいい分量になる。

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 このところ、すいぶん呉に行ってないなぁと反省しつつ、2本めも「雨後の月 十三夜」をいただく。

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 続いての料理は焼き物。プリップリの車海老を出してくれた。

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 3本めのお酒は、福井の「ぼん つや」。

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 そして料理は看板メニューの「ひれかつ」である。

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 お酒は4本め。静岡の「磯自慢 青春」。

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 料理は「おつまみ」の丸干し。これはいい酒の肴になるよねぇ。

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 「南 無濾過 生」が5本め。

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 料理は〆の「お茶漬け」に進むが、これもつまみにして、まだ飲みます。

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 6本めは「而今じこん 無濾過 生」。

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 さらに「福小町 特別純米」が7本め。

 これで「今日はこちらも選べますよ」と出してくれた手書きメニューのお酒はコンプリートだ。

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 ちょうど2時間楽しんで、会費はひとり6,000円でした。どうもごちそうさま。

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《令和2(2020)年3月25日(水)の記録》

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新名物の予感!豚皮焼 … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

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 試作中の一品、「豚の皮焼き」を食べさせてもらった。

 下茹でした豚の皮をひと口大にカットして串に刺し、塩焼きにしたもの。

 添えられているのはハニーマスタードである。

 ギュッと締まった強い弾力感が豚皮の特長。

 そのままいただいても美味しいのだが、ハニーマスタードをちょっとつけると、甘みとスパイシー感が加わって、より旨み(コク)がアップする。

 これはいいねぇ!

 まだ試行錯誤の段階だそうだが、完成すると、数多い「川名」の名物の一角に加わりそうな逸品である。

かわ、すじ

 豚皮料理として、もっとも印象に残っているのは、呉の「あわもり」でいただいた、おでんの豚皮(上の写真の左側)。

 プリトロッと煮込まれたこの豚皮は、衝撃的な一品で、誰もが必ず毎回注文する人気の品でもあった。

 私もこの豚皮は大好きだった。

 残念ながら、「あわもり」は2011年3月末に閉店したが、豚皮のおでんは、その後継店「かわすじ」に引き継がれた。

 ちなみにこの「かわすじ」という店名は、「あわもり」のおでんの2大名物だった、「かわ(豚皮)」と「すじ(牛アキレス)」(上の写真の右側)を、そのまま店名にしたものだ。

チチャロンコンモテ

 その後も、「あわもり」以外では豚皮料理に出会うことはなかったが、海外に目を向けると、ペルー料理には「チチャロン」という豚皮料理があることを発見。

 上の写真は、四ツ谷にあった南米料理「ROMINA(ロミーナ)」の「チチャロン・コン・モテ」という料理。

 上の写真の左側がチチャロンだ。皮だけでなくて、ちょっと身も付いている。

 右側はモテというジャイアント・コーン。

 中華料理の「トンポーロー(東坡肉)」も皮付きの豚バラ肉を使いますよね。

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 いつもある定番メニューではないけれど、沼袋「たつや」でも、『本日のもつやすめ』(=日替りのおすすめ料理)の中に、「豚バラ皮酢みそ」が登場したことがあった。

 これも新しい味わいで、美味しかったなぁ。

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 金曜日の今日は、週に何度かの出勤日。

 フレックス勤務で早めに出勤・早めに退勤し、「川名」に着いたのは午後4時15分。

 店内に先客はおらず、カウンターの一番奥の席に腰を下ろした。

 この後、午後5時35分に男性客が入って来るまでの1時間20分もの間、客は私だけでした。

 そういう環境だったからこそ、試作中の「豚の皮焼き」も試食させていただくこともできたんですね。

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 今日もまずは「ホッピー(赤)」(380円、以下すべて税別表記)からスタートだ。

 ちなみに(赤)は、瓶入りホッピーの王冠の色。他の店で言う白ホッピーのことである。

 必ず果物が出される「お通し」(サービス)はオレンジ2切れ。

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 つまみもまずは定番の「刺身盛合せ」(420円)だ。

 刺身と一緒に果物が盛られるのも「川名」ならでは。

 今日はドラゴンフルーツを添えてくれた。

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 さらにもう一皿、スイカも出される。

 スイカが大き過ぎて、「刺身盛合せ」のお皿にはのり切らず、別皿で出してくれたようだ。

 そのスイカの足元には、「みどりザーサイ」も添えられていて、これがまた、とってもいいつまみになった。

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「これもちょっと試してみて。けっこうみんなに好評なんですよ」

 と出してくれたのはガーリックオイル。

 焼き鳥につけたりして食べても美味しいが、そのまま食べてもつまみになるという。

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 すぐに「焼酎のみ(なか)」(340円)もおかわりである。

 ここのホッピーは、焼酎の量が多いのだが、ジョッキも大きいので、ソト1・ナカ2でちょうどいいバランスなのだ。

 そして、ここで出してくれたのが、この記事の冒頭でご紹介した「豚の皮焼き」だったのでした。

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 続いて焼き鳥も注文。今日は「鳥中おち」(130円)と「手羽中」(230円)をいただいた。

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 ソト1・ナカ2のホッピーでは、ちょっと飲み足らず、「ホッピー(黒)」(380円)を追加注文。

 ちなみに、ちょうどこの時に、初めて私以外のお客さんが店に入ってきた。

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 その新たなお客さんが、ホワイトボードに手書きされている今日のメニューから「ぶりあら煮」(220円)を注文。

 この注文で「ぶりあら煮」が売り切れたのか、1人前に満たない少量の「ぶりあら煮」を出してくれた。

 ここのあら煮は、圧力鍋で作るので、骨までホロホロと軟らかく食べられるのだ。

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 黒ホッピーの「焼酎のみ(なか)」をおかわりし、最後にもう1品と、今日のホワイトボードメニューから「キムチらっきょう」(120円)を注文した。

 焼き鳥、やきとん系、魚介系に加えて、野菜系のメニューが多いのもいいところだ。

 さっきの男性客の連れの女性の他、女性二人客もやってきて、店内の客はやっと5人になった。

 緊急事態宣言が解除されたとはいえ、本調子に戻るには、まだまだ時間がかかりそうですねぇ。

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 出てきた「キムチらっきょう」がこれ。初めていただいたけど、これもいいつまみになりますねぇ。

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 たっぷりと3時間弱の酒場浴。ホッピーがソト2・ナカ4、席料100円と消費税が加わってのお勘定は2,684円でした。どうもごちそうさま。

 店を出ると、まだ日が暮れ切っていない。早い時間に店に入ったので、3時間ほど飲んでても、まだ午後7時過ぎですもんねぇ。

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《令和2(2020)年6月5日(金)の記録》

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最後は荻窪で締め括る … たちのみ酒場「よるべ」(荻窪)

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 南千住、北千住での4軒のハシゴ酒を終えて、北千住駅の改札前で解散。

 ここからみんな自宅方面に向かうんだけど、ふと気がつくと倉嶋編集長がいない。

 「千代田線のほうに向かってましたよ」と宇ち中さん

 ん? 千代田線? どうやって帰るんだろう?

 今日の昼間、南千住に来たとき、日比谷線で来たので、そのルートしか思い浮かんでいなかった。

 埜々さんも同じく日比谷線方面なので、一緒に乗車。

 倉嶋さんともすぐに連絡がつき、今日の5軒めは、荻窪「よるべ」で締めくくることにした。

 荻窪あたりならば、倉嶋さんの自宅も、私の自宅もわりと近いので都合がいいのだ。

 電車内で改めて調べてみると、北千住から千代田線を使って荻窪に戻る場合、御茶ノ水で中央線に乗り換えて所要時間は約45分。

 私が乗っている日比谷線だと、秋葉原で乗り換えて、全行程が約55分。

 なるほど! 千代田線のほうが着くのが早かったか。さすが倉嶋さんである。

 実際、「よるべ」に到着したのは倉嶋さんのほうが早くて、ちょっと遅れて私も到着した。

倉嶋スペシャル

 いただく飲みものは、もちろん「倉嶋スペシャル」である。

 これは、この店で普通に出されている「珈琲酎の豆乳割り」に、シナモンスティックを投入したものです。

 私が「よるべ」に着いたのは、午後11時40分頃だったのだが、この時間帯でも店内は大いににぎわっている。

 「よるべ」は、午前0時ラストオーダーで、午前1時に閉店。

 今、店内にいるお客さんたちで、今日の営業はほぼ終了ってことですね。

 ゆっくりと1時間ほど立ち飲んで、楽しかった1日を振り返ったのでした。

《一連の南千住・北千住~荻窪の記事でご紹介した営業時間は、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛要請が出される前のものです。現在は営業時間が異なる可能性があることにご留意ください。》

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《令和2(2020)年3月21日(土)の記録》

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4軒目はもつ串煮込み … 「ささや」(北千住)

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 本日3軒目の、南千住駅前の老舗大衆酒場「大坪屋」を出たところで、時刻はまだ午後9時前。

 昼の2時から飲み始めてるから、2時間以上のハシゴ酒を3軒続けても、まだまだ飲める時刻なのだ。

「よしっ。次は北千住に行こう!」

 南千住から北千住までは電車で一駅、2~3分。隅田川を渡ったらもう北千住だ。なんなら歩いてでも行ける距離(駅間が2キロぐらい)である。

 そんな短い距離ながらJR常磐線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスという3路線が選べるので、交通の便もいいのだ。

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 まず向かったのは「名物にうまいものあり北千住 牛のにこみでわたる大橋 創業明治10(1877)年 千住で2番 大はし」で知られる老舗酒場「大はし」である。

 「大はし」の営業時間は午後4時半から10時半まで。まだ少しは飲めるはずだ。

 が! 「大はし」の定休日は土・日・祝日。この大事なことを、店の前に到着してから気がついた。

 この3連休はずっと休みだったんですね。

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 回れ右して、牛串煮込みの「藤や」を目指したが、店に着いた午後9時20分には、すでに外の電灯看板は消され、のれんも店内に入っている。

 この店は午後10時閉店だから、あと40分しかない。この時間になると、もう新しい客は入れないんだろうな。

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 そのすぐ先が、「超」が付く人気店、割烹くずしの「徳多和良」なんだけど、こちらは営業時間が午後4時から9時までだし、そもそも土・日・祝日が定休日。時間的にも、営業日的にもアウトである。

 それじゃあと、改めて北千住駅のほうへと戻り、看板の明かりは消えているものの、まだのれんが出ている「千住の永見」。

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 宇ち中さん倉嶋編集長が、入口引き戸をちょっと開けて確認してくれたが、土曜日の今日は午後10時までの営業(平日は10時半まで)ということで、入ることはできませんでした。残念!

 その「千住の永見」から、北千住駅の西側に長くのびる飲み屋横丁(ときわ通り)には、まだ開いている酒場が何軒もある。

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 おっ! もつ串煮込みの「ささや」が開いているではないか!

 ここは「もつマニア」(メディア・パル、2010年2月10日)のときに取材させていただいたお店。

 店主・草野英雄(くさの・ひでお)さんは、もつ焼きの老舗「銀座ささもと」で修業をした後、2007年に独立してこのお店を出したのだ。

 ここは午後11時までの営業で、午後10時半がラストオーダー。

 あと1時間ほどは注文することができる。

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 「4人です」と入ると、ラッキーなことに煮込み鍋前のベストポジションに座ることができた。

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 飲み物には「ホッピー」(500円)を注文。

 なお、これ以下、すべての価格はうろ覚えの税別表記です。大きくは違わないと思いますが、まぁ、『だいたいの税別価格』といった見方をしていただきますよう、お願いいたします。

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 つまみは何はさておき、看板メニューの「串煮込み」(1皿3串600円)から。

 値段的には、ちょっと高級な部類に入る煮込みだけれど、うまいよねぇ、やっぱり。

 前述の「もつマニア」の取材のときにも、この店のご常連の田代さんから、

「普通のもつ焼き屋と比べると、ちょっと高めの価格設定なので、本当に美味しいものが好きなお客さんしか来ないんですよ。変なお客さんがいないのがいいところですね。とにかくはずれはないので、『店主からすすめられたものは腹が裂けても喰え!』というのがこの店の鉄則です」という話を伺った。

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 「煮玉子」(1個100円)も、もちろんいただきます。

 ゆで卵ラバーの倉嶋さんがいらっしゃいますもんね(笑)。

 煮込み鍋で、もつ煮込みと一緒によぉ~く煮込まれた「煮玉子」。その色合いからして、すでに美味しそうではありませんか。

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 「串煮込み」、「煮玉子」ときたら、「キャベツ煮込み」(1本200円)も注文しないわけにはいきません。

 この「キャベツ煮込み」は、注文を受けてから煮込み鍋に投入し、しばらく煮込んだあと、ちょうどいいタイミングで鍋からあげて出してくれるのだ。

 ちょっと煮るだけで、生とはまるで違う食感になるのがいいですね。

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 2杯めは「黒ホッピー」なんだけど、これは「ナカ」(250円)をもらって、他の人が飲んでた「黒ホッピー」のソトで割ったもの。

 何人かで来て、「白ホッピー」と「黒ホッピー」を注文すると、どっちも飲める他、白と黒のハーフ&ハーフなんかも飲めるのがいいよね。

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 そんなわけでさっくりと1時間ほど楽しんで店を出ると、すでに提灯の明かりが消えていた。どうもごちそうさま。

 ここで時刻は午後10時半。午後2時の飲み始めから8時間半に及ぶ長丁場のハシゴ酒を終えて、北千住駅で解散したのでした。

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《令和2(2020)年3月21日(土)の記録》

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南千住ハシゴ酒3軒目 … 「大坪屋(おおつぼや)」(南千住)

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 「丸千葉」→「うぐいす酒場」と、南千住の大衆酒場の名店を巡り、3軒めも、これまた南千住を代表する大衆酒場の1軒、「大坪屋」にやってきた。

 ビシッときびしい女将の怒声もまた、この店の大きな名物のひとつ。

 上のような店頭の写真を撮ってたら、入口引き戸がガラリと開いて、女将が顔を出し、

「写真を撮っちゃダメよっ!」と叱られた。

「はーい」と返事しながら、店内へと入った。

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 「丸千葉」がある日本堤から南千住駅に戻ってくると、順番的には「うぐいす酒場」よりも「大坪屋」のほうが先にあるのだが、その時点(午後4時40分)では、午後5時開店の「大坪屋」は、まだ開いてなかったのだ。(上の写真がその時に撮ったもの。)

 それで先に「うぐいす酒場」へと回ったのでした。

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 「うぐいす酒場」の創業は、東京オリンピックの年、昭和39(1964)年だったけど、ここ「大坪屋」の創業は、関東大震災が発生した大正12(1923)年。

 あと3年で創業100年を迎えるという老舗大衆酒場なのだ。

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 店頭に掲示されているメニューがこれ。

 元祖「焼酎ハイボール」が200円! 「牛にこみ」や「小はだ酢」が250円!

 この値段の安さと品ぞろえ(これでも一部だけど)に、下町大衆酒場の素晴らしさを感じますねぇ。

 いちばん下に「全品、値上致しません」という強力な宣言があるのがいいではありませんか!

 ちなみにこの写真は、今日の昼間、「丸千葉」に向かう途中、叱られることのない時間帯に撮影したもの。

 開店前の「大坪屋」前で倉嶋編集長と待ち合わせて、「丸千葉」へと向かったのでした。

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 店内は、ドーンと大きい変形コの字カウンターと、壁際に数卓のテーブル席。

 我われ4人はテーブル席の1卓を囲んで、元祖「焼酎ハイボール」で乾杯だ。

 宇ち中さんは、料理の注文を記入してくれている。

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 「牛にこみ」(250円)は、ここに来たら必ず食べるべき一品。

 店頭の看板にも「元祖25度酎ハイ、どぜう、おでん、牛煮込」という4品が書き出されているのだ。

 ここ「大坪屋」は、倉嶋編集長も出演されている「二軒目どうする? ~ツマミのハナシ~」(テレビ東京、土曜深夜0時50分~)の2017年8月27日放送分で登場したお店でもある。

 その時も、もちろん「牛にこみ」は注文していた。

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 200円メニューの中からは「チーズ」。

 シンプルだけど、どんなお酒にも合うよねぇ、チーズは。

 4切れのチーズを立てた塔の中に、キャベツもあるのがいいではありませんか。

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 「にら玉」は250円。

 200円メニュー、250円メニューが充実しているのが、この店のいいところだ。

 女将さんも大将も、「古典酒場」の取材や、「二軒目どうする?」の収録で倉嶋編集長が来られたことはよく覚えてくださっていて、ニッコリと笑顔を見せてくれた。実にやわらかい、やさしい空気の「大坪屋」である。

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 マグロぶつ切りが入った「ぶつ納豆」が、なんと250円!

 ちなみに「まぐろぶつ切り」も250円です。びっくりだね!!

 「まぐろさし」は400円なり。

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 酎ハイもおかわりしながら、焼き鳥は「砂肝」(3本200円)を塩焼きでいただく。

 他にも「レバ」「ハツ」が3本で200円。「焼鳥」は3本300円、「つくね」が3本350円だ。

 4人で3本は分けにくいので、砂肝は串からばらして分け合いました。

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 倉嶋編集長おすすめの「肉どーふ」(300円)は、「二軒目どうする?」のときにも注文された一品。

 出てくる姿もおもしろいね。

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 「大坪屋」も、たっぷりと2時間。

 このお店でピリピリ感を覚えることなく、ゆったりと思いっきり楽しく過ごせたのは、今回が初めてかも!

 さすが倉嶋さんパワーですね。ありがとうございます。

 お勘定の詳細は失念しましたが、とにかく安かったです。ごちそうさま。

 それにしても、1地域で3軒もハシゴする場合には、1軒ごとがカラスの行水のように30分~1時間ぐらいでホッピングすることが多いのだが、今日のメンバーは1軒めが2時間半、2軒めが2時間、ここ3軒めもまた2時間と、移動時間を外して、店で飲んでる時間だけを合計しても、ここまでですでに6時間半だ!

 実にツワモノぞろいである。さぁ、次に行くぞぉ~っ!

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名物ホイスハイボール … 「うぐいす酒場」(南千住)

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 南千住での2軒めは、南千住駅前まで戻って、「うぐいす酒場」である。

 「うぐいす酒場」がオープンしたのは、前の東京オリンピックが開催された昭和39(1964)年。今年で創業56年となる老舗大衆酒場なのだ。

 もともとは、駅前ロータリーの向こう側の建物の2階にあったが、その一帯が再開発されて大きな駅前ビルになり、「うぐいす酒場」も、もつ焼き「カミヤ」などと一緒にその地下1階にある「北口飲食店街」に入った。

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 以前は冒頭の写真の暖簾のれん提灯ちょうちんに書かれているとおり、「鶯酒場」という漢字表記だったが、今は上の写真のような読みやすい看板も掲げられている。

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 営業時間は午後4時半から午後10時までの5時間半。

 コの字カウンターだけの店内だが、そのコの字の入口側の1辺は、回転ずし屋のテーブル席のように、カウンターに連接したテーブル席になっている。

 店に着いたのは開店15分後の午後4時45分。店内にはすでに3~4人の先客がおり、我われ4人はテーブル席の1つを囲んだ。

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 「うぐいす酒場」と言えば、なんといってもその名物は「ホイスハイボール」(350円、以下すべて税別表記)。

 さっそくその「ホイスハイボール」を4杯もらって乾杯である。

 ホイスというのは、ホッピーなどと同じような焼酎の割りもの。

 ホッピーが『庶民のビール』を目指したのに対し、ホイスのほうは『庶民のウイスキーハイボール』を目指して昭和30年ごろに登場した。

 当初はホイスキーと呼ばれていたそうだが、それが転じてホイスとなった。

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 飲みものと相前後して、ひとり1つずつの「お通し」も出される。

 ちなみに飲みものは、名物のホイスハイボール以外にも、「焼酎25°正一合」(250円)、「清酒二級正一合」(250円)、「清酒一級正一合」(320円)、「ビール(小)一本」(350円)、「ビール(大)一本」(550円)、「酎ハイ」(300円)(梅干し1個100円)、「レモンハイ」(300円)(生レモン1個200円)、「ウーロン割り」350円、「お茶割り」350円、「水・お湯割り」300円などが並んでいる。

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 つまみには自家製の「甘酢らっきょう」をいただく。

 壁のメニューに並んでいるのは、「おでん一皿」(450円)、「串カツ」(1本300円)、「肉野菜炒め」(480円)、「煮込み」(320円)、「くじらベーコン」(680円)、赤魚粕漬け」(600円)、「フライドポテト」(300円)、「チーズ」(320円)、「いかさし」(450円)、「しめさば」(420円)、「まぐろぶつ」(380円)、「まぐろ納豆」(450円)、「アジフライ」(2枚450円)、「イカフライ」(2本380円)、「えびフライ」(2本460円)、「ゆどうふ」(450円)、「とりつくね鍋」(650円)、「キムチ鍋」620円)などなど。

 さすがは南千住。全体的に安いよね。

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 ホイスハイボールをおかわりしつつ、次なるつまみは「そら豆」(400円)だ。

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 そして「煮込み」(320円)もいただきます。

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 これまたゆっくりと2時間ほど楽しんで、ホイスハイボールはひとり2~3杯ずつ。お勘定は4人で6,200円(ひとり当たり1,550円)でした。どうもごちそうさま。

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初めてのカウンター席 … 「丸千葉(まるちば)」(南千住)

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 土曜日の今日は、口開けの午後2時に日本堤の「丸千葉」にやってきた。

 最寄り駅は南千住なんだけど、そこから1キロ弱の距離があり、歩いて15分ほどかかる。

 10分ほど前に店の前に着くと、開店前の店の前には、すでに10人ほどの行列ができていた。

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 午後2時ちょうどに開店すると、行列の中で、予約をしている人から順に店内へと案内してくれる。

 我われ4人も、宇ち中さんが事前に予約してくれていたので、すっと店内に案内され、指定された席は、コの字カウンターの角をはさむ席。

 角の左側に2人、角の右側に2人と、4人でも話がしやすいベストポジションである。

 この店に来て、カウンター席に座るのは今回が初めて。これは嬉しいなぁ。

 上の写真は、我われが着席した直後に撮影したもので、まだ空席が見えている珍しいショット。

 このあと、続々と予約のお客さんたちが入ってきて、開店と同時に店内はほぼ満席になった。

 一部空いている席も、予約済みらしく、予約のないお客さんは入れなかったようだ。

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 今日のメンバーは、古典酒場編集長の倉嶋紀和子さん、歌手で女優の大賀埜々さん、そして店を予約してくれた宇ち中さん。私も含めて4人である。

 示し合わせたわけではないが、女性陣2人は「キンミヤ焼酎」と「ホッピー」(ソト)を、男性陣2人は「サッポロ中生」(650円、以下すべて税別表記)をそれぞれもらって乾杯だ。

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 入口引き戸の裏側も含め、店内の四方の壁にはずらりと短冊メニューが並んでいて、すべてを見るのは大変なほど。

 冬場に来ると、鍋ものをいただくことをも多いが、今日は自分たちのまわりに貼られた短冊メニューにある料理を中心にいただいた。

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 「なの花からしあへ」(350円)。季節の一品だ。

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 土曜日限定の「ハンバーグ」(800円)には、マカロニサラダ、ブロッコリー、トマトが添えられている。

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 この「ハンバーグ」。ぽってりと厚みがあって、ボリュームたっぷりである。

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 「ジャンボメンチ」(800円)もまた、土曜日限定のメニューである。

 添え物は、「ハンバーグ」とほぼ同じだが、トマトの代わりにレモンが添えられている。

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 その「ジャンボメンチ」が出てきたところで、男性陣2人もホッピーに移行した。

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 「ハンバーグ」や「ジャンボメンチ」が一段落したところで、テレビ下の魚介メニューから何品か注文した。

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 「つぶ貝」(600円)は、長芋と一緒にヌタで出してくれた。

 つぶ貝のヌタ。これは、うまいねぇ。クセになりそう。

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 「すみいか」(800円)。ネタももちろんいいけど、仕事がていねいですねぇ!

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 こちらは『近海物』と注記の入った「きん目だいさしみ」(800円)。

 これが800円って、すごくない?!

 っくぅ~~っ! 見た目のとおり、美味しいし!

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 この「きん目だいさしみ」のために、「菊正宗」(430円)の燗酒をいただいた。

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 最後に宇ち中さんおすすめの「ちくわいそべあげ」(450円)をいただいて〆。

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 久しぶりの「丸千葉」で、たっぷりと楽しむこと2時間半。お勘定は4人で13,166円(ひとり当たり3,290円ほど)でした。どうもごちそうさま。

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